「ニキビ跡」は正しい知識で対処。タイプ別特徴と原因

2017.07.11

「ニキビ跡」は正しい知識で対処。タイプ別特徴と原因

すべて

NADECICA編集部
NADECICA編集部

ニキビ跡がなかなか治らないという場合は、正しいケアが出来ていないのかもしれません。きれいなお肌を手にするためには、自分の肌タイプに応じた知識を身に着けていくことが大切です。

INDEX

目次

    ニキビ跡における3つのタイプとは

    肌内部に炎症だけが残る赤みタイプ

    「このニキビ、なかなか治らないなあ」と思って触ってみると、既にニキビのふくらみはなくなり、赤みだけが残っている経験はないでしょうか。このように、赤ニキビの腫れや痛みが消えたのに、赤みがそのまま残ってしまっている状態を赤みタイプのニキビ跡と言います。

    ニキビ跡の中でも初期段階にあるもので、正しいセルフケアでも治しやすいものです。紫外線などの影響を受け続けるとシミやクレーターに発展してしまうため、この段階で治しておくことが美肌を維持するためのポイントです

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    赤みのあるニキビ跡は治せる。原因と対処法を知って美肌を手に入れる

    様々な色のシミ(色素沈着)タイプ

    赤みのあるニキビ跡が紫や黒、茶色に変化したものが、シミ(色素沈着)タイプのニキビ跡です。治すのには半年ほど時間がかかってしまいますが、少しずつ色味が薄くなり、自然と消失していきます。

    紫外線を浴びたり、刺激を与えたりしてしまうと治りにくくなってしまいますので、正しいスキンケアの継続や生活習慣の見直しが大切です。これ以上進んでしまうと、完全に治すことが困難となってしまいますので、この段階で治すことが将来のお肌のためにも大切となってきます。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    ニキビ跡が色素沈着してしまった肌。自分で治すポイントは?

    重症度の高いクレータータイプ

    ニキビ跡が進行してしまうと、デコボコとしたお肌となってしまうことがあります。これがクレータータイプのニキビ跡で、ここまで来てしまうとセルフケアのみで治すことが難しいです。

    クレータータイプは、その形状によっていくつかの種類に分けられています。代表的な3つのタイプを見ていきたいと思います。

    アイスピックタイプ

    直径2mmほどの毛穴のように陥没しているのが「アイスピックタイプ」です。クレーターの中では、小さくて目立ちにくいものですが、真皮の下の皮下組織にまでダメージを受けていることが多く、治療で治すのが最も難しいタイプです。

    ローリングタイプ

    直径4mmほどの大きくてゆるやかな陥没がみられるのが「ローリングタイプ」です。面積は広めですが、お皿のように丸みがあるため、さほど目立たないクレーターです。

    ボックスカータイプ

    四角く陥没しているクレーターが「ボックスカータイプ」です。深さや大きさはさまざまですが、陥没の境界線がはっきりとしており、大きさにかかわらず目立ってしまうことが多いです。

     

    赤みタイプの特徴と原因

    効果的なケアを続ければ簡単に治る

    赤みタイプは、できてからの日にちが浅く、セルフケアのみでも治しやすいものです。正しいスキンケアや生活習慣が身についている人であれば、自然と消失したように感じる人も多いのではないかと思います。

    詳しいスキンケア方法は、後にお伝えしていきますが、正しい洗顔方法やスキンケアを継続していくことによって、数週間~3カ月ほどで治すことができます。

    毛穴の周りでうっ血が起こっている

    ニキビ跡の正体は、毛穴周りで起きたうっ血(ヘモグロビン)です。お肌がダメージを受けると、毛細血管を増加させて、お肌を修正しようとする自然治癒力が働きます。それが透けて見えてしまっている状態が、赤みのあるニキビ跡です。

    肌の内部にまだ菌が残っている

    赤ニキビは、毛穴の中にアクネ菌(またはマラセチア菌)が閉じ込められ、炎症が起こっている状態です。閉じていた毛穴が開くようになるとニキビ跡となっていきますが、アクネ菌が完全に取り除かれているわけではありません。

