ピーリングジェルの効果がないのはやり方が違う?原因と正しい使い方

2017.07.05

ピーリングジェルの効果がないのはやり方が違う?原因と正しい使い方

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

ピーリングをしているけれど、なかなか効果が出ない…通常の洗顔と何が変わるのだろう…という方。その方法、もしかしたらお肌に合っていないかもしれません!効果が出ない原因と自分に合った正しい方法を知り、上手に活用しましょう。

INDEX

目次

    ピーリングについて

    ピーリングの意味

    何らかの原因でお肌のターンオーバーが滞ると、古い角質が溜まりニキビやくすみなどあらゆる肌トラブルの原因となってしまいます。?ピーリングの”ピール”には「剥ぐ」という意味があり、古い角質をはがしてターンオーバーを促進させ肌荒れ改善につなげる効果があります。

    ピーリングの仕組み

    お肌に薬液を塗って角質を剥がすのですが、その薬液には「BHA」と「AHA」の2つの種類があります。BHAは、非常に強い力を持つため化粧品に配合して良い量が0,2gと非常に少なく、その量では本来の効果を期待できないことから手軽なピーリングジェル等の主成分としては使用されていません。BHAが含まれているものもありますが、その場合はAHAと併用されていることによって効果が期待できるのです。

    ここでは、家庭用で使うものの主成分である”AHA”について取り上げます。

    ”AHA(アーハー)”という酸性の成分が含まれた薬液を塗り、表面の古い角質を取り除いてターンオーバーを促し、新しいお肌をつくりだします。”ケミカルピーリング”という方法です。比較的初期のお肌表面にあるシミであれば、ピーリングを繰り返しターンオーバーが正常になることによって、薄くなったり消える場合もあります。

    AHAは天然の成分であり、以下の通りさまざまなものから抽出されています。果物に多く含まれることから総じて”フルーツ酸”といわれたりもしています。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    「AHA洗顔料で簡単ピーリング」フルーツ由来の酸で輝く素肌へ

    グリコール酸

    パイナップルやサトウキビが原料のフルーツ酸で。分子が非常に小さいため水に溶けやすく皮膚へ浸透しやすいのですが、お肌の奥の真皮層までは行き届かず傷つけることなく角質・汚れを落としてくれる成分です。クリニックでもよく使われている、最もポピュラーな成分です。皮脂分泌を抑制する働きやコラーゲンの生成を促す働きもあります。

    リンゴ酸

    その名の通りリンゴから抽出されます。角質を柔らかくする作用があります。食品にもよく含まれており、AHAの中でも比較的マイルドなのではじめはこのリンゴ酸からスタートしてみるのがおすすめです。

    クエン酸

    レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、梅などが原料の弱酸性の成分です。こちらも比較的穏やかな作用を持ちますが、濃度が高いほど強い作用を持つので注意が必要です。角質を柔らかくし保湿効果やお肌をを引き締める効果、コラーゲン生成を促進させる働きがあります。

    酒石酸

    ワインを作る過程で得られる副産物です。抗酸化作用、皮膚を健やかに保つ作用、紫外線からお肌を守る作用、さらには筋肉を引き締める効果があるためたるみやシワなどにも効果的な万能成分なのです。

    乳酸

    乳製品を発酵させたものや乳清、はちみつなどが原料です。分子が大きいためお肌にやさしく作用し、保湿効果・美白効果・お肌のバリア機能を強化する効果もあります。

    ピーリングジェルとは何か

    ピーリングには皮膚科で行うものもありますが、自宅で行えるピーリングジェルのタイプはドラッグストアなどで販売されていて入手しやすいです。使い方は、クレンジングの要領で指先でクルクルとマッサージして洗い流すだけなので、お風呂のついでに手軽にできてしまいます。表面の古い角質をやさしく落とし、ツルツルとした弾力のあるなめらかなお肌にし、お化粧ノリをよくするなどの効果や次に使うスキンケアの浸透性も高まるのでさらなる美肌効果が期待できます。また、毛穴の詰まりを解消するためニキビの予防にもなります。

    自宅でできるピーリングには、拭き取り化粧水のタイプやスクラブタイプのものなどもありますが、お肌をこすり摩擦を与えるリスクが高くなってしまいます。やはり比較的お肌に負担の少ない、マイルドなジェルタイプがおすすめです。

     

    ピーリングの効果が出ないケース

    表面のほうれい線やシワ

    ほうれい線やシワがある状態で、かつピーリングの効果が出ないという場合は、そのほうれい線やシワがお肌の表面ではなく奥の”真皮”まで届いている、ということが考えられます。ピーリングは言わばお肌の”表面=表皮”を削るものなので、深いシワまでは届かず効果が出ないのです。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    老けて見えるほうれい線を改善して美しい肌を手に入れる方法

