目次
白ニキビを潰すメリット
コメドを排出することで、アクネ菌の増殖を防ぐ
白ニキビは、赤ニキビや黄色ニキビなどと比べて毛穴内部の炎症が起きておらず、ニキビの初期段階と言われています。ニキビの原因菌であるアクネ菌が皮脂を食べながら増殖することで、炎症がひどくなり赤ニキビや黄色ニキビに変化していきます。
このアクネ菌は、毛穴に詰まっている「コメド」と呼ばれるニキビの原因となる皮脂や角栓を餌にして増殖するのが特徴。したがって、早期にコメドを外に排出することで、アクネ菌の増殖を未然に防ぐことができるので、炎症を防ぐことができます。
白い膨らみがなくなり、見た目が良くなる
白ニキビが顔にできていると、見た目の清潔感が気になりますし、手触りもあまりよくありませんよね。白い膨らみがあると、メイクの時にも邪魔になって、普段通りにおしゃれも楽しめなくなってしまうこともあります。
早い段階で白ニキビを潰して毛穴に詰まっている角栓を出せば、白い膨らみがなくなり、見た目にも清潔感が出てきます。
正しく潰せば、早く元の綺麗な状態に戻る
白ニキビは、基本的には放置していれば自然に治ることが多いですが、早く元の状態に戻したい場合、正しい方法で潰すこともひとつの方法です。
正しい処置方法や道具などを用いて潰さなければ、毛穴の炎症を引き起こしてしまったり、周りの肌の細胞を傷つけたりしてしまうこともあります。
潰しても良いからと言って安易に指で無理矢理出すのではなく、正しい方法で処置を行って、元の肌の状態に戻すようにしましょう。
白ニキビを潰すデメリット
細菌が入り込み、化膿して黄色ニキビに
白ニキビのコメドを何も知識がないまま取っていると、潰した部分から細菌や雑菌、空気中の埃などが侵入して炎症を起こしたり、化膿して黄色ニキビになることもあります。
また、黄色ニキビに変化するだけでなく、毛穴から膿が出るケースもあります。この膿が他の正常な肌に触れてしまうと、新しい白ニキビができることがあります。さらに、皮膚の奥まで炎症を起こしてしまうと、ニキビ跡が残ることもあります。
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皮膚を傷つけてしまうと、血が出たりニキビ跡ができる
白ニキビを無理やり潰して皮膚を傷つけてしまうと、毛穴の中で炎症がひどくなるだけではありません。繊細な毛穴にまで傷をつけ破れることで、内出血が起きて、ニキビから血が出やすくなるのです。
また、炎症がひどくなるほどニキビ跡が残るリスクも上がります。これは、白ニキビの炎症がひどくなると赤ニキビや膿を持ったニキビなどに発展し、肌の奥にまで炎症が及ぶことが原因です。正常なターンオーバーが不可能となり、治ったとしてもニキビ跡が残る恐れがあります。
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コメドプッシャーを使った潰し方
毛穴が開き、肌が柔らかい時に行う
何もしない状態で白ニキビをつぶそうとすると、肌や毛穴に負担がかかり炎症がひどくなり、黄色ニキビに変化することがあります。
白ニキビを潰すタイミングは、入浴後や洗顔後がベスト。入浴後や洗顔後は、毛穴が開いて肌が柔らかくなっているため、毛穴に溜まったコメドを外に出しやすい状態になります。また、肌が清潔な状態になっているので、細菌や雑菌の侵入を防げるのもポイントです。
コメドプッシャー、ピンセット、消毒液を準備
肌を清潔な状態にしたら、薬局やドラッグストアで購入可能なコメドプッシャーと呼ばれる皮脂の汚れを絡めとる器具や、ピンセット、消毒液を準備してください。
コメドプッシャーの形状は、毛穴汚れを押し出す平らな面とニキビの中の皮脂をからめとるループ部分が両端についているため、コメドを排出するのに最適なつくりとなっています。