    アクネ菌は、わたしたちのお肌に住み着いている常在菌です。皮脂の過剰な分泌などによって、アクネ菌が増殖してしまうと、ニキビを繰り返してしまうことがあります。いったん炎症が治まったように見えても、「あとは赤みを治すだけ」と思わずに、ニキビ予防のための正しいスキンケアを続けていきましょう。

     

    シミタイプの特徴と原因

    肌機能が正常ならば自然と治る

    ニキビ跡を改善していくためのポイントは、正常なターンオーバーを繰り返すことにあります。ターンオーバーとは、お肌の表皮が生まれ変わることで、約28日周期であることが理想です。表皮の基底層で生まれた細胞が約14日間で角層に到達し、約14日間とどまって剥がれ落ちていきます。

    炎症部分のターンオーバーを繰り返すことによって、ニキビ跡を少しずつ薄くしていくことができるのですが、さまざまな要因によって周期が乱れてしまうことがあります。年齢が上がるにつれて遅れやすくなりますので、ターンオーバーを促してくれるスキンケア用品を使っていきましょう。

    紫外線に当たることでメラニンが生成される

    シミ(色素沈着)タイプのニキビ跡の原因は、2つに分けられています。そのうち1つが、メラニンによって生まれる黒や茶色っぽい色をしたニキビ跡です。メラニンは、お肌の内部を守るための防御機能の役割がありますが、シミの元にもなってしまうものです。

    ニキビの炎症によってお肌がダメージを受けると、メラノサイトが活発に働き、メラニンが分泌されるようになります。そこへ紫外線を受けるとメラノサイトの働きが更に活発になり、メラニンが過剰に分泌されてしまうのです。

    ニキビによる炎症後毛細血管が破裂した

    シミ(色素沈着)タイプのもう1つの原因となっているのが、毛細血管の破裂で、紫色のニキビ跡となるのが特徴です。

    ニキビの赤みは毛細血管が集結したものであるとお伝えしましたが、炎症が悪化してしまうと毛細血管が破壊されてしまうことがあります。体をぶつけてしまうとアザとなってしまうのと同じように、血液の赤みが紫色に変色し、定着してしまいます。

    クレータータイプの特徴と原因

    専門の治療でのみ回復が可能

    赤みタイプやシミ(色素沈着)タイプのニキビ跡では、セルフケアのみでも元のお肌に戻すことができます。しかし、でこぼことしたクレーターとなってしまったニキビ跡は、自分の力だけで完全に治すことは難しく、皮膚科や美容クリニックなどでの治療が必要です。

    もちろん専門治療のみ受けていれば良いというわけではなく、セルフケアも併せて行っていくことで、よりニキビ跡の目立ちにくいお肌を手に入れることができます。

    炎症により真皮層まで破壊されている

    クレータータイプの治療に専門家の力が必要となる理由は、お肌の真皮層やそれよりも下にある皮下組織までに炎症が及んでしまっているからです。

    赤みタイプとシミ(色素沈着)タイプのニキビ跡の場合、表皮で炎症が起きていることが多いため、ターンオーバーを繰り返していくことによって、セルフケアでの改善を期待することができます。

    しかし、ターンオーバーは表皮のみでしか行われないため、真皮層まで炎症を受けてしまっていると、自宅のみでのケアには限界があります。

    体質やニキビの炎症期間の長期化

    「なぜ、わたしばかりがクレーターになってしまうのだろう」とお悩みの方のいるのではないでしょうか。ニキビが出来てしまった場合、赤みや色素沈着で治まる人と、必ずと言っていいほどクレーターとなってしまう人に分かれます。

    その違いは体質・肌質にあります。クレーターになりやすい人のお肌は、皮膚が硬く、古い角質がこびりついてしまっていることが多いです。スキンケアの効果を得にくく、皮脂が分泌されやすいため、炎症期間も長期化されてしまいがちです。

