日焼け止めの基礎知識。おすすめ商品と絶対焼かない状況別使い分け方

2017.07.11

日焼け止めの基礎知識。おすすめ商品と絶対焼かない状況別使い分け方

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

日焼け止めは夏だけでなく1年中必要です。紫外線には種類があり、シミやそばかすの原因になる紫外線は、季節問わず室内や曇りの日でも降り注いでいるのです。紫外線と日焼け止めの基礎を知り、年齢を重ねてもいつまでも美しく輝く白く肌をキープしましょう。

INDEX

目次

    日焼け止めの成分と表記の意味

    有機化学物質の紫外線吸収剤

    日焼け止めの原料は大きく分けて2種類があります。「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」です。有機化学物質である紫外線吸収剤は、紫外線に対する防御力が高いのが特徴です。

    素材の扱いやすさから化粧品にも加工しやすく、白浮きせずに塗り心地もなめらか。SPF数値の高い日焼け止めにはほぼ確実に使用されています。

    紫外線吸収剤は紫外線を吸収し熱に変える

    紫外線吸収剤には有機化学物質が使用されており、吸収した紫外線を科学的にエネルギー化して放出します。皮膚表面で紫外線を熱や赤外線に変換して放出することで、肌に直接影響が及ぶのを防いでいるのです。

    防御力が高いのはメリットと言えますが、肌への負担が大きく、肌の状態によっては刺激を感じる場合があります。化学物質であるため、化学変化を起こした際の安全性・環境への影響などの懸念も。

    紫外線を防ぐ際の化学変化で少しずつ分子が破壊されて防御力が低下するため、こまめな塗り直しが必要です。

    紫外線A波を防ぐ値のPA

    日焼け止めが防ぐ紫外線には2種類あります。紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)です。とくにシミや色素沈着の原因「サンタン」を起こさせる紫外線A波は、B波よりも波長が長く、より肌の深い部分まで影響を与えます。

    炎症をともなう強い日焼けだけでなく、曇りの日やガラス越しの弱い日光でも肌の深部の色素細胞を刺激し、メラニンを生成させるのです。

    紫外線A波の防御指数はPA+で表記され、+の数が多くなるほどA波に対する防御力が高くなります。シミ・そばかすを避けたい美白志向の方は、SPFだけでなくPA数値のレベルもチェックする必要があります。

    PAレベルは+から最高++++まであり、日常生活に使用する場合はPA++で十分です。アウトドアや長時間日光に当たる場合などには、数値の高いものを使用しましょう。

    紫外線B波を防ぐ値のSPF

    日焼け止めの強さを表す数値で、一般的によく知られているSPF。SPFが防ぐ紫外線はB波(UVB)で、ヒリヒリして赤みと痛みをともなう日焼け「サンバーン」の原因になる紫外線です。

    紫外線B波はA波よりも波長が短いため、肌の深部にまでは影響せず、皮膚表面で吸収されます。しかし強いエネルギーをもつため皮膚細胞を損傷し、やけどの状態を起こすのです。

    皮膚表面が強いダメージを受けるため、肌を守るためにメラニン色素が大量に生成され、赤みが落ち着く頃に肌が黒く変色する「サンタン」へと移行します。

    SPF数値は10から最高50+までで表され、SPF30で紫外線の95%がカット可能。日常生活では15~20でも十分と言えます。

    紫外線散乱剤の特徴

    肌への刺激が少ない

    紫外線散乱剤は有機化学物質ではないため、肌への負担が軽いのが特徴。ファンデーションやフェイスパウダーにも使用されている「白色顔料」が光を反射するはたらきを利用して、紫外線の害が肌に及ばないようにしているのです。

    ファンデーション類にも日焼け止め効果があるのはこのため。光の反射で紫外線を防ぐため、紫外線の種類を選ばずA波・B波どちらの紫外線も防ぎます。

    効果の持続時間が長い

    有機化学物質ではなく、白色顔料が主となっている紫外線散乱剤。化学変化を行わないため、紫外線処理の際に分子構造が破壊されることがなく、効果が長持ちするのです。

    肌に白く残りやすい

    肌にやさしく紫外線を選ばず、効果も長持ちな紫外線散乱剤。いいことずくめのようですが、実は使用感があまり良くありません。もとが粉末状の顔料であるため白浮きやべたつきがあり、肌に塗る際のなめらかさにも欠けます。

    粒子をナノ化することで塗り心地の悪さはかなり改善されますが、人体への影響はまだ不明確。防御指数の高い日焼け止めの場合には、使用感を良くするために紫外線吸収剤と組み合わされている場合が多くあります。

