体臭の種類まとめ。理由をしっかり知ることが改善への第一歩

2017.07.01

体臭の種類まとめ。理由をしっかり知ることが改善への第一歩

スキンケア

NADECICA編集部
NADECICA編集部

人とすれ違った瞬間などに香水とは違うニオイが気になったことがありませんか?自分自身や配偶者のニオイだったり体臭が人によってあったりしますよね。体臭対策には何をすればいいのか悩んでしまいがちですが、体臭の原因は年代や性別で違いがあるようです。体臭の種類や部位ごとに発せられる臭いの原因を見極めて対策し、自信を持って生活しましょう。

INDEX

目次

    体臭のもとになる成分の種類

    皮脂腺から分泌される脂質

    皮脂腺から出る皮脂は、肌を脂で乾燥から守ってくれる働きがありますが皮脂には「皮脂酸」が含まれているので空気と触れあった脂肪酸が酸化し過酸化脂質に変化していやな臭いを放ちます。

    脂質の分泌量が正常であれば臭いはひどくないですが、体質や生活習慣などで分泌が過剰になると過酸化脂質の臭いが体から漂ってしまいます。

    エクリン腺から分泌される水分

    気温の上昇や緊張時の冷や汗、辛い物を食べた時などの基本的な汗は、このエクリン腺から出ることが多くほとんどが水分です。ほぼ無臭のためタオルで拭き取れば問題ないのですが、放置することで汗の中で雑菌が繁殖してしまうので臭いが強くなります。

    アポクリン腺から分泌されるたんぱく質

    アポクリン腺は脇の下や足の裏など特定の部位にある汗腺で強いストレスなどの緊張した状態に汗を分泌することが多いです。アポクリン腺はエクリン腺から分泌される汗と同じで無味無臭の水ですが、アポクリン腺から分泌される成分は脂肪酸や中性脂肪・タンパク質・糖質・鉄分・色素・尿素・アンモニアなどが含まれています。

    混ざり合ったり酸化して臭いが出る

    通常の健康な人の汗自体は無臭ですが、このアポクリン腺から分泌される成分と皮脂腺から分泌された脂質が周辺の雑菌のエサとなって混ざり合い酸化して分解するのでワキガのような臭いが発生します。

    また、塩分濃度の高い汗や臭いのキツイものを毎日食べているような人から分泌される汗は、その成分が汗にも含まれてしまうので臭いがキツくなる原因になります。

    常在菌が分解して独特の臭いを発生

    皮膚には「皮膚常在菌」という様々な種類の雑菌が付着していて、分泌した皮脂と水分が混ざり合ってできた皮脂膜に存在しています。分泌されたばかりの皮脂や汗はほぼ無臭ですが、時間が経ってしまうと皮膚常在菌の働きによって、これらに含まれる脂質・タンパク質・アミノ酸などの成分が酸化し、分解されて不快な臭いを発するようになります。

    年代や体質で発生する体臭の種類

    10代男女に多い汗臭(ワキ臭)

    若い10代の世代に多い汗は、酢酸系のすっぱいニオイがメインです。これは20代前半までのほとんどの方が、かなりの確率で酢酸という物質が検知されています。その他の分泌物は乳酸・プロピオン酸などが酸っぱいニオイの原因です。

    30代男性に多いミドル臭

    加齢臭とは少し違う原因によっておこるミドル臭というものがあり、これは皮脂の分泌が多い年代というのが大きく関係しています。ニオイの特徴は、古くなった脂っぽいニオイと言われることが多く、これは自分では気づきにくい身体の後ろ側にある頭頂部や後頭部、うなじなどから臭いが発生します。

    ミドル脂臭のニオイの原因はジアセチルの成分の酵母や乳酸菌などの雑菌による発酵によって発生します。チーズやバターにも含まれていますが濃度が低いため臭いはキツくありません。