    ニキビの炎症が起きると、活性酸素などによる自然治癒力が働きます。炎症期間が長引いてしまうことによって、アクネ菌以外の菌や細胞までもが攻撃を受けてしまい、真皮層の組織が破壊されてしまうのです。

    ニキビ跡が悪化してしまう行為

    触って刺激を与える

    わたしたちの手には、目に見えない雑菌が大量に付着しています。半日外出しただけでも2万個以上の雑菌が付着していたという実験結果もあり、トイレよりも汚いと言われることもあるのです。

    汚い手でニキビに触れてしまうと、せっかくのケアも台無しに。触れる前にはしっかりと洗うようにしましょう。また、フェイスラインにニキビの発生してしまった場合は、髪の毛が当たらないように注意しましょう。

    お肌ケアに意気込んで、パッティングやスクラブなどをやっているかたもいるかもしれませんが、それらもニキビに刺激を与える元になっています。刺激にならないようにやさしく行うか、ニキビ周辺を避けて行うようにしましょう。

    栄養不足になるほどの無理なダイエット

    「ファスティング(断食)ダイエット」や「○〇を食べないダイエット」など、食事制限を行うダイエット方法が増えてきていますね。しかし、食べないことによるダイエットは、栄養不足を招きがちです。

    特にダイエット中の女性は、脂質を摂ることを気にしてお肉を制限してしまいがちですが、お肉には私たちのお肌を作る基本となるたんぱく質が含まれています。茹でたり蒸したりして、油分の摂取を控えながら、食事に摂りいれていきましょう。

    厚いメイクで毛穴を塞ぐ

    よく「ニキビがあるときはメイクはしてはいけない」と言われることもありますが、最近では良い成分が配合された化粧品が増えており、紫外線対策にもつながりますので、むしろメイクはしていた方が良いという考え方もあります。しかし、ニキビがあるときにメイクにはいくつかの注意点があります。

    ニキビを隠そうとするあまり、ファンデーションの厚塗りをしてしまうことがありますが、それは毛穴を塞いでしまう行為です。せっかく治りかけたニキビに蓋をしてしまうどころか、新しいニキビを生み出すことになってしまいます。また、何度もニキビに触れるためお肌への悪い刺激にもなりがちです。

    ニキビができてしまったときには、油分が多く含まれるリキッドタイプは避け、パウダータイプなどの密着性の軽いファンデーションを使うのがおすすめです。スポンジやパフは清潔で柔らかいものを使用し、使い終えたら洗って、明日に雑菌を持ち越さないようにすることも大切です。

    最近では、大人ニキビに対応したノンコメドジェニック化粧品が販売されています。ニキビを治してくれるものではありませんが、通常の化粧品よりも毛穴が詰まりにくい成分を使っていますので、繰り返すニキビに悩んでいる方にはおすすめです。

    糖分や油分を摂りすぎる

    糖分は、わたしたちの身体を動かすエネルギーとなる大切な栄養素です。しかし、糖分を分解する際には、ビタミンB群が消費されてしまいます。ビタミンB群は、お肌の再生を促してくれるニキビ対策に欠かせない栄養素なのです。また、エネルギーに変換されなかった糖分は、脂肪となって蓄積され、皮脂の過剰な分泌につながることもあります。

    糖分のほかにも油分の摂り過ぎも禁物です。ニキビの元となるアクネ菌は、皮脂を餌にして繁殖していきます。わたしたちのお肌に常在しているため完全に殺菌するのは難しいため、いかに皮脂の分泌を抑えるかが、ニキビ対策のポイントとなっています。油分の摂り過ぎは、皮脂の過剰な分泌の大きな原因となってしまいます。