    紫外線を防ぐ効果が低め

    白い粉末がもとである紫外線散乱剤は、配合量を多くすると肌への白残りが強くなります。そのため配合量を増やしにくく、防御力が低めである点もデメリットです。

    肌になじみにくい

    日焼け止めの主流であるクリームタイプのもので、紫外線散乱剤のみのものだと使用感の悪さがあります。色ムラが起こりやすく、上に重ねるメイクが崩れやすくなったりなど、肌なじみの悪さを感じる場合も。

    ノンケミカルと表記されている

    「ノンケミカル」と表記されている日焼け止めは、紫外線吸収剤を使用しています。化学物質を使用せず、化粧品にも使用される粉末の顔料がメインであるため、敏感肌の人に選ばれている傾向にあります。

    具体的な成分名がわかっていなくても「ノンケミカル」表示の商品を選ぶと、紫外線散乱剤の日焼け止めを選ぶことが可能です。

    紫外線吸収剤の特徴

    紫外線を防ぐ効果が高い

    紫外線吸収剤の最も大きなメリットは、紫外線に対する防御力の高さです。防御指数の高い日焼け止めにはほぼ確実に使用されており、紫外線の吸収効率も高く、少ない量でより広範囲の紫外線をカットできるものもあります。

    白浮きしにくい

    紫外線吸収剤はオイル状の物質です。色も無色透明のため、配合量を増やしても白浮きしません。肌に乗せたときにもムラになりにくく、使用感が軽くて伸びがいいのもメリットです。

    頻繁な塗り直しが必要

    紫外線吸収剤の中には、時間の経過とともに効果が弱まるものがあります。とくに紫外線A波に対する防御力の高い紫外線吸収剤は、分子構造が不安定なため、紫外線を吸収すると徐々に分解してしまうものがあります。

    紫外線を浴び続けるほど効果が弱まるため、必要な効果を維持するためにはこまめな塗り直しが必要になります。

    肌への負担が大きい

    紫外線吸収剤は、紫外線を自身に取り込み処理します。紫外線のエネルギーを熱エネルギーに変換して放出する際に、皮膚表面の水分を蒸発させて乾燥を招く場合もあります。

    また、化学物質が分解する際に周辺の皮膚組織に影響を与えて刺激になる場合もあり、肌が敏感な方は肌荒れの原因になる場合もあります。

    日焼け止めのテクスチャーと種類

    油分の多いクリームタイプ

    一般的に最も多く流通しているのがクリームタイプ。肌に密着して落ちにくく、保湿効果によって乾燥肌・敏感肌でも使えるタイプもありますが、逆に油分がニキビを招く場合もあります。

    化粧下地に使用できるものもありますが、こってりしたテクスチャーから色ムラや白浮きしやすい場合も。

    また、落ちにくいため、洗い残さないための注意が必要です。商品に合わせた専用クレンジングを使用するか、手持ちのメイク落としを使用するなどして、日焼け止めが肌に残らないように落としましょう。

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    クリームの日焼け止めで美肌を手に入れよう。日焼け止めの賢い使い方

    伸びの良い乳液(ミルク)タイプ

    敏感肌にもおすすめのミルクタイプ。乳液のような柔らかいテクスチャーは、伸びが良く塗りやすいのが特徴です。顔はもちろん体の広範囲なパーツにも塗りやすいため、使い勝手が良いと言えます。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    日焼け止めなら乳液タイプ。伸びの良さと肌へのやさしさを考えて選ぶ

    化粧水のようなローションタイプ

    日焼け止めの中でも最も低刺激なローションタイプ。敏感肌の方にもおすすめです。化粧水のような軽いテクスチャーで扱いやすく、日々のスキンケアの中で日常的なUVケアが可能。ただし、紫外線防御力が低く落ちやすいため、アウトドアやレジャーには不向きです。

    べたつかないジェルタイプ

    日焼け止め特有のベタつきが気になる方におすすめのジェルタイプ。塗布後の肌がサラッとしてベタつかず、透明なテクスチャーは伸びが良くて使いやすいのが特徴。

    扱いやすさから全身に使用している方も多いかもしれませんが、配合成分には注意が必要です。やさしい使用感に反して、刺激の強い成分が使用されている場合があります。

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    ジェルタイプの日焼け止めの特徴。肌質や用途別おすすめの日焼け止め

