目次
綿棒で角栓を取ることのメリット
準備に手間がかからない
綿棒を使った毛穴ケアが人気を集めている一番の理由は、なんといっても、「綿棒」と「オイル」という身近な道具だけで始められるお手軽さです。家でできて場所も取らない、忙しい女性にぴったりのケア方法です。
コストパフォーマンスが高い
綿棒もオイルも、もともとそれほど高価なものではありません。その分、こだわりのオイルを探すことも、他のケアにお金をかけることもできるコストパフォーマンスの良さは魅力的です。
角栓が簡単にしっかりとれる
角栓とは皮脂や毛穴に詰まった皮脂や角質のことで、これが大きくなって毛穴をふさいでしまうとニキビの原因になります。
しかし爪やピンセットを使って角栓を取りきるのは難しく、無理に取ろうとすると、どうしても周りの皮膚も傷つけてかえって悪化させたり、ニキビ跡を残してしまうことがあります。その点、柔らかい綿棒を使ったケアは周りの肌を傷つけることもありません。
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綿棒で「取れない角栓」のケア。正しく除去して近距離素肌美人へ
成分の安全性が高い・肌への負担がほぼゼロ
綿棒もオイルのもともと肌につけるために作られたものです。そのため肌への負担が少なくさらにピンポイントでケアできるため、ニキビや吹き出物ができているときでも、気になる部分だけケアすることができます。毛穴パックのように摩擦や粘着成分で肌に負担をかけることもありません。
化粧ノリが良くなる
古くなった角栓が取れて肌がすべすべになるため、化粧ノリ、特にファンデーションなどのベースメイクが綺麗にのるようになります。
夕方になるとファンデーションが浮いてきてしまう原因の一つは、毛穴から過剰に皮脂が分泌されてきてしまうことにあります。そのため、毛穴を綺麗にケアして皮脂の分泌をコントロールすることで、ファンデーションの浮きを防ぐことができます。
綿棒で角栓を取ることのデメリット
綿棒がすぐにへたってしまう
もともと耳掃除用の綿棒なので、オイルを沁み込ませたり、毛穴をマッサージしようとすると、思いのほかすぐに折れてしまう事があります。綿棒自体はどんなものでもいいので、何本かスペアを用意しておきましょう。
範囲が広いと腕が疲れる
綿棒ケアは気になる角栓をくるくるマッサージしていく地道なケアです。毛穴パックのように一気に角栓を取ることはできません。アゴや眉間など気になる場所が多いときはそれなりの労力と時間が必要です。
力の加減が難しい・思ったように取れない場合もある
頑固に詰まった角栓は、じっくり時間をかけて根気強くマッサージする必要かあります。しかし、柔らかい綿棒でも、強くこすりすぎると赤みの原因になります。ケガをすることはないとはいえ、力加減は重要です。
綿棒で毛穴の角栓を取る方法
洗顔でメイクや汚れを落とす
ここまでは、普段のクレンジングと同じです。特に小鼻や顎などの細かい部分は、メイクの落とし残しが無いようしっかり落とします。
蒸しタオルで毛穴を開かせる
蒸しタオルには、毛穴を広げるほか、血行を良くして、顔のむくみ、くすみの改善にも役立つといわれています。
蒸しタオルの作り方はタオルを濡らして軽く絞り、レンジで1、2分温めるだけです。厚手のタオルを使ったり、蒸しタオルの上からさらに乾いたタオル、ラップなどでカバーすると蒸しタオルが冷めにくく効果が長持ちします。時間をかけて蒸しタオルケアを行いたいときは、熱めのお湯を用意して、何度かタオルをお湯で濡らしながら使うという手もあります。
綿棒にオイルを多めに染みこませる
綿棒にオイルをたっぷりしみこませます。小さい小皿などにオイルを入れておくと綿棒が漬けやすく、こぼれてしまう心配もありません。後述しているように、なるべく添加物や香料、着色料の入っていないオイルを選びましょう。
綿棒は普段使っているもので構いません。1、2本ではなく、スペアに何本か用意しておきましょう。
鼻や角栓の気になる部分に馴染ませる
綿棒に含ませたオイルを、小鼻、あごなどにゆっくり馴染ませます。綿棒でも、いきなりゴシゴシこすってはいけません。また、目や口など粘膜に近いところや傷、ニキビのあるところにはオイルが入らないよう注意しましょう。
くるくると円を描くようにマッサージ
綿棒を横に倒し(広い面が肌に当たるように)、気になるところを中心にくるくる円を描くようにマッサージします。滑りが悪くなってきたら、綿棒にオイルをつぎ足すか、直接肌にオイルを垂らしてみます。
角栓は、もともと皮脂や落としきれなかったメイク汚れなど、オイルによくなじむものなので、たっぷり使うのが効果的です。
再び洗顔をしてオイルを落とす