    どちらも適切な量を摂取するのは大切なことですが、甘いケーキやファーストフード、スナック菓子などの食べすぎには注意しましょう。

    タバコ吸いすぎやアルコールの飲みすぎ

    タバコやアルコールなどの嗜好品もニキビと敵となり得るものです。

    タバコに含まれているニコチンは、ビタミンCの吸収を阻害するどころか、破壊してしまう作用を持っているものです。いくらビタミンCを摂取していても、同時にタバコを吸ってしまってはプラマイゼロになってしまいます。また、ニコチンは血管を収縮させてしまう作用もあります。血行が悪くなると、皮膚に栄養が行き届かなくなってしまい、ニキビや様々な肌トラブルを引き起こしてしまうのです。

    では、アルコールはどうなのでしょうか。「酒は百薬の長」ということわざもあり、適度に飲むのであれば問題はありません。しかし、アルコールには血管を膨張させる作用があり、血行が急に促進されてしまいます。それは皮膚にも影響を及ぼし、毛穴が炎症を起こしやすくなってしまいます。適切な量の飲酒を心がけていきましょう。

    赤みタイプに効果のあるスキンケア

    ビタミンC含有のケア商品を選ぶ

    ビタミンCは、美肌を作るためには欠かせない存在で、ニキビ跡の改善にも効果を発揮します。ビタミンCは抗酸化作用を持っており、活性酸素の働きを阻害してくれるため、ニキビのできにくい肌質を作ってくれます。ターンオーバーを促進したり、コラーゲンの生成を助けてくれる働きもあり、継続して摂取していくことによって、ニキビ跡の目立たないきれいなお肌へと導いてくれます。

    食材やサプリメントで内側から摂取するのはもちろんのこと、ビタミンCが配合された化粧品を使って外側からも摂取していくことが必要です。「L-アスコルビン酸」や「リン酸」、「APPS」などのビタミンC誘導体が配合されている化粧品を選ぶようにしましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    化粧水で肌美人に。悩みを解決してくれるビタミンC誘導体とは

    保湿成分の配合されたもので潤い補給

    カサカサと乾燥してしまったお肌は、皮脂が過剰に分泌されるようになり、ニキビができやすくなってしまいます。また、乾燥によってお肌が硬くなると、毛穴が詰まりやすくなったり化粧水の栄養も吸収されにくくなったりしてしまいます。そんな乾燥した肌状態を作らないためにも適切な保湿が大切です。

    有名な保湿成分に「ヒアルロン酸」や「セラミド」などがあります。「ヒアルロン酸」は、真皮層の基質に含まれている成分で、コラーゲンなどとともにお肌のハリや弾力を保ってくれている成分です。たった1gで6000mlもの水分を抱え込み、周囲の湿度が下がってしまっても、水分をキープし続けてくれるものです。

    「セラミド」とは、表皮の角層にある細胞間脂質の成分となっているものです。水分をはさみこんでキープし続けるような働きをしてくれています。「セラミド」といっても様々な種類あるのですが、「セラミド1」や「セラミド2」といったように、数字の書かれているタイプのものを選びましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    お肌の保湿機能と美肌力アップのための保湿成分。あなたはどこまで知っている?

    ナノ化表記のあるもので角質層までケア

    最近、「ナノ〇〇」と書かれた化粧品も増えてきました。化粧品の成分をより効率的に摂取するためには、そのようなナノ化表記のある化粧品がおすすめです。

    「ナノ」とは、「ミリ」「マイクロ」などのように大きさの単位を表すもので、10億分の1メートルの大きさのことをいいます。ナノ化された化粧品は、成分がとても小さくなって配合されています。つまり、有効成分をお肌の奥深くまで浸透させてくれるものです。

    イオン導入器の併用

    イオン導入器とは、美容成分の浸透力をアップさせてくれる効果のある美顔器です。化粧品は手やコットンでお肌につけるのが一般的ですが、イオン導入器を使うことによって、その浸透力が何十倍にもアップします。

    使い方は機械によって異なるものの、イオン導入器に化粧品をたっぷりとふくませたコットンを取り付けて、お肌を滑らせていきます。美容クリニックなどに通うと受けられますが、家庭用に製造されたイオン導入器も安価で販売されています。

