目次
骨盤の歪みの原因
日常生活の癖が骨盤をアンバランスにする
骨盤は突然、歪むわけではなく、日常生活の小さな癖が、骨盤を歪ませてしまうのです。日常生活の癖は、座っているときは組む足がいつも同じ、右手ばかりで荷物を持っている、長時間座っている、立っているときいつも同じ足に重心を置いてしまう、食事のとき、肘をテーブルにつけてしまうなどなど。思いあたる日常生活のクセありませんか?日常生活の行動、歩く、座る、立つ、寝るといった行動にゆがみの原因が潜んでいるのです。
運動不足による筋肉量の低下
骨盤は、筋肉によって支えられています。その筋肉が低下をしてしまえば、骨盤が不安定になり、歪んでしまうのです。筋肉の低下や生活習慣によって骨盤が開いた状態になってしまうと、内蔵が骨盤の中へと下にずれてしまうのです。内臓が下にずれるとお腹が出てしまい、いわゆる「ポッコリお腹」になってしまいます。さらに骨盤が前に傾いてしまうと、贅肉などにも贅肉がついてしまいます。
出産をして骨盤が広がる
出産するとき、胎児が産道を通るために、リラキシンというホルモンの働きで骨盤下部を開きやすいようになります。産後は、リラキシンというホルモンが減少して自然と骨盤が締まっていくのですが、骨盤を支える筋肉が低下したりすると、骨盤が開いたまま固まってしまうのです。
今すぐできる簡単ストレッチで骨盤矯正
立ったままでできるストレッチ
立ったままおこなう骨盤ストレッチです。足を肩幅に開いて手を腰にあてます。上半身は動かさず、骨盤だけを意識して、骨盤の下の前に突き出すような感じで後ろに傾けます。今度は、骨盤を前に傾けるのですが、お尻の筋肉をギュッと絞めてお尻を突き出します。要するに骨盤を前後に動かすということになります。
座った状態で行うストレッチ
家でなら、足をそろえて伸ばした状態で床に座ります。今度は、腕を胸の前で交差をします。そのまま、お尻を使って前へ5歩から10歩くらい進み、今度は後ろへ5歩から10歩くらい下がっていくというお尻歩きのストレッチです。
オフィスなら、椅子に座り、両腕をそのまま垂直に上に上げていきます。その状態で、片足ずつで、上下運動を左右10回おこないます。骨盤がゆがんでいると上がりづらいのがわかりますよ。
寝ころんだ状態で行うストレッチ
寝ころんだ状態で、両足を両腕でだき抱えます。足を抱え込んだまま、前後にゆっくりと1〜2分くらい揺らしていきます。無理のないようにゆっくり呼吸しながら行います。
股関節と内ももも伸ばしていくストレッチもあるのですが、両膝を立てて仰向けに寝ころがります。片方の足首を腰に近づけます。反対側の膝を外側へと開いていきます。この時、膝を外側に向けている足の裏は、腰に足首を近づけている足の太ももにつけています。両足とも3回ずつ行っていきます。
産後に効果的なストレッチ
産後は骨盤は開いたり、位置がずれたままになっていることが多いです。骨盤の位置を正常な位置に戻すストレッチとして、両足を肩幅に開きます。手は腰において、上半身は動かさないで、骨盤を右回りに10回、左回りに10回と回します。ゆっくりと回してください。歪みがひどい方が、骨盤を回すのが辛いです。
産後は骨盤が開いたままになっていたり、骨盤の位置が安定しないことがあるので、産後2ヶ月以降から始めるといいと思います。
より効果が実感できる道具を使った矯正方法
椅子を使うストレッチ
足のかかとを揃えて椅子の背もたれ側に立ちます。外側の足のつま先は45度に開きます。その外側の足のかかとを膝の高さまで上げます。そしてそのまま斜め後ろに振り落とすという股関節のストレッチです。これを左右20回おこないます。股関節椅子は、つかまるためのものなので、好きな位置で問題ありません。
タオルを使うストレッチ
膝と膝の間にタオルを落ちないように挟みます。タオルを膝に挟んだまま、スクワットをします。ゆっくりと1回のスクワットを5秒くらいかけて行ういます。スクワットは骨盤底筋を鍛えられるので、タオルを落とさないように体全身でバランスをとることが、体幹も鍛えられるのです。タオルを膝に挟んだままの上下屈伸を30回行います。
タオルを使わないスクワットも効果があります。外股に足を開いて行うスクワットや、内側に足のつま先を向けて行うスクワットなどがあり、スクワットの共通点ですが、ゆっくりと負荷をかけながら行ってください。
ストレッチポールで正しい姿勢をキープ
ストレッチポールでの骨盤矯正のストレッチなら、足を開くストレッチをおこない、骨盤、肩甲骨、股関節をリラックスさせていきます。
