目次
たるみの原因
肌の弾力が低下するから
皮膚は表皮・真皮・皮下組織という三層構造になっています。上から二番目にある真皮は肌を内側から支える土台になる部分です。この真皮内には繊維状のタンパク質でバネのような構造をしているコラーゲンが張り巡らされています。
コラーゲン線維といい、このコラーゲン線維は網目状に張り巡らせれているのですが、?ぎ止める役目としてエラスチン線維というゴムのように伸縮し、肌に弾力を与えている組織があります。
コラーゲンとエラスチンの質が加齢や偏食、寝不足、生活習慣などで変化して、肌の弾力が失われます。結果、肌のたるみに繋がります。
筋肉が衰えるから
顔の表情を作っているのは筋肉です。手足の筋肉とは異なり骨ではなく直接皮膚についています。手足の筋肉が衰えるように、顔の筋肉も衰えていきます。顔の筋肉が衰えると、その上の部分の皮下組織やを支えられずたるみに繋がります。
筋肉の衰えは加齢も大きく関係してきますが、日頃動かさない部分の筋肉の衰えもあります。いつも使っている筋肉がいつも同じになってしまいがちになるので、日頃あまり使わない顔の筋肉を意識して動かす必要があります。
姿勢が悪いから
顔のたるみや、ほうれい線の原因には姿勢にも関係していると言われています。顔の筋肉は頭や首と繋がっています。猫背で顔を突き出すような姿勢は、首の後ろの筋肉が縮み、首の前部分の筋肉が伸びるため、?が下方向に引っ張られてしまいます。
最近ではデスクワークが多くなったため、知らない間に顎を突き出すような姿勢になってしまっていて、それをなかなか本人が気付きにくいのが厄介です。しかも悪い姿勢を長時間続けることで、首がガチガチになっていることがあります。
首の筋肉がコリ固まっていることで、顔の筋肉が引っ張られたるみが起きます。たるみが続くとシワやほうれい線が目立つようになり、なかなかシワが消えなくなる原因にもなります。
皮下脂肪が増加するから
皮下脂肪は真皮の下にある細胞で単純に脂肪がつくところです。糖質が体に蓄積されることで増加します。脂肪が燃えにくい部分ほど皮下脂肪はつきやすくなります。また表情筋をあまり使わないことでリンパに老廃物がたまり、むくみにも繋がります。
スマートフォンやパソコンを眺めていると顔の筋肉はほとんど使わなくなります。筋肉を使わないことで脂肪が燃焼されなくなるので、皮下脂肪が増える結果になります。顔の筋肉は一度筋力を失うと重力や脂肪の重さに耐えられなくなりダラダラとたるみになってしまいます。
たるみの予防策
紫外線を浴びない工夫をする
たるみを予防する対策として紫外線をなるべく浴びないようにすることが大切です。紫外線には真皮まで届く紫外線A波があります。曇りやガラスも通って肌の奥まで貫通するので、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンやエラスチンを傷つけます。
傷つけらコラーゲンやエラスチンは変性してしまい、肌からハリや弾力を低下させてしまいます。なので外出する際は日傘をさす、つばの広い帽子をかぶる、日焼け止めを塗るなどして紫外線防止効果のあるメイクや服装にする工夫が大切です。
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質の高い睡眠をとる
肌の細胞の生まれ変わり=ターンオーバーはほとんど睡眠中に行われます。ターンオーバーは古い角質を自然に落とし、新しい角層を表に出して肌荒れを防ぐだけではなく、肌の弾力を保つために細胞を新しくする働きもあります。
肌の弾力を保つためにも、新しい細胞はとても大切です。細胞を新しくするには質の良い睡眠をしっかりとることです。ターンオーバーが主に行われるのに必要な成長ホルモンが分泌されるのは、睡眠に入ってから3~4時間だと言われています。
最も成長ホルモンが分泌されるのは夜10時~深夜2時の間です。しかも途中で睡眠が浅く何度も起きたり、ぐっすり眠れない状態ではターンオーバーが正常に働かなくなってしまいます。
寝る直前はなるべくリラックスした状態にして就寝すると、質の高い睡眠ができるようになります。どうしてもリラックスできない場合いは、軽くストレッチをしたり、音楽を聴いたりしてゆったり過ごすようにしましょう。
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栄養バランスのとれた食事をする
栄養が偏ったり、栄養不足になるとたるみの原因にもなります。皮膚のハリに必要な栄養が不足するとたるみに繋がります。中でもタンパク質は筋肉や皮膚細胞を構成するための主原料として欠かせません。
ハリに必要なコラーゲンはタンパク質を体内んでアミノ酸に分解してから、コラーゲンとして再構築されます。タンパク質は赤身や大豆に多く含まれています、またアミノ酸はは豚肉や動物性のゼラチン質、小麦タンパク質などに多く含まれています。
またビタミンCもコラーゲンを生成するのに必要な栄養素です。ビタミンCはたるみ以外にも美容にも欠かせない栄養素で柑橘系や、セロリ、ブロッコリーなど野菜もバランスよく食事に取り入れるようにしましょう。
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たばこを吸わない
たばこにはニコチンなどの体に有害な物質も含まれています。それを阻害させるために体内に大量の活性酸素を発生させます。その活性酸素を発生させるために大量のビタミンCが消費されます。