    ニキビ跡の改善はもちろん、様々なうれしい効果をもたらしてくれるものですので、日々のスキンケアに取り入れていくことがおすすめです。

    シミタイプのケアにおすすめの美容液成分

    ピーリング効果のあるもの

    シミ(色素沈着)タイプの原因がメラニンであるとお伝えしましたが、余分に生成されたメラニンを取り除くためにはピーリングが有効です。メラニンは古い角質とともに取り除かれていくものですが、年齢とともにターンオーバーが遅れ、お肌の中に残ったままとなってしまうのです。ピーリングによって、古い角質を取り除くことによって、シミやシワなどのアンチエイジングの予防・改善にもつながります。

    そんなピーリング効果のある成分が「レチノール」。ビタミンAの1つで、表皮の基底層まで運ばれると「レチノイン酸」に変化します。ターンオーバーやコラーゲンの生成を促進し、お肌の再生を助けてくれるものです。

    コラーゲンの生成を助けるもの

    ニキビ跡の色素沈着を防ぐために、適切な量のコラーゲンを作り出していくことが大切です。そんなコラーゲン生成を助けてくれるのが「プラセンタ」。

    「プラセンタ」とは、お母さんのおなかにある胎盤のことです。「胎盤エキス」とも呼ばれています。「プラセンタ」には、アミノ酸やたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がとても豊富に含まれています。

    そんな栄養の宝庫ともいえる「プラセンタ」をお肌に摂りいれることによって、紫外線によって破壊されやすいコラーゲンやエラスチンなどの線維を守ってくれます。また、アミノ酸やヒアルロン酸などの保湿効果によって水分量をキープし、ターンオーバーがされやすいお肌作りに貢献してくれます。

    紫外線から肌を守る美白成分を含んだもの

    ニキビ跡改善に効果をもたらしてくれる有名な成分に「トラネキサム酸」があります。アミノ酸の1つで、もともとは抗炎症剤としても使われていた美白有効成分です。

    お肌に紫外線が当たると、メラノサイトが「メラニンを作ってお肌を守ろう」と働き始め、シミが作られてしまいます。そんなメラノサイトの働きを抑えてくれるのが「トラネキサム酸」です。

    「トラネキサム酸」が配合された化粧水が販売されているほか、抗炎症効果もありますので、赤ニキビやニキビ跡改善の治療薬としても使われています。

    シミを薄くする効果のあるもの

    シミやニキビ跡を改善してくれる成分に「ハイドロキノン」があります。肌の漂白剤ともいわれているほどの美白効果をもっており、ビタミンCやプラセンタなどの何十倍もの効果があると言われています。

    「ハイドロノキシン」は、メラノサイトに「メラニンを作って」と指令を出すことを抑制してくれるため、シミを作り出す根本を断ち切ってくれるものです。シミの予防に効果があるほか、シミを薄くしたりお肌を白くしたりする効果がある成分として、注目されている成分です。

    ターンオーバーを促進する役割があるもの

    シミタイプのケアには、ターンオーバー促進のための成分が欠かせませんが、その中でも特に効果が高いと言われているのが「トレチノイン」です。「レチノール」と似た働きを持っている成分ですが、効果はその50倍以上にも及ぶとされています。

    市販での販売はされておらず、病院で処方してもらうことができます。より早く、より確実に効果を出したいという方は、皮膚科などで相談してみることがおすすめです。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法

    3か月継続して効果がない場合は皮膚科に相談

    シミ(色素沈着)タイプのケアは、ターンオーバー促進や美白効果のある化粧品を使用することによって、セルフケアでも改善が期待できますが、半年から数年という長い期間がかかってしまいます。

    セルフケアを続けてみても、まったく薄くなる気配がないような場合、使っている成分やケア方法が間違っている可能性があります。3カ月続けてみても、全く効果を感じられなかったという場合には、一度、皮膚科に相談してみることがおすすめです。

