目次
背中にニキビができる要因とは
主に顔にできるイメージの強いニキビ。どうして背中にもできてしまうのでしょうか?背中ニキビには、顔のニキビとは違ったいくつかの原因があります。
カビの一種であるマラセチア真菌の増殖
顔のニキビの原因になるのは「アクネ菌」一方、背中のニキビで多いのが「マラセチア真菌」による炎症、「毛包炎」です。マラセチア毛包炎の特徴は、赤くポツポツした、やや光沢のある発疹です。外見は初期のニキビに似ていますが、時にはかゆみを伴うこともあります。また、背中だけでなく胸、背中、肩、腕など、体のいたるところに男女・年齢に関係なく発症します。
マラセチア真菌はカビの一種。これが毛穴の中で異常に増殖すると背中ニキビの原因になります。
マラセチア真菌そのものが炎症を起こしているわけではなく、
・体の免疫が異常に繁殖したマラセチア真菌に反応してしまう
・マラセチアが皮脂を分解したときの代謝物が炎症を起こす
ことなどが原因だと考えられています。
産毛が太く皮脂が出にくいため皮脂が詰まりやすい
背中に産毛が多いことも、背中ニキビの原因の一つになります。背中、特に肩甲骨のあたりは汗を出す汗腺、皮脂を出す皮脂腺が集中しています。産毛が多いと汗で蒸れ、雑菌が繁殖してしまうのです。
人によっては、エステなどで背中の産毛を脱毛するとニキビもよくなることがあります。
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気づきにくい背中ニキビの原因は?治し方を知って背中美人に
肌の乾燥による皮脂の過剰な分泌
乾燥しすぎも背中ニキビの原因になります。
水分と皮脂は皮膚のバリア機能です。うまく働いていると健康で傷みにくい肌になります。
ところが乾燥がひどくなると、体は皮膚を守るために過剰に皮脂を分泌させます。
また、乾燥によって角質層(一番表面の皮膚の部分)の水分が少なくなると角質が硬くなり、毛穴も細くなってしまいます。ここに皮脂が詰まり、背中にニキビができてしまうのです。
顔や手足は保湿ケアをしていても、背中までは手が回っていない人も多いのではないでしょうか。ところが背中はもとから角質が厚いため、乾燥からニキビになりやすいのです。
睡眠不足によるターンオーバーの乱れ
健康な肌の細胞は28日間の周期で古い細胞から新しい細胞へ生まれ変わっていきます。この周期のことをターンオーバーと言います。
ところが角質が硬くなって古い細胞が残ったままになっていたり、新しい細胞がもろいものだと、背中の肌荒れにつながります。
ターンオーバーは夜、寝ている間に成長ホルモンによって活発になります。
成長ホルモンが出るのは入眠から3~4時間かつ、夜22時~3時の間。この時間に起きていたり、熟睡できていなかったりすると、ターンオーバーの周期が乱れてしまいます。
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美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
慢性的な疲労による免疫力の低下
こまめに洗顔をしていても、からだの内側が疲れていては肌にとってもマイナスです。
体力のある時はアクネ菌やマラセチア真菌が増えても免疫細胞の力で抑えることができますが、体力が低下しているときは免疫細胞も弱っているため、雑菌がどんどん繁殖してしまいます。
この場合、対処療法的にニキビを治療するのではなく、生活習慣そのものを改善する必要があります。
精神的なストレスにより交感神経が優位になっている
