目次
化粧水パックのメリット・デメリット
時間がなくても手軽にできる
化粧水パックは、時間がなくても手軽にできるスキンケア方法です。忙しい朝のスキンケア時に化粧水パックを行うと肌が整います。そのため、日中に起きやすい化粧崩れを起こしにくくします。しかも、手元にある化粧水でも行えるので、コストもあまりかからないので、経済的にも負担がかかりません。
また、化粧水パックをすることで水分と美容成分が肌に浸透し、肌の柔軟性を高めやすくしてくれます。そのため、乳液や美容液や保湿クリームが通常よりも浸透しやすくなり、肌のうるおい保持力を高める効果が期待できます。
ニキビ肌には不向き
化粧水パックは、ニキビ肌には不向きです。ニキビを悪化させる可能性があります。化粧水パックを長時間使用すると、コットンが水分を吸収し、肌を乾燥させやすくします。肌が乾燥してしまうと肌が皮脂が足りないと指令を出し、皮脂が過剰に分泌されます。
皮脂が過剰に分泌してしまうと、毛穴に汚れが溜まってしまいます。さらに角質ができて毛穴にフタをし、ニキビができる原因であるアクネ菌を増やしてしまいます。また、ターンオーバーも正常に機能しなくなり、肌の生まれ変わりを低下させます。そのため、ニキビのできやすい肌環境になってしまう可能性があるのです。
さらに、化粧品の成分に含まれている界面活性剤などの成分が肌へ刺激を与えて、肌のバリア機能を壊してさらにニキビの炎症を起こしやすくさせます。ですから、ニキビがある場合は改善させてから、化粧水パックを行ないましょう。
?間違えると乾燥を引き起こす原因に
化粧水パックは間違った使用方法を行うと、肌の乾燥を引き起こす原因になります。長時間パックシートやコットンを肌につけたままにすると、それらが乾燥して肌本来の水分を奪ってしまいます。
肌が乾燥するのは、角質層の肌バリア機能の低下が原因です。肌のバリア機能が低下してしまうと、肌の表面が刺激を受けやすくなります。すると、外からの異物が肌の内部に入り込みやすくなり、肌トラブルを引き起こしてしまうのです。また、角質層にあるセラミドやNMF（天然保湿因子）が減少し、肌の水分が蒸発してます。
そのため、長時間パックシートやコットンを顔につけたままにすると、肌が乾燥しやすくなります。乾燥から肌を守るためにも長時間の化粧水パックは避け、適度な時間を守りましょう。
化粧水パックの効果を実感する正しい方法
入浴後や洗顔後の清潔な肌に
化粧水パックは、入浴後や洗顔後の清潔な肌の状態で行うことがおすすめです。入浴後は体全体の血行が良くなります。入浴で体が温まると、血管が拡張するので血液がスムーズに流れて肌の新陳代謝を促進し、肌の生まれ変わりを早めます。
また、毛穴が開いた状態になるので、化粧水の成分が肌全体に行き渡りやすいです。化粧水が肌の深部へと浸透することで肌のうるおいが保たれて、弾力のある肌をつくることができます。
▼さらに詳しい解説はこちら
化粧水パックのやり方。ひたひたコットンで肌に水分を補給する
置きすぎは乾燥の元、3〜5分を厳守
化粧水パックを置きすぎてしまうと、肌の乾燥の元になります。肌が乾燥してしまうとバリア機能が低下し、肌が刺激を受けやすくなり負担を与えてしまいます。これではパックを行う意味がありません。化粧水パックの目安は3〜5分を目安に行いましょう。
少し短く感じるかもしれませんが、この時間を守ることで化粧水の成分が肌に浸透しやすくなります。また、パックシートやコットンが肌の水分を奪われる心配がなくなるので、肌のうるおいが保ちやすくハリのある肌に仕上がります。
?水分を逃がさないよう保湿剤でフタをする
化粧水パック後は水分を逃がさないように、保湿剤が配合された美容液やクリームなどでフタをすることが大事です。化粧水は肌の機能や、化粧水に配合されているアルコールなどが原因で、水分を補給してもすぐに蒸発してしまう性質を持っています。
肌の外側には異物の侵入を防いでくれるバリア機能があり、細胞同士が密着している状態にすることで異物が肌の内部に侵入しにくくします。そのため、肌の表面を化粧水で水分だけを補給しても角質層内部に浸透せず、水分が蒸発してしまいます。
一方アルコール（エタノール）が配合されている化粧水は、アルコールの揮発性ですぐに水分が蒸発してしまうのです。アルコール消毒をした時に、スーッとする使用感が揮発性が起こっている感覚です。
