紫外線対策のコツ。紫外線の影響を知って美肌も健康もキープしよう

2017.07.05

紫外線対策のコツ。紫外線の影響を知って美肌も健康もキープしよう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

まずは紫外線とは何か、どんな悪影響があり、利点はあるのかを解説しています。そして、その悪影響を予防するにはどうしたらよいのか、日焼け止めをはじめ、衣類や食べ物などさまざまな視点から確認していきましょう。365日できる紫外線対策です。

INDEX

目次

    紫外線を浴びることでの影響

    日焼けによる肌の炎症

    紫外線にあたると日焼けによる肌の炎症が起こります。これは日光皮膚炎とも呼ばれ、紫外線の中でも特にUVBが原因といわれています。

    症状としては皮膚が赤くなり、ひりひりしたり、水ぶくれができたりします。個人差はありますが、紫外線にあたってから約6~24時間後に強く症状が表れ、その後、皮がむけてしまいます。

    細胞へのダメージ

    UVAは真皮層まで到達し、ハリや弾力を生むコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作り出す繊維芽細胞にダメージを与えます。
    その結果、肌は弾力を失い、シワやたるみの原因になります。
    また、UVAは皮膚の内部で細胞にダメージをあたえ、活性酸素を発生させます。すると、肌を守ろうとメラニンが合成されます。メラニンは皮膚を守る働きがあり、通常は肌のターンオーバーで剥がれ落ちるため問題ありません。しかし、メラニンが過剰に作られてしまうと蓄積されてしまい、シミの原因になります。

    枝毛や切れ毛や裂毛の原因

    肌以上に紫外線の影響を受けているのが、頭髪です。髪の毛は主にアミノ酸でできています。しかし、紫外線はこのアミノ酸の結合を分解してしまいます。すると、髪の毛を保護しているキューティクルをはがしてしまいます。それにより、枝毛や切れ毛、裂毛の原因になります。

    眼病リスクを高める

    急性の影響として強い紫外線に当たると、角膜に細かい傷がつき炎症が起き痛みや充血、涙、目が開けられないなどの症状がでる「紫外線角膜障害」になります。

    慢性的な影響としては「白内障」があります。UVAは水晶体で吸収され、網膜を守っていまが、長年紫外線を吸収し続けることで、活性酸素ができ、水晶体のたんぱく質が変性を起こしてきます。すると、水晶体が白く濁ってしまい「白内障」を発症してしまいます。

    その他にも「翼状片」なども紫外線の影響といわれています。

    肌の免疫力低下

    肌の表皮の上には2~5%の肌を守る細胞があります。異物の侵入を察知すると免疫システムが動き、肌を守ります。また、外からの刺激に対して過剰な反応を抑え、守る働きがあります。そして、この作用は紫外線の影響を非常に受けやすいことが分かっています。

    紫外線を浴びると活性酸素が発生し、この作用を壊してしまうといわれています。その為、紫外線にあたあることで肌の免疫力が低下してしまいます。

    紫外線によるメリット

    ストレス解消や気分転換になる

    紫外線を浴びるとセロトニンという、気分を安定させたり感情を整理する働きがあるホルモンが分泌されるといわれています。精神的不安定な状態や睡眠障害の人はこのセロトニンという物質が少ないことがわかっています。紫外線を浴びることによってセロトニンを生成し気分転換やストレス解消につながるともいわれています。

    骨を強くするために必要なビタミンD生成促進

    ビタミンDはカルシウムのバランスを整えたり、骨の健康を整えたりするのに役立っています。ビタミンDには6種類ありますが、人に大切なビタミンはD2とD3です。この二つは食物からもしくは紫外線にあたることで作ることができます。

