目次
タイツを履く目的
雨風の寒さを防ぐ
ランニング用のタイツには、ランニングに適した機能が備わっています。タイツの種類によって備わっている機能がそれぞれ違うので、自分の目的に合うタイツを選びましょう。
全てのランニング用タイツに備わっている機能性は、保温、UVカット、コンプレッション機能(着圧の機能)の3つです。さらにそれぞれのタイツによって他の機能もプラスされています。
タイツを履くことで温度調整ができます。冬の寒い日、雨風がある日、夏場でも肌寒い夜のランニングの時の服装はタイツがおすすめ。タイツを履くと冷たい風を遮ってくれる役割をします。冬用のタイツとして販売されているものは、夏用よりも少し厚手になっていて保温機能も高いです。
夏用のタイツは吸湿速乾性に優れたポリエステル素材を使用したものが多いので、逆に夏の暑い日のランニングの際にはタイツを履くことで発汗吸収して体温を下げる役割をします。
筋肉の動きを保護する
ランニング用のタイツにはコンプレッション機能(着圧の機能)があります。着圧機能に特化したタイツはコンプレッションタイツとも呼ばれています。
本来はランニングによって太ももやふくらはぎの筋肉を内側へと圧をかけたいのですが、実際はランニングによる振動で外側や上下左右にブレてしまいます。本来の目的をサポートするのがタイツです。
着圧によって抑え込むことで、筋肉を内側へと正常に圧力をかけることができます。そして筋肉が動きやすくなります。
いろいろあるタイツの中には、段階着圧機能が備えられているものがあります。足首→ふくらはぎ→太ももの順で、締め付ける圧力が段階で変わっており、ふくらはぎから心臓へと静脈の血液を流す働きをサポート。そして血液を押し上げる力を助けることで疲労回復が早くなります。
関節の動きを誘導する
タイツを履いて筋肉が動きやすくなると、関節も動きやすくなります。筋肉と関節のサポート力が高いタイツを選ぶとより効果的です。
タイツは関節の動きを誘導する働きがあるので、けがの予防に繋がります。ランニングには筋肉痛や関節痛がつきものです。特にランニング初心者はけがをしやすいので、安心してランニングをするためにタイツを履くようにしましょう。
次の日に疲労を残さず活動的に過ごすため
タイツを履くことで疲労を軽減させることができます。タイツを履いて適度に圧力をかけると、ランニングをしたときにおこる筋肉の揺れを押さえることができるので、エネルギーのロスが軽減するという仕組みです。長時間ランニングしても足の筋肉が疲れにくいので、その日の疲労を溜めません。そして次の日に疲れを残さず活動的に過ごすことができます。
ランニング用のタイツであれば着圧機能がついているので、疲れにくく快適にランニングをしたいならタイツを着用しましょう。さらに足首→ふくらはぎ→太ももの順で段階で圧力が変わる段階着圧機能のあるタイツであれば、血流が良くなり疲労回復効果が期待できます。
日に焼けないようにする
ランニング用のタイツにはUVカット機能がついています。紫外線をカットして日に焼けないようにするなら、ロングタイツをはきましょう。タイツはいろいろな種類があり、長さもさまざまです。紫外線が多い時期に中途半端な丈のタイツをはいてランニングをすると、ふくらはぎから下だけ日焼けしたり、膝から下だけ日焼けしたりと、日焼けが目立つので注意しましょう。
ロングタイツは脚から腰まで下半身をトータルでサポートしてくれるので、ランニング初心者にもおすすめ。
夏の暑い日にロングタイツを履いたらあつそうだと思うかもしれませんが、夏用のタイツは吸湿速乾性に優れているので大丈夫です。ただし日焼けを気にしないのであれば、ふくらはぎ丈や膝丈は暑い日でもムレにくいというメリットがあります。
オシャレの一環として着用する
ランニングタイツは機能性の高さも魅力ですがファッションとしてもオシャレだと人気があります。最近ではデザインが多様化していて、オシャレなタイツがたくさん販売されているので、好みの色や柄のものを選べるようになりました。