    血行不良による目の下のくまやくすみ

    目の下のクマやくすみはお肌表面の角質ではなく血行不良によるものなので、表皮を削っても効果は表れません。その部分をやさしくマッサージしたり温めて血行を良くするすることで改善が期待できます。色素沈着が原因の茶クマに限っては、ピーリングでターンオーバーを促進することで改善が期待できます。ただ、その場合に目のまわりは大変皮膚が薄いため力をかけないように注意が必要です。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    顔の角質の役割とは?ターンオーバーとの関係性と正しいケアを知ろう

    ホルモンバランスが原因のにきび

    生理前にできるニキビは、ホルモンバランスの変動による皮脂過剰や乾燥が原因なので角質を削っても効果は表れません。それどころかピーリングで表皮を削ることでますます乾燥を悪化させ、逆効果になってしまいます。こういった場合は、ピーリングよりもスキンケアの見直しや生活習慣を整えるのが望ましいです。

    生まれつきのそばかす

    そばかすは、表皮の問題ではなく遺伝であることが多いのでピーリングの効果は期待できません。ただ紫外線であったり生活習慣による後天的なものの場合、ピーリングによるターンオーバー促進効果で多少薄くなることはあります。

     

    ピーリングジェルに配合されている5つの美肌成分

    弾力やハリを構成するためのヒアルロン酸

    ピーリング後のお肌は乾燥し、バリア機能が一時的に低下することもあるのでしっかり保湿をすることが重要です。ヒアルロン酸は高い保湿性、保水力を持ち潤いやハリを保つのに不可欠な成分です。皮膚はもちろん、筋肉や関節など体のあらゆる部分を構成する主成分です。年齢とと減少していくものでもあるので、しっかり意識的に補ってあげることが大事です。

    肌の潤いをキープするプロテオグリカン

    プロテオグリカンとは鮭の鼻の軟骨から抽出されるもので、その美肌効果に最近話題の成分です。ヒアルロン酸の約130%という高い保湿力で潤いをしっかりキープしてくれます。さらに、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を助けたりターンオーバーを促す効果もあります。

    アンチエイジング効果のプラセンタ

    プラセンタとは、胎盤のことです。胎盤というと驚いてしまうかもしれませんが、クレオパトラやマリーアントワネットも使用していたといわれるほど美肌効果の高いものなのです。プラセンタは高い保湿力を持ち、お肌のターンオーバーを促しメラニンを排出したりとアンチエイジング効果も期待できます。

    水分や酸化を防ぐコエンザイムQ10

    コエンザイムQ10は、別名”ビタミンQ”ともいわれビタミンに似た性質を持つ成分です。高い抗酸化作用・アンチエイジング効果・保水効果があり、お肌にみずみずしさとハリを与えてくれます。人間の体内にも存在しているものなのですが、20歳頃をピークにだんだん減少していくため、意識的に補うことが大事です。

    ハリとつやを維持するコラーゲン

    コラーゲンは、人間の体のあらゆる部分に備っており、それぞれを形成するのに欠かせないタンパク質の一種です。保水力、保湿効果が高く、お肌のハリやツヤを維持するのに欠かせない成分です。20歳頃をピークにだんだん減少していってしまうので、積極的に取り入れたいものです。

     

    洗顔料の種類

    市販されているピーリングジェル

    ロゼットゴマージュ

    フルーツ酸が古い角質をポロポロと落としてくれるマッサージジェルです。ソフトな使い心地でお肌に負担をかけません。保湿成分の茶葉エキス配合により、さっぱりとしながらもつっぱらず潤いのある洗い上がりになります。その後のスキンケアもしっかり浸透しやすくさせてくれます。

    使用方法

    1.洗顔後、水気を拭き取りお肌が乾いた状態に使用します。
    2.適量(マスカット大)を手に取り目元を避けた顔全体にのせ、マッサージするようにのばします。
    3.消しゴムのカスのようなものが出始めたら1分間ほどクルクルとマッサージし、水または人肌より低いぬるま湯で洗い流します。

    ※髪の毛や産毛につくと絡まってしまうことがあるので注意してください。 生え際の髪をまとめてから使用することをおすすめします。
    ※週2~3回の使用が目安です。

