目次
保湿ジェルとクリームの違い
油分の差
肌のダメージが気になるなら、保湿をすることで予防できます。保湿ができる化粧品には色々な種類があります。その中で気になるのは保湿ジェルと保湿クリームの違いです。
ジェルとクリームの違いは、油分と保水の差。ジェルは肌に水分を与える役割が主です。クリームは肌に油分を与えて水分を閉じ込める役割があります。
肌に水分を与えるジェル
一般的な保湿ジェルは水とグリセリンが主成分です。その中にヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分を加えたり、スクワランなどの油分を追加しています。油分が入っていますが、クリームと比べると油分配合率が少ので、ニキビ肌の人や脂性肌の人は保湿ジェルの方が向いています。
保湿クリームと比べるとさっぱりとした使用感が保湿ジェルの魅力。べたつく化粧品が苦手な方にもおすすめです。
ちなみに、オールインワンジェルは化粧水や乳液や美容液の役割も兼ね備えたジェルのこと。肌への浸透力が高い保湿成分と肌のバリア機能を守る油分がバランス良く配合されています。1つであらゆる化粧品の役割を果たしてくれるので、時短で便利なアイテムです。
肌の水分を閉じ込めるクリーム
肌には水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から守る役割をするバリア機能が備わっています。
保湿クリームには肌の水分を閉じ込める油分が多く含まれているので、バリア機能の働きをサポート。クリームを使用することで水分の蒸発を防ぎ、ほこりや乾燥から肌を守る役割とともに、アレルゲンの侵入を防ぐ役割も担っています。
保湿クリームの中にも種類がありますが、それらの差は油分の配合量。油分の配合量が多いほど保湿力が高いクリームです。
使用感をさっぱりとさせたいなら油分10〜25%の弱油性クリームがおすすめ。さっぱりとした使用感が好みであれば、保湿ジェルにするという手段もあります。
一般的に多いのは油分20〜50%の中油性クリームです。さらに保湿力が高い油分50%以上配合した油性クリームもあります。油分配合量が多いと、こってりとコクのある使用感になります。
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敏感肌でも使えるクリームは?保湿力を高めて潤いを取り戻す方法
肌タイプ別保湿ジェル選びのポイント
乾燥肌や敏感肌には「セラミド」配合
セラミドとは、肌にもともと存在している成分です。肌細胞のすき間で油分と水分を閉じ込める役割をしており、乾燥から肌を守る大切な保湿成分。肌のうるおいを支えています。
さらにセラミドはバリア機能をサポートする役割も果たしています。バリア機能がある細胞間脂質の約50%がセラミドでつくられており、紫外線や乾燥などの外部刺激から肌を守ります。
つまりセラミドは肌のうるおいを守りバリア機能を整えてくれる成分。もともとは体の中にある成分なので肌にやさしいという特徴もあります。
乾燥肌や敏感肌のケアで悩んでいる方は、セラミド配合の保湿ジェルがおすすめです。肌にやさしいので敏感肌の方でも安心。そして保湿機能とバリア機能を整える役割があるので、乾燥肌に働きかけて美肌へと導いてくれます。
セラミド配合の保湿ジェルは乾燥肌や敏感肌の方におすすめですが、コラーゲンなどのその他の美容成分が入っていると、相乗作用でさらに肌美人へと近づきます。ただし配合されている成分が自分の肌に合っているかどうかを必ず確認しましょう。
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セラミド入り化粧水がツヤ肌に導く。肌の水分を保つその効果とは
ニキビ肌には「グリチルリチン酸2K」配合
グリチルリチン酸2Kは、天草の根に含まれている天然成分。抗炎症作用があり、ニキビケアを目的にした化粧品や皮膚の炎症を抑える薬によく含まれている成分です。漢方の原料としても知られており、古くから抗炎症剤として用いられています。
グリチルリチン酸2Kが配合された保湿ジェルを使用することで、赤ニキビのように炎症を伴うニキビの症状の緩和が期待できます。ただし赤ニキビの炎症がひどい場合は使用する前に皮膚科医に相談しましょう。