そのため、肌の水分を逃がさないためにも、パック後は乳液や保湿クリームなどの保湿成分が含まれた保湿剤を使用することがおすすめです。それらをパック後の肌に塗ることで、化粧水で得た水分や成分にフタをし蒸発を防ぎ、肌のうるおいを保ちやすくします。
毎日できる？化粧水パックの効果的な頻度は？
週2〜3回くらいがおすすめ
化粧水パックは、週に2〜3回くらいの頻度で行うことが望ましいです。手軽にいつでもできる化粧水パックですが、毎日行うと肌に負担をかけて、肌トラブルを起こす原因になる恐れがあります。
何度も行うと、パックシートが肌にあたることで刺激を与えてしまったり、化粧水の添加物などの成分により、肌あれやニキビができやすくなります。ですから、肌に負担を与えないためにも化粧水パックは、、週2〜3回くらいの頻度で行いましょう。
乾燥がひどい時は朝夜1日2回
肌の乾燥がひどい時は、朝夜の1日2回行うようにしましょう。朝と夜に使い分けることで、肌のひどい乾燥を軽減しやすくします。朝と夜に使い分けるのは、そのときの肌の水分量が異なるからです。朝は寝ている間に水分が奪われた状態で、水分量が低下しています。肌の水分量が低下すること、ターンオーバーの機能が働きづらく、肌が乾燥しやすくなります。
ターンオーバーとは、肌の生まれ変わりを促進することです。皮膚の構造は、「表皮」「真皮」「皮下組織」から成り立っています。肌の一番うえにある表皮は4層の構造になっており、肌の外側から「角質層（かくしつそう）「有棘層（ゆうきょくそう）」「顆粒層（かりゅうそう）」「基底層（きていそう）」です。
表皮の一番下にある基底層で細胞が作られて、肌表面の角質層まで押し上げられます。この一連のサイクルがターンオーバーです。ターンオーバーが正常に機能していると、肌は健康な状態を保つことができます。ちなみに、ターンオーバーは肌の新陳代謝が高まることをいいます。
夜は日中に受けた紫外線やホコリなどが付着し、肌の疲れが溜まっている状態です。肌の疲れを溜めてしまうとストレスを感じて、肌トラブルを起こす原因をつくってしまします。そのため、化粧水に含まれている成分で栄養補給し、乾燥のひどい肌を改善しましょう。
化粧水選びのポイント
水分の蒸発が早いアルコールなどの成分は避ける
化粧パックをする際は、アルコールが入っていない化粧水を選びましょう。化粧水に含まれているアルコール成分は水分の蒸発が早く、肌の乾燥を引き起こす可能性があるからです。そのため、アルコール入りの化粧水はさけて、アルコールフリーの化粧水を使ってパックすることをおすすめします。
アルコールフリーの化粧水は、その名の通りアルコール（エタノール）が入っていない化粧水のことをいいます。パッケージにエタノールという表記がなければ、アルコールフリーの化粧水です。アルコールフリーの化粧水を使用することで、水分の蒸発を防ぐことができ、肌への負担を軽減します。
いつもの使い慣れた化粧水でOK
化粧水パックで使う化粧水は、できるだけいつも使い慣れたものを使うことをおすすめします。使い慣れた化粧水は肌になじみやすく、肌が刺激を受けづらいです。そのため、肌荒れなどの肌トラブルを回避しやすくなります。
肌の目的に合わせた化粧水を使うことも良いのですが、新しく取り入れる化粧水の成分が肌に合わない場合があります。肌荒れなどのトラブルを起こさないためにも、はじめて使用する化粧水を購入する際には、しっかりと成分をチェックしましょう。
化粧水パックにおすすめの化粧水
オルビスアクアフォースローションＭ(しっとり) 内容量180ml
角質層の水分量にアプローチして、肌の調子を整える化粧水です。肌に吸い込まれるように浸透するテクスチャーで、肌が心地いいと感じる効果を得られやすいです。また、肌の水分の逃げ道である角層の隙間に浸透し、うるおいのあるモチモチ肌に仕上がります。界面活性剤不使用、無着色・無香料、無鉱物油、ノンアルコール、アレルギーテスト済みの低刺激処方です。
エトヴォスセラミドスキンケアモイスチャライジングローション 内容量:150ml
肌の保湿を整えるヒアルロン酸、水分を保持する保湿成分のグルコシルセラミド、肌にハリと弾力を与える植物性プラセンタエキスなどが配合された化粧水です。これらの成分が肌に潤いを与えて、ほど良い水分量を保つことができます。
また、保湿成分である「POs-CaR」も配合されており、肌のうるおいを守るジャンクションに着目しています。無着色、無鉱物油、界面活性剤不使用、パラペンフリー、旧指定成分無添加なので刺激が少なく、肌への負担を軽減します。