人間の体はリラックスモードの「副交感神経」と、活動モードの「交感神経」がバランスをとって成り立っています。交感神経は体を活発に動かす神経ですが、精神的なストレスがあるときにも働いています。実はこの交感神経が男性ホルモンの分泌を促し、皮脂を過剰に分泌させているのです。さらに、交感神経優位の状態が続くと体がリラックスできず、夜も熟睡できなくなり、余計肌がボロボロに…という悪循環を作っています。
暴飲暴食や偏食による便秘で毒素が排出されない
不規則・偏った食生活は便秘のもと。腸内に留まった便からは、本来排出されるはずだった毒素が体内で放出されます。また、健康な腸内では善玉菌によってビタミンB群、葉酸、ビオチンなどのビタミンが作られています。便秘がちで悪玉菌の多い腸ではビタミンはうまく作られず、皮膚の新陳代謝もうまくいかなくなります。
偏食はただ単に栄養が偏るだけでなく、本来作られるはずだった栄養まで逃がしてしまうことになるのです。
背中ニキビを悪化させる行為
そのほかにも、普段何気なくやっている癖や行動が背中ニキビを悪化させている可能性もあります。
爪で掻きむしる
背中ニキビの原因菌、マラセチア真菌による毛包炎は、通常のニキビと違ってかゆみを伴うのが特徴です。
だからと言ってガリガリ掻いてしまうとそこから雑菌が入って悪化するだけでなく、ニキビ跡やシミの原因になります。
何度も強く洗う
同様に、かゆいから、汚れを落としたいからといってタオルやスポンジで強くこすっていると、ニキビ跡や傷跡が残るだけでなく、肌に本来必要な皮脂まで落としてしまい、かえって乾燥肌、ニキビ肌の原因になります。
特に脂性肌でニキビのできやすい人は、多くが洗いすぎ・こすりすぎが原因だといわれてます。
また、スクラブ(研磨剤)を使って体を洗うのもニキビ肌には逆効果です。
洗浄力の強いアルカリ性の石鹸を使う
アルカリ性、弱アルカリ性の石鹸は確かに強い洗浄力があります。正常な状態の皮膚ならアルカリ性の石鹸・ボディーソープでも問題ありませんし、温泉に入って肌がツヤツヤになるのもアルカリ質のおかげです。
ところが、ニキビや傷のある肌にはアルカリ性の洗浄成分は刺激が強すぎます。特に「遊離アルカリ」と呼ばれるものは強アルカリなので注意が必要です。肌のphに近い弱酸性の物を選ぶようにしましょう。
背中を露出させて紫外線を浴びる
ニキビがあると日焼け止めを塗るのも「刺激になりそう…」とためらわれますが、背中ニキビには日焼け・紫外線対策は必要です。
ニキビ肌にとっては紫外線も大きな刺激です。無防備な状態で紫外線を浴びると、肌を守ろうと角質が厚く硬くなり、毛穴のふさがったニキビのできやすい肌になってしまいます。
また、紫外線によって肌の水分は蒸発してしまうため、肌が本来持っているバリア機能の低下にもつながります。
日焼け止めを選ぶなら、UVB(紫外線B波)にも対応しているものを選びましょう。紫外線B波は紫外線A波よりエネルギーが強く、ニキビ悪化やシミの原因になります。
ベビーパウダーで毛穴を塞ぐ
一見肌によさそうなベビーパウダーですが、背中ニキビにとっては悪影響です。
もともとベビーパウダーは収れん作用(毛穴を縮めて汗が出るのを防ぐ)で赤ちゃんのあせもを防ぐためのもの。ニキビやあせもがすでにできている状態の肌に使用すると、毛穴に汗が詰まって、かえって症状が悪化する場合があります。
界面活性剤が含まれた洗剤で洗った服を着る
洗濯洗剤は、洗顔料やボディーソープ以上に「強力な洗浄成分でできています。その洗浄成分の一つ「界面活性剤」はすすぎで洗い流しても衣類の繊維の中に残ってしまいます。「界面活性剤」の効果はたんぱく質を溶かすこと。つまり敏感なニキビ肌の表面でバリア機能を果たしている皮脂も溶かしてしまいます。
同様に、漂白剤、蛍光剤、柔軟剤なども繊維に残りやすい成分です。なるべく「合成界面活性剤無添加」、「合成界面活性剤フリー」、「合成界面活性剤不使用」の記載があるものを選ぶようにしましょう。