年齢肌には「コラーゲン」配合
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」があり、そのうちの95%は「真皮」です。真皮は約70%がコラーゲンでできており、コラーゲンが肌の弾力とハリを保つ役割になっています。コラーゲンの生成が盛んに行われていると肌の弾力やハリを保つことができますが、年齢を重ねるごとに徐々にコラーゲンが減少して肌は弾力とハリを失います。
肌に弾力とハリがなくなると肌がたるんで老けて見えるので、年齢肌にはコラーゲンを摂ることが必要となります。エイジングケアをしたいなら、コラーゲン配合の保湿ジェルがおすすめです。
保湿ジェルを正しく使おう
1.強くこすらず広げる
販売元の指示通りの適量の保湿ジェルを手のひらに取ります。両手でジェルを伸ばしたら、頬から広げるように伸ばします。中央から外側へ伸ばし顔全体へ広げていくイメージです。強くこすると肌への刺激になって角質にダメージを与えます。強くこすらずやさしく丁寧に広げることがポイントです。
2.Tゾーンへの使用は少量に
皮脂量が多いTゾーンに使用するときは、少量にしてください。Tゾーンは油分が多くテカりやすい場所です。そういった場所に油分を与えすぎると、毛穴に皮脂を詰まらせる原因になります。
毛穴に皮脂が詰まっている状態はニキビができやすいので、テカりが気になる方は使用を少量に控えてください。脂性肌の方は、夏場はTゾーンに保湿ジェルを使用しなくても大丈夫です。
3.手のひらで温めてから使う
順序が戻りますが、保湿ジェルを手に取って両手に伸ばしたら、顔につける前に手のひらで温めるとジェルが柔らかくなってより肌になじみます。
ただしジェルにもいろいろなタイプがあり、もともと肌になじみやすいように柔らかくつくられているジェルもあるので、販売元の説明に従って使用しましょう。
乾燥肌や敏感肌におすすめの保湿ジェル
アベンヌ ミルキージェル 50g
使用感が良いと口コミの評価が高い保湿クリームジェルです。
肌を整える役割をするアベンヌ温泉水と、アボカド油、ペポカボチャ種子油、ギンバイカ葉エキスなど様々な植物成分を配合して、べたつかないのにしっかりと潤いを浸透させます。
発酵ヒアルロン酸などの水分成分、スクワランなどの油分成分、ベタインなどの保湿成分をバランスよく配合。それらが各々肌に働きかけてモイスチャーバランスを整え、なめらかで透明感のある美肌へと導きます。弱酸性で刺激が少ないので肌にやさしいという点も魅力です。
キュレル 皮脂トラブルケア 保湿ジェル 120ml
皮脂でべたつくのに乾燥でかさつく乾燥性敏感肌におすすめの保湿ジェルです。ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドというセラミド機能成分とユーカリエキスの保湿成分を配合。水ベースでなじみが良く、角層の深くまで潤いを浸透させます。
にきびや肌荒れを防ぐ消炎剤も配合されており、健やかな素肌を目指している人におすすめ。
ノンオイリー処方で表面はさっぱりとした仕上がりです。
アルピタ バリアモイストジェル 100g
敏感肌にやさしいジェルクリーム。27種のアレルギー特定原材料不使用の無添加なので、敏感肌の人でも安心して使うことができます。実際に敏感肌や乾燥肌の人の口コミの評価が高いです。
米由来の天然セラミドが肌のバリア機能を整えて、乾燥などの刺激から肌を守り潤いを与えます。
ちふれ うるおい ジェル 108g
化粧水、乳液、美容液、クリーム、パック、化粧下地の6つの役割を1つに閉じ込めたジェルです。ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロン酸、トレハロース、オウゴン根エキスの4種類の保湿成分を配合しており、角層にしっかりと潤いを浸透させます。
アルコールフリーなので、アルコールが肌に敏感に反応してしまう方でも安心です。
ニキビ肌におすすめの保湿ジェル
メディプラス メディプラスゲル 180g
化粧水、乳液、美容液、クリームが1つになったオールインワン保湿ジェル。みずみずしく肌なじみが良いと口コミの評価が高いです。
