目次
はちみつがニキビに効果的な理由
美容にも健康にも良いはちみつの栄養素
はちみつは食べてもおいしく、お料理にも欠かせない存在であるのはご存じのとおりで、古来から大切に食べられてきた存在です。また、はちみつには多種多様な栄養素が含まれており、まさに栄養抜群です。
有機酸や酵素類、ビタミンB群をメインにしたさまざまなビタミン、さらに酵素類やポリフェノールなども含んでいるので、古代において万能薬として扱われたことは納得できますよね。
はちみつは古代ギリシアで「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスが絶賛したことでも知られています。さらに、美容にも非常によい作用があり、世界3大美女の1人であるクレオパトラが愛用していたともいわれており、いかにはちみつが優れた存在であったかがわかります。
繰り返すニキビの原因は細菌と乾燥
そもそもニキビの原因となるのは皮膚中にある細菌です。アクネ菌とマラセチア菌という2種類の菌が、皮脂詰まりなどが原因で増殖し、毛穴や皮膚に炎症を起こさせます。これによって、ニキビができてしまうのです。
さらに、ニキビが繰り返してしまう原因として、肌の乾燥があげられます。肌は乾燥すると、肌は乾燥を和らげるために、毛穴から皮脂を出して、皮膚表面を潤そうとします。この皮脂が、結果として余剰に分泌されることによって、皮脂詰まりなどを引き起こし、ニキビを増やしてしまう原因となっています。
つまり、ニキビを予防するには、細菌と乾燥、2つの対策をしなければならないということです。
▼さらに詳しい解説はこちら
繰り返す大人ニキビの原因は?予防や改善のために知っておきたいこと
アクネ菌を減少させる消炎・殺菌作用
ニキビの原因菌であるアクネ菌ですが、はちみつにはこれを減少させる高い抗菌力と殺菌力があります。
はちみつに含まれるグルコン酸には殺菌力があり、さらにグルコースオキシターゼという酵素が、殺菌力を持つ「過酸化水素」を作ってくれます。この過酸化水素のすばらしいところは、肌に潜んでいる悪玉菌だけを退治してくれて、善玉常在菌を殺すことがない点です。
このように、はちみつは肌にとって、とても都合のよい殺菌作用を持っていることがわかります。
肌のバリア機能を高める保湿効果
さらに、はちみつには肌のバリア機能を高める保湿効果も持っています。はちみつに含まれる糖質は肌を整えてくれる作用があり、さらにビタミンB類が血行をよくしてくれるため、ニキビ跡の改善にも期待できます。
▼さらに詳しい解説はこちら
敏感肌はこうしてできる!バリア機能を高め、肌にうるおいを保つ方法。
豊富なビタミンCでニキビ跡の赤みにも効果
さらにはちみつには豊富なビタミンCが含まれています。ビタミンCは肌に浸透し、コラーゲンを増やす効果やシミや赤みを消す効果があり、ニキビ跡の赤みや凹凸にも効果的です。定期的にパックすることで、ニキビ予防ができるばかりか、肌を滑らかに整えてくれるため、はちみつのパックは非常におすすめです。
▼さらに詳しい解説はこちら
ニキビ改善にはビタミンCが効果的。効率良く摂取する方法とは?