    クレータータイプの皮膚科での治療法

    ケミカルピーリングで肌の再生を高める

    クレーターの治療法としても、もっとも知られているのが「ケミカルピーリング」です。お肌に酸性のピーリング剤を塗って、古い角質や毛穴に詰まっている老廃物を溶かし、きれいな肌状態に戻していく治療方法です。

    皮膚の新陳代謝を高めて、健やかなお肌へと導いてくれるものです。クレーターの治療のほかにも、シミやたるみなどの様々なトラブルに効果をもたらしてくれます。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    ケミカルピーリングが自宅でできる?憧れのツルツルたまご肌を目指す

    細胞の生まれ変わりを促すレーザー治療

    クレーターには、さまざまなレーザー治療が用いられています。その中でも最近注目されているのが「フラクショナル炭酸レーザー」という治療方法です。

    炭酸ガスレーザーで、お肌に無数の穴を開けていき、コラーゲンを生成するための細胞を活性化させていきます。開けた穴が元に戻ると同時に皮膚が生まれかわり、クレーターのへこみが徐々に目立ちにくくなっていきます。

    針で治療を行うダーマローラー

    お肌に傷がつくと、元に戻そうとするための自然治癒力が働きますが、その仕組みを利用した治療方法が「ダーマローラー」です。細い針の付いたローラーをお肌に転がして真皮層に小さな傷を作っていきます。自然治癒力によって、コラーゲンが増加し、クレーターの底上げが期待できます。

    患部にFGFを注射して細胞を増殖

    「FGF」とは、線維芽細胞増殖因子とも呼ばれているものです。線維芽細胞とは、コラーゲン線維やエラスチン線維などを作る元となる細胞です。クレーターに直接注入していくことによって、クレーターを治すことができます。

    自分の血液を使うPRP皮膚再生療法

    「PRP」とは、血液内にある血漿成分のことで、血小板をたくさん含んでいます。血小板には、コラーゲンやヒアルロン酸を細胞レベルで増加させてくれる作用があり、「PRP」をお肌に注入することによって、細胞の修復を行っていきます。シワやたるみといったアンチエイジングの治療で、主に使われている治療法です。

    皮膚科での治療のデメリット

    保険適用外のため高額になる

    赤みやシミタイプで塗り薬が処方される程度であれば、1回数千円程度で納めることが出来ますので、場合によってはセルフケアよりも安価となることもあります。

    しかし、クレータータイプの治療では、1回のレーザーにつき3~4万円かかってしまうこともあり、継続して通うことによって100万円近くに上ってしまうことも。自分ひとりでは決めずに、ご家族とも相談しながら、治療方法を選択していきましょう。

    回復までに時間がかかる場合がある

    病院に行ったからと言って、1度で治るわけではありません。月1回程度のレーザー治療を2~3年かけて行っていき、少しずつニキビ跡を目立たなくしていくことができます。セルフケアよりは確実にきれいになれる可能性は高いものの、高いお金と長い年月がかかってしまうこともあります。

    痛みがある

    皮膚科治療で行われる治療の中には、お肌に痛みが走ってしまうものがあります。レーザー治療では、痛みを感じることは比較的少ないのですが、お肌に針を刺して行う治療には当然痛みを伴います。治療方法を選択する際には、そのあたりも相談してみるようにしましょう。

    悪化するリスクがある

    お金や時間をかけたからといって100%きれいになれるとは限らないのが皮膚科治療です。体に合わないケアを選んでしまうこともありますし、副作用によって思わぬトラブルを引き起こしてしまうこともあります。

    ニキビ跡ができるリスクを下げるには

    8時間の睡眠を心がける

    さまざまなケア方法で登場していますが、良質な睡眠こそ美肌への最短ルートです。眠り始めてから約3時間後に成長ホルモンの分泌が盛んになり、お肌を修復してくれます。睡眠時間が足りなかったり熟睡できなかったりする日が続くと、お肌の修復が間に合わず、どんどん老化していってしまうのです。