また、洗濯機の洗濯槽が汚れていて、そこから雑菌が入り込むこともあります。定期的に洗濯槽の洗浄を行うことをおすすめします。
塩分の多い海や塩素の刺激があるプールに積極的に入る
以前はアトピー治療に「海水浴」があったほど、プールや海水浴は肌にいいと思われていました。
ところが、海水浴・プールは人によってはっきりと「悪化する」「改善する」が分かれるようです。水泳後にニキビや肌荒れが悪化してしまう人の特徴は
・水泳に慣れていない(水泳で体力、免疫力が低下してしまう)
・泳ぎ終わった後にしっかりシャワーを浴びていない(強力な消毒剤・塩素が肌に残っている)
などがあげられます。
逆に皮脂が多いタイプの人の中には、プールの塩素が消毒になってニキビができにくくなった、というケースもあります。
個人差がありますが、ニキビがひどいときは他の方法で消毒したほうがいいようです。
背中ニキビの正しい治し方
炎症が広範囲の場合は皮膚科に行く
原因がマラセチア真菌の場合、皮膚科で処方される抗生物質を1~2カ月続けると症状が治まってきます。飲み薬の場合と塗り薬の場合がありますが、抗生物質は基本的に保険で治療が受けられます。
ただし、あまり長く抗生物質を使い続けると薬の効かない菌「耐性菌」が生まれてしまうので、短期集中型の治療といえます。
そのほか、「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という専用の器具で毛穴のつまり、膿を掻き出す治療もありますが、自分でつぶしてしまうのは雑菌が入って悪化させる原因になるので専門医に任せましょう。
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背中ニキビ治療「皮膚科選び」のポイント。治療法の種類も
また、ひどいニキビ跡については
レーザー治療
肌にたくさんの小さな穴を開け、強制的に皮膚の入れ替えを行わせる治療法。クレーターのように凸凹したニキビ跡に効果的
ホルモン治療
乱れたホルモンバランスを改善するため、ホルモン剤を服用し、女性ホルモンを増やすなど、保険適用外の治療になることが多いようです。
抗菌薬入りの市販の軟膏を塗る
市販薬の中にも一部ですが抗菌効果を持ったものがあります。
ドルマイシン軟膏
「コリスチン硫酸塩」と「バシチラシン」という2種類の抗生物質を含んでいます。黄色ブドウ球菌やアクネ菌といったニキビの原因菌に特に効果的です。
テラマイシン軟膏
化膿性皮膚疾患に効果のある軟膏です。「ポリミキシンB硫酸塩」、「オキシテトラサイクリン塩酸塩」という2種の抗生物質を配合していて、アクネ菌などの殺菌作用があります。
フルコートf軟膏
フルコートf軟膏はステロイド系抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」を配合した塗り薬です。かゆみを伴う皮膚炎に効果的です。いずれも、使い続けると抗生物質の効かない「耐性菌」が生まれてしまいます。しばらく使って効果がないときは皮膚科に相談しましょう。
美容外科に行きレーザーで治療
レーザー治療とは、レーザーで皮膚の組織の深くまであえてダメージを与えることで、ニキビ跡の皮膚細胞の生まれ変わりを促す治療です。
与えるレーザーの種類、強さはニキビの状態によって変わります。
また、基本的に保険は効かないので自費診療になります。料金面、治療の種類など慎重に検討する必要があります。
エステのピーリング剤でケアしてもらう
一度治ってもまた繰り返す、そんなしぶといニキビにはケミカルピーリングも効果的です。
ケミカルピーリングとは古い角質や毛穴汚れを取り除き、新しい肌の再生を促す美容法です。あくまでも「優しく」角質を取り除いていくので、1回の治療ではなく、数回に分けて角質を除去していきます。