    サラサラのパウダータイプ

    メイクの仕上げに使用するパウダータイプ。こすれや汗で落ちやすいため、その都度塗りなおす必要はありますが、化粧直しの要領で塗り直しもラク。肌にやさしく落としやすいため、日焼け止めが苦手な方にもおすすめです。

    パウダーを噴射するスプレータイプ

    手の届かないところにも塗りやすいスプレータイプ。吹きかけるだけなので手が汚れず、髪の毛などに使用できるものもあります。デメリットは塗りムラになりやすい、飛び散りにより気管に入る危険性などが考えられます。

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    まだ間に合う。日焼け止めスプレーで手軽にしっかりできる紫外線ケア

    その他色々なタイプ

    シートタイプ

    ウェットティッシュやデオドラントシートのように、日焼け止め成分を含んでしっとりとしたシートタイプの日焼け止めです。

    拭き取るだけでUVケアができる手軽さが人気ですが、持続時間が短く、強力な紫外線には不向きです。また、刺激の強い成分を使用している場合もあるため注意が必要。一時的な応急処置や出先での塗り直しなど、補助的な役割として使用するのが良いでしょう。

    スティックタイプ

    日本ではあまりなじみのないスティックタイプ。固形のスティックのりに似たイメージです。伸びが悪い・広範囲には向かないなどの点から、鼻・ほほなどの焼けやすい部分のピンポイント使用に向いていると言われています。

    しかし幅広で全身に使用できるタイプもあり、手を汚さずに塗れるため、ものによっては慣れるとかなり使い勝手が良いと言えます。

    飲むタイプ

    日焼け止めの常識を覆す「飲む」日焼け止め。これまで海外でのみ流通していましたが、2016年から日本でも解禁となりました。

    日焼けを完全に防ぐのではなく、日焼けの軽減・メラニンの抑制・肌の酸化防止などの補助的なはたらきがあります。

    また、継続的な飲用で紫外線の影響を受けにくくなる効果が期待できます。日焼け止め成分以外だけでなく、美白成分や抗酸化成分も一緒に配合しているものも多く、日常的な美肌ケアとして1年を通しての使用が可能。

    直接飲用するもののため安全性が気になる場合は、国産を選ぶのがおすすめです。海外製のものは産地や成分が不明確である場合や、日本では禁止されている成分を含んでいる場合もあります。

    また、人種により体格差もあるため、比較的小柄な日本人向けに開発されている国産商品であれば、特定成分の過剰摂取などの心配もないと言えます。完璧な紫外線対策を求める場合には、塗る日焼け止めとの併用がおすすめです。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    飲む日焼け止めランキング。成分の効果や注目ポイントをチェック

    日焼け止めの選定ポイント

    PAは一年中必要

    日焼け止めは、数値が大きいほど紫外線に対して高い効果があります。しかし同時に肌への負担も大きくなるため、肌のためには必要以上に強い日焼け止めを使わないことが大切。シーンや状況・環境によって数値を変えましょう。

    シミ・そばかす・しわなど「光老化」の原因になる紫外線A波は、季節問わず1年中降り注ぎ、室内や曇りの日でも弱くはなりつつ確実に肌に影響を与えています。そのためPAは天候・屋内に関係なく365日必要です。

    日常使いにはPA+~++程度あれば十分。PA+++以上は外でのレジャーやスポーツ時に。また、数値の高いものでも落ちてしまっては意味がありません。

    高数値のものを一度塗って終わりよりも、低い数値のものをこまめに塗りなおした方が効果が高くなりますので、塗り直しを忘れずに行いましょう。

    外にいる時間の長さによってSPFを選ぶ

    SPFの数値は、実は時間を表しています。SPF1は20~25分の日焼け抑止効果を意味します。SPF10であれば200分~250分なので約3~4時間の効果があるということになりますが、汗やこすれで取れてしまうため、絶対とは言えません。

    もちろんこまめな塗り直しが前提となりますが、オフィスワークや育児中などでほぼ外出のない方はSPF10~15で十分です。2時間以内の外出ならSPF20。外回りや営業などの外勤でSPF30。それ以上は肌の負担が大きいため、レジャー・アウトドア・スポーツ時のみにしましょう。

    季節によっても使い分けができ、冬場の12月・1月はとくに紫外線量が少なくなるため高いSPF値は必要ありません。最も紫外線量が多いのは6月~7月ですが、気を抜いている春先の方が日焼けダメージが大きいと言われています。

