目次
まずは知っておきたい、クレンジングの種類
クレンジング(メイク落とし)といっても、ただ顔を洗うだけではありません。まず、基本的なクレンジングにはどんな種類があるのか見ていきましょう。
洗浄力に優れたオイルクレンジング
オイルクレンジングは、普段からバッチリメイクでマスカラ、コンシーラーなどを使っている方におすすめのクレンジング方法です。ファンデーションやマスカラなどの化粧品は油性の汚れ。同じく油性のクレンジングオイルがなじみやすいのです。
一方で、多くのクレンジングオイルに含まれる洗浄成分の界面活性剤(水分と油分をなじませる成分)は洗浄力が強いので、使いすぎると皮脂や角質を落としすぎ、肌への負担になることもあります。また、まつ毛エクステなどはオイルクレンジングで落ちてしまうこともあります。薄化粧の時なら、他のクレンジング方法をおすすめします。
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手軽にメイクオフ出来る拭き取りタイプのクレンジング
忙しいときや疲れているときに便利なふき取りシートタイプ。ただ、バッチリメイクをゴシゴシ肌を擦って落とそうとすると肌への負担になり、しわや色素沈着の原因になることもあります。バッチリメイクの時は手間をかけてでもオイルなどでクレンジングする方が落とし残しもなく安心です。
無理に擦って落とそうとせず、拭き取りシートを肌に当てて、シートに含まれているクレンジング料がメイクになじんでから、そっと拭き取るのがコツです。また、シートについたメイク汚れが肌に当たらないように、常にきれいな面を使って拭き取りましょう。
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肌に馴染みやすいジェルクレンジング
洗浄力が強すぎず、こすらなくても洗い流しやすいのがジェルタイプのクレンジング。水性ジェルと油性ジェルの2種類があります。
水性ジェルはオイルが少ないためまつ毛エクステなどをしていても使うことができますが、その分メイクへの洗浄力は弱く、しっかりメイクをした日などは落とすためにゴシゴシこすってしまいがちです。
油性ジェルは成分の大部分がオイルからできているタイプ。メイク落ちは強力ですが、オイルクレンジング同様肌への負担はあります。
好みにもよりますが、メイクが薄い人や脂性肌の人には水性ジェル、しっかりメイクの人や乾燥肌の人は油性ジェルがおすすめです。また、ジェルタイプのクレンジングは塗れた手や冷たいままでは肌になじまず、メイクを落とし切れないというデメリットもあります。時間の取れないときにはオイルクレンジングやふき取りクレンジングと使い分けてもいいかもしれません。
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低刺激で肌への負担が少なめなミルクタイプ
しっとりとした洗い上がりで、肌への負担が少なめなクレンジングミルク。洗い上がりもつっぱらず、しっとりした肌触りが特徴です。一方、こちらも濃いめのメイクは落としにくいため、ウォータープルーフマスカラや日焼け止めなどはポイントメイクリムーバーを使ったり、オイルクレンジングで洗うのがおすすめです。
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乾燥した肌にミルククレンジング。お肌を労りつつメイクを落とす方法
ニキビ肌におすすめのクレンジングは?