ニキビ肌改善のためのはちみつの選び方
非加熱で100%天然のはちみつであること
では、どんなはちみつを選んでも構わないのでしょうか?店頭にはたくさんのはちみつが置かれていて、値段が安いものから高いもの、純粋・天然・非加熱・マヌカなど、いろいろな名前がつけられたものもあり、どれを購入してよいか迷うこともあるでしょう。
もしも、購入する際に迷った場合は、はちみつの瓶の原材料表示をみてください。ここに、はちみつ以外の糖分などが書かれていたとしたら、それははちみつ100%ではありません。
人工的に糖分を加えられたもので、ひどいものになるとはちみつよりも加えられた糖分の方が多い場合もあります。実は安く売られているはちみつは、ほとんどが人工的に糖分を与えられているもので、はちみつとしての効能はあまり期待できないものが多いです。
さらに、加熱済み、非加熱などといった表示にも注意が必要です。はちみつは加熱すると抗菌作用がなくなってしまうため、非加熱のものを選ぶようにしてください。
また、天然成分100%のものを選ぶことも大切です。後ほどおすすめのはちみつをご紹介しますが、より栄養素を多く含み、ニキビに効果がある抗菌作用が高いのは天然成分100%のものです。
抗酸化力が高い色の濃いもの
はちみつは、基本的には色が濃いものの方が抗酸化力が高いです。栄養素やポリフェノールを豊富に含んでいることが多く、健康・美容効果がより期待できます。ただし、色の濃いはちみつは独特な香りや味がすることが多いため、料理に使う際には色の薄いものの方がよいかもしれません。
成分が統一され効果の出やすい「単花蜜」
はちみつには「単花蜜」と「百花蜜」があり、「単花蜜」は単一の花の蜜だけでできているはちみつのことです。一方「百花蜜」はいろいろな花の蜜が混ざっているはちみつのことで、「単花蜜」の方が、成分が統一されているため、狙い道理の効果が出やすい傾向があります。
マヌカの木の花蜜をあつめた、マヌカハニーなどが有名ですね。
ニキビ肌改善に効果的なはちみつの肌への使い方
ニキビ跡やニキビの炎症には肌に直接使う
ニキビ跡やニキビの炎症に効かせたい場合は、肌に直接はちみつをのせましょう。気になるところにちょんちょんとのせるのもよいですが、肌全体にのせてはちみつパックにしてしまうことで、ニキビだけでなく肌全体を整え、美しくする効果が期待できます。
ニキビ跡におすすめな簡単はちみつパック
気になるニキビがあるときは、ニキビの部分に綿棒を使って直接はちみつをのせましょう。べたつきが気になる場合は、寝る前に軽くふき取ってもよいですが、つけたまま一晩おくと、より高い効果が期待できます。
オリーブオイルと混ぜてパックすれば保湿効果アップ
さらにオリーブオイルやローズヒップオイルと混ぜて使用することで、より高い保湿効果が期待できます。
オイルを手に5~6滴とって、はちみつとよく混ぜてから、顔全体に塗布しましょう。10分くらい置いたら、洗い流すと、肌がしっとりとしているのがわかるはずです。
とても簡単ですが、効果の高い方法ですので、週1回程度実践してみてください。肌が整って、潤ってくるのがわかることでしょう。
洗顔料に混ぜることでニキビの悪化を予防
はちみつを日々のニキビ予防に使用するときは、洗顔料に混ぜて使ってみましょう。いつもの洗顔料に少量混ぜることで、はつみつの殺菌成分を洗顔に取り入れることができます。毎日の積み重ねで、ニキビの悪化を予防することができるのです。
▼さらに詳しい解説はこちら
はちみつ洗顔でしっとり肌。弾力のある泡で若々しくみずみずしい肌へ
化粧水に加えて過剰な皮脂の分泌を抑制
また、化粧水に少量加えることで、余分な皮脂の分泌を抑制することもできます。
化粧水とはちみつを手のひらでよく混ぜて、顔につけてみましょう。しっとりとした保湿効果があり、乾燥を防いでくれます。このことから、乾燥による余分な皮脂分泌を抑えることができ、ニキビの予防につながるのです。
肌に合わない場合は使用を中断しましょう
はちみつはニキビ予防をはじめとして、健康・美容効果に優れていますが、人によっては肌に合わない場合もあります。その結果、肌トラブルを引き起こし、ニキビを悪化させてしまう可能性もありますので、注意しましょう。
あらかじめ、肌の一部にはちみつをのせてみて、肌荒れなどが起きないか確認するパッチテストを行ってください。このとき、肌が赤くなるなどの反応を示した場合は、はちみつの使用はやめるようにしましょう。
はちみつを食べて体の中からニキビ予防
ニキビ予防や肌荒れ改善には口から摂り入れる
はちみつは塗るだけでなく、食べても健康・美容効果が期待できる食品です。豊富な栄養素が含まれており、身体を中から綺麗にしてくれます。以下に食べ方や効能をあげますので、見ていきましょう。
はちみつの持つ整腸作用