    冬場の乾燥で肌が弱っている所に、3月ごろから急激に紫外線量がアップするため、UVケアは3月ごろからしっかり行っておくのがおすすめです。

    日本ではSPF50が最高ですが、正しく塗り直し、使用量を守ればSPF30以上は実は大差がないとも言われています。

    • 日焼け止めの基礎知識。おすすめ商品と絶対焼かない状況別使い分け方
      日焼け止めの基礎知識。おすすめ商品と絶対焼かない状況別使い分け方
      7509-1:外にいる時間の長さによってSPFを選ぶ

      MR・美容医療コンサルタントの滝沢日花里です。紫外線対策は年中大切という事は、最近のニュースでも有名になってきましたね。日焼け止めの種類も沢山あり、選び方に迷う方も多いと思います。基本的に日常生活ではSPF25とかで十分です。数値が上がると乾燥や肌荒れの原因にも繋がってしまいます。理想は数値が低いものを塗り直すと良いでしょう。ただ、アウトドアで長時間の日差しを浴びたりする場合は、SPF50のものが丁度良いかもしれません。 尚、室内でも紫外線は浴びますので、環境に合わせた紫外線対策を行いましょう。現在は飲む日焼け止めも販売されています。1回で24時間のものもあれば、複数回に分けて引用するものもあります。肌荒れや乾燥が心配な方は、そちらを使ってみるのも良いかもしれません。塗る日焼け止めも服用タイプも、体質や肌質で合う合わないがあります。いきなり独断で購入するより、専門家と相談した上で適切な紫外線対策を行いましょう。

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    好みに合わせてテクスチャーを選ぶ

    日焼け止めにはさまざまなタイプがあり、それぞれ使用感が異なります。どれにも一長一短があり、自分の好みに合わせて選ぶのが一番です。日焼け止めの効果を最大限引き出すには、メーカー規定の使用量とこまめな塗り直しを守る必要があります。

    日常的に使用して、たっぷり塗ってもストレスにならない。また、塗り直しも面倒に感じない、自分の好みに合ったテクスチャーの日焼け止めを選びましょう。

    子供に使用する場合は低刺激なものを

    大人の肌にも刺激の強い日焼け止め。子どもに使用する場合には、より低刺激なものを選びましょう。紫外線散乱剤使用のノンケミカルなのはもちろん、その他の化学物質が使用されていないこともチェックしましょう。

    合成界面活性剤やパラベン・香料などは使用感を良くしたり、長持ちさせるためのもので、本来日焼け止めには必要のない化学物質です。肌に刺激を与えて湿疹やかぶれの原因になることもあるので注意しましょう。

    肌荒れが心配な場合には、うでの内側などのやわらかい部分でパッチテストを行い、異常がないことを確認してから使用しましょう。

    肌質に合った成分の日焼け止めを選ぶ

    個人の肌質によっても日焼けの度合いは異なります。季節やシーンに合わせた日焼け止め数値の選び方をお伝えしましたが、あくまで基準とし、自分の日焼けパターンや肌質もふまえた上で選びましょう。

    同じ環境で同じ時間・同じ紫外線量を浴びていても、黒くなるだけの方・赤くヒリヒリする方など様々です。肌が弱く、少しの日光でもすぐに赤くなるような方は、日常使いでもSPF20~30程度を使用すると良いでしょう。

    日焼け止めを使用する時の注意点

    塗る前に肌をたっぷり保湿する

    日焼け止めを塗る前には、たっぷり保湿をしておくのがポイントです。保湿で肌が潤うと、日焼け止めがなじみやすくなり、日焼け止めの成分による乾燥の予防にもなります。

    保湿後すぐに日焼け止めを塗らないことがコツ。保湿剤の水分が肌に残っていると、日焼け止めの油分と反発して上手に塗れません。保湿後は5分ほど放置して、水分を肌になじませましょう。

    使う前に必ずパッチテストを行う

    肌に負担をかけやすい日焼け止め。日焼け止めのせいで肌荒れを起こす方は少なくないため、新しい日焼け止めは使う前にパッチテストを行いましょう。

    敏感な部分でありつつも塗りやすく確認しやすい、炎症が起きてもあまり影響を感じない部分で行うのがポイントです。うでの内側などがおすすめ。日焼け止めを少し厚めのポイント状に塗り、2日後までに赤みやかゆみがなければ問題無しと判断します。