また、エステ店では同時に抗アレルギー薬・男性ホルモンを抑制する薬を服用することもあります。いずれの場合も、いったん症状が無くなっても、皮脂や汗で汚れているとまた再発してしまうことがあります。ニキビが煮えなくなったからと言って油断せず、普段から予防しておくことが大切です。
今後の背中ニキビ予防対策
低刺激で肌に優しい保湿剤を使う
ニキビ肌に優しい化粧水・保湿剤といえば「ノンコメンドジェニックテスト済み」のもの。ノンコメドジェニックとは、ニキビのもととなる「コメド(皮脂のつまり)」ができにくい化粧品のことを言います。
市販の化粧水では
プロアクティブシリーズ(ザ・プロアクティブカンパニー株式会社)
ルナメアAC スキンコンディショナー(富士フィルム)
などがノンコメンドジェニックテスト済みとして知られています
ノンシリコンのシャンプーを使う
髪の毛先が当たったり、流し残しがあったり、シャンプー選びも背中ニキビの予防に影響することがあります。
例えば、髪の毛をサラサラにしてくれる成分「シリコン」は肌に残りやすく、流したつもりでも背中には残っていることがあります。
最近はノンシリコン系のシャンプーも多いため、一度試してみるといいかもしれません。
同様に、肌に刺激の強い「硫酸系」「スルホン酸系」の成分が含まれているものも刺激が強いので避けた方がいいでしょう。
吸水性の高い肌着を身に着ける
汗をかきやすいあいだはもちろんですが、寝ている間や寒い時期にも、肌からは水分は少しづつ蒸発しています。
綿のようにかいた汗を素早く吸収してくれる下着や、麻など通気性のいい肌着がなら蒸れを防ぐことができます。
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締めつけのないサイズの合った下着を使う
下着のサイズ・素材がが合っていないことも背中ニキビの原因になります。本来より小さいサイズだと、肌に生地が食い込んでしまいます。サイズが大きいと、下着が動いて肌に擦れてしまいます。どちらも、摩擦によって肌への刺激になります。
また、化繊のものは蒸れやすく吸収性が悪いのでおすすめできません。
サイズの合った吸収性・通気性の良い下着を選びましょう。
40℃以上の熱いお風呂に入らない
熱いお風呂は一見肌をきれいにしてくれそうですが、実は逆効果。40℃以上の熱いお風呂は、肌への刺激がとても強く、かゆみを引き起こしたり、肌の潤いをたもつための皮脂を落としてしまうことになります。皮脂の落としすぎは皮膚のバリアを低下させ、乾燥やニキビの原因になります。
また、汗をかきすぎると細胞と細胞を接着させって水分を保つ「セラミド」も失われてしまいます。
摩擦の少ないボディタオルを使う
毎日使うものだからこそこだわりたいタオル。特に背中はゴシゴシ拭いてしまいがちですが、この刺激でも肌は傷つき、ニキビを発生・悪化させる原因になります。
ナイロンなどの化繊より、オーガニックコットンや、意外なところでは木綿100%の手拭いがおすすめです
また、タオルを何日も洗濯せずに使い続けるのも言語道断です。
服を無添加洗剤で洗う
しっかりゆすいだつもりでも、衣類意外に洗剤が残っているもの。服に洗剤の洗浄成分がも残っていると、肌のバリア機能、皮脂膜や常在菌までも洗浄されてしまいます。洗剤を選ぶときは石油系の合成界面活性剤が入っていない、少ないものを選びましょう。
パジャマは毎日清潔なものを使う
寝ているだけでも、体からは汗、垢が出ています。「見た目が汚れていないから…」と何日も続けてきていると古い皮膚細胞から黄色ブドウ球菌などの肌荒れlの原因菌が繁殖するといわれています。
また、部屋着やジャージをそのままパジャマにしていませんか?