手、器具を消毒する
器具を揃えてしっかり処理したつもりが、ニキビが再発してしまったという経験がある人は、もしかしたら手や器具の消毒が足りていなかったのが原因かもしれません。
洗顔などで肌をいくら清潔にしていても、毛穴に直接触れる手や器具が雑菌だらけで汚れていては意味がありません。実施する前には、手を十分に洗い、器具は消毒液や熱湯消毒などで清潔にしておきましょう。
コメドプッシャ―の実際の使い方
まずは、毛穴の中に詰まっているコメドを取る作業をピンセットとコメドプッシャーで行います。最初に、ピンセットで白ニキビの表面を少しだけ潰します。
ピンセットで穴を開けずに作業行ってしまうと、肌の組織が壊れてしまう恐れがあります。穴をあけた方がコメドを排出しやすくなるので、毛穴を少し潰してから行うのがポイントです。
その後、穴を開けたらコメドプッシャーを白ニキビの上に当てて、2～3回程度繰り返し押さえて、毛穴に詰まったコメドを押し出していきましょう。
白い芯をピンセットでつまみ出すときの注意
毛穴から白い芯が出てきたら、ピンセットでつまみだしましょう。この時、ピンセットで他の正常な毛穴まで傷つけないように注意してください。
他の正常な肌を傷つけてしまうと、そこから雑菌や細菌が入りやすくなり、ニキビの原因となります。焦らずに白い芯を毛穴から取り除きましょう。
患部を消毒
コメドを取った後は、毛穴が開いた状態になるので、雑菌や細菌が侵入しやすくなってしまいますので、すぐに患部をマキロンなどの消毒液で消毒しましょう。
消毒液には、ニキビの原因となるアクネ菌などの細菌を殺菌する効果があるため、処理後に炎症を抑制する際に効果的です。
そのまま放置すると、菌や汚れが毛穴に詰まってしまい、再びニキビを引き起こしてしたり、ひどい炎症を起こしてニキビ跡が残ったりすることもあるので、ケアをしっかり行ってください。
力を入れすぎると、真皮を傷付けてしまう原因に
コメドプッシャーを使う際に、無理矢理皮脂を出そうとして力を入れすぎると、皮膚の表皮のさらに奥にある真皮と呼ばれる部分まで傷つけてしまうこともあります。
真皮を傷つけてしまうと、炎症がひどくなり、ニキビ跡が残りやすくなることに…。コメドプッシャーは自然にコメドが出てくる程度の力で行うようにしましょう。
皮膚科では保険適応で、面皰圧出をしてもらえる
針やレーザーで穴を開けてニキビの中の角質や皮脂、膿などを出す治療のことを面皰圧出と言いますが、皮膚科ではこの治療を保険適応で受けることができます。
面皰圧出を行うことで、膿を取り除き炎症を抑えることで治りが早くなりますし、レーザーの熱により患部が殺菌され、ニキビが再発しにくくなるというメリットがあります。
自分で処理するよりも費用は高くなりますが、保険適応なので経済的な負担は少ないですし、ニキビ跡やニキビの再発を防ぐことが可能なので、自分で処理するのが不安な場合は皮膚科に相談してみましょう。
指を使った潰し方
両手の人差し指にティッシュを巻き、優しくニキビを潰す
コメドプッシャーが準備できない場合には、指を使って白ニキビの中のコメドを取り除くことが可能です。
まずは、ティッシュを両手の人差し指にそれぞれ巻き、力を入れずに優しくニキビを潰します。白ニキビの両横に指を添えて、優しく押し出すイメージで潰しましょう。
この時、力づくで押し出そうとせずに、あくまで自然にコメドが出てきやすいように優しく押し出すのがポイントです。
ティッシュで潰れたニキビをそっとふき取る
白ニキビが潰れて、毛穴の中に詰まっていたコメドが排出できたのを確認したら、潰れたニキビをそっとふき取ります。