ランニングウェアがオシャレだと、ランニングをする際のモチベーションが上がるので、オシャレの一環としてタイツを履くというのもおすすめです。
ダイエット効果が期待できる
ランニングタイツを履いて走ると、関節の動きを誘導したり、筋肉を保護する役割があるため、疲労が溜まりにくく長距離のランニングができます。次の日に疲れを残さないので、長期間続けてランニングができるということもタイツを履くメリットの1つ。
ランニングの質が上がるので、脂肪燃焼率も上がってダイエット効果が期待できます。
タイツの種類
くるぶし丈のロングタイプ
くるぶし丈のロングタイプは、下半身をトータルでサポートしてくれるので大きな効果が得られるタイプです。ランニング初心者にも向いています。
紫外線対策で着用するのもおすすめ。UVカット機能があるので、脚の日焼けを防ぐことができます。
ロングタイプはデザインのバリエーションが多いので、オシャレに気を使う女性にも人気です。
ふくらはぎ丈のセミロングタイプ
ふくらはぎ丈のセミロングタイプは、ロング丈のトータルサポート力と膝丈のショートタイプの涼しさや動きやすさを両立しているタイプです。
ふくらはぎまで丈はあるので、膝もしっかりとサポートしてくれます。
膝丈のショートタイプ
膝丈のショートタイプは、夏の暑い日でもムレにくいです。ただし膝のサポート機能はないので、サポート機能を求めるならサポーターやテーピングを併用しましょう。
着圧効果を高くしたいなら、ふくらはぎのみに装着するゲイターと併用するか、ロングタイツをはくようにしてください。膝丈のショートタイプのタイツとゲイターを併用するメリットは、ロングタイツよりも暑さを軽減できるということです。
おすすめのタイツ
ザムスト Z−0 コンプレッションタイツ
足首→ふくらはぎ→太ももの順で段階で圧力が変わる段階着圧設計のタイツです。段階着圧機能により、ランニング後の疲労回復を的確にサポートします。
膝の関節部分にパネルを配置しているので、膝の筋肉や関節を補う機能もあり、機能性の高いタイツを求める人におすすめ。シンプルなデザインでコーディネートしやすいです。メンズとレディースの両方があります。
アシックス トレーニングウエア セミロングタイツ XA3521
痛みが出やすい腰と膝のサポート力を高めたセミロング丈のタイツです。骨盤をサポートするコアバランス機能や、太ももと膝下をサポートするレッグバランス機能も装備しており、筋肉への負担軽減させる機能が充実しています。
メンズとレディースがありカラーは2パターン。デザインはシンプルで履きやすいです。
FILA ロングタイツ
運動時に嬉しい吸水速乾機能がついたロングタイツです。UVカット加工なので紫外線対策もできます。ライトなコンプレッション機能で適度に着圧になるところもポイントです。
サイドラインが脚を奇麗に見せてくれるデザイン。左の足元には光に反射するリフレクターがついているので、夜道のランニングやウォーキングでも安心です。
ワコール Wacoal CW-X レディース HZY149 スタビライクスモデル ロング
股関節の筋肉を補って膝関節を安定させることを追求したロングタイツです。汗冷えから体をガードする吸汗速乾素材のクールマックスを採用しており、爽やかさと着心地の良さを持続します。
UVカット機能のあるロングタイツなので、日中のランニングの紫外線対策にもおすすめ。ステッチの色が個性的な2色が用意されており、オシャレなデザインだということもおすすめの理由です。
ティゴラ(TIGORA) レディース ランニング ショートタイツ (TR-3R2094UP)
汗を素早く吸収して拡散し外へ放出してくれる吸水速乾機能つき、さらに紫外線カット率90%以上のUVカット機能もついたショートタイツなので、夏の暑い日のランニングにおすすめです。
体の動きに迅速に反応する伸縮素材を使用しており、筋肉を補いながら瞬発力のサポートをします。
ブラックをベースにローズのラインが立体的に入ったデザインも魅力。脚が細く見えるデザインです。
