目次
乾燥と食べ物の関係性を知る
偏った食事で栄養不足になると代謝悪化へ
日々忙しい私たちは、外食や出来合いのお惣菜などで日々の食事をすませてしまい、知らず知らずに食事が偏っているかもしれません。
ファストフードや加工食品ばかり食べる、野菜をあまり食べない…といった偏った食事をつつけると、代謝機能が悪化します。これは、皮脂の代謝に必要なビタミンB2、代謝を高めるビタミンCなどの栄養素が取れていないのが原因です。代謝機能の悪化は皮脂の分泌が減ってしまい、肌の乾燥を引き起こします。
また、代謝が悪化すると、体内に余分な水分が溜まってしまいます。水分が溜まっているので、流れが滞っている状態。すると、必要な栄養が細胞に届きにくくなってしまい、代謝機能の悪化につながるのです。
乾燥肌の原因は、皮脂・角質層の水分・保湿因子の分泌の低下。肌が栄養不足の状態です。栄養をしっかり摂り、血行を良くすることで栄養を肌まで届けてあげることが必要です。
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乾燥しやすい状態だと残念なスキンケアに
肌が乾燥しやすい状態だと、スキンケアで潤してもあまり効果は見られません。「どんな化粧品を使っても乾燥する」という経験はありませんか?
砂漠の土に水を与えても、すぐに乾いてしまうのと同様で、肌も自力で潤う状態が整っていないと外側からどんなに栄養や水分・油分を与えても効果は半減。食べ物から栄養を摂り、潤った土地(肌)をしっかり作りましょう。
乾燥する原因
洗顔時や洗顔後の肌をゴシゴシ擦る場合
日常の習慣や環境が乾燥肌の原因になることも。肌をゴシゴシ擦るのは、乾燥肌へまっしぐら!肌は摩擦にとても弱いのです。肌をこすると皮膚を守ってくれる角質層が傷つき、水分の蒸発の原因になります。
また、ゴシゴシ洗顔も厳禁です。角質層が傷つくだけでなく、肌に必要な皮脂まで取りすぎてしまいます。洗顔時はなでるように優しく、洗顔後に顔を拭くときは、水分をタオルに吸収させるように優しくタオルを当てるだけにしましょう。
エアコンのつけ過ぎにも注意が必要
エアコンは空気を乾燥させ、肌の水分が失われ、カサカサに…。自分でエアコンを調整できる環境にいられれば良いのですが、そうでない方は工夫が必要です。加湿器を使う、エアコンの風に直接当たらないようにする、こまめに水分を摂るなど乾燥させないよう心かけましょう。
乾燥肌におすすめの食べ物8つ
たんぱく質の多い卵
皮膚の角質細胞はたんぱく質でできています。たんぱく質を摂るのにおすすめなのは卵。たんぱく質以外にも皮膚の健康を保つビオチンやコラーゲンを作るのに必要なアミノ酸も含まれています。
ビタミンEやCを含むアボカド
アボカドには、乾燥が原因のシワ予防に効果的なビタミンC、抗酸化力が強いだけでなく、血行を良くし、肌細胞の乾燥を防ぐビタミンEが豊富に含まれています。それだけでなく、角質層のうるおいを保つセラミドが体内で作られるのに必要なリノール酸やリノレン酸も含まれており、まさに乾燥肌にはうってつけの食べ物です。
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ビタミンCを多く含んだパプリカ
ビタミンCを多く含む食材の中で、最もおすすめなのはパプリカ。ビタミンCは美肌のビタミンとして良く知られていますが、熱を加えると壊れてしまいます。しかし、パプリカのビタミンCは一緒に含まれているビタミンPの働きによって、加熱しても壊れないのです。
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野菜の王様 β-カロチンやビタミンCを含むモロヘイヤ
β-カロチンは体内で必要な分だけビタミンAになり、ビタミンAは肌の角質化を防ぎ、皮膚の粘膜を作るのを助ける作用があります。乾燥肌を防ぐだけでなく、シミやシミの防止にも効果的です。
β-カロチンを多く含むのは、「野菜の王様」と名高いモロヘイヤです。モロヘイヤには乾燥肌の予防に効果的なβ-カロチンやビタミンC以外にも、ビタミンE、ビタミンB1・B2・B6、ミネラル、カリウム…など非常に栄養価が高く、まさに野菜の王様!
