目次
紫外線とニキビの関係
UVBにより活性酸素が発生
紫外線には、UVA、UVB、UVCの3種類があり、そのうちUVBの影響によって、ニキビが悪化します。UVBはエネルギーが強く波長が短いという特徴があり、日焼けで肌を赤く炎症させてしまうのは、UVBがもたらす影響です。
UVBが肌に当たると、活性酸素を発生させます。活性酸素が発生すると、皮脂を酸化させ、酸化した皮脂は過酸化脂質に変わります。過酸化脂質は、肌細胞を壊したり、肌の再生機能を低下させる恐ろしい働きがあるのです。
過酸化脂質によって肌のターンオーバーが遅れ、ニキビに刺激を与えることで治りにくくなり、さらに悪化させる可能性があります。紫外線が強いときは、日焼け止めや日傘をしっかりやりましょう。
スクワレン酸化物質が発生
皮脂には、スクワレンという物質が約12%含まれています。スクワレンは、皮脂の成分の中で最も酸化しやすく、酸化することで、他の皮脂の成分の酸化を促してしまうのです。皮脂が酸化すると肌への負担になり、刺激を与えてしまいます。
また、スクワレン物質は、毛穴を開く働きもあります。毛穴の開きは、ニキビの悪化やニキビができる原因です。毛穴が開くことで、細菌や汚れがたまるのでニキビができます。
バリア機能を攻撃し角質が厚くなる
紫外線は、肌のバリア機能を破壊し、肌のDNAまで破壊します。紫外線を浴びると、体が危険を感じ、体を守ろううと肌が防御する働きをします。その働きの1つが角質層を分厚くし、紫外線を反射しようとする働きです。
角質層が分厚くなると、肌がごわごわします。キレイで透き通った角質より、ごわごわして曇っている角質の方が反射します。日焼けをすると、肌がごわごわになり透明感も損なわれるのは、体を守るための角質層の働きにあったのです。
アクネ菌が増殖する
紫外線により、活性酸素が発生するといいましたが、活性酸素が発生して皮脂が酸化することで、皮脂がアクネ菌の餌になります。
アクネ菌は本来肌の常在菌です。汚れや皮脂などの餌があることでアクネ菌が増殖し、毛穴を詰まらせることでニキビになります。紫外線によって活性酸素が発生することが、結果としてアクネ菌の増殖につながってしまうんですね。
ポルフィリン毒素を発生
アクネ菌は、酸素を嫌うため脂腺の奥で皮脂を餌として生息していて、通常の代謝をする際に、ポリフィリン毒素を発生させます。ポルフィリン毒素は、紫外線を吸収すると活性酸素の一種の一重項酸素を発生させる性質があり、この性質がニキビの原因です。
一重項酸素によって、皮膚が酸化することで、皮膚の炎症やメラニン色素の生産が促されます。紫外線を浴びることによって発生した一重項酸素が、皮脂のつまった毛穴で炎症を起こし、ニキビが悪化してしまうのです。
メラニン色素の生産によってシミの原因にもなるので、ニキビがある中で紫外線を直接浴びることは、肌に大変なダメージを与えます。
紫外線による悪影響
紫外線により肌が乾燥する
肌の表面には、皮脂でできた膜があり、外部刺激から肌を守っています。皮脂によって肌の水分を閉じ込めたり、外側からの刺激を緩和しているのです。
紫外線によって皮脂が酸化することや、肌の水分が蒸発することで肌バリアが壊されてしまいますの。肌バリアが壊れると、肌の水分を維持していくことが出来ません。水分量の低下した肌は乾燥していきます。
肌バリアが失われたことを体が感じると、角質を溜め込んで肌を守ろうとする機能が働きます。結果として、肌の乾燥は、角質が分厚くなり肌をザラザラにさせ、毛穴を詰まらせるニキビの原因です。
▼さらに詳しい解説はこちら
顔の日焼けは肌トラブルのもと。正しいケアで白い肌を取り戻そう
酸化した皮脂が毛穴を詰まらせる
普段は肌の水分を保ち外部刺激から肌を守ってくれている皮脂ですが、酸化してしまうと毛穴を詰まらせてしまいます。酸化した皮脂は、アクネ菌のエサになりアクネ菌を増殖させます。