    皮膚にある7‐デビドロコレステロールは紫外線、特にUVBが当たるとビタミンDに変わります。

    血行促進により皮膚の抵抗力を強める

    また紫外線を浴びることでと血行促進作用があります。リンパの流れや働きが良くなり皮膚の抵抗力があがることにつながります。

    さまざまな説がありますが、紫外線による良い影響を得るためには、約5~15分あたるだけで充分といわれています。また、全身浴びなくても効果はあるので浴びすぎにも注意しましょう。

    日焼け止めの正しい使い方

    シーンに合わせてSPFとPAの数値を選ぶ

    SPFとはUV-Bを防止する効果の目安

    個人差はありますが人が日焼けをするまでの時間は約10分~20分といわれています。その時間をどれくらい伸ばせるかという目安がこのSPFです。

    例えばSPF20の日焼け止めを10分で日焼けが始まる人が使用すると、日焼け開始までの時間を200分伸ばすことができるという意味です。

    PAとはUV-Aを防止する効果の目安

    具体的な数値はなく、+が1つの場合は効果がある、+が2つの場合はかなり効果がある、+が3つの場合は非常に効果がある、+が4つの場合は極めて高い効果があると定められています。

    目安として使用する値ですが、これらを確認することで効果的に日焼け止めできます。
    例えばUVAは窓ガラスを通過しますので、室内へも入ってきます。その為、日常生活で
    はPAが高めのものを選ぶと効果的です。逆に屋外ではUVBもきちんと防がないといけないのでSPFが高めのものを選ぶと良いでしょう。

    こまめに塗り直しをする

    日焼け止めは種類にもよりますが成分が変化して紫外線を予防するものもあります。また、せっかくの日焼け止めも汗で流れたりやこすれたりして落ちてしまっては効果がなくなってしまいます。そのため、こまめに塗りなおすことが大切です。

    説明を確認し、その日焼け止めに合った間隔で塗り直すことが大切です。

    十分な量をムラなくのばす

    塗りなおすことと同様に、十分な量をムラなく伸ばすことが大切です。日焼け止めはついていることで初めて効果を発揮してくれます。効果的な日焼け止めもきちんとついていないと、効果がえられません。説明をきちんと読み、使用することが大切です。

    焼けやすい部分には重ね塗りを

    日焼け止めは重ね塗りしたからといっても効果が倍増するということはありません。しかし、重ね塗りすることで塗りむらを防ぐことができ、効果的に使用できるのです。Tゾーン、鼻の頭や頬骨の部分、首など焼けやすいところには重ね塗りをしましょう。

    敏感肌にはノンケミカルがおすすめ

    日焼け止めは大きく分けると2種類あります。「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」です。

    紫外線吸収剤はその名のとおり、紫外線を吸収し、熱に変えて紫外線が肌に影響するのを防ぎます。しかし、その成分は有機化合物が多く、肌に負担かかるといわれています。しかし、使用感が良く、使用しやすいのがメリットです。

    紫外線散乱剤は物理的に膜を作り、紫外線を跳ね返すものを言います。自然素材のものも多く、比較的肌への負担が少ないといわれています。使用感は自然素材多いので白浮きしたり使いにくいという欠点もあります。

    紫外線散乱剤で合成成分を含んでいないものがノンケミカルの日焼け止めです。頻回に使う日焼け止めですので肌に優しいノンケミカルのものがおすすめです。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    「ノンケミカル」日焼け止めは低刺激。紫外線からやさしく肌を守ろう

    化粧下地の前に使用する

    日焼け止めは化粧水や乳液のあとに塗るのがお勧めです。日焼け止めは初めにムラなく塗る必要があります。化粧下地はファンデーションの直前にぬってファンデーションの持ちを良くしたり、ノリを良くしたりします。

    その効果を考えると、日焼け止めを塗った後に、化粧下地、ファンデーションが一番効果を発揮できる順番といえます。

    1年中の使用がおすすめ

    日焼け止めは1年中使用することがおすすめです。紫外線は量や強さは違いますが、1年中降り注いでいます。毎日強いものを使うと肌に負担がかかってしまいます。そのシーンや季節によって強さや種類を変えて使用していきましょう。