オイルをティッシュなどで軽く拭きとってから、洗顔します。しっかり毛穴ケアできていれば、この段階でツルツル感を感じられます。
はじめは30℃前後のぬるま湯のほうがオイルが落ちやすいのですが、最後は冷たい水で何度かすすぐと角栓のとれた毛穴が引き締まります。もちろん、洗顔後は化粧水、乳液などで保湿します。
綿棒で角栓を取る時のポイント
綿棒は持つ部分が強いものを使う
ついつい綿棒を物手に力が入ってしまう、というときは、芯が硬めで太い綿棒を使いましょう。最近では毛穴ケア用の綿は大きめ、芯は硬めの綿棒も発売されています。
取りにくい角栓は2本使いで押し出す
軽くこすっても取れない頑固な角栓は、綿棒を2本使って、はさんで押し出すようにケアします。これも痛くなるほど押さえつけず、あまり深追いして傷がつかないように注意しましょう。
力を入れすぎない
洗顔後、ケアした部分が赤くなっているようなら、おそらく力の入れすぎです。次回からはもう少し優しくマッサージするか、オイルを増やして肌への負担を減らしましょう。
市販されている天然オイルはほとんどがアレルギーテスト済みですが、ごくまれにオイルでアレルギー反応が出ることがあります。どうしても気になるときは目立たない部分でパッチテストをしてから毛穴ケアを行いましょう。
ケアは週に1回まで
肌への負担が少ないケアですが、毎日のようにやると毛穴が開いたままになります。ツルツルになる効果が即実感でき、快感でついつい連日行いたくなってしまいますが、多くとも週に1、2回、あとは普段の洗顔にとどめておきましょう。
綿棒ケアに向いているオイルの種類
植物性のオリーブオイル
植物性ながら、人の皮脂に近いといわれているのがオリーブオイルです。品質が安定していて、手に入りやすいのもメリットです。ケアに使うときは精製(脱臭・脱色等)されていないヴァージン・オリーブオイルや、その中でもさらに香り、品質の良いエクストラ・ヴァージン・オリーブオイルを使うと肌にも安心です。
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オリーブオイルクレンジングで美肌に?特徴と正しい選び方を徹底解説
赤ちゃんでも使えるベビーオイル
肌への優しさを重視するならベビーオイルがおすすめです。毛穴ケアだけでなく、洗顔料に1滴混ぜて使うことで、洗顔後のつっぱりを防ぐこともできます。かかとのカサカサや脱毛後のケア、ヘアケアなど、意外に使い道が広いのも魅力です。
肌なじみの良いホホバオイル
ホホバオイルは敏感肌、乾燥肌などどんな肌質にもなじみやすく、その安全性は人工心臓の潤滑油としても使用されるほどです。また、肌なじみがいいだけでなく、保湿効果・抗菌作用もるため、肌荒れ・ニキビ肌の予防として洗顔後、保湿剤の代わりとして使うこともできます。もともと腐敗しにくい、酸化しにくい性質があるため、自宅での保管も安心です。
べたつきのない椿オイル
椿オイルも比較的手に入りやすいオイルです。髪に使うオイルとして知られるようになりましたが、肌へも浸透性の高い、なじみやすいオイルです。また、皮膚を柔らかくするオレイン酸が含まれていますが、椿オイルに含まれるオレイン酸の量はすべての天然オイルの中でもトップクラスです。さらに、紫外線を通さない効果があるため、髪の紫外線予防としても使える万能オイルです。
美容効果の高い米ぬかオイル
玄米を精米した時にでる米ぬかから抽出されたのが、米ぬかオイル(米オイル、ライスオイル)です。米ぬかオイルは植物オイルの中でも比較的べたつきが少なく、肌に浸透しやすいオイルです。
オレイン酸が肌を柔らかくするほか、リノール酸の保湿効果、ビタミンEの高酸化力、r‐オリザノールのメラニン色素抑制作用、自律神経を整えるリラックス作用などが期待されています。
綿棒ケアに使う市販のオイルの選び方
不純物の入っていないもの
どんなオイルを使うときでも、不純物の少ないものを選ぶようにしましょう。「食用油」として作られた精製油より、植物原料をそのまま圧搾した「未精製油」がおすすめです。
また、購入した後もオイルを酸化させないために、日光に当てない、量が少なくなってきたら小さめの容器に移し替えるなど工夫して保管します。
着色料や香料の入っていないもの
香料、着色料はもちろん、合成保存料、パラベン(防腐剤)も使われていないものがおすすめです。香りを楽しみたいときは、花やかんきつ類などから抽出された天然香料を使用したものもあります。
毛穴の綿棒ケアにおすすめのオイル
毛穴ケアに適しているのは、
・肌に優しい合成香料、保存料などが無添加のもの
・肌なじみのいいオイルが配合されているもの
などです。