普段毛穴に滞在しているアクネ菌が増殖すると、毛穴の中で炎症を起こし毛穴を詰まらせる原因になります。酸化した皮脂は、炎症を起こしている肌にさらに刺激を与えるので、炎症を促進させてしまいます。
紫外線を浴びるとニキビが悪化する
紫外線を浴びることで、肌の細胞が壊され、肌の水分も奪われます。肌の細胞が破壊されると体が危機を感じ、体を守ろうと皮脂を分泌します。紫外線によって活性酸素も増えているので、分泌された皮脂がさらに酸化され、ニキビに負担をかけてしまうんです。
皮脂も負担をかけ、さらに皮脂はニキビの原因のアクネ菌のエサにもなるのでダブルでニキビの悪化を促進させる原因になってしまいます。紫外線を浴びることは、ニキビにとって悪循環です。
ニキビ跡ができやすくなる
ニキビの周辺の肌は、痛んでいてバリア機能が落ちています。バリア機能が落ちているところに紫外線が当たることで、メラニンが発生します。メラニンは、シミや色素沈着の原因ですが、炎症している部分の肌を守ろうとしているんです。
ニキビがあるところに紫外線が当たることで、メラニンが肌を守ろうとするため、肌に着色してしまいます。結果、ニキビ跡の原因になります。
シミやシワとなってしまう
紫外線が当たると、ニキビ跡になりやすいことは紹介しましたが、赤みや日焼けによってもシミやシワの原因となります。紫外線によって肌細胞が傷つくことで、肌を修復しようとメラニンが発生することがシミの原因です。
紫外線によって肌が乾燥することで、肌のハリが失われていきます。肌細胞が壊れることで、肌のターンオーバーが乱れ肌の再生が間に合わなくなります。肌がたるみ、戻らなくなることがシワの原因です。
ニキビに効果的な成分
ニキビの炎症を防ぐビタミンC誘導体
ビタミンCには、活性酸素を抑える働きがあります。ニキビの炎症は、活性酸素による皮脂の酸化や、細胞の酸化が原因です。この活性酸素を抑えることが、ニキビの炎症を抑える効果的な方法といえます。
ビタミンCは、水溶性で水に溶けやすい性質を持っていて、必要な分だけ体内に吸収され、不要な分は、尿として排泄されるので取りすぎる心配はありません。日焼けをしてしまった日は、特に多めにビタミンCをとることはおすすめです。
▼さらに詳しい解説はこちら
ニキビ改善にはビタミンCが効果的。効率良く摂取する方法とは?
アクネ菌の繁殖を予防するイオウ
イオウの働きは、殺菌作用、角質軟化作用、乾燥作用の3つです。殺菌作用によりアクネ菌などの炎症の原因になっている細菌の活動を抑え、角質軟化作用により毛穴のつまりを予防する働きがあります。
ニキビがあるときは、皮脂の分泌も過剰になっているので、乾燥作用により肌を乾燥させることで、アクネ菌のエサとなる皮脂が減少します。
イオウはニキビの原因の、皮脂、細菌、角質の3つに作用することで、ニキビの予防につながるということです。
ピーリング作用のあるサリチル酸
サリチル酸には、角質を柔らかくして溶かすというピーリング効果があります。ピーリングは角質を厚くしないことで毛穴の詰まりを抑制し、皮膚の新陳代謝を高めます。新陳代謝が促されると、コラーゲンが増えるので、乾燥したニキビ肌に潤いを与えます。
凸凹としていた肌も滑らかでキメが整い、くすみが取れるという効果があり、ニキビの場合はピーリングを数回行いましょう。
ピーリングをやり過ぎてしまうと肌が傷ついてしまい、免疫力が落ちてしまいます。肌の様子を見ながら、行いましょう。
毛穴を詰まりにくくする大豆イソフラボン
大人ニキビの根本原因は、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンの割合が増えてしまうことです。男性ホルモンは角質層の柔軟性をなくし、毛穴を収縮させ、角栓が詰まりやすい状態を作ることでニキビの原因になります。
イソフラボンが、分子構造が女性ホルモンであるエストロゲンに似て、女性ホルモンそっくりの働きをします。イソフラボンによって、女性ホルモン優位の状態へ移行し、毛穴の収縮による角栓詰まりを予防し、ニキビを防ぐのです。