ストレッチポール頭からお尻までを乗せます。両膝を外側へ開いて、足裏をつけてます。この状態で、足裏をお尻のほうに近づけたり、離したりといったストレッチを1分くらい行います。気持ちがいいなと思う位置を見つけて行ってください。
骨盤の左右の歪みの違いを矯正するなら、ストレッチポールに体を仰向けで乗っている状態で、右へ左へと揺らします。自転車漕ぎをしたり、かかとでお尻をトントン叩くストレッチも効果的です。ストレッチポールは、骨盤を正しい位置へと戻そうと楽にできるのが特徴ですね。体に負担をかけることなくできるので、産後の骨盤矯正にもいいでしょう。
骨盤ストレッチチェアで歪んだ体を整える
骨盤ストレッチチェアとは、ストレッチポールと座椅子を組み合わせたもので、ポール内蔵のストレッチをするためのチェアです。
寝転ぶだけなのに、一度で全身のストレッチができるのです。肩、背中、肩甲骨、骨盤周り、太もも、ふくらはぎまで。座るだけでも骨盤を立ててくれて、歪みを調整していきます。
背中リクライニングと腰のリクライニングがあり、好みの角度が作れます。リクライニングで好きな角度を作ったら、そのまま背もたれに体を預けて、10秒から15秒程度静止してからゆっくりと元の戻ります。
骨盤枕でウエストを引き締める
骨盤まくらは市販のものもありますが、ご自身でで作ることも可能です。骨盤まくらを使ったストレッチは、骨盤が緩んでいるのを締めるストレッチですが、骨盤を締めることによって、下がっていた内蔵の位置、股関節など調整をしてウエストを締めてすっきりさせてくれます。
骨盤まくらの作り方と使用方法
1.バスタオルを2枚程度ぐるぐる巻きにしたものを紐やゴムで止めておく。
2.それを仰向けの状態で、おへその下に入れます。(腰がぐっと骨盤まくらで押し上げられる感じになります。)
3.足の左右の親指をくっつけて、ハの字を作ります。腕を頭の上に伸ばして、左右の手の小指をくっつけます。そのままの伸びた状態で、5分キープします。
矯正ベルトや矯正下着で骨盤を締める
矯正ベルトや矯正下着で、骨盤を支えて、しっかりと骨盤を立たせてあげます。骨盤がしっかり立ってくると自然に姿勢がよくなってきます。
ベルトなどで骨盤を矯正するときですが、一番骨が出ているところではなく、大転子と呼ばれている足の付け根に巻いて、骨盤を締めていきます。矯正ベルト、下着は、長時間つけることもあるので、着れば試着などして自分にフィットしている、苦しくないなど確認したほうがいいでしょう。
エクササイズを行う時のポイント
歪みを把握しストレッチの効果を実感
骨盤の歪みは、左右の高さが、前に傾いている、後ろに傾いているというように、人によって歪み具合が違います。ご自宅で簡単に歪みの種類を調べる方法として、足踏みテストというものがあります。
床に印をつけて、その印の上の立ちます。目をつぶって、その場で足を高く上げて腕も大きく振りながら、50回足踏みをします。終了後、印から1m離れてしまったら、骨盤の歪みがあると判断できます。
右に進んだ場合は、右側の骨盤が歪んでいます。左に進んだ場合は、左の骨盤が歪んでいます。前に進んだら、骨盤は前に傾いていて、後ろに進んでいれば、後ろに傾いています。印から進んだ方向によって、骨盤の歪みの種類がわかるんです。
骨盤の開き具合を調べるチェックですが、まず、かかと、つま先、膝、太もも、ふくらはぎとすべてくっつけて脚を閉じて立ちます。そのときに1箇所でも離れていれば、骨盤は開いている状態です。
痛くても正しい姿勢で行う
骨盤が歪んでいると、骨盤矯正のストレッチは、痛く感じることがあります。それは骨盤周りの筋肉が固まっているから。痛いからといって楽な姿勢で行うと、違う筋肉などに余計な負担をかけてしまったり、目的の骨盤矯正ができなくなってしまいます。痛いということは、歪んでいるということなのです。
特に太ももを意識する
太ももは、骨盤や股関節を安定してサポートをしてくれる役割もあるので、太ももを意識したストレッチが、骨盤の矯正になります。太ももは、4箇所の筋肉を意識してストレッチしていくのがポイント。太ももの前側、内側、外側、裏側と意識して行うことで、骨盤のゆがみが調整されます。太ももの筋肉は、消費ネレルギーが多いので、代謝もよくなり下半身がすっきりしてきます。
毎日の習慣にする
日々の生活から原因で骨盤は歪んでいまうものなので、骨盤の歪みが治ったからといって、何もしないとまた直ぐに骨盤が歪んでしまいます。毎日、骨盤ストレッチを取り入れることで、骨盤のゆがみを調整していきます。正常な骨盤の位置、歪みがなくなると、血流、代謝、リンパの流れ、内蔵が正常値に戻るので、脂肪が燃焼しやすく、むくみの解消など自然とダイエットにつながっていきます。