なるべく刺激を与えたくないニキビ肌には、クレンジングジェルかクレンジングミルクがおすすめです。
その中でもうるおいをキープしつつ、しっかりメイクがオフできて肌への負担の少ないものをご紹介します。
ニキビ肌にオススメのクレンジング/ジェルクレンジング編
Sinn Purete'(シン ピュルテ) ピュアクレンジングクリア
ジェルの使いやすさとオイルのクレンジング力を併せ持ったクレンジングジェル。ヒマワリ種子油、マカデミア種子油など配合で、洗い上がりもベタつかないのにしっとり潤いを保ちます。
ジュレリッチ エクストラ ジュレクレンジング
メイク汚れが浮き上がらせて洗い流すタイプのジェルです。刺激が少なく、ニキビや肌荒れがひどいとき、季節の変わり目にも安心して使えます。オイルクレンジングなどでは肌が乾燥してしまう方にもおすすめです。
キュレル ジェルメイク落とし
肌と同じ弱酸性でなじみがよく、肌の保湿成分「セラミド」を守りながら洗顔してくれるため、洗い上がりはつっぱらずしっとりします。消炎成分配合なのでニキビや吹き出物に悩む方にはおすすめです。
無印良品 マイルドジェルクレンジング
アンズ果汁、桃の葉エキスなど天然のうるおい成分を配合した、デリケートな肌にも使える低刺激・弱酸性の洗顔ジェルです。値段も手ごろで、たっぷり使えるのも無印良品のメリットです。
ビオレ メイク落とし しっかりクリアジェル
落ちにくい毛穴の奥のメイクも「浮かせて落とす」、しっかりメイクをした時にも使えるジェルです。オイルフリーなのでまつ毛エクステをしているときでも安心して使えます。
オルビス クレンジングジェル
弾力のあるプルプルジェルで、アイメイク、マスカラにも使えます。水なじみがよく、すすぎもスピーディー。ヤシ油由来の植物性洗浄成分で、さっぱりしっとりした洗い上がりです。
True Nature(トゥルー・ネイチャー) シンデレラタイム ブースターセラム ナノクレンジングゲル ホット&ピール
メイクだけでなく、角質やしつこい毛穴汚れにも効果的なスキンケアにも役立つクレンジングジェル。
中でも「ホット&ピール」はじんわり温かい温感ピーリングでさらに毛穴クリアなツルツルのお肌に導きます。
プリュ アミノ モイスチュア クレンジングジェル
石油系界面活性剤を使用していない、肌に負担の少ないジェルですが、こんにゃくの食物繊維「マンナン」のスクラブで、毛穴の奥の奥までメイク残りを落とし切ります。1本でクレンジング、洗顔、保湿、毛穴ケア、角質ケア、マッサージまでこなしてくれる、コスパも優秀な新感覚ジェルです。
ニキビ肌にオススメのクレンジング/ミルククレンジング編
パラドゥ スキンケアクレンジング
メイクの汚れになじんで浮き上がらせる「アクアカプセル」で、ミルクタイプながら軽くなじませるだけでしっかりクレンジングできます。また、成分の89%がビアルロン酸やMCキトサンなどの美容液成分で、洗いたても、時間がたってからもしっかり潤いをキープします。
水ですすぐと、クンレジング成分が汚れをを抱え込んだままナノ粒子に変化するのですすぎも簡単。すっきり洗い流せるので、ダブル洗顔も不要です。
カバーマーク トリートメント クレンジング ミルク
軽くなじませるだけでメイクが浮き上がり、肌に負担をかけずカバーファンデーションもスッキリ落とすことができます。オレンジ、アトラスシーダーなどのエッセンシャルオイル配合でクレンジングをリラックスタイムにしてくれます。
アクセーヌ ミルキィクレンズアップ
角質柔軟成分配合で、毛穴や角質を「ほぐして」メイクや汚れを取り除く、ニキビ肌にも嬉しいクレンジングミルク。スッキリ洗い上げながらも低刺激性でビンカン肌にも使えます。
マルティナ オーガニックスキンケア ローズクレンジングミルク
ホルモンバランスの乱れによる肌荒れに効果的なクレンジングミルクです。保湿作用のあるダマスクローズの花びらだけから抽出したエキスをぜいたくに使っています。
マルティナ オーガニックスキンケア シアーナクレンジングミルク
