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唇が赤いのはなぜか
角質層が薄く血管が見えている
唇は粘膜がめくれ上がってできている部分です。そのため顔よりも角質層が薄く、下にある血管の色が透け見えてしまいます。血管に流れる血液は赤い色をしているので、唇は赤く見えるのです。
皮膚ではなく内臓の一部
顔は皮膚でできていますが唇は粘膜でできているため、皮膚ではなく内臓の一部といわれています。血液の色が透けて見えている唇は胃や腸などの不調を表しています。唇は呼吸や食事などをするだけではなく、体調の変化を知らせる部分でもあるのです。
もし唇が全体的に白い方は、考えられる体の不調やその対策を以下の記事で解説していますので是非見てください。
体調の変化で色が変わる
唇は血液の色が透けて見えるので、体調の変化を色で表します。白っぽい唇だった場合、体内に必要な血液が不足して細い血管まで血液が届いていない貧血状態の可能性があります。紫色をしている唇の場合は血液がドロドロした状態だったり、血流が悪なったりしているシグナルです。コレステロールが多く血管が細くなり血液の通り道が狭くなっていたり、体が冷えて血管が収縮してしまったりしている場合によく見られます。
唇が赤い原因は5つ
口唇炎に代表される唇の炎症
炎症が起きると唇は赤くなってしまいます。唇に起こる炎症は口唇炎の代表する症状といわれています。炎症の他に唇や口の周りにできる湿疹なども口唇炎の症状のひとつです。口唇炎は体調不良のときに赤く腫れ上がったり、出血して痛みを伴ったりして発症します。
口唇炎以外の炎症の症状の特徴や治療方法について以下の記事で解説しています。自分の症状に合わせた対応が必要ですので症状を見ながら対応を変えてみてください。
発熱や疲労など体調不良の表れ
唇の赤さが異常な場合は体が発熱しているサインです。発熱していると体がだるかったり頭痛や寒気、関節の痛みに襲われたりするので、唇の赤みに気づいたときは慎重に体調を観察してあげましょう。発熱から来る唇の赤みは熱が下がることで解消されます。医薬品を服用したり水分を補給したりなどして、熱を下げるようにすることが大切です。 また、ストレスや疲労がたまると唇に集中して熱が集まり唇が赤くなってしまうので、十分な睡眠をとり体を休めてあげることも大切です。
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私も唇の赤みに悩まされる1人です。 前日の深夜に食事をしてしまったり、胃腸の調子が悪いとすぐ、唇に出ます。少し腫れている感があり、見た目も気になりますが、体が疲れているよ、食べ過ぎてるよと教えてくれるサインと思い、唇が赤い日は出来るだけ胃に優しい物を食べたり、ゆっくり休んだりして、体を労わる様に心掛けています。
アレルギー反応が出ている
唇は粘膜でできているので非常にデリケートな部分です。そのためいろんなものが刺激になりやすく、炎症を起こしてしまいます。唇に刺激を与えるものは口紅やリップクリームなどの化粧品や紫外線、食べ物や飲み物などさまざまです。刺激を受け炎症を引き起こすと、唇が赤くなるだけではなく痛みや腫れを伴うことがあります。いつも同じ刺激物から刺激を受け炎症を起こしている場合は、アレルギー反応が出ているかもしれません。
お風呂上がり時のような体内の水分不足によるのぼせる
唇だけではなくお風呂上がりのときのように顔全体も赤くなっている場合は、体内の水分が不足してのぼせの状態を引き起こしているサインかもしれません。お風呂上がりだけではなく、暑い時期にも見られる症状です。 のぼせの状態は上半身に熱が集中している状態なので、熱を冷ますことで解消できます。のぼせの状態が続いてしまうと唇が赤くなるだけではなく、めまいお起こしたり足元がおぼつかなくなったりする場合があるので、水分をしっかり取ったり首元を冷やしてあげたりして熱を冷ますようにしましょう。
ビタミンB2・B6の栄養素の不足
唇はビタミンB2やビタミンB6などが不足していると、刺激物に対して敏感に反応してしまい炎症を起こりやすくなります。唇にヒリヒリとした痛みがあったりひび割れや皮がめくれたりなどの症状も表れるので、唇を健康に保つためにビタミンB2やビタミンB6を積極的に摂取することが大切です。 ビタミンB2はレバーやうなぎ、納豆や牛乳などに多く含まれています。また、ビタミンB6は肉や魚、バナナやナッツ類などに多く含まれているビタミンです。
食物では取り切れないビタミンはサプリで摂るのが簡単です。サプリに関しては以下の記事で詳しく説明しています。
唇の炎症を起こす口唇炎
亀裂や皮がめくれている
1番多く見られる口唇炎はアトピー性口唇炎と呼ばれるものです。唇の乾燥が原因で引き起こし炎症を起こすだけではなく、皮がめくれてしまったり唇に亀裂が入ってしまったりするのが特徴になります。また、色素沈着をしてしまうこともあります。
化粧品の成分や歯磨き粉によって荒れている
唇はデリケートな部分です。敏感なのでいろいろなものが刺激物になってしまいます。そのため口紅やリップクリームなどの化粧品の成分や、歯磨き粉なども唇に刺激を与えてしまうのです。刺激物に触れた唇は接触性口唇炎を発症し、炎症を起こしたり荒れたりしてしまいます。アトピー性口唇炎と同様、口唇炎の中でも多い口唇炎が接触性口唇炎です。
唇にかさぶたが繰り返し起きている