    なので汗に含まれる乳酸が頭皮に常在している菌によって分解されることでジアセチルを発生させるということになるので、汗とともに出てくる乳酸が元ということになります。

    50代男性に多い加齢臭

    加齢臭は男性に多いと思われがちですが男女ともに存在しています。加齢臭の原因の主は背中や胸元などの皮脂分泌の多い部分から発生する「ノネナール」という物質で「ノネナール」脂肪酸や過酸化脂質と肌の常在菌により酸化し発生します。

    40代から「脂肪酸」や「過酸化脂質」の量が活発に出やすくなり「過酸化脂質」は中性脂肪やコレステロールなど脂質が酸化したもので、女性の場合は皮脂量が女性ホルモンの働きによって抑えられるのですが、40代くらいから女性ホルモンが出にくくなり「ノネナール」のもとの過酸化脂質が発生しやすくなると言われています。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    加齢とともに気になる体臭を消す方法を知りたい、原因と対処方法とは

    アポクリン腺が発達しているワキガ

    アポクリン腺は脇の下・陰部・耳の中・肛門・乳輪など限られた部位に存在する汗腺です。汗は白っぽく粘りがあり成分が常在菌により分解されることでワキガ独特の臭いが発生すると言われています。

    アポクリン腺の量は生まれつき決まっていて、分泌される汗の中にニオイ成分が多く含まれるためにニオイが強くなり、わき毛が多い人も雑菌などが溜まりやすいためワキガ臭が強くなります。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    自分でもわかるワキガチェック。他人の臭いよりも気にするべき体臭

    体の部位による臭いの種類

    皮脂が酸化したような臭いの頭

    頭には太い毛が生えているため他の部位より皮脂腺が発達しています。「アルデヒド」や「脂肪酸」などが発生するのでベッタリとした皮脂のニオイや、新陳代謝が活発なので角質細胞がはがれ落ちることでフケが発生しやすくなり、この汚れから発生したニオイが毛髪が吸着し凝縮するため独特のニオイが生まれます。

    酸っぱい臭いのワキ

    ワキガと脇汗の体臭は成分が異なります。一般的な汗のニオイはエクリン腺から分泌する汗を皮脂常在菌が分解し発生しますがニオイのもとは「ビニルケトン」といい、ツンとした酸っぱい臭いだったり服につくと古い雑巾のような臭いになったりします。

    草のような臭いの体幹部

    加齢臭は「2-ノネナール」という物質が原因ですが、これが顕在化するのは50歳代以降で「青臭い」「草っぽい」ニオイが主に体幹部や背中から発生します。

    発酵したような臭いの足

    足の裏にはエクリン腺が背中や胸元の5~10倍存在し、靴や靴下などで蒸れやすい状態となり、より雑菌が繁殖しやすいため独特な臭いが発生します。足の裏のニオイの原因は「イソ吉草酸」という成分です。

    身体の中でもっとも汗をかく場所で1日当たり200ml、コップ1杯分汗をかくと言われています。この汗の大半は水分なので細菌の繁殖を助けてしまう事になり、細菌の栄養分となっているのは付着している老廃物なのでこの老廃物をしっかり洗い落とす事で臭いのもととなる細菌の繁殖を防ぐことができます。とくに指と指の間などは垢が溜まりやすい場所なので丁寧に洗っておきましょう。

    食べ物が原因の体臭の種類

    にんにくを食べた次の日のにんにく臭

    にんにく臭は体内で分解されアリルメルカプタンという物質になって、胃で消化されるため口臭だけではなく体臭からも臭います。ニオイの原因の物質は血液の中にも取り込まれるの全身で循環し皮膚の毛穴からも臭うことで体臭となります。

    ある程度時間が経つと臭いは消えますがいつまでもニンニク臭がある場合などは、肝機能や腎機能低下し働きが悪い事で体内でうまく代謝できていないということなので免疫力が低下しているということになります。その際には病院での検査が必要です。