直接肌につけるものだからこそ、オイル選びは慎重に。最初は小容量のもので試してみるという方法もあります。
無印良品 ホホバオイル
手ごろな価格で大容量のホホバオイルです。毛穴ケアだけでなく、肌の保湿やマッサージから髪、頭皮のケアなど、全身使える万能オイルで、クレンジングオイルとしても使えるので、持っておいて損はない1本です。原材料はホホバの種子のみで無香料・無着色なので、敏感肌の方も安心してたっぷり使うことができます。
DHC オリーブバージンオイル
オリーブの木から、新鮮な果実のみを使って作られた未精製のバージンオリーブオイルです。少ない量でも肌なじみ、水なじみが良いので、お風呂上りや洗顔、化粧水のあとにつけてもしっとりサラサラ肌をキープできます。特にオリーブオイルは人の肌に似た組成のため、つけた後も酸化しにくく、天然の皮脂膜として肌を守ります。
トリロジー ローズヒップオイル
種の収穫からオイル充填まで、すべての工程でオーガニック認定を受けています。肌のハリ、弾力を保つ必須脂肪酸(EFA)が多く含まれているため、肌を若々しく保ちます。ニキビ跡、ほうれい線などのしわのケアにも効果的で、これだけで肌のエイジングサインをケアできます。洗顔後、何もつけていない肌に2、3滴なじませるだけでも化粧水のなじみ方が全く変わります。もちろん、ローズヒップオイルは毛穴の開きやくすみも改善する効果があるため、綿棒ケアにも最適です。
ピュアセラ 美容オイル
ホホバ、マカダミアナッツ、アルガンという3種類の植物オイルを配合しています。中でもアルガンオイルは約30キロの果肉から1リットルしか採取されない貴重なオイルで、肌の表面だけでなく角質層までじっくり浸透してくれます。そのほかにも潤い成分セラミド、和漢植物・高麗人参エキスなどを配合し、目元や口元のしわなど、デリケートな場所にも使える優れものです。
アルビオン ハーバルオイルゴールド
「ゴールデンホホバオイル」、「ボラージオイル」など、希少なオイルをぜいたくに使ったオイルです。肌なじみがよく、さらっとした使い心地で、洗顔後に数滴、お顔全体に馴染ませるだけでも、季節の変わり目の乾燥から肌を守ります。また、ボラージオイルには薬用効果もあるのでニキビが気になる方にもおすすめです。
ソンバーユ 無香料
良質な国内産の馬の脂肪だけから抽出されたオイルです。クリームタイプなので顔にも体にも使えるだけでなく、髪の毛の乾燥・パサつきも防止します。また、朝のメイクの前に小鼻、額などに薄く付けることで皮脂の出すぎを防ぎ、ベースメイクの化粧崩れ、ファンデーションの浮きも防ぐことができます。一方、動物性のオイルということで匂いが気になる、という声もあるようです。
綿棒で角栓を取った後のアフターケア
冷えた化粧水でコットンパック
綿棒で毛穴ケアをしたあとは、毛穴の開き切った状態になっています。これをこのまま放置すると、さらなる毛穴汚れや乾燥肌の原因になってしまいます。
おすすめは、冷やした化粧水を使ったコットンパックです。あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいた化粧水をコットンにしみこませ、3~5枚に裂いてパックのように貼り付けます。時間は、さっぱりタイプの物なら1、2分程度、しっとりタイプでも5分ほどで十分です。これ以上コットンを乗せていると、逆に肌の水分が奪われてしまいます。
収れん化粧水で毛穴を引き締める
「収れん化粧水」とは、肌を引き締める成分の入った化粧水のことです。収れん化粧水には汗や皮脂の分泌をコントロールする効果もあり、ニキビや毛穴の汚れに悩む人にはぴったりの化粧水です。
毛穴ケア後に効果的な収れん化粧水は、「ビタミンC誘導体」の含まれたものです。ビタミンC誘導体とは美白効果、保水効果のあるビタミンCを、さらに肌に浸透しやすくしたものです。毛穴がクリアになった状態だと、さらにこのビタミンCが浸透しやすくなっています。
美容液をプラスして乾燥を防ぐ
洗顔後のケアは、化粧水と乳液だけで済ませていませんか?美容液の役割は、化粧水で与えた水分を逃がさないようにすることです。乳液との違いは保湿成分、美白成分が豊富に含まれていることです。対して乳液は油分で皮膚の水分や栄養分を閉じ込める役割働きがあります。
洗顔後のケアは、化粧水で水分補給、美容液で栄養補給、最後に乳液で蓋をする、というイメージです。
綿棒を使ってノーリスクで小鼻をツルツルに
簡単・安全にツルツル肌を実感できる綿棒を使った毛穴ケアですが、自分に合ったオイル選びやアフターケアの保湿など、意外に奥の深いものです。はじめは少し面倒かもしれませんが、週に一回、お気に入りのオイルで特別なケアの時間を過ごしてみませんか?