この時、コメドが出たにもかかわらず力を入れ続けてしまうと、毛穴の奥に残ったニキビの原因となるアクネ菌が入った膜が破れ、炎症が起きてしまうことも。コメドが出たらすみやかにティッシュでふき取り、それ以上は力を加えないようにしましょう。
潰した部分だけではなく、周囲も洗い流して清潔な状態に
ティッシュでふき取った後は、潰した部分だけでなくその周囲も綺麗に洗い流しましょう。これは、ふき取る際に周囲にアクネ菌が付着した可能性があるためです。アクネ菌が付着していると、新たなニキビを引き起こしかねません。
患部だけでなく周辺も一緒に綺麗に洗い流して、最後は消毒するようにしましょう。消毒する際にも、念のため患部とその周辺にも行ってくださいね。
針を使った潰し方
針をニキビの横から突き刺す
まずは、洗顔や入浴で肌を清潔にして毛穴を開きやすくしてから、針をニキビの横から突き刺します。洗顔や入浴でニキビの芯が柔らかくなっているので、針が刺しやすくなります。
しかし、しこりのようにニキビが硬い場合には、炎症が悪化しており、シミやニキビ跡として残る恐れがあるので、処理は控えましょう。
針をニキビに貫通させたら、そのまま引っ張り上げる
針がニキビを貫通したのを確認できたら、そのまま皮膚を引っ張るように持ち上げます。
ここであまり力強く引っ張り上げ過ぎると炎症がひどくなる場合がありますので、様子を見ながら引っ張り上げましょう。
肌や毛穴などに傷をつけないように、丁寧に処置を行うのがポイントです。
中から出てきたニキビの芯を拭き取る
引っ張り上げていくと、ニキビの中から皮脂や角質が固まったものであるコメドが出てきますので、消毒液などを付着させたガーゼなどでふき取りましょう。
この時、清潔でない指で触ったり、放置したりしてしまうと、細菌や雑菌が侵入して患部の炎症がひどくなる場合があるので、適切な処置を心がけてくださいね。
処置前後の消毒を忘れずに
処置の前後の消毒を怠ると、細菌や雑菌が毛穴に入り込むリスクが高まるので、処置の前後には消毒を行い、患部を清潔に保ちましょう。
処置の前には、患部をゴシゴシ洗わずに優しく洗顔し、肌に負担がかからないようにしながら清潔をキープさせてください。
特に、処置後は毛穴が開いた状態になり、雑菌などが入りやすくなるので注意。患部を消毒した後に、絆創膏を上からふんわりと張ると毛穴や皮膚が守られます。
白ニキビを潰した後のケア方法
皮脂を出した後は、すぐに消毒を
ニキビの中に詰まっていた角質や皮脂を出した後は、すぐに細菌や雑菌の侵入を防ぐために消毒をするようにしましょう。消毒を丁寧に行うことで、炎症を抑えるとともにニキビ跡が残りにくくなり、元の肌の状態に戻りやすくなります。
この時、マキロンなどを使った消毒方法でニキビが逆に悪化してしまう場合があるので注意が必要。マキロンには、揮発性が高く、水分を奪ってしまう特性を持つアルコールの一種の、エタノールが多く含まれています。そのため、アルコールの刺激に弱い人やアレルギーを持っている人が使うと、刺激でかぶれてしまったり、ニキビが悪化したりすることもあります。
消毒を行う前に、自分の肌に合うかどうかをパッチテストで調べてから使うことをおすすめします。
ニキビ薬や傷薬を塗布して肌の修復を促す
丁寧に消毒して清潔にした後は、ニキビの再発や炎症を防ぐために患部にニキビ薬や傷薬を塗布しましょう。ニキビ薬などを患部に塗布すると炎症を抑えることができ、ニキビ跡も残りづらくなります。
また、オロナインも白ニキビに効果的と言われています。しかし、皮膚科で扱われるような抗生物質が入っているわけではないので、化膿しているとあまり効果はありませんが、炎症だけを起こしている状態であれば効果が期待できます。
抗炎症作用、皮脂分泌抑制作用がある化粧水を付ける
消毒した後は肌が修復しやすい環境を作るために、ニキビ予防ができるスキンケアアイテムを使用するのがおすすめ。特に、ビタミンC誘導体が配合されている化粧水は、抗炎症作用や皮脂の分泌を抑えてくれる効果が期待できるので、再発防止に役立ちます。