    紫外線対策グッズの選び方

    化粧品は美白効果のあるものを使用

    化粧品は毎日使用するものです。第1は日焼け止めで紫外線を防ぐことが大切ですが、そこを通り抜けてしまった紫外線による皮膚のダメージのケアをしていくことも大切です。

    皮膚に紫外線があたるとメラニンが過剰に作られ蓄積してしまいます。するとそれがシミやくすみになってしまいます。できるだけメラニンを蓄積させないために、毎日使う化粧水は美白成分が入ったものがお勧めです。積極的にメラニンが作られるのを抑制したり、排出を促したりしていきましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    日焼けした肌を美白にする方法。早く元の肌色に戻したい人必見

    衣類などはUV加工されたものを

    日焼け止めを塗ったうえで、衣類もUV加工のものを選ぶとより効果的です。

    UV加工された衣類は紫外線を吸収、反射し皮膚に届かないようにしてくれます。紫外線の強い時期には暑さもありますので、素材の工夫がされた衣類や腕だけの物などさまさまな種類を工夫しながら使っていけると良いでしょう。

    カラーは暗めを選択

    紫外線の強い時期は暑さもあるため薄い明るめの色を選びがち。しかし、紫外線を防ぐには暗い色のものがおすすめです。暗い色は紫外線を吸収します。逆に明るい色は紫外線を反射します。

    紫外線の反射のことを考えると、防止は内側は黒色、外側は白色にすると紫外線を反射しながら吸収してくれるため、なお効率が良いといえます。

    帽子はつばの広いものを

    帽子のつばが長いとその分、紫外線の防ぐことができます。3㎝で約35%、7㎝で約60%、10㎝で約70%とも言われています。

    その際、キャップのように一部にのみがあるものではなく、全体にまんべんなくつばがついているものを選びましょう。

    サングラスは色ではなくUV加工レンズかで選択

    先ほど、衣類や帽子は色の暗いものを選ぶとよいといいましたが、サングラスは違ってきます。色の濃淡よりもUV加工レンズかどうかで選ぶ必要があります。

    サングラスの場合、色が暗いものを選ぶと目は周りが暗くなったと勘違いし、瞳孔を開いてしまいます。もし、UV加工されていないレンズの場合、その開いた瞳孔に紫外線が多く入ってしまうため、逆効果になることもあります。サングラスは色の濃淡ではなく、UV加工で選びましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    「紫外線透過率」は要チェック。紫外線対策にサングラスは必需品

    顔の対策にはUV加工のマスクもおすすめ

    体や目は衣類やサングラスなどで、隠すことができますが、顔は通常だしだままになります。しかし、顔こそシミやくすみを防ぎたい部分。
    そこで、場所やシーンを選んでの使用にはなりますが、顔の対策にはUV加工マスクがお勧めです。

    最近では、使い捨てのものから、繰り返し使えてデザインもかわいいものなど、さまざまな種類があります。ここで見てほしいのが紫外線遮蔽率です。これが、高ければ高いほど紫外線が防げます。

    紫外線対策におすすめの食べ物

    ビタミンCはシミやそばかすを予防する

    ビタミンCにはメラニンの生成を抑制する働きがあります。また、メラニン色素還元作用といって 、できてしまった黒色のメラニンを無色化する作用があります。

    その為、シミやそばかすを作りにくくし、同時に既にあるしみやそばかすを薄くする働きがあります。みかんやイチゴなどの柑橘類、アセロラ、グァバなどに多く含まれています。

    β-カロテンやビタミンEは肌の老化や肌荒れを防ぐ

    βカロテンはカロテノイドという成分の一種で強い抗酸化作用があります。必要に応じてビタミンAに変換され使用されます。皮膚の新陳代謝も活発にしてくれます。

    また、紫外線の眼への影響の部分で記載した、黄斑変性症の予防にも役に立ちます。

    ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれています。抗酸化作用や毛細血管を広げて血流を改善する作用から、美肌に導いてくれます。また、紫外線から守る働きもあります。肌から浸透するので、化粧水に配合されているものもあります。