    睡眠時間をしっかりと確保することは、ニキビ対策にはもちろん、健やかなお肌やいきいきとした身体を作ることにつながっていきます。

    肌の生成を助ける栄養素を食事で摂る

    たんぱく質

    美肌というと野菜にばかり目が向きがちですが、たんぱく質はお肌を作るために欠かせない栄養素です。たんぱく質は、血液や筋肉、髪の毛などわたしたちの身体を作る基本の栄養素です。たんぱく質を摂取することは、身体中の老化防止につながり、もちろんお肌にも言えることです。お魚やお肉からしっかりと摂取していくようにしましょう。

    ビタミンB

    ビタミンBには様々な種類がありますが、いずれもお肌の再生を助けてくれる大切な栄養素です。ニキビ肌をはじめとするさまざまなトラブルに効果をもたらしてくれます。

    ビタミンA

    ビタミンBの吸収を助けてくれるほか、皮膚や粘膜を健やかに保つ効果がある栄養素です。アクネ菌と闘っているニキビ肌に、必要な栄養を届けてくれます。

    ビタミンC

    ビタミンCは、言わずともれた美肌の救世主です。抗酸化作用やコラーゲン生成を促す働きによって、ニキビのできにくい健康的なお肌へと導いてくれます。水溶性で尿などとともに流れてしまうので、こまめに摂取していくことが大切です。

    運動やサウナで汗を流す

    適度な運動やサウナなどで汗を流すことは、ニキビを予防するためにも大切です。血液の循環が促進され、お肌にも栄養が行きわたりやすくなるうえに、お肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進してくれます。また、成長ホルモンの分泌を促すため、劣化したお肌の修復にもつながります。

    帽子や日傘で紫外線対策

    紫外線対策は、美肌対策の基本中の基本です。紫外線を受けるとメラニンが促進されやすくなり、治りにくいニキビ跡をつくる原因になってしまいます。

    とくに夏場は、紫外線量が多いため、日焼け止めにプラスして防止や日傘などで、お肌を守っていきましょう。秋冬にも紫外線の影響があるため、日焼け止めは季節にかかわらず塗ることも大切です。

    こまめに水分を補給する

    美肌対策の中でも意外と見落としなのが水分補給です。水分が不足すると、血液中の老廃物が増え、お肌へ良質な栄養素を届けられなくなってしまいます。ミネラルウォーターなどをこまめに摂取し、汗や尿から老廃物をしっかりと排出していきましょう。

    朝や夜には、白湯を飲むことも大切です。身体が冷えてしまうと、代謝が悪くなり、お肌にも悪影響となってしまいます。季節問わず、温かい飲み物を意識的に摂取し、身体を温めていきましょう。

    一度できたニキビ跡を治すには長期的なケアが必要

    できてしまったニキビ跡は、数日間のケアのみで治すことはできません。早くても数週間、長ければ3年も4年もかかってしまうことがあります。長い年月がかかってしまうものですが、適切なケアをすることで元通りのお肌になったり、目立ちにくくさせたりすることができます。焦らずに、日々のケアを続けていきましょう。

    当社は、この記事の情報(個人の感想等を含む)及びこの情報を用いて行う利用者の判断について、正確性、完全性、有益性、特定目的への適合性、その他一切について責任を負うものではありません。この記事の情報を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者ご自身の責任において行っていただくと共に、必要に応じてご自身で専門家等に 相談されることを推奨いたします。

    記事のお問い合わせはこちら

    CATEGORIES

    アイケア&アイクリーム
    EYE CARE & EYE CREAM
    クレンジング
    CLEANSING
    コンシーラー
    CONCEALER
    ボディローション&ミルク
    BODY_LOTION&MILK
    まつげ美容液
    EYELASH_SERUMS
    化粧水
    SKIN_LOTION
    洗顔料
    FACIAL_WASH
    美容液
    ESSENCE
    SNSをフォローして
    最新の口コミをチェック!
    SNS ACOUNT