またその活性酸素によって細胞がダメージを受けて正常な働きができなくなります。すると真皮にあるコラーゲン、エラスチンやヒアルロン酸などの生成に影響を与え、量が減少することで肌の弾力が低下したるみが現れます。
なのでたるみが気になるのであれば、たばこはなるべく吸わないように心がける必要があります。
よく笑う
顔の筋肉は使わなければ衰えます。筋肉の衰えは皮膚や皮下脂肪を支えられなくなりたるみに繋がります。なので表情筋をよく動かすためにもよく笑うことが効果的です。口角をよくあげることで顔の筋力トレーニングにも繋がります。
たるみの改善に効くエクササイズ
発声する
普段使われることが少ない表情筋を意識的に使う体操を取り入れることで、筋肉の緊張をほぐし、新陳代謝を高め顔のたるみを改善します。
発生しながら顔の筋肉トレーニングをする「あいうえお」体操です。必要以上に運動量を増やさないこともポイントです。1日に2~3セットが目安です。
口をゆっくりと縦に広げて「あ」の形を作るとともに、目を大きく開く。息を吐きながら10秒間「あー」と発声します。同じように「いうえお」もおこないます。
また発声することで顔の筋肉に意識が集中するのでエクササイズの効果も高まります。
ペットボトルをくわえる
顔の筋力トレーニングでペットボトルをくわえる方法もあります。ペットボトルをくわえるトレーニングで口角が上がり、顔の筋肉を使うので血流も良くなります。
やり方は500mlのペットボトルに5分の1まで水を入れます。歯を使わずに唇だけでペットボトルをくわえます。そのままペットボトルを持ち上げ10秒間キープ。
3回1セットを、1日2セットやってみると顔の筋力が鍛えられ、口角を上げる効果が期待できます。
顔をマッサージする
たるみの改善にマッサージをして血流をよくすることも大切です。凝り固まった筋肉をほぐし血流を良くすることで顔全体に血液が周り栄養が隅々まで届けられます。老廃物も流されるのでむくみが解消されハリが生まれます。
舌をまわす
舌を動かして、舌の筋力を上げることもたるみ改善のポイント。舌は顔の筋肉とつながっているので、舌を回すトレーニングをすることで顔全体のエクササイズにもなりますし、ほうれい線の改善にも繋がります。
口を閉じた状態で左回りにてベロを歯に沿ってゆっくりと回します。20回行う。次は同じように右に回します。1日3セットが目安です。
口周りの筋肉が鍛えられ血行も促進されるため、ほうれい線対策にもなります。しかも顎の筋肉の血流も促進され二重アゴ解消にも役立ちます。
肩甲骨まわりの筋肉をほぐす
デスクワークが奥なると長時間同じ姿勢が続いたり、筋肉が凝り固まってしまいます。同じ姿勢が続いてると気づいたら肩甲骨を寄せて胸を張ったり、肩を回して筋肉をほぐすように意識すると猫背も解消でき、顔のたるみの改善にもなります。
首のこりをほぐす
首の筋肉が張っていると顔の筋肉が引っ張られ、たるみに繋がります。首を回すなどして筋肉ほぐして上げることで顔のたるみの解消にも繋がります。
肌のたるみを改善するつぼ
眉毛の真ん中の魚腰
魚腰は眉中のツボで、黒目のちょうど真上に線を伸ばして、眉毛と交差する場所にあるツボです。目が疲れてきた時に押すと少し痛気持ちい感覚があります。眼精疲労にも効果があり、目周りの筋肉がほぐれることで顔のたるみも改善します。
目じりの下の骨あたりの球後
球後は黒目の真下から目尻までの範囲の中央にあります。押さえることで目の周りのリンパの流れを良くし、目周りのむくみを解消します。眼精疲労にも効果的で、顔のたるみの改善につながります。
小鼻の横の巨りょう
ほうれい線解消に効果的の巨りょうというツボがあります。頬骨の下にあるツボを人差し指のはらを使い軽く押します。?のむくみ解消、口や目の歪みも改善できます。
唇の両脇の地倉
口のすぐ横、ほうれい線に近いツボは顔のむくみ解消、口角アップを期待できます。心地よいぐらいの加減でゆっくり押します。口角も自然と上がりむくみ・ハリの改善が期待できます。
たるみを改善する食べ物
ビタミンCを含む緑黄色野菜
ビタミンCは肌のハリに重要なコラーゲン生成の大切な栄養素です。ビタミンCを含む野菜はパセリ、赤ピーマン、ピーマン、キャベツ、ほうれん草、セロリなどの緑黄色野菜です。
コラーゲンやエラスチンの生成が促されることでハリを蘇らせ、リフトアップも期待できます。ですが、熱には弱いのでなるべく生で摂取するようにしましょう。
ビタミンEを含むナッツ類
ナッツ類に含まれるビタミンEは活性酸素による細胞や血管の酸化を防ぐ抗酸化作用があります。活性酸素はコラーゲンやエラスチンを傷つけるのでビタミンEを摂ることでたるみ改善にも繋がります。
また抗酸化作用の他にもターンオーバーを正常化する働きも持っています。血流をよくする効果があるので、肌に栄養が行き渡りハリ・ツヤのある若々しい肌へのエイジング効果が期待できます。
ポリフェノールを含むお茶
ポリフェノールも肌の老化と原因と言われている活性酸素を防ぐ抗酸化作用があります。肌の老化は加齢によるものがほとんどですが、老化は遅らせることができます。
ポリファノールはお茶にも多く含まれており、肌のサビを取り除いてくれる働きと、肌の代謝も正常にしてくれるのでたるみの解消にもなります。
はりのある肌をめざそう
肌のたるみが気になりまし目たらまずは早めの対処が大切です。早く始めることでたるみからくるほうれん線やシワを改善することができます。また日頃の生活習慣やマッサージ、肌に良い栄養を摂ることでたるみのない肌を作ることができます。年齢を気にしない肌に生まれ変わりましょう。