    化粧下地よりも先に日焼け止めを塗る

    日焼け止めは、化粧下地よりも先に塗るのがおすすめです。どちらの説もあるため一概には言えませんが、それぞれが本来持つ役割を考えてみるとわかりやすくなります。

    日焼け止めは日焼けのダメージによるシミ・そばかすを防ぎ、紫外線が肌に届くのを予防するのが目的です。化粧下地は肌を整え、ファンデーションのノリ・持ちを良くするのが目的のため、ファンデーションの直前が望ましいと言えます。

    また、化粧下地やファンデーション自体にも日焼け止め効果を持つものもあるため、日焼け止めの上に層として重ねると、より日焼け止め効果を高めることにもつながります。

    厚みを持たせるようしっかり塗る

    日焼け止めは必要量を正しく塗ることが重要です。メーカー規定の使用量、とくに指定がない場合は500円玉程度が目安。顔全体に塗り広げたら、残った日焼け止めをほほ・鼻・額・あご…と焼けやすい部分に重ね塗りします。

    一般女性が使用している日焼け止めの量は、規定量の4分の1程度と言われているため、500円玉大の日焼け止めはかなり多く感じる方が多いでしょう。しかし、日焼け止めが本来持つ効果を得るためには、規定量の使用が必要不可欠です。

    量が足りない場合には、日焼け止めの効果は20分の1程になります。せっかくの効果を失わないためには、少し厚みを持たせながらしっかりと「塗りきる」ことが大切です。

    塗りムラに気をつける

    肌全体に均一に塗るのが上手な日焼け止めの塗り方です。腕・足・背中・腹部など広範囲になる部分には塗りムラができやすく、まだら焼けの原因になります。

    とくにこってりして伸びの良くないクリーム状のものや、テクスチャーが透明で塗った部分が判断しにくいタイプなどで塗りムラが出やすいため注意が必要。

    伸びが良くないタイプは、体に塗る際にも前もって化粧水で保湿しておくと、うるおいによって滑りが良くなり塗り心地が多少改善されます。透明なタイプは、節約せずに量をたっぷり使うことで、しっかり塗れていると認識しやすく失敗しません。

    雨の日や室内にいる日でも毎日使用する

    日焼け止めは天候・環境問わず一年中毎日必要です。波長の短いB波は天候や季節によって紫外線量が大きく増減しますが、シミ・そばかす・シワなどの光老化を起こすA波は波長が長く、雲や窓ガラスも通過する性質があるため油断できません。

    日常使いと屋外用で日焼け止めを使い分け、天気の悪い日や一日室内にいる場合でも、日常用の日焼け止めを習慣的に使用するようにしましょう。

    去年使ったものは使用期限があるので使用できない

    去年の日焼け止めは避けた方が無難です。日焼け止めの使用期限は未開封で製造から3年。開封後は1年と言われています。オーガニックやノンケミカルで防腐剤を使用していないものは未開封でも1年。開封後は半年程度と考えた方が良いでしょう。

    よほど保存状態が良い場合には使えるものもありますが、一度使ったものには雑菌が繁殖。劣化していてかゆみ・かぶれ・湿疹・シミ・シワの原因になる場合があります。

    とくに黄色く変色して酸化している場合や、ニオイ・状態を見て違和感を感じたら使用せずに捨てましょう。

    汗をかいたらこまめに塗りなおす

    日焼け止めには塗り直しがつきもの。しかし塗り直しの具体的な方法がわからない方も多いのではないでしょうか。塗り直し方法には2パターンあり「メイクごと落として塗り直す」方法と「メイクの上から塗り直す」方法です。

    メイクごと落とす方法は面倒ですが、日焼け止めの効果をリセットでき、よりしっかりと効果を発揮させることが可能。日焼け止めの持ちも良くなるため、海やキャンプなど長時間のレジャーの際には2~3時間おきにメイクごと落とし、塗り直すのが効果的です。

    メイクの上からの塗り直しは、あぶらとり紙やティッシュなどで皮脂や汗をおさえ、日焼け止め効果のあるパウダーファンデを重ねましょう。乱れたポイントメイクを修正すれば完成です。

    体に塗り直しを行う場合は、タオルで軽く汗や水分をおさえ、ムラがないように再度日焼け止めを塗ります。やさしく包み込むようにパッティングを行うとよくなじみます。

    体に塗った日焼け止めは衣類のこすれによって落ちやすいので、忘れずに塗りなおしましょう。とくに肩・背中・デコルテ・ふくらはぎ・手や足の甲などは忘れやすく焼けやすい部分なので注意しましょう。