    明色化粧品 DETクリア ブライト&ピール ピーリングジェリー<無香料タイプ>

    無香料・無着色・無鉱物油・アルコールフリー・パラベンフリーでやさしい処方になっています。本来、ピーリングを避けるべき敏感肌や乾燥肌の方でも使えるのがこのDETクリアのピーリングジェリーです。入浴時など、お肌が濡れた状態でも使用できるのが便利です。朝の洗顔前に使用するのもおすすめです。

    使用方法

    1.適量(2~3プッシュ)を手に取り、目や口の周りを避けて気になる部分にやさしくマッサージするようになじませます。
    2.ポロポロと汚れが落ち始めたら、水または人肌より低いぬるま湯で洗い流してください。

    ※週1~2回の使用が目安です。

     

    ピーリングの注意点と選び方

    使い方は必ず守る

    ピーリングはお肌の表面を”けずる”ものなので、やりすぎてしまうとかえって乾燥を引き起こし、逆効果になってしまいます。ピーリングの目的はあくまでもお肌のターンオーバー整えることです。効果がないからと自己判断で増やしたりせずに、商品に記載されている使用回数や方法は必ず守りましょう。

    AHA(グリコール酸、乳酸)が含まれる成分配合のものを選ぶ

    グリコール酸はフルーツ酸の一種で、サトウキビやパイナップルが原料の成分です。古くなった角質の結びつきを弱め、肌の新陳代謝を促す作用があります。分子が非常に細かく、皮膚へ浸透しやすいのが特徴です。特に角質が厚く溜まっているお肌にはこのグリコール酸がおすすめです。

    乳酸は、はちみつや乳製品から抽出される成分で、分子が大きいため皮膚の浅い部分に作用します。保湿効果がありマイルドにピーリングできるので、お肌が弱い方や定期的なケアのベースにするにはこちらがおすすめです。シミなどの色素に反応する性質があるため、美白効果やお肌バリア機能を高める効果もあります。

    お肌の調子に合わせてAHAの種類も変えてあげましょう。

    AHA(グリコール酸、乳酸)の濃度に注意する

    AHAが高い濃度のものは肌トラブルを起こす原因となってしまうので注意が必要です。自宅でできるピーリング製品は比較的濃度の低い物になりますが、お肌状態によっては敏感に反応してしまうこともあるのできちんと確認しましょう。にきび肌には2~5%、普通肌には2%程度、敏感肌には1%未満のものが望ましいです。

    日焼け止めや保湿は必ずする

    ピーリング後のお肌は非常に乾燥しています。角質が剥がれた状態ですので保湿ケアは水分拭き取り後すぐに、いつもよりたっぷりとしてあげましょう。また、角質が取り除かれると紫外線の影響を非常に受けやすい状態になります。日焼けも乾燥を招き、さらなる肌荒れの原因となってしまうので日焼け止めは毎日しっかり塗りましょう。

    敏感肌や肌の弱い方要注意

    ピーリングはお肌を傷つけることもあるため、基本的に敏感肌の方にはおすすめできません。しかし、どうしてもという場合にはこちらで紹介させていただいた”乾燥肌敏感肌でも使えるピーリング”のようなものも販売されています。充分な保湿をして、お肌への負担が極力かからないように注意しながら行いましょう。

     

    効果をだすならクリニックで

    ピーリングはもともと医療行為

    ピーリングは、もともとはニキビ治療のために行われる医療行為でした。しかし、お肌をつるつるに綺麗にするという美容効果が注目されて、家庭用の手軽なものが広まったのです。

    現在も、治療目的のピーリングは、”医療機関でのみ”認可されています。自宅でできるものよりはるかに濃度が濃い物を使用するためです。肌荒れがかなり深刻であるなど、しっかり効果を出したいときにはクリニックで施術してもらう方法もあります。エステサロンなどでできる場合もありますが、”医療行為”にあたるため、やはり専門的な知識を持つお医者さんにかかるのが無難です。費用はクリニックによりまちまちにはなりますが、1回あたり5,000円~10,000円ほどです。

    担当医としっかり相談を

    クリニックでピーリングを行うメリットは、専門的な知識をもつ担当医の方としっかり相談してからできるということです。薬剤もお肌の状態をみて適切な濃度に調節していただけるので自宅で行うよりも安全です。

     

    使い方をしっかり守って、綺麗な肌を手に入れましょう

    効果が出ない原因、見つかりましたでしょうか?自宅でできるマイルドなピーリングジェルでも、お肌に合った適切な方法で行わなければ逆効果となってしまい、改善への遠回りになってしまいます。自己流ではく、お肌状態を見極めそれに合った正しい方法を知ることは、美肌への近道でもあります。

    クリニックで専門的な先生に診てもらうこともできるので、いざというときは上手に活用し、つるっと綺麗なお肌を手に入れましょう!

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