人は寝ている間体温が下がります。その体温調節のため毛穴から水蒸気として汗を出しているのですが、ジャージなどに多いツルツルした素材のポリエステルや生地の分厚いスウェット素材では汗を吸収できません。
汗が吸収できないと寝苦しいだけでなく、蒸れから肌荒れ、ニキビの原因になります。
寝具のシーツの交換はこまめに行う
パジャマと同様に、シーツや枕カバーにも意外に菌の温床になっています。
ヒトは毎晩コップ一杯分の汗をかくといわれていますが、1カ月間汗や皮脂、ホコリを吸い続け、洗濯していないシーツはトイレよりも雑菌が多くなるといわれています。
また、ダニは人間の皮脂やフケが大好物。こちらも洗濯しないで放っておくとどんどん増殖してしまいます。
なるべくこまめに選択するようにしましょう。
背中を露出したまま必要以上に紫外線を浴びない
夏場はどうしても背中のあいた服や薄着になりますが、夏の強烈な紫外線は乾燥肌、ニキビ肌を招きます。
顔や手足だけでなく、背中を露出するときは日焼け止めを塗り忘れないようにしましょう。
油分の多い日焼け止めを多用しない
とはいえ、日焼け止めならばなんでも大丈夫…というわけではありません。日焼け止めに含まれる油分、添加物でかえってニキビが再発・悪化してしまうことがあるのです。
市販の日焼け止めの多くは伸びをよくするために油分が使われています。これがニキビの原因菌、アクネ菌にとってエサになるため、ニキビが悪化してしまいます。
日焼け止めを選ぶときは、油分が入っていない「オイルフリー」のものを選びましょう。また、日焼け止めの中にもアクネ菌のエサになりにくい油分でつくられた「ノンコメドジェニック日焼け止め」があります。
背中のニキビが治ってからも続けていきたいこと
ビタミンを多く含んだ食事を摂る
ビタミン、特にビタミンB群は脂質の代謝を活発にして、皮脂の分泌量を調整してくれます。
例えば、皮脂の分泌を調整する役目のビタミンB2が不足すると、肌は皮脂の多すぎた脂性肌になり、ニキビができやすくなります。
また、ビタミンCが不足すると肌の生まれ変わり・ターンオーバーのリズムが乱れたり、コラーゲンの生成がうまく行われなくなります。
肌の代謝を正常に戻して、皮脂の分泌を適量に保つにはビタミンB群、ビタミンCなどをバランスよくとるようにしましょう。これらの栄養素は体の中に蓄えておくことができないので、毎日少しづつとることが大切です。
睡眠不足にならないように心がける
睡眠は、ストレス解消にも肌質改善にも大切です。ダメージを受けた肌は、睡眠中に修復されます。そのため、眠らなければダメージ・ストレスが蓄積したままになってしまいます。
また、睡眠不足は男性ホルモンを増やし、脂性肌の原因になります。ただ長く寝ていればいい、というわけではなく、睡眠の質も重要です。睡眠には体が寝いていても脳が活動している浅い眠り「レム睡眠」と、脳も体も完全に熟睡している「ノンレム睡眠」があります。
肌のターンオーバーが行われやすいのは脳もしっかり休んでいるノンレム睡眠の時間。また、入眠から3~4時間、夜22時~3時の間は特に肌を修復する成長ホルモンが出やすい時間です。例えば夜12時に眠れば、入眠から3時間後が深夜3時、ちょうど成長ホルモンのでる時間に深く眠れていることになります。
生理前は脂質と糖質の摂取を控える
生理前の肌荒れ、ニキビはホルモンバランスの乱れが主な原因です。生理に増える女性ホルモンの一種、プロゲステロン(黄体ホルモン)には、受精の準備をするだけでなく、皮脂の量を増やしてしまう働きもあります。過剰に出た皮脂は毛穴をふさぎ、顔や体のニキビの原因になります。
・油脂、特に動物性油脂の摂取を控える
・肌の修復作用のあるビタミンを積極的にとる
・女性ホルモンと似た働きをするイソフラボンをとる
など、改善のために食生活を工夫しましょう。
整体やマッサージで血行促進
マッサージは血行を促進して肌の調子を整えるだけでなく、ストレスの解消にもなります。
汚れた手でニキビを触ると余計悪化してしまうことがあるので、手を清潔にして、直接患部に触れず、優しく血行を促進するイメージで行いましょう。
おすすめは蒸しタオルを使ったマッサージ。
- レンジで少し熱めの蒸しタオルを用意する
- 皮膚にあてて血行を良くする
- 肩甲骨や背骨に沿ってマッサージしてもらう
手が届くところなら自分でもできます。
アロマの香りや好きな音楽など、リラックスできる環境を整えて行いましょう。
背中ニキビの改善は、日々のケアがカギ
大人になってからできてしまった背中ニキビはなかなか一筋縄では治療できません。
予防方法、改善方法はお金も時間もかからないものが多いので、毎日少しづつ習慣として改善して、きれいな背中を目指しましょう!