    顔用の日焼け止め人気商品

    ランコム UV エクスペール

    多種類のミネラルを配合し、ムラのない肌へ。都市の過酷な環境で生活する女性に、紫外線・炎症・酸化ストレス・大気汚染などのダメージから肌を守るアーバンシールドテクノロジー搭載。早すぎるエイジングを防ぎます。

    「BBタイプなので、これとフェイスパウダーでベースメイクが完成して手軽。香りも良い」との声がありました。

    アクセーヌ スーパーサンシールド EX

    アクセーヌ史上で最もUVカット効果が高い、SPF50+PA++++を実現。軽い伸びとうるおい感が長持ちする日焼け止めベースクリーム。心地よさ、やさしさにこだわり、透明感のあるナチュラル肌に仕上げます。

    「容器がポンプタイプのため清潔で使いやすい。固めのテクスチャーですが伸びが良くワンプッシュでも広範囲に使用できます。」との高評価が多く見られました。

    SK-II アトモスフィア CCクリーム

    肌のツヤと輝きを高める2つの微細なパールを配合。透明感とツヤのある素肌へ。肌本来の血色感を生かしつつトラブルをカバー。素肌をナチュラルに見えるよう導きます。

    リピーターが多く「重めのテクスチャーですが伸びが良く、うるおい感が強いです。この上にフェイスパウダーで時短メイクができるのもうれしい」との声も。

    ディオール カプチュールトータル ドリームスキンクッション

    UVカット効果が高いSPF50+PA++++。スキンケアの枠に収まらず、ハイブリッドな処方にこだわり開発された、エイジングケアクッション。みずみずしいテクスチャーは肌に溶け込むようにうるおいを与え、一日中輝く肌とみずみずしさが持続。

    「香りがとても良い。持ち運びに便利で使いやすく、リフィルに新しいパフがついているのが嬉しい」との声が見られました。

    DHC ホワイトニングセラム UV

    天然成分配合・紫外線吸収剤不使用で肌にやさしい処方のノンケミカル。1本で美容液・乳液・下地・UVケアの4つの役割を果たし、敏感肌にもおすすめ。SPF50+PA++++の最強UVケアと美白有効成分で、シミのケアと予防がこれ一つで叶います。

    「やや固めのテクスチャーで伸びがあまり良くありませんが、乾燥もなくべたつきもありません。ノンケミカルなのに防御数値が高く、白浮きもしません」と高評価の意見が多く見られました。

    クレ・ド・ポー ボーテ クレームUV

    SPF50+PA++++の高いUVカット効果で、太陽も味方に。あらゆる紫外線ダメージから肌を守ります。一年を通して使える、べたつきや被膜感のない使い心地で、優れたスキンケア効果が一日中ハリのあるしなやかな肌を保ちます。

    「薄い肌色のクリームは伸びと肌なじみが良く、日焼け止めを塗っているギシギシ感や油膜感は感じません」との声も。価格帯が少し高めですが、長期リピーターが多く見られます。

     

    ボディ用の日焼け止めおすすめ人気商品

    ニベアサン クリームケアUVクリーム

    ホホバオイル・スクワランとともに高保水型ヒアルロン酸を配合し、高保湿でありながら協力紫外線から肌を守ります。石鹸や洗顔料で落とすことが出来ます。

    「こってり感の強いクリームでつけたてはべたつく感じもしますが、時間が経つとしっとりします。チューブタイプで使いやすく、伸ばしても白くならないので値段的にはバランスが良いと思います」との意見もありました。

    アネッサ エッセンスUV アクアブースター

    汗や水に触れると紫外線のブロック膜が強くなる「アクアブースター技術」が搭載され、ウォータープルーフタイプなのにせっけんで落とせます。美肌エッセンスにより強い紫外線の乾燥ダメージから肌を守り、スキンケアする保湿UVです。
    「軽い乳液のようなテクスチャーで、塗った後もべたつかずさらさら。香りもとても良い。」と使用感の良さを評価する声が多く見られました。

    アネッサ パーフェクトUV アクアブースター

    80分に及ぶテストで耐水性を確認済みのウォータープルーフですが、石鹸で落とせます。汗や水に触れると紫外線のブロック膜が強くなる「アクアブースター技術」が搭載され、過酷な紫外線にも。アネッサの中でも最強のUVです。

    「信頼して毎年リピートしています。さらりとしていて付け心地が良いです」と長期愛用者の声が多く見られました。

    ニールズヤード レメディーズ ナチュラルUVプロテクション

    肌への負担が少ない、ソイルアソシエーション認定のオーガニックUVケア。
    さらりと白浮きしないマットな仕上がりのテクスチャーは、植物エキス配合。潤いのある肌へ整えます。洗顔料で落とせるためファミリー使用もおすすめ。