体に負担のないタイミングに行う
骨盤を歪みを矯正するストレッチのタイミングは、自分自信がリラックスをしているときがいいでしょう。お風呂上がりや寝る前に行うのが効果的です。寝る前にストレッチをすると、質の良い睡眠を得られるという効果もあります。
生理中はどうしても骨盤が開いてしまいます。無理に骨盤を締めるのは、月経の妨げになるので、なるべくなら、この時期の骨盤矯正は避けた方が良いでしょう。
骨盤矯正で得られる効果
体の左右のバランスが整う
骨盤のゆがみや位置のずれてしまうと、肩や腰の位置などもがずれてしまい、肩こり、腰痛など様々な体の不調を引き起こす原因に…。骨盤の歪みを取ることで、肩、腰などの左右のバランスが整います。そして、骨盤が正常の位置になることによって、姿勢もよくなり体のバランスが整ってくるのです。
むくみが改善
骨盤が開いてしまうと、足の血流やリンパの流れを圧迫してしまうので、特に下半身がむくみやすくなります。そうなるとむくみだけではなく脂肪もつきやすくなるんです。骨盤の歪みが治ることによって、今まで圧迫されていた血流やリンパの流れがよくなるので、むくみが改善されていきます。
姿勢が改善され肩凝りが減る
肩こりは、骨盤の歪みによる姿勢の悪さが原因でもあります。体は骨盤を基礎としてバランスをとっていくので、骨盤の歪みが治れば、体全体のバランスがよくなり、自然と良い姿勢になります。姿勢がよくなれば、今までかかっていた負担がなくなり、血行もよくなり、肩凝りが改善されていきます。
内臓が活発になり体質改善
骨盤が開いてしまうと、内蔵が骨盤の中に下がってしまうのですが、そうなると、骨盤に収まっていた子宮や腸なども圧迫されて、血行不良になってしまうのです。下がってきた内蔵も、本来の位置ではないので、代謝や血行の悪い内蔵になってしまいます。骨盤の歪みを治すことで、内蔵が本来の位置に戻り、代謝と血行がよくなってくるので、老廃物を溜め込まない、脂肪が燃焼しやすいといった体質へと改善されていきます。
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【骨盤ダイエット】ゆがみを取って美しいスタイルを手に入れよう
整体やサロンで骨盤矯正
プロの手で施す骨盤矯正で得られる効果
整体や骨盤エステで骨盤矯正をするとなると、痛みがあると思われがちですが、最近の整体やサロンでは痛みを伴う施術をしている所は少ないです。プロの手によって、骨盤の歪みの種類や原因を突き止めてもらえるので、自分の骨盤に対して正しい知識を持つことができます。施術も、自分で行うより短い時間で歪みの矯正、ダイエット効果が期待できるでしょう。
施術に関して気になること
一般的な施術時間ですが、40分から100分の間が多く、だいたい60分前後が平均のようです。
初めての場合は、受付と着替えをしたら、カウンセリングを受けて、骨盤のストレッチといった施術を受けます。きちんと説明をしてくれたり、自宅でのケアを教えてくれます。
服装は、整体やエステなどで用意している場合が多いです。お値段は、60分コースで8,000円前後が多いと思います。コース内容は、骨盤の歪み矯正はもちろん、産後の骨盤ケアもコースなどもあります。もし気になることがあるば、整体へサロンに問い合わせをして確認することをおすすめします。
骨盤矯正におすすめの整体やサロン
骨盤ストレッチ整体、初めてで不安なら、全国展開をしていて気軽に行ける整体もあります。ご自宅の近くに評判の良いサロンがあれば試してみるのも良いでしょう。
骨盤美容サロンは、整体とは違いますが、美脚やダイエットを中心に効果がでるようなコースがあります。エステなので、全身を温めたり、トリートメントやマッサージと気持ちもリラックスできるコース内容になっていますね。骨盤の矯正と、リラックスを求めるなら骨盤美容サロンもオススメです。
骨盤を正しい位置に戻してバランスよい体型を手に入れよう
下半身太り、肩こり、腰痛と悩んでいる人は多いと思います。しかし、骨盤の歪みに原因があると考えたことがあったでしょうか。骨盤の歪みが治ることで、お腹がスッキリする、下半身のむくみが取れる、肌がきれいになるといった嬉しい効果が期待できます。
骨盤は体のバランスを担う大事な役割があるので、骨盤が歪むと、体も一緒に歪んでしまうのです。骨盤を正しい位置に戻すことにより、血流がよくなり、代謝も上がり、自然と太りづらい体質に改善されていきます。日常生活のちょっとした癖が骨盤を歪ませるのですから、日常生活の癖を見直しながら、バランスのよい体型を手に入れていきましょう。