目次
ニキビ跡とは?
肌の炎症やキズ・シミで治るのに時間がかかる
ニキビは角栓にアクネ菌が繁殖して、炎症を起こしている状態です。ニキビ跡は炎症が悪化し、毛穴周辺の皮膚組織が損傷しています。赤みや色素沈着、凸凹肌になってしまうとなかなか治りません。
ニキビ跡は大きく分けて3種類
赤みタイプ
肌は炎症すると損傷した組織を治そうとします。その時、毛細血管が増えて、血液が集中するため、ニキビが治った後も、この毛細血管の赤い色素が濃く見えるために赤みが残ってしまいます。
紫・茶色タイプ
できているニキビが紫外線を浴びると、メラニン色素沈着が同時に起きるため、赤みタイプのニキビ跡でなく、紫や茶色のニキビ跡が残ってしまいます。
凹凸タイプ
ニキビ跡の中でも最も重度なのが凹凸タイプで、クレーター型とも呼ばれます。肌の内側がダメージを受けると、コラーゲン組織が失われてしまい、結果皮膚が窪んでしまいます。
ニキビ跡のタイプ別治し方
赤みにはビタミンC配合化粧水を使ったスキンケア
赤みタイプのニキビ跡を直すのに有効なのが、ビタミンCを多く取り、ストレスを溜めない生活を贈ることです。食事からの摂取も必要ですが、ビタミンC配合化粧水を使ったスキンケア法で早く治ります。
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紫や茶色はスキンケアとピーリング
紫や茶色タイプのニキビ跡を治すためには、正しいスキンケア方法と紫外線対策が大切です。患部が炎症を起こしているので、自宅でのピーリングは危険です。ニキビ専門皮膚科でケミカルピーリングを受けるのが有効です。
凹凸タイプは美容皮膚科の治療がおすすめ
凹凸タイプのニキビ跡に有効なのは、美容皮膚科での治療です。破壊されたコラーゲン組織を再生させるには、美容皮膚科でコラーゲン注射やステロイド注射で改善が見られます。
また、サリチル酸やグリコール酸などの強い酸を塗って古い角質を剥がす治療も改善効果があります。
ピーリングとは?
肌の古い角質を剥がす
ピーリングには、溜まってしまった肌の古い角質をはがし、表皮のターンオーバーを正常に整える効果があります。美しい肌を保つのに効果的なスキンケア方法です。
肌のターンオーバーが乱れると角質が溜まる
毎日間違ったスキンケアを行い、不摂生な生活を送っていると、肌に古い角質が溜まります。加齢やその他の原因がありますが、日々の間違ったスキンケア法や不摂生な生活によって、肌の新陳代謝であるターンオーバーが低下し、古い角質がどんどん肌に蓄積されます。
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角質が溜まると肌のくすみやニキビ跡の原因に
溜まった角質を放置すると、肌のくすみやニキビ跡の原因ともなるニキビを作りやすくしてしてしまいます。ファンデーションのノリが悪い日が続く・肌のキメが荒い、肌全体がくすんでいる、化粧水をつけても潤わない等の肌トラブルが発生します。
ニキビ跡をピーリングする方法
自宅かクリニックどちらでピーリングをするか選択する
自宅でできるホームピーリングと皮膚科で行うケミカルピーリング(メディカルピーリング)の2種類があります。ホームピーリングは、石鹸や化粧品が市販で販売されていて、肌トラブルが起こらないようにマイルドな成分で作られています。
ケミカルピーリングは、主にグリコール酸やサリチル酸、乳酸などの薬液が使われ、古い角質を柔らかくし、剥離して新しい肌の再生を促します。
自宅でピーリングを行う手
ピーリング石鹸を使って洗顔する
優しくマッサージをしながら古い角質を洗い流します。
ピーリングジェルで古い角質を除去する
ジェルタイプとスクラブタイプがあります。優しくマッサージして古い角質を取り除きましょう。
敏感肌はピーリング機能の付いた美顔器
色々なメーカーからピーリング機能付きの美顔器が発売されています。値段も様々ですが、ピーリング機能の「機能」をしっかりチェックして購入しましょう。
ピーリング後は保湿
すべてのピーリングに共通しているのが、保湿です。ピーリング後は肌が乾燥しやすい状態になっているため、保湿をしっかり行いましょう。
クリニックならケミカルピーリングがおすすめ
ケミカルピーリングで、サリチル酸やグリコール酸などの強い酸を塗っていきます。酸を塗ることで、肌の表面の角質が柔らかくなり、剥がれ落ちます。古い角質が剥がれるので、固く閉じられていた毛穴も開き、ニキビ跡の部分も一緒に剥がれ落ちます。
クリニックによって金額は異なりますが、保健適用外のため1回で約5千円〜1万円程度と高額ですが、自宅ピーリングと比較すると効果はあります。
ピーリング後にダウンタイムが必要
ピーリングの施術を受けた後、ダウンタイムと呼ばれる、1週間前後は化粧をしない期間が必要です。角質を溶かした肌は無防備で、少しの刺激にも反応してしまいます。
肌のターンオーバーが正常化するまでは、乾燥が続きます。刺激の少ないスキンケア用品で保湿を続けます。また、紫外線は肌負担が大きいので、太陽光に当らないよう注意が必要です。
施術期間は2週間から1カ月
ケミカルピーリングを施術した場合、2週間から1カ月の間に、4、5回程度通院が必要になります。たった1回で効果が表れることは少ないので、時間をかけて徐々にニキビ肌を改善していきます。
事前にカウンセリングを受け、どのくらいの期間を要するのか確認しましょう。皮膚の状況によっては施術できないケースもあります。
ニキビを繰り返さない
睡眠不足は肌の大敵
ニキビ跡を直すだけでなく、お肌のためにも身体のためにもゴールデンタイムの22~2時は睡眠をしっかりとりましょう。ゴールデンタイムには、成長ホルモンが関係しています。
睡眠時に出る成長ホルモンには肌の組織を修復・再生し、睡眠中の肌の新陳代謝を活発にしたり、血行を促進して肌の老廃物を流したりする働きもあります。肌の急速な老化、シミやシワ防止にも正しい睡眠は欠かせません。
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バランスの良い食事を3食きっちり摂る
ニキビによくない食材を避け、食事のバランスを考えて3 食きっちり食べることがきれいな肌へ繋がります。ニキビに良くない食材は、唐辛子やカフェインなどの刺激物・ケーキやチョコレートなどの糖分たっぷりの物、ビールなどのアルコール類等があげられます。
ただし、食事の制限が多くストレスをためるとニキビの要因となるため、急激に増やしたり減らしたりするのはやめましょう。
自宅ピーリング法を熟知し、ニキビ跡のない美肌を目指す
顔のニキビ跡は人の目にも見えやすいので、大きな悩みのひとつです。ただ、副作用やコストを考えるとケミカルピーリングは躊躇してしまう…という方もいると思います。自宅ピーリング法のアイテムは多く出ています。効果や対策・注意点をしっかり理解した上で実践いただくことが大切だと思いますが、夏までにきれいな素肌を手に入れられるよう行動してみてはいかがでしょうか?