    「さわやかな柑橘系の香りで、顔につけても気になりません。オーガニックなので多少テクスチャーの固さは感じます」との声も。

    ミスウェル UVミルク

    プラセンタエキス・コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン配合でエイジングケアも。白浮き・べたつきもなく一日中ストレスフリーで快適に。オフもいつもの洗顔料で簡単です。

    「使用感が良くさらっとしています。白残りもなく、良い意味でつけている感じがしません。ローズの香りも好印象」との声が見られました。

    敏感肌でも使えるおすすめの日焼け止め

    コスメデコルテ AQMW エクストラプロテクション

    SPF40・PA++の高数値と紫外線吸収剤フリーを両立。美容液成分を贅沢に配合し、日焼け止めでありながらもうるおいを与え、ハリのあるふっくらとした肌へ導きます。エッセンシャルオイルと白檀の心満たす香り。

    「使用感が重めで、塗り過ぎると白くなりますが、量を調節すれば問題ありません。ノンケミカルで白檀の香りが良い」との声も。

    オンリーミネラル ミネラルプラスUVミルク

    保湿成分配合で、スキンケア感覚のUVミルクです。SPF50+PA++++の高数値なのにノンケミカル処方。白浮きしない軽いつけ心地で、透明感のあるナチュラルな仕上がりに。クレンジング不要で石鹸で落とせます。

    「石鹸で落とせて界面活性剤・パラベンもフリーで、べたつかずにさらっとした付け心地も気に入っています」との高評価が多く見られました。

    無添加工房OKADA 岡田UVミルク

    食品に使用される成分や植物由来エキスを使用し、赤ちゃんに使えるほど優しい成分の日焼け止めです。無香料・無着色・防腐剤不使用・紫外線吸収剤不使用・ノンシリコーン・合成ポリマー無添加です。

    「とても軽くて乳液のよう。さらさらでべたつきがなく、化粧下地としても使いやすいです。」との高評価が多く見られました。

    ノブ UVミルクEX

    紫外線吸収を使用せず、ジェルのようなみずみずしい使用感を実現しました。お湯で落とせるため、クレンジングを使用しない子どもや男性にも。

    「なめらかで伸びが良く、白浮きもしません。油膜感もないのでつけている感じがしません」と使用感の軽さを評価している声が見られました。

    キュレル UVクリーム

    セラミド機能成分で十分な保湿力があり、肌ダメージを防ぎながら紫外線をカットするUVクリーム。べたつかずにすっとなじんで、時間が経ってもファンデーションの仕上がりを持続させます。

    「保湿クリーム感覚で一年中使用しています。多少白くはなりますが、気になるほどではありません」との声も。

    プチプラで性能抜群なおすすめの日焼け止め

    ビオレ ビオレUVアクアリッチウォータリーエッセンス

    税抜き780円の低価格でSPF50+・PA++++の高数値。UVカット成分を含んだベールが肌の表面をスキなくカバー。軽くみずみずしい使用感で、いつもの洗顔・ボディウォッシュで簡単に落とせます。

    「ジェル状のテクスチャーは名前の通り本当に軽い使用感です。べたつきもなくしっとりさらっとしています」と使い心地の軽さを高く評価している声が多く見られました。

    ニベア ニベアサン クリームケアUVクリーム

    ニベアクリームにも配合されている保湿成分が肌にフィットしてしっとりが続きます。SPF50+・PA++++で協力紫外線から肌を保護し、光拡散パウダーが肌の凹凸をなめらかに整えます。価格は税抜き800円。
    「つけてすぐはべたつきを感じますが、時間と共にしっとりします。高SPFで価格も手ごろ。チューブで使いやすい点でも気に入っています」との声も。

    キャンメイク マーメイドスキンジェルUV

    国内最強レベルのSPF50+・PA++++。パシャッとはじける水感ジェルがみずみずしく、顔だけでなく全身にも使用可能。洗顔後はこれ1本でスキンケア・保湿下地・UVカット下地として使用でき、価格は税抜き700円。

    「クリーム色のテクスチャーはべたつかず、すっと伸びてうるおいを感じます。肌の負担感もなく、価格も手ごろで良いと思う」との声もありました。

    サンキラー パーフェクトウォーターエッセンス

    ウォータージェルタイプで水のように軽いつけ心地。スーッと肌になじんで、肌の奥までダメージを与える紫外線をブロックします。SPF50+・PA++++の高数値で価格は税抜き900円。
    「かるくすーっとなじんで全くべたつきません。性能の高さと使用感の良さから、コスパが良いと感じる」との使用感の良さに対する高評価が多く見られました。