はちみつにはグルコン酸が含まれており、グルコン酸には腸内のビフィズス菌を増やす作用があります。このことにより、便通がよくなるなどといった、うれしい作用が期待できます。また、はちみつの殺菌効果によって、腸内の悪い菌を退治してくれるため、お腹の調子を整えてくれます。
栄養素を保つために生のまま食べましょう
はちみつの栄養素には過熱すると壊れてしまうものが多く含まれます。このため、非加熱の状態で摂取することが必須条件となります。
スプーンなどですくって食べるのがよいですが、この際に使用するスプーンは木製のものを使用するほうがおすすめです。はちみつはアルカリ性であるため、酸性の鉄製のスプーンを使用すると栄養素を損なってしまう場合があるためです。
食べる時間は夜寝る前がおすすめ
はちみつを食べる時間は夜寝る前がおすすめです。はちみつは質のよい睡眠をいざなう効果もあるため、眠る前にとることで、より美容効果がアップします。
効果を高めるレモンのはちみつ漬け
はちみつと相性がよいのがレモンです。レモンには美白効果があるビタミンCがまれており、はちみつと一緒に摂ることで、より高い美容効果が期待できます。また、レモンにはクエン酸が豊富に含まれており、疲労回復にも効果があります。
顎ニキビにおすすめな「はちみつ+ヨーグルト+バナナ」
整腸作用のあるはちみつ、同じく整腸作用がありビフィズス菌が豊富に含まれているヨーグルト、それにビタミンB6が含まれるバナナを加えると、ニキビの中でも顎やフェイスラインにできるニキビに効果があります。
顎やフェイスラインにできるニキビはストレスや胃腸の不調が原因であることが多いため、整腸作用のあるはちみつとヨーグルトそれに新陳代謝を高めてくれるビタミンB6や便通を改善する食物繊維を含むバナナを同時にとることによって、顎ニキビに高い効果を期待することができます。
はちみつヨーグルトバナナはそのまま食べてもおいしいですし、スムージーにしてもとりやすいので、顎ニキビに悩む方には積極的に取り入れてほしいですね。
ニキビ肌におすすめのはちみつ
おすすめはちみつ、マヌカハニー
以下に肌に塗っても、食べても効果の高い、ニキビ肌におすすめのはちみつをご紹介します。マヌカハニーはニュージーランドに生えるマヌカの木の花蜜からとれるはちみつで、非常に高い栄養価を持っています。中でも、メチルグリオキサール(MGO)を含有していることで、強い抗菌活性作用を持っています。中には医療用に用いられるものもあるくらいです。
どれも高い抗菌作用を持ち、非常に人気の高いマヌカハニーですが、ひとつひとつ特徴があるため、順にみていきましょう。
マヌカヘルス マヌカハニー 250g
ニュージーランド産のはちみつです。メチルグリオキサール(MGO)400+と非常に高い含有量で、医療用はちみつとしても用いられます。
マヌカヘルス マヌカハニー 250g
コンビタ マヌカハニー 250g
高い抗菌活性化力をもつ、健康食品です。UMFは抗菌作用を示す数値で、UMFマヌカハニーはメチルグリオキサールを豊富に含みます。また、コンビタ マヌカハニーはマヌカの花からとった、純粋なマヌカの花の蜜です。
コンビタ マヌカハニー 250g
ワトソン&サン社 マヌカハニー 500g
MGO600+と最高レベルのメチルグリオキサール含有量。100%天然・無添加のマヌカハニーで、非常に希少なはちみつです。ワトソン&サン社のマヌカハニーのマヌカハニーは、医療用として薬局で売られているくらい、純度が高く、高品質でもあります。
ワトソン&サン社 マヌカハニー 500g
マリリニュージーランド マヌカハニー 250g
MGO200+、ピーター・モラン博士認定の医療用マヌカハニーです。MGS20+と自然界で養蜂できる最高数値のマヌカハニーでもあります。
マリリニュージーランド マヌカハニー 250g
テクノート マヌカハニー 500g
MGO1100+と最高レベルのメチルグリオキサール含有量です。日本人が現地生産している、貴重なマヌカハニーです。
テクノート マヌカハニー 500g
はちみつの意外な利用方法
はちみつにはこれまでお話しした健康・美容効果のほかにも意外な利用方法があります。たとえば、傷のケア、口内炎、風邪予防などです。
はちみつは殺菌力や炎症を鎮める作用があるため、傷の上にのせたり、口内炎につけたりすると傷の直りが早くなる効果が期待できます。口の中に塗れる傷薬は少ないため、食べてもよいはつみつは口内炎の時は本当におすすめです。
また、風邪の予防のために毎日マヌカハニーのような殺菌力の強いはちみつをなめることで、喉からくる風邪を予防できることもあります。このようにはちみつはニキビ予防だけでなく、様々な利用法があるため、ぜひお気に入りの効果の高いはちみつを見つけて、賢く生活に取り入れてくださいね。