エッフェオーガニックモイスチャーローション 内容量:150ml
サクラン（スイゼンジノリ多糖体）や、独自ブレンドの精油を配合した化粧水です。豊かに香りで保湿力のある成分が、角層の奥まで浸透して肌にうるおいを与えて、しっとりとした肌に仕上げます。また、無着色、界面活性剤不使用、ノンアルコール、パラペンフリーといった添加物が含まれていないので、肌がしげけきを受けやすい敏感肌の方も使用できます。
簡単にできる手作り化粧水もおすすめ
化粧水パックを行う際に、簡単にできる手作り化粧水もおすすめします。通常の化粧水より刺激の弱い成分を使用し、リーズナブルな価格で手に入れてつくることができるからです。自分でつくることで成分や制作過程が分かるので、安心して使用できます。
また、手作り化粧品は精製水、グリセリンといったシンプルな材料でつくるので、敏感肌の方アトピー肌の方にもおすすめです。敏感肌の方やアトピー肌の方は、肌が刺激を受けやすく市販の化粧水に含まれている成分で肌荒れを起こしてしまいます。
その成分の中でも特に、肌に影響を与えるのが界面活性剤です。界面活性剤は刺激が強すぎて、肌の保湿膜を壊しやすくしてしまう性質があります。そのため、肌の弱い敏感肌やアトピー肌の方が使用すると、乾燥や肌荒れを悪化させる場合があります。肌トラブルを起こさないためにも、手作り化粧品を使った低刺激のスキンケアを行いましょう。
手作り化粧水のポイント
希釈濃度は20倍くらい
肌への負担が少ない手づくり化粧水は、水（水道水または精製水）に尿素とグリセリンを配合するだけで簡単に作れます。
手作り化粧水の手順
まずドラッグストアで手軽に購入できる、精製水とグリセリン、それを入れる容器を準備します。精製水は100円程度、グリセリンは500円程度の手軽な価格で販売されています。次に、容器を消毒します。耐熱性の場合は熱湯消毒。プラスチックの場合は、消毒用エタノールを容器の中に入れて、容器の中全体に行き渡るように振って消毒を行うことが重要です。
消毒した容器に精製水200mlを入れ、その次にグリセリン10mlを加えよく混ぜ合わせます。精製水とグリセリンが良く混ざったら、手作り化粧品の原液の完成です。ちなみに、原液の希釈度は5〜20倍位が目安です。また、手づくり化粧水を使用する際にも、パッチテストを行って下さい。パッチテストを行うことで、肌荒れなどの肌トラブルを事前に防げるようになります。
冷蔵保存で1週間くらいを目安に使い切る
手作り化粧水は、冷蔵保管で1週間くらいを目安に使い切りましょう。手作り化粧品には、防腐剤などの保存料などが含まれていないため、長い期間保管するとカビなどが生えやすくなります。カビが生えたものを使用してしまうと、肌荒れなどの肌トラブルを起こす場合があるので注意が必要です。肌トラブルを起こさないためにも手作り化粧品は、保管や期限は十分注意しましょう。
また、手作り化粧品には、エタノールを入れないようにしましょう。エタノールなどのアルコールは、水分を蒸発させやすい性質があります。そのため、肌の水分がなくなってしまい、乾燥を引き起こしてしまう可能性があります。
化粧水パックにおすすめ大判コットン
無印良品はがして使えるコットン 内容量:60枚
コットン100％で4枚に剥がして使える大判サイズのコットンです。化粧水を浸すとキレイに剥がれて、繊維を伸ばすと大きく広がります。繊維の毛羽たちも少ないので肌に繊維をくっつきにくく、大判タイプなのでコットンパックもしやすいです。
アルビオンフェイシャルコットンL(ソフト) 内容量:120枚
綿100％で大判サイズのコットンです。繊維製品の国際規格「エコテックス規格100」という、繊維製品の人に対する素材品質の安全性の認証規格の認定を受けています。やわらかい質感で肌に優しくて赤ちゃんの肌にも使用できます。化粧パック時で起こる摩擦による刺激を軽減します。
CHIZUチズコットンラージサイズ 内容量:31枚
ふんわりとしていて、やわらかな触り心地の佐伯チズコットンです。剥がしやすくて毛羽立ちにくく、化粧水パックに使用できます。大判サイズで、顔全体を優しく包み込み、化粧水パックの成分が全体に浸透しやすいです。また、ワンタッチロックの蓋付ケース入りで衛生的に使用できます。
効果を高めるもうひと手間
化粧水に乳液をプラスして蒸発を防ぐ
化粧水パック後は、乳液をプラスして蒸発を防ぎましょう。乳液には油分が含まれており、それが角質層を包み込みます。角質層は水分の逃げ道なので、そこに乳液でフタをすることにより、パックで肌に浸透した成分の蒸発を防いでくれます。また、乳液には保湿乳液とUV乳液、ティント乳液などの種類があります。