    パラドゥ バズガードUV

    天然ハーブの力で、日焼けだけでなく夏のイヤな外敵からも肌を守る日焼け止めジェルです。軽い使い心地でべたつきもなく、ウォータープルーフなのにボディーソープで簡単にオフできます。SPF50+・PA++++の高数値で税抜き647円。

    「持ち運びやすくて伸びも良いです。ハーブの香りなのか、少し香りが強めなので好みがわかれるかもしれませんが、白浮きもせず気に入っています」とリピーターが多く見られました。

    日焼け止め使用後のアフターケア

    帰宅後にできるだけすぐ落とすことを心がける

    肌への負担が大きい日焼け止め。肌に乗せたままの時間を少しでも短くするために、家に帰ったら少しでも早く落とすことを心掛けましょう。

    日焼け止めが肌に残ったままの状態は、肌荒れの原因になります。体であっても、落とさずに寝るのはNG。毛穴に滞在している異物を排出しようと、体は皮脂分泌を活発にして抵抗します。

    皮脂が多くなると新たな日焼け止めを塗った際にすぐにとれてしまい、効果が半減。また、残った日焼け止めで弱った肌に紫外線のダメージが重なり、余計に乾燥・炎症を起こしやすくなります。日焼け止めはできるだけ早く落として、翌日のUVケアに備えましょう。

    表記通りの方法で日焼け止めを落とす

    日焼け止めの中には、オフ方法が明記されているものもあります。専用クレンジングやメイク用クレンジング使用の必要があるものは、必ずそれに沿った方法で落としましょう。

    面倒だからと適当に済ませてしまうのは、日焼け止めの肌残りと肌荒れのもとです。きちんと使用方法に基づいて落としましょう。
    また、中には「お湯のみ」や「石鹸だけ」で落ちるものもありますが、一日汗や皮脂と混ざり合って大気中の汚れやほこりが付着。何度も塗り直しが行われた日焼け止めはお湯だけで落とすのは難しいと言えるでしょう。

    石鹸でのオフは体だけにして、顔の場合は「石鹸でOK」のものでもクレンジングを使用するのがベターです。

    擦り過ぎないようになるべく優しく洗う

    日焼け止めは肌に残りやすく、密着度の高いものは水をはじいてなかなか落ちません。「日焼け止めはしっかり落とさないと」という気持ちが強いと、ついゴシゴシこすりたくなりますが、肌を傷つけないようできるだけやさしく洗いましょう。

    落ちが悪いと感じたら、シャワーをゆったりと浴びながら洗髪を先に行い、体を温めて毛穴を開きましょう。毛穴が開くと汚れが落ちやすくなり、よく泡立てた泡を乗せるだけでも汚れが溶かし出されます。

    ぬるま湯で丁寧に洗い流す

    40℃以上の熱いお湯は、皮脂を取り過ぎて乾燥の原因になります。乾燥した肌は、紫外線のダメージをより強く受けるため、紫外線対策には乾燥の予防も必要です。

    洗い・すすぎに使うお湯は35℃~36℃のぬるま湯を使い、すすぎ残しがないよう丁寧に洗い流しましょう。

    しっかりと保湿を行う

    日焼け止めを洗い流したら、通常通り保湿しましょう。日焼け止めには肌を乾燥させる成分を含んでいるものもあるため、日焼け止めオフ後の肌は、保湿を怠ってはいけません。

    日焼け止めをオフした後、疲れた肌をたっぷりの保湿でいたわって…そこでやっと日焼け止めの一連の流れが完了するのです。

    状況に応じて日焼け止めを使い分けよう

    さまざまな種類やブランド、テクスチャーの違いもあり、どれが良いかわからないと感じる方も多い日焼け止め。しかし「どれが一番良いか」ではなく、その日のスケジュール・行き先・天候・環境によって、適した日焼け止めは変わってきます。

    日焼け止めは夏だけでなく一年中使用するもの。また、メーカー規定の適量は、一般女性が使用している平均量の4倍です。シーンに合わせて複数持ち合わせていても、毎日正しいUVケアを徹底している場合、十分使い切れると言えます。

    肌に負担をかけないためにも、その場に適した日焼け止めを使いこなして、年齢を重ねてからも白く美しい肌を保てる基礎を今から作っていきましょう。

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