たんぱく質とビタミンB2が豊富な納豆
肌の細胞の新陳代謝を活発に、乾燥肌を防ぐためにはビタミンB2が多く含まれる納豆がおすすめです。日本人にはおなじみの食材で、欧米諸国でも健康的な食材として(また臭い・不思議な食べ物として)有名で、美意識の高い人達に注目されています。
納豆には、角質細胞を作るたんぱく質が多く含まれていますし、大豆イソフラボン効果で女性ホルモンに似た働きでコラーゲン生成を促してくれます。血液をさらさらにするナットウキナーゼも、血液が栄養をしっかり運んでくれるようになるので、乾燥肌対策に有効です。
DHAやEPA たんぱく質を含むいわし
DHAとEPAは不和脂肪酸という血流を良くし、栄養を肌までしっかり届けて乾燥肌を予防・改善してくれます。DHAやEPAを多く含むのはいわし。たんぱく質も多く含みます。同じ青魚のサバにもこれらの栄養が多く含まれています。
ビタミンEが豊富なアーモンド
アーモンドはビタミンB2やナイアシン、葉酸、ミネラルなど栄養価が高い食べ物ですが、特にビタミンEが豊富に含まれています。ビタミンE以外にも乾燥から肌を守るオレイン酸も含まれています。
アーモンドを食べるときは、塩分や油の摂りすぎを防ぐために素焼きアーモンドがおすすめです。
セラミドを含むこんにゃく
肌の角質層の水分を保ち、乾燥から守るセラミドは塗っても食べても効果的です。セラミド入りの化粧品もありますが、食べ物で摂取する場合は、こんにゃくがおすすめです。グルコマンナンという食物繊維も含まれ、体内の有害な物質の排出を促してくれるので、便秘解消にもなります。低カロリーなので、ダイエットにも最適な食材ですね。ぜひ、毎日の食事に取り入れてみてください。
乾燥肌におすすめできない食べ物と飲み物
塩分と脂分の多いファストフードやスナック菓子
ファストフード・スナック菓子は、脂分が多く含まれています。脂分のとりすぎは、皮脂が過剰に分泌されてしまいます。皮脂が分泌されるので、乾燥肌に良いのでは…と思うかもしれませんが、実は皮脂だけが分泌され、水分が足りない!という状態です。塩分を多く摂ると、血管中のナトリウム濃度が高くなり、それを薄めようとして体内の水分が使われてしまいます。よって、細胞から水分が失われて乾燥肌となるのです。
アイスクリームや冷たい飲み物の過剰摂取に注意
冷たいものを飲んで、お腹が痛くなったことはありませんか?これは、冷たい食べ物・飲み物を取りすぎたため、内臓が冷えてしまった状態。冷えはお腹が痛くなるだけでなく、血行不良を促します。血行が悪いと、せっかくとった肌に良い栄養が届きにくくなります。
お腹が痛くならなくても、冷たいものはほどほどにしましょう。
真似したい乾燥肌対策レシピ3つ
とろとろ焼き豚
豚肉にはたんぱく質だけでなく、ビタミンB1も多く含まれます。ビタミンB1は代謝に必要なビタミンで、ビタミンB1が不足すると肌細胞の代謝が低下するため、乾燥してしまいます。たんぱく質とビタミンB1が豊富な豚肉で乾燥肌を改善しましょう!