ニキビに効果的な化粧品
エクサージュエクサージュホワイトピュアホワイトミルク?110g
オイル成分が、乾燥により傷んでめくれた角質層を接着しながら修復します。しぼんだ肌をうるおいで膨らませて、弾力をよみがえらせる効果があります。
肌が滑らかになることで、光の反射がきれいにできるようになり、明るく艶やかな白肌に見せることができるでしょう。クリームはなめらかになっていて、肌にしっかりと密着するので、しっとりとした使用感です。ビタミンC誘導体配合で、酸化防止効果も期待できます。
アスタブラン リフトセンセーション 30g
高濃度アスタキサンチンS配合で、肌にハリを与えます。フェイスラインや目もとや口もとの乾燥による小じわに深く浸透することで、肌を若返らせます。
クリーム状の美容液で、伸びもよく肌馴染みがよいです。ビタミンC誘導体配合により、酸化防止効果や、肌のターンオーバーを促すので、肌の色がワントーン明るくなることが期待できます。メラニン生成を抑える働きもあるので、シミにも効果的です。
年齢肌にも効果的で、ふっくらとした肌も目前です。
オルビス クリアアクネスポッツ 20g
アンズ果汁が角層をやわらかくし、毛穴詰まりを防ぎ、薬用成分を素早く浸透させます。イオウ、グリチルリチン酸ジカリウムが炎症を抑えるので、ニキビや肌荒れを防ぎます。気になる部分にピタッと密着する半透明ジェルタイプです。
界面活性剤不使用、アレルギーテスト済みなので、敏感肌の人でも試しやすいものになっています。
HAKU メラノフォーカス3D 30g
メラニンの生成を抑止する3D美白美容液です。4メトシサリチル酸カリウム塩とトラネキサム酸の成分によって肌のトーンを蘇らせる効果があります。メラニンの生成を抑える効果があり、シミの原因に特化した美容液です。
肌の老化を遅れさせ、ハリのある美白肌を目指せます。白く滑らかな肌により、光の反射をすることによって、顔を立体的に見せる効果が期待できます。
年齢による老け顔も若く復活することも目前ですね。
大高酵素 エンリッチスーパージェル 50g
植物エキス醗酵液をたっぷりと配合し、ペプチド、プラセンタエキス、油溶性ビタミンCなどをプラスしたオールインワンジェル。植物エキス醗酵液が生み出す滑らかな感触のジェル状美容液です。肌にハリとツヤを与え、キメの整った潤いのある肌へと導きます。
油溶性ビタミンCにより、皮脂のある肌でも肌に浸透していき、酸化防止や肌のトーンを明るくすることを促します。水溶性だとすぐにビタミンCが死んでしまったり、吸収されないので、油溶性ビタミンだと吸収されやすいのでおすすめです。
肌美精 ターニングケア保湿 しっとり化粧水 200ml
セラミド、米ぬかエキス、牡丹エキスなどの保湿成分配合で、肌のすみずみまで浸透し潤いを与えます。キメや毛穴を整え、うるおいが続き、なめらかな肌に導く化粧水です。
真珠エキス、はとむぎエキス、大豆イソフラボン、ザクロエキスなど、ホルモンバランスを整え、女性の肌を美しく整える成分を配合しているので、水分と油分のバランスを整えて、肌のキメ・ハリ・透明感を整えます。
紫外線対策とスキンケアをし美肌を手に入れよう
紫外線をしっかりと対策することで、肌荒れや、ニキビの悪化は防ぐことができます。紫外線を浴びることで、活性酸素を生み肌の老化を進めたり、ニキビの刺激になったりします。日焼けをしたら、すぐに美容液やクリームでケアすることで、肌細胞の破壊を迅速に促せます。
日焼け止めを塗ることも大切ですが、痛んでしまった肌をいたわって、炎症の起こりにくい綺麗な肌にしていきましょう。ニキビ肌は、乾燥や皮脂の分泌、毛穴のつまりを予防できれば対処できます。
今まで紫外線にによってできたシミやシワも乾燥が原因で、できてしまったものに対しても対策できる化粧品がたくさんでています。自分の症状が何なのかを細かく分析し、足りない部分を補えるように、化粧品も選んでいきましょう。