出雲玉造の温泉水をはじめ、高濃度セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンC、プラセンタなど66種類の美容成分を配合しており、乾燥を防いでハリと弾力のある肌に導きます。
抗炎症作用のあるグリチルリチン酸2Kも入っているので、ニキビ肌で悩んでいる人にもおすすめです。
ナチュリエ スキンコンディショニングジェル(ハトムギ保湿ジェル) 180g
天然植物成分のハトムギエキスによる保湿機能と肌への水分補給と維持に着目した保湿ジェルです。みずみずしくしっかりと浸透して、べたつかずないのにしっとりと潤います。
低刺激、アルコールフリー、ノンコメドジェニックテスト済なので、ニキビが気になる方や敏感肌でも安心です。
コラージュ コラージュ Dメディパワー保湿ジェル
セラミド、皮脂、天然保湿因子(NMF)の3大保湿因子の働きをもつ成分をバランスよく配合した保湿ジェルです。
合成界面活性剤不使用、パッチテスト済、ノンコメドジェニックテスト済なので、ニキビが心配な方や敏感肌でも安心して使用できます。
年齢肌におすすめの保湿ジェル
アクセーヌ モイストバランスジェル 50g
セラミドと共に作用する整肌成分のセラミファクターと、角層に水分を送り続けるアクアフィダーの働きでみずみずしいうるおいを肌に与えます。
口コミの評価が高い保湿ジェルで、保湿成分によって年齢肌にもしっかりと潤い、さらに浸透力が高いという声が多いです。
アルコールフリー、ノンコメドジェニックテスト済で肌にやさしく安心して使用できます。
雪肌精 ハーバルジェル 80g
くすみに働きかけるハトムギ発酵エキス、保湿効果の高いトウキエキスなど、美白成分や保湿成分が配合されている多機能ジェルです。うるおい、キメ、乾燥によるくすみ、肌荒れ、ハリ、ツヤの6つのケアで透明感のある肌へと導きます。
イプサ ザ・タイムR アクアクリアジェル 35g
コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分を含むオイルフリーの保湿ジェルです。ぷるぷるとしたテクスチャーが肌になじんで潤います。
カサついてあれた肌の角層を落ち着かせ、アクアマスク処方によって肌全体を水分で覆ってうるおいを浸透させます。
たかの友梨エステファクト エステファクト オールインワンジェル10EX 30g
エイジングケアを気にする女性を中心に、口コミの評価が良いオールインワンジェル。無添加なので肌への刺激が少なく安心です。
保湿成分のモイストシリカ、エステコラーゲン、新配合のオメガ3CPが、加齢によって低下してしまうハリとツヤと潤いを整えて美肌へアプローチします。
保湿ジェルの効果的な使い方
メイク下地で崩れにくく
べたつかないさらりとした保湿ジェルは、メイク下地として使用することができます。
保湿ジェルをメイク下地として使用することで、保湿力とバリア機能が作用してテカりにくくなり、化粧が崩れにくいというメリットがあります。
入浴中のパックで乾燥知らず
乾燥しらずのうるおい肌を目指すなら、入浴中のパックがおすすめです。
方法は簡単。入浴中に保湿ジェルを顔全体に厚めに塗り、お風呂につかりならが5〜10分ほどそのままの状態にします。時間になったらお風呂から上がり、ジェルを洗い流してください。
なぜ入浴中に行うと良いのかと言うと、入浴中は毛穴が開くので保湿作用の浸透力が高くなるから。さらにそのまま洗い流すことができるので時短にもなります。
目元や口元が気になる場合は重ね塗り
保湿ジェルは目元や口元などの乾燥が気になる部分にピンポイントで使用できることが魅力です。
顔全体に塗った後に、目元や口元などの気になる部位を重ね塗りをすることで、より保湿力がアップします。やさしくなじませるように塗りましょう。
肌タイプによって有効な保湿成分が異なるのでしっかり見極めよう
乾燥肌の人、敏感肌の人、ニキビ肌や脂性肌の人など、肌タイプによって有効な保湿成分は異なります。肌をケアできる保湿ジェルなどの化粧品は色々な種類があるので、自分の肌に合う成分が含まれているものをしっかりと見極めてください。
肌の悩みや不安を抱えたままで過ごしていても楽しくありません。保湿ジェルなどでしっかりとケアをして悩みのない肌を目指し、ノンストレスで楽しく過ごしましょう。