材料
豚肉(かたまり肉500~700g)・たまねぎ(1個)・りんごまたは梨(1/4個)・生姜(1かけ)・しょうゆ(大さじ6)・にんにく(1かけ)・水(2と1/2カップ)・酒(大さじ3)・砂糖(大さじ1)・はちみつ(大さじ2と1/2)
作り方
1.豚かたまり肉をタコ糸で縛り、フライパンで表面に焼き色をつける。
2.たまねぎ、りんご(梨でもOK)をみじん切り、生姜とにんにくをすりおろす。
3.肉、2のたまねぎ・りんご・にんにく・生姜と調味料(酒、はちみつ、砂糖、しょうゆ、水)を圧力鍋へ。
4.圧力鍋を火にかけ、沸騰したら強火で10分、その後弱火で10分。
5.火を止めて15分待ってから蓋をとり、煮詰める。(10~15分)
6.好みの厚さに切り、タレを上からかけてできあがり
?作り方のポイント
陳皮というみかんの皮を天日干しにした漢方薬の材料があれば、大さじ1をお茶パックに入れ、お肉と一緒に煮込むと胃もたれしません。
コラーゲンたっぷり「鶏手羽元の酢煮」
このレシピは手羽元を使用するので、コラーゲンがたっぷり!ビタミンAも多く含まれます。鶏肉にアミノ酸が豊富な酢を使うことで、さらにうるおいアップ!(アミノ酸はセラミド共に肌のうるおいをたもってくれます)
材料
作り方
1.生姜は皮をむき、砂糖・しょうゆ・酢を混ぜ合わせておく。
2.フライパンにごま油を熱し、手羽先の表面に軽く焼き色がつく程度に炒める。(この段階で中まで火が通らなくてOK)
3.しょうがを散らすように加え、混ぜ合わせておいた砂糖・しょうゆ・酢を加える。
4.時々、お箸で手羽先を転がしながら、弱火で20分煮詰める。
作り方のポイント
南瓜と玉葱の豆乳ポタージュ
南瓜はβ-カロチン、ビタミンB群、ビタミンB6を多く含みます。南瓜にたんぱく質やイソフラボンを含む豆乳でさらに強力な一品に。寒い冬にもおすすめです。
材料
作り方
作り方のポイント
食事以外で試してほしい乾燥肌対策
肌に低刺激のスキンケア用品を使う
食事を見直すだけでなく、スキンケア用品の見直しも大切です。食べ物の栄養素だけでなく、スキンケア用品の成分もこだわってみましょう。スキンケア用品を選ぶときに、成分もチェックしてみてください。
乾燥肌の方は、バリア機能の低下によって、化粧品の成分から刺激を感じる場合があります。バリア機能は外からの刺激から肌を守ってくれているのですが、乾燥が原因でこの機能が低下してしまうのです。乾燥肌が進行して、敏感肌になっている可能性もあります。乾燥肌の方は、肌の刺激になりうる以下の成分を避けるようにしましょう。
・アルコール(○○アルコール、○○エタノール等と記載されています。)
・香料(天然のハーブ由来の香料であっても、刺激になることもあります。また、人によってはアレルギー反応が出る場合も。)
・着色料
入眠後3時間は深い眠りにつく
健康のためだけでなく、肌のためにも質の良い睡眠を取れるよう、心がけてください。
睡眠中に分泌される「成長ホルモン」。この成長ホルモンは、若返りのホルモンとして知られており、肌のターンオーバーを促してくれます。質の悪い睡眠では、成長ホルモンが十分に分泌されません。質の良い睡眠は、 入眠後の3時間に深い眠りについている状態です。
眠りが浅い、なかなか寝付けないという方は、睡眠前に以下の方法を試してみてくださいね。
1・ストレッチなどの軽い運動。
2・1時間前にはテレビ、パソコン、スマートフォンを見ない。
3・アルコールは摂取しない。
4・ゆっくりと湯船につかる。
5・ヨガや瞑想でリラックス。
ポイントは、リラックスして脳を休めること。ベッドに入っても脳が覚醒しているとなかなか寝つけません。入浴や軽い運動、瞑想などは脳を休める効果があります。
また、寝酒は寝つきは良くなりますが、睡眠の質を下げてしまいます。これは、アルコールが分解されるとできる物質・アセトアルデヒドのせい。アセトアルデヒドは、眠りを浅くする作用があります。