ティゴラ(TIGORA) メンズ ランニング ショート タイツ (TR-3R1084UP)
メンズはブラックをベースにブルーのラインが入ったデザインになっています。機能性はレディースと同じく、吸水速乾素材とUVカット機能がついているので暑い日の運動でも快適です。
筋肉を補う伸縮素材で、体をサポートします。
タイツ選びのポイント
タイツの機能性をみる
ランニング用のタイツにはたくさんの種類があります。それぞれに機能性が異なるので、自分に合うタイツを選ぶことがポイントです。
例えば暑い日のランニングや長時間のランニングで、汗がたくさん出ることが予測できるなら、吸水速乾機能が優れたタイツを選びましょう。夏であれば紫外線のカット率が高いUVカット機能に優れたタイツもおすすめです。
筋肉や関節を補う機能を強化したいなら、サポート機能が優れているタイツを選びましょう。特にランニング初心者は膝を痛めやすいので、膝のサポート機能が高いタイツを選ぶといいでしょう。
タイツによってサポートの仕方やサポートする場所が違いますが、テーピングの原理で筋肉や膝などの関節をサポートし、負担を軽減してくれるタイツがあります。サポート機能が優れているタイツを履くと、ランニング中に起こりやすい膝や腰やふくらはぎなどの痛みなどを防ぐことができます。
自分の目的に合ったタイツを使用してランニングをしましょう。
自分に合うサイズを確認する
ランニングの効果を最大限に発揮するためには、自分に合うサイズのタイツを履くことが大切です。女性には女性用など、骨格によってタイツは作られているため、サイズが合っていないと機能性を活かせません。
ジャストサイズでタイツを履かないと着圧機能やサポート機能の効果が得られないので、自分に合うサイズを確認してください。ジャストサイズを選ぶコツは、男性はウエストを基準にすること、女性はヒップを基準にすることです。
タイツを履く時のポイント
テーピング効果を活用する
ランニング用のタイツにはテーピングの原理をタイツに組み込んで筋肉や関節を保護する役割を持ったものがあります。サポート機能が高いタイツを履くときは、テーピング効果を活用する履き方をしましょう。
例えば膝の位置にテーピング効果がある場合、その位置に合わせて履きます。そうすることでテーピングのように膝の筋肉を保護してくれるので、膝の故障を防ぐことができます。
タイツが伸びないよう縮めて履く
タイツはジャストサイズで履くことがとても重要です。タイツが伸びてしまうとテーピング効果など、機能性が失われてしまいます。
効果を最大限に活かすため、そして機能性を失わせないために、タイツが伸びないように縮めて履くという方法があります。例えばウエストの大きさが気になるのであれば、ウエストをひもで縛って履くなど。乾燥機にかけて縮ませるという手段をとる人もいますが、フィット感が崩れる可能性がありリスクが高いです。
もしタイツを履いていて伸びてしまったら、ジャストサイズのタイツを買い直しましょう。
タイツを履いてランニングしよう
ランニングをするならタイツを履きましょう。
着圧機能によって筋肉のブレを軽減して疲れにくくなるので、長時間のランニングも快適です。ランニングをする時間が長くなり、さらに長期間続けることができたら、ダイエット効果も期待。さらに筋肉や関節をサポートしてくれる効果もついているので、ランニングによる体の痛みやけがの予防になります。
UVカット機能で日焼けから守ってくれたり、吸水速乾機能やコンプレッション機能、サポート機能など、機能性が高いタイツがいろいろとあるので、自分の目的に合うタイツを探して履くようにしましょう。
最近はオシャレなデザインのタイツがたくさん販売されているので、オシャレにこだわる人にもタイツはおすすめ。オシャレなタイツを履いてランニングをするとモチベーションが上がって、ランニングをすること自体が楽しくなります。そして楽しくランニングを続けていると、いつの間にか健康的にダイエットができたという嬉しい結果に繋がります。