    乳製品や肉類の摂り過ぎによる動物臭

    肉ばかりの食生活は身体にもあまりよくないですが、体臭を悪化させる原因となります。

    多く摂り過ぎると腸内の悪玉菌が動物性タンパク質を摂ることで増えてしまい、分解をする時に腐敗物質などを含む有害物質をたくさん発生させ腸内にとどまってしまい、老廃物になるだけではなく肉に含まれる脂肪が酸化して発がん性物質も多くなり、それが血液の中に入って体臭をキツくさせます。

    香辛料を摂取した時のスパイス臭

    ニオイの強い食品の中でもスパイスなども体臭が強くなります。これは消化された食べ物の成分が腸から血液に吸収されることで、ニオイの成分も一緒に吸収され、血液とともに全身の毛穴からガスと一緒にニオイ成分を放出されるためです

    脂質を摂り過ぎた時の油っぽい臭い

    食事で脂質を多く摂取し過ぎると内臓脂肪・皮下脂肪・血中脂肪を増やすだけではなく皮膚から分泌される皮脂も増え、皮脂が多く分泌されることで酸化し脂くさい臭いを発生させます。

    過酸化脂質に体内が酸化されると悪臭が生じてしまいますが、このような場合は還元性のある食品を摂ることでニオイが軽減されます。

    習慣が原因の体臭の種類

    激しいダイエットが原因のケトン臭

    断食のように3日程絶食してしまうと体内の糖質が不足し、補おうとして分解されるときにニオイの元である「ケトン臭」が発生します。ケトン臭に至るまでの段階があり、口臭がひどくなってその口臭がアンモニア臭になり、ケトン臭と言われる腐ったような酸っぱい臭いになります。

    このケトン臭はダイエット臭とも呼ばれ、ダイエット臭とはどうして起こってくるのかというと運動をせずに無理なダイエットをすることで基礎代謝が減り本来は燃焼されるはずの脂肪酸が燃焼されないまま体に残り、徐々に腐っていく事で腐敗臭が発生し、そのニオイが血液を循環して全身に行き渡ることで汗や皮脂分泌によって体外に排出されるので全身から果物が腐ったような酸っぱい体臭がするようになることでそう呼ばれます。

    無理なダイエットは身体に負担がかかるので老化を招きやすく酸化しやすい身体になりニオイを発生させやすくなるので、すぐに痩せたいからと無理なダイエットをするのは体によくありません。

    生理による蒸れが原因の月経臭

    女性の体臭の中で生理の時の体臭が気になる方も多いと思いますが、生理の時の体臭はホルモンバランスの関係から臭いが発生します。排卵時の増えるホルモンは体内の皮脂分泌を多くするので、生理前から肌が荒れ始めると生理が来るという方もいると思いますが、これはホルモンバランスの不均等からです。

    これは健康的な女性の証拠になりますが、この皮脂が増えることで体臭が起きたり、五感が敏感になることで気になってしまう状態が続いたりすることもあり、また生理中の経血が蒸れたり酸化することで体臭の原因になります。

    生理中の体臭は一時的な体調変化によるものなので、香水などでごまかさず清潔にしておくことやデオドラント効果のあるナプキンを使用するなどしてこの期間を過ごしましょう。

    排卵期にはフェロモン臭が出る

    女性は排卵期になると一段と魅力が増したり男性を惹きつける何らかの物質を出していると言われています。体臭のすべてが不快なものではなく、その人個人の個性をアピールする「フェロモン」というかすかなニオイも含まれていて、脇・首筋・耳の裏・小鼻・肛門・乳輪周りなどにある「アポクリン汗腺」から分泌される汗に含まれています。これは異性を惹きつけるためのホルモンで思春期頃から分泌し始めます。

    飲酒のしすぎによるアルコール臭

    アルコールによる体臭は、アルコールを飲み代謝されることによりアセトアルデヒド等の臭いの強い物質が通常は尿から排泄される物質なのですが、すべてが尿から排泄されるわけではなく汗から排泄されるものや呼気から排泄されるものもあるためアルコール臭がするようになってしまいます。