保湿乳液
一般的な乳液と呼ばれているもので、適度な油分を与えてくれます。
UV乳液
保湿乳液と同じ保湿効果があり、紫外線から肌を守る成分が含まれています。
ティント乳液
色がついていて化粧下地として使用することができ、保湿乳液と同じ保湿効果があります。
その中でも、化粧水パックにおすすめなのが保湿乳液です。UV乳液やティント乳液は、肌に刺激のある成分が含まれているので、肌をいたわるスキンケア時には向きません。肌の水分を蒸発を防ぐためにも、化粧水の後は適度な油分がある乳液を使用することをおすすめします。
美白化粧水をつかった美白パック
化粧水パックを行うときに美白化粧水を使用すると、透明感のある肌に近づける効果が期待できます。美白化粧水には、ビタミンC誘導隊やトラネキサム酸、プラセンタなどの美白効果のある成分が含まれています。これらが肌に浸透すると、メラニン色素の生成を抑えたり、できてしまったメラニンを還元したりしやすくします。
メラニンは、表皮の基底層にあるメラノサイト（メラニン形成細胞）からつくりだされます。肌が紫外線にあたると、情報伝達物質の活性酸素やMSH（メラノサイト刺激ホルモン）、エンドセリンなどが発生。それらがメラノサイトに働きかけて、メラニンが多量に分泌され、シミやくすみをつくりやすくするのです。。
メラニンは、肌のターンオーバーを促進させることで、肌の外側へと排出されていきます。肌のターンオーバーを促すためには、正しい洗顔を行って角質を取り除き、化粧水などで保湿をすることが大事です。また、パックを行って肌のすみずみに美容成分を浸透させることで、整いやすくなります。
美白化粧水でパックに違和感を感じたら、肌トラブルの原因になるので使用を中止しましょう。赤くなったり、ヒリヒリして炎症を起こしてしまうと、シミを作る原因になる場合があります。また、アルコール成分が入っていると肌が刺激を受けやすくなり、乾燥を引き起こす可能性もあります。化粧水パックは、肌の様子を見ながら行いましょう。
忙しい時は便利なシートマスクもおすすめ
クリアターンホワイトマスク(ビタミンC) 内容量:5枚
肌のしなやかさを生み出すコラーゲンや水分の保持力に優れたヒアルロン酸、組織の修復作用があるプラセンタなどの保湿成分が配合されたシートマスクです。美容液がたっぷり含まれていて、肌のすみずみに浸透します。
肌に心地よくフィットし、肌当たりの良い柔らかい肌に仕上げます。また、日焼けによるシミやそばかすを防ぎ、透明感のある肌へ導きます。無着色・無香料、無鉱物油、ノンアルコールで、肌への刺激が軽減される効果が期待できます。
我的美麗日記(私のきれい日記)黒真珠マスク 内容量:5枚
タヒチ産の高品質なブラックパール（黒真珠）から抽出したエッセンス、コラーゲン、ヒアルロン酸、プラセンタなどの保湿成分が配合されたシートマスクです。ブラックパールにはビタミンやミネラル、アミノ酸が豊富に含まれており、弾力のある肌へと導いてくれます。
極薄のシートは天然繊維をウォータージェット製法で細かく織られており、肌に心地良くフィットします。シートにはたっぷりと美容液が含まれており、はだに吸い付くように密着し、肌の角質層に行き渡ります。また、パラペンやアルコール、鉱物油、色素、蛍光剤を一切使用していない低刺激処方です。
ハヌルホス化粧品マスクパック弾力 内容量:1枚
肌の弾力を保つ保湿成分のコラーゲン、韓方抽出液90％以上が配合されたシートパックです。開いて黒ずんだ毛穴をケアし、なめらかでハリのある肌へに仕上げます。無香料、無鉱物油、界面活性剤不使用、ノンアルコール、パラペンフリーで刺激が少なく、柔らかな質感と使い心地。肌への負担を防ぎます。
化粧水パックを正しく使いうるおいのあるお肌を目指しましょう
化粧水パックは、化粧水とシートやコットンがあるだけで手軽に行えます。しかも、もともと使っている化粧水を使えて、シートやコットンが安価で手に入るので、低コストでうるおいケアができます。しかし、パックの使用方法を間違えると、肌荒れやニキビの悪化などの肌トラブルの原因にもなります。
そのため、化粧水パックの正しい方法を身につけて行うことが大切です。化粧水パックを正しく使うことで肌がうるおいを保ち、みずみずしい弾力のある肌へと導きます。化粧水パックを正しく使って、うるおいのあるお肌を目指しましょう。