ニキビや乾燥、肌荒れの時に使いたいシンプルなスキンケアシリーズのクレンジングジェルです。石油系合成界面活性剤を一切含まないため、乾燥などで肌が敏感になっているときでも安心して使えます。
イーキューブ クレンジング・ミルク
保湿成分、植物エキスを配合したまろやかな質感のミルク。肌なじみがよく、ゴシゴシこする必要がないため、肌に負担をかけることなくクレンジングできます
ジバンシイ メイクオフエマルジョン
ホワイトリリーエキスが角質層の水分も守りながらクレンジング。ミルクタイプなので一気に汚れを落とすというよりは、時間をかけてゆっくり洗顔していくのがおすすめです。
itten cosme(イッテンコスメ) つぶつぶクレンジング
はじけながら毛穴を洗う極小のこんにゃく粒入りで、クレンジング、マッサージ、毛穴ケアが一度にできる1本です。濃厚なリッチミルク処方で、洗い上がりもしっとり。
正しいクレンジング剤の使い方
クレンジングミルクの場合
まず手を洗い、清潔にする
ニキビ肌に雑菌は大敵。顔を洗う前に手もしっかりハンドソープで洗いましょう。
ただ、手や顔に水分が残っているとミルクがメイクとなじみにくいことがあります。 手はしっかり拭いてからクレンジングをするようにしましょう。
クレンジング剤は優しくなじませる
クレンジングミルクの適量はポンプのもので4~5プッシュ、500円玉程度です。
クレンジング剤は顔につける前に両手のひらで温めます。こうすることで、クレンジング剤の水分が蒸発し、残った油分が肌になじみやすくなります。
温まったら、まずは顔全体にまんべんなく、それから目元に。ゴシゴシと強くこすらず、くるくる円を描くようになじませていきます。額や小鼻など皮脂の多いところは汚れが溜まりやすいので丁寧に、全体は2、3回繰り返しなじませます。
ぬるま湯で洗い流す
一気に流さず、ぬるま湯で少しづつ流していきます。
少しづつ流すことでクレンジング剤が水分を吸い、肌に汚れを残さず洗い流しやすくなるといわれています。
お湯は熱すぎると皮脂や水分が奪われ、肌の乾燥に繋がります。逆に、冷たすぎるとクレンジング剤の中の油分が固まってしまい、落としにくくなります。洗顔に最適なのは32~33℃、浴槽より少しぬるいぐらいがベストです。
洗顔後はキチンと保湿
洗顔したての肌は無防備な状態。洗顔が終わったらなるべく早く化粧水、乳液などで保湿しましょう。
ニキビ肌にも優しい低刺激のものがおすすめです。
クレンジングジェルの場合
アイメイクはポイントメイクリムーバーで先に落とす
ジェルタイプは肌に優しい分、濃いめのメイクは落とし切れないというデメリットもあります。ウォータープルーフのマスカラ、アイラインを使っているときは先に落としておきます。オイルのリムーバーをコットンにたっぷりしみこませて、目元にゆっくり当てながら落とします。
この後ジェル洗顔を行うので、ゴシゴシこすってすべて落とし切る必要はありません。
手のひらで温める
クレンジングジェルの適量はサクランボ大。乾いた手にとり、軽くもみ込むように温めます。温めることでジェルの中の油分を引き出し、メイクや皮脂汚れとなじみやすくなり、洗顔時間も短縮できます。
そっと乗せて、中から外になじませる
最初はおでこや頬など広い部分から、目元以外の顔の隅々まで行き渡るようにじっくりクレンジングジェルを広げます。その後両手の指先を使って内側から外側に向かって円を描くように、ジェルでマッサージするように洗います。このマッサージを2、3回繰り返します。
目元は最後に、手に残ったクレンジングジェルで優しくなじませます。足りなくなってつぎ足すときは、また同じように手のひらで温めます。
ぬるま湯で洗い流す
熱すぎず、冷たすぎないお湯で少しずつ丁寧に洗い流します。ちょうどいいのは32~33℃、湯船より少し低めのぬるま湯です。
ニキビ対策で重要なポイントまとめ
ニキビ肌へのクレンジングには、やはり刺激の少ないジェルタイプかミルクタイプがおすすめ。また、ちょっと手間でも正しいクレンジング方法は毎日の習慣にしていきましょう。いつもの洗顔にひと手間かけて、ニキビも汚れもスッキリ洗い流しましょう。