他にも、抗炎症作用があるグリチルリチン酸の成分が配合された化粧水も効果的です。天草から抽出した低刺激の成分なので、肌に優しいのが特徴です。
潰さずに白ニキビを治す方法
基本のスキンケアを徹底する
白ニキビを未然に防ぐためには、洗顔と保湿というような基本的なスキンケアを徹底的に行うことが大切です。いつも清潔感をキープしているつもりでも、余分な皮脂や角質が落としきれておらず、皮脂や角質が毛穴に詰まりやすくなっているかもしれません。
洗顔をする際には、しっかりと洗顔料を泡立てて、キメの細かい泡で余分な皮脂などを取り除くように心がけましょう。
また、肌が乾燥して、毛穴周りが硬くなると柔軟性を失ってしまいます。洗顔をした後はしっかり保湿をして、肌が乾燥しないようにしましょう。
野菜中心の食事にし、脂質・糖質を控えめに
脂質や糖質を摂取しすぎていると、余分な皮脂の分泌が活発となり、毛穴詰まりを引き起こす原因となる恐れがあります。毛穴詰まりが起こると、白ニキビが発生するリスクが高くなります。
また、脂質や糖質を取り込むために分解する際に、体内で多くのビタミンB群やミネラルなどを消費してしまいます。ビタミンB類やミネラルなどの栄養素は、健康的な肌を保つ効果があり、これらの栄養素が肌に正常に行き届かなくなると、肌荒れやニキビなどを引き起こす原因になってしまいます。
ビタミンB群やミネラル、食物繊維など肌の状態を正常に保つのに必要な栄養素を摂取するために、野菜や果物などを積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
十分な睡眠時間の確保
肌のゴールデンタイムは夜の22時～深夜2時の間と言われています。この時間は、成長ホルモンが分泌され、新陳代謝により肌のターンオーバーが活発に。
肌のターンオーバーにより、古い皮膚が生まれ変わり角質や皮膚が排出されやすく、ニキビのケアに最適な時間と言えます。ゴールデンタイムの間に就寝するように心がけ、少なくとも7時間程度の十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、入浴後3～4時間は成長ホルモンが働きやすく、良質な睡眠を取りやすいと言われています。どうしてもゴールデンタイムに眠れない場合には、お風呂に入ってリラックスしてから寝るようにしましょう。
厚化粧や、油分の多いファンデーションは避ける
メイクをするだけでも肌に刺激を与えてしまいますが、ファンデーションを厚く塗るなどの厚化粧は、皮膚の呼吸を阻害し、毛穴詰まりの原因となります。
また、油分の多いファンデーションを使っている場合、毛穴の中に油分が入り込み、皮脂や汚れなどと一緒に毛穴を詰まらせることも。さらに、油分の多いファンデーションは、洗顔だけでは落としにくいため、肌に強い刺激を与えやすいクレンジング剤を使わなければならなくなります。
白ニキビができている時に最適なのは、お湯だけで落とせるようなパウダーファンデーションや天然成分だけでできているような肌に優しいファンデーション。肌を傷つけやすい界面活性剤やシリコン、香料などが入っていないものを選び、厚塗りは避けましょう。
無理に潰さず、まずは生活習慣改善と、正しいスキンケアから
白ニキビが気になっても指で無理に潰そうとせず、適切な処置を行うことで早く白ニキビを治すことが可能ということが理解できたでしょうか？
普段の生活習慣やスキンケアの方法が、白ニキビを引き起こす原因となることが多いので、まずは規則正しい生活習慣と効果的なスキンケアを心がけてくださいね。
白ニキビを改善して、おしゃれやメイクを気兼ねなく楽しみましょう。