    アルコールは飲むことでそのアルコール自体の臭いを強める作用があり、臭いを集めてしまい摂取量が多い方はアルコール臭や体臭が通常以上に臭う事になってしまうということです。体臭が気になる方は、アルコールの摂取量を考え翌日に残さない飲み方をされる心がけが体臭改善に繋がります。

    病気が可能性として考えられる体臭の種類

    胃腸低下は酸っぱい臭い

    酸っぱい臭いは胃酸が原因で起こるニオイです。年齢が重なると胃の筋肉がだんだんと緩くなってくるため胃酸が上にあがりやすくなって口の中が中性から酸性に変わり酸っぱい臭いも上がってきてしまうので、高齢者だけではなく若い人でも逆流性食道炎などの場合の時などに酸っぱい臭いがします。このような時は食事前に激しい喘息のような咳をしたり、食欲不振に陥るなどの症状がみられる場合があるので、胃酸を抑える薬を飲んだり、アルコールを控えることで症状が軽くなります。

    また、腐った卵のニオイや硫黄のような体臭は胃腸機能低下のサインです。「胃炎」・「胃潰瘍」・「十二指腸潰瘍」などの胃腸の病気にかかっている可能性があり、これらの病気にかかってしまうと、消化不良を起こしやすく胃の中に食べ物が停滞してしまい、胃酸によって食べ物が発酵するのでニオイ物質を発生させて腸に吸収され血液に溶け出してしまい汗などから体臭がするようになります。

    腎機能低下はアンモニアの臭い

    腎臓は血液から余分な水分や老廃物を濾過して尿を生成する臓器ですが、濾過機能が低下することで血液中に老廃物が蓄積され、毒素を溜め込む結果となり、それが汗に入り込むことでアンモニア臭の原因になります。

    腎臓が原因の体臭の変化は機能低下が一定上進行しているため、尿量が減ったり尿自体が濁り血液が混じっていたりしているはずなので、このまま放置していると腎不全となって体に毒素がたまり命の危険性も高まります。症状が出ている場合はすぐにでも病院の腎臓内科で検査を受けましょう。

    肝機能低下はどぶの臭い

    体臭や汗から魚の腐敗臭のする「魚臭症」は肝臓機能の低下したサインであると考えられています。

    この臭いの原因は「トリメチルアミン」と呼ばれる物質でタンパク質が変化することで作られ、汗や口臭に混ざる事で魚が腐った体臭となります。本来トリメチルアミンは肝臓で分解される物質で臭いの元になる事はありません。つまり、肝臓が分解しきれなくなることで臭いが発生するということになります。この症状が出た場合は病院で検査を受けましょう。

    気になる場合は病院へ

    体調が悪い場合の汗の臭いや悪臭は、身体の一部の機能が低下している可能性があり、原因が分からない場合は総合病院に行かれることをおすすめします。また内臓が悪い場合は内科、ワキガなら皮膚科、整形外科で手術もできます。専門の方に見てもらって体調を改善することで臭いが軽減されることがありますので病院で診てもらうことが一番の解決方法です。

    臭いの原因を見極めてから対策を

    体臭の臭いの種類にはこれだけの種類や原因がありますが、身体の部分別に自分に合った予防法や対策をすることで改善することが可能です。しかしニオイ対策に香水などで香りを誤魔化すと付け過ぎによる不快な臭いになる場合もあるので上から香りで消すのはなく根本から改善するようにしましょう。

    体臭は自分では気づきにくいものですが気にしすぎるのもよくありません。あまり神経質に自分の体臭について心配することなく、エチケットとしてきちんとあるなしを自覚したうえで体臭の原因を理解し清潔さや食生活などを心がけて、上手に自分の体臭を対処していく事が大切です。

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