ストレスは肌の大敵なので溜め込まない
ストレスは身体だけでなく、肌にも大敵です。ストレスを溜め込むと女性ホルモンのバランスが崩れてしまい、肌にも影響が出てしまいます。 皮脂の分泌を抑え、肌のキメを整えたり、肌を白くするなど肌を美しくしてくれるホルモン・エストロゲンの分泌が減少してしまうのです。また、ストレスにより活性酸素が過剰に発生してしまい、老化や乾燥肌の原因の創り出します。これは、過剰な活性酸素により、肌細胞が酸化したり炎症を起こすためです。
ストレスを避けることは難しいですが、うまくストレスを解消するよう、解消方法を生活に取り入れてみましょう。
乾燥肌向けのおすすめスキンケア用品3つ
1.ポーラモイスティシモ ローション
乾燥肌のためのとろみのある高保湿ローションです。配合されているオウレンエキスは、黄蓮という生薬で、消炎作用や抗菌作用、美白作用などの効果、また、桜から抽出した桜エキスは、保湿効果や老化の原因である糖化を防いだり、メラニンの生成を抑制する美白効果などが期待されています。
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2.NATURAL ORCHESTRA オーガニックホホバオイル
アルコールフリー、オーガニックで安心して使えるだけでなく、全身に使えます。
ホホバオイルには、ビタミンEやビタミンAなど豊富なビタミン群が含まれており、肌を作っている肌成分であるワックスエステルが主な成分です。肌のハリやツヤはこのワックスエステルのおかげ。しかも、ワックスエステルは植物ではホホバオイルにしか含まれていません。
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3.米肌 肌潤石鹸
キメの細かい泡立ちなので、毛穴の汚れや古い角質をしっかり取り覗き、次に使う化粧品の馴染みをサポートしてくれます。大豆発酵エキス、グリセリン、乳酸Na…など保湿成分が配合されているので、潤い補給もしてくれます。アレルギーテスト済みで無香料、無着色、石油系界面活性剤フリー。
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乾燥肌対策におすすめのサプリ2つ
1.キュートピア ヒアロモイスチャー240
人間の身体の中にも存在し、水分を保持する効果があるヒアルロン酸Naで乾燥暖和が期待できるサプリメントです。ヒアルロン酸入りの化粧品も多く販売されていますし、小じわ改善のヒアルロン酸注射もありますね。ヒアルロン酸は塗っても体内から摂取しても効果があります。
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2.ていねい通販 すっぽん小町
すっぽんはコラーゲン、アミノ酸だけでなく美容に効果的なビタミンE、鉄、亜鉛、カルシウム等、栄養バランスが優れていることから、昔から滋養食として知られてきました。できれば毎日すっぽんを食べたいところですが、毎日どころかなかなか手がでませんよね。サプリなら手軽にすっぽんの美容効果の享受できます!
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乾燥肌におすすめの食事を試して美肌を目指そう
高い化粧品に頼らずとも、毎日の食事で乾燥肌の改善は可能です。ただし、肌の生まれ変わりは最短でも28日かかるので、すぐに効果は見られないかもしれません。また、化粧品のように即効性はないので、続けていくうちに少しずつ改善して気がついたら乾燥肌が改善していた…など地味に、でも着実に効果が現れます。
最初は食べ物に気を使うのが面倒にかんじるかもしれません。でも習慣にしてしまえば、楽チン。
乾燥肌におすすめの食事、毎日の習慣にして美肌を目指しましょう!