    カボチャやニンジンなどの緑黄色野菜に多く含まれています。

    ビタミンB2や亜鉛は肌の新陳代謝を活発にする

    ビタミンB2は別名「発育のビタミン」とも言われており、細胞の再生に欠かせません。皮膚の再生を促してくれます。

    また亜鉛は、たんぱく質の代謝を促し、新陳代謝を活発にします。ビタミンAの働きも助けますので、より新陳代謝が活発になり美肌につながります。

    卵や納豆、牛乳や魚介、肉類に多く含まれています。

    紫外線を吸収しやすくするソラレンが含まれるものは朝に食べない

    食べ物の中には紫外線を吸収しやすくする成分を含んだものがあります。これは「光毒性」といい光に当たると紫外線に過敏に反応してしまいます。その一つに植物の中に含まれているソラレンがあります。

    ソラレンはレモンやオレンジなどの柑橘類、きゅうりやパセリなどの野菜類に含まれています。そのため、食べる時間を気を付けてみましょう。ソラレンは食べてから2時間程度で血液にのって全身に運ばれますので朝食べるのは控えましょう。

    グリーンスムージーや果物は夜に摂るのがおすすめ

    グリーンスムージーは通常、パセリ、小松菜、せり、オレンジ、レモン、バナナなどの野菜と柑橘類を混ぜて作ります。これらのものには、先ほどお話ししたソラレンが含まれており、飲み方を間違えてしまうと紫外線に過敏に反応してしまいます。

    ビタミンなど美肌に効果のある成分も多く含まれています。そこで、夜に飲むことで、紫外線の影響を受けずに、有効成分を摂取できるのでおすすめです。

    サプリメントでの紫外線対策について

    抗酸化物質により紫外線を防御

    紫外線を浴びると体内で活性酸素ができます。それにより、コラーゲンが壊されたり、シミや肌荒れを起こします。活性酸素と戦うためには体内で抗酸化物質を増やすことが大切です。

    抗酸化物質は食べ物からもとることができますが、サプリメントで効率的にとることも効果的です。

    炎症抑制作用により肌へのダメージを減らす

    紫外線に当たると皮膚に炎症因子ができ、それが肌にダメージを与えてしまします。そこで、この炎症因子を抑えることで肌へのダメージを減らすことができます。

    青魚やトマトなど食べ物にも抗炎症作用があるものもありますが、こちらもサプリも活用していけます。代表的なものとして、オメガ3脂肪酸やトマトリコピンなどがあります。

    1回の服用で24時間作用してくれる

    忙しい日常の中で1日に何回もサプリを飲むのは大変な方もいるのではないでしょうか。抗酸化作用や抗炎症作用があるサプリメントはさまざまな種類や成分の物があります。効果の持続時間も12時間のものから24時間作用してくれるものまであります。
    自分のライフスタイルに合った飲みやすいものを見つけると良いでしょう。

    塗るタイプの日焼け止めと併用すると更に効果的

    サプリメントは内側から紫外線のダメージを和らげてくれます。しかし、外側からのダメージを全く防がなくてよいわけではありません。外側からは塗るタイプの日焼け止めを使用し、そのダメージを内側からカバーすることで、紫外線によるダメージを最小限に抑えられると良いですね。

    365日紫外線対策をして肌を守ろう

    紫外線は、夏の暑いときというイメージがありますが、お伝えしてきた通り、1年中、室内でも降り注いでいます。紫外線を防ぐ方法は本当にさまざまあり、シーンや好みによって使い分けることで、負担を少なく、効率的な紫外線対策ができます。

    自分に合った紫外線対策を行い、1年中美肌をキープしていきましょう。

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