唇は栄養バランスが崩れビタミンが欠乏していると、皮がめくれたりガサガサしてきます。皮がめくれたりガサガサしてしまうことで唇に繰り返しかさぶたが起きてしまうと、剥離性口唇炎を発症してしまうのです。剥離性口唇炎を発症しないためには、ビタミンB2やビタミンB6を積極的に摂取することが大切です。
発熱やストレスの時に出やすい赤い斑点
風邪で熱が出たりストレスで疲れが溜まっていると、口唇ヘルペスになってしまうことがあります。口唇ヘルペスはヘルペスというウイルスに感染することが原因で、発症し唇に症状が現れる病気です。唇が痛みを伴って赤くなったり、赤い斑点ができてしまったりなどの症状があります。 口唇ヘルペスは熱が出ていたり疲れが溜まったいたりしているときに症状が出やすいといわれているので、口唇ヘルペスを発症した場合は体に疲労が溜まっているなど体調不良を起こしているサインともいえるのです。
免疫力が落ちている
体内に存在する常在菌であるカンジダと呼ばれるカビが増えてしまうと、カンジダ性口唇炎を発症してしまいます。カンジダ性口唇炎は唇が腫れて、白い苔のようなものができてしまう特徴的な症状をしています。また、カンジダ菌は常在菌なので感染してうつるのではなく、自分の菌が原因で発症します。そのため健康な状態のときより、免疫力が落ちている状態のほうが発症しやすいことも特徴です。
免疫力をつけるためには簡単なジョギングなどの日々の運動が不可欠です。ジョギングが及ぼす健康効果について解説しています。
唇が赤くなっているときのケア
皮膚科を早く受診する
唇が赤くなって炎症を起こしている場合は、口唇炎を引き起こしている場合が多いです。口唇炎にはいろいろな種類がありますが、皮膚炎の一種といわれています。中にはカビが増えてしまうことで炎症を起こす口唇炎もあります。唇が赤くなっている場合は早めに皮膚科を受診することが1番のケア方法といえるでしょう。
唇が乾燥しないよう保湿ケアをする
唇は刺激に敏感でデリケートな部分です。刺激を受けると唇は皮がめくれてしまったりガサガサして荒れるので、炎症を起こしてしまいます。唇が乾燥しているとさらに刺激に敏感になってしまうので、リップクリームなどで保湿ケアをしてあげることが大切です。しかし、リップクリームなどは成分が合わないとアレルギー反応を引き起こし、唇が赤くなってしまう可能性があるので注意しましょう。
リップクリーム以外の唇の保湿方法として有効なのが唇パックです。唇パックの方法については以下の記事で詳しく説明しています。
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唇は、お顔のパーツの中でも最も薄いパーツです。 摩擦や乾燥に弱いため、薄皮をめくったり、舐めてしまうと、赤みやヒリつきの原因となります。 たっぷり保湿してあげましょう。 私は、乾燥がひどい時の対策として唇専用のパックをしたり、 保湿効果の高いリップクリームや、ワセリンなどを塗ってからラップでパックするのも、効果抜群です! 唇は、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)も早いので、こまめにケアすると結果も出やすいパーツです。 一緒に彼を魅了するようなぷるぷる 唇をゲットしましょう。
しっかりと休息する
唇は体調の変化を色で表します。ストレスや疲労がたまり体調不良を起こしていると、唇は赤みを増してしまいます。体調不良が原因で唇が荒れ口唇炎などを引き起こしてしまう可能性があるので、休息をしっかりとることは重要です。睡眠不足にならないように、十分な睡眠をとったりなど体を休めるようにしましょう。
できるだけ唇を舐めない
乾燥が気になったり癖になっていたりして唇を舐めてしまうと、唇に必要な水分が唾液と一緒に蒸発してしまい乾燥を進めてしまいます。乾燥が進むことでデリケートな唇はさらに刺激に敏感になり、炎症を起こしたり荒れたりする原因になってしまいます。唇を舐めてしまう癖がある方は意識して治すようにしましょう。
唇がもともと赤い人もいる
皮膚が薄く血色がいい
唇の色は透けて見える血液の色です。もともと唇の粘膜は皮膚より薄いものですが、薄さも人それぞれ違います。そのため人より血液の色がよく見えてしまい、唇が普通より赤く見えてしまうことがあるのです。
顔全体が色白で唇の色が目立っている
健康な唇はある程度赤い色をしています。赤は黒よりも白の中にあるほうが際立って見えます。そのため肌の色が白ければ白いほど、唇の赤みが際立って見えて目立ってしまうのです。
唇の水分不足で目立つこともある
唇はデリケートで角質層が薄い部分です。角質層が薄いぶん刺激から守るバリア機能もありません。唇の水分が不足すると乾燥して角質層を壊してしまいます。角質層が壊れることで、さらに粘膜が薄くなり血液の色が透けて見えるようになるので赤みが目立つようになるのです。
唇が赤すぎるときは唇のケアと同時に体のケアもしよう
唇は血液の色が透けて見え、体調の変化を表す部分です。体調不良を起こしたり栄養が不足したりしていると、唇は炎症を起こしてしまい赤くなってしまうのです。唇の異常な赤みは子供によく現れる症状ですが、大人でも現れることがあります。 通常より赤すぎる唇は口唇炎を引き起こしている可能性が高いです。口唇炎は皮膚炎の一種といわれていて病気なので、唇が赤すぎる場合は早めに皮膚科を受診することがオススメです。 自分で行うセルフケアとしては体調不良を起こさないように休息をしっかりとること、唇の保湿ケアを行い舐めないことが大切になります。自然な血色の唇にするためには唇のケアだけではなく、体の疲れをとるなど体のケアもしてあげるようにしましょう。