目次
唇が切れる原因
唇は角質が薄く乾燥しやすいため
唇は、実は皮膚の中でもかなり角質が薄い部位。薄い粘膜状であることが特徴です。
そんな唇は、他の皮膚と比べて本来のバリア機能が低く保水力も少ないのです。また、唇には皮脂や汗が分泌される皮脂腺・汗腺がほとんど存在しません。そのため、潤いがキープしにくく乾燥しやすくなってしまいます。身体の色々な皮膚の中でも、唇は特にデリケートな部分です。唇が切れやすいことにも納得ですね。
消化器が弱っているため
唇は食べ物を摂取する重要な部分。唇と食生活や消化器官の調子はとても大きく影響します。消化器官が弱っていると、唇が切れたり荒れてしまうこともあります。
口の端が切れてしまう場合は、胃や十二指腸に不調があると考えられます。食べ過ぎや消化不良で唇に症状が現れてしまうのです。ほかにも脂肪分や脂質を過剰に摂取すると唇が荒れやすくなります。
ビタミンが不足しているため
ビタミンが不足しているときにも唇が切れやすいです。というのもビタミンは皮膚の代謝であるターンオーバーを促す大切な栄養素。
不足してしまうと、正常にターンオーバーが行われず唇が荒れやすくなってしまいます。コンビニ食や外食ばかりで野菜不足の場合はビタミン不足に要注意。身体に必要なビタミンをきちんと摂取できていない可能性が高いです。
ビタミンが不足している方におすすめなのがビタミン剤。以下の記事では編集部おすすめのビタミン剤を紹介しています。
ストレスが溜まっているため
ストレスは身体のさまざまな部分に影響を与えます。これはもちろん唇も例外ではありません。
ストレスによってホルモンバランスが乱れると、ターンオーバーの機能が低下したり、外部からの刺激に弱くなってしまいます。そのため、ストレスがないときより唇が荒れやすく、切れやすくなってしまうのです。「最近疲れがとれない」と感じている方は、ストレスが溜まっているかもしれません。
不規則な生活で免疫力が低下しているため
不規則な生活は、ターンオーバーを乱すだけではなく免疫力を低下させてしまいます。免疫力が低下すると、あらゆる刺激やウイルスから身体を守ることができなくなってしまいます。
その結果、外からの刺激に抵抗できずに唇が荒れてしまいます。乾燥し荒れてしまった唇は切れやすく、ガサガサになってしまいやすいんですね。睡眠不足や不規則な生活には十分注意が必要です。
唇が切れる人がやってしまっている習慣
唇をなめる癖がある
唇をなめることが癖になっている女性も多いと思います。乾燥が気になるとついついなめてしまいますが、実は逆効果です。
唇をなめると、本来あった唇の油分が取れてしまいます。油分がなくなることにより、乾燥が促進。ガサガサとした切れやすい唇となってしまうのです。乾燥が気になるときはなめるのではなく、リップクリームなどで適切なケアをすることが大切です。
唇ケアをしていない
唇はほかの皮膚と比べて保護機能が低く、とてもデリケート。唇自体の力で保湿をしたり、油分を補うことができません。そのため、唇のケアはとても重要。
唇のケアをしていないと、どんどん乾燥が促進し荒れていってしまいます。角質が非常に薄い唇は、しっかりとセルフケアをして保湿する必要があるのです。適切なケアを行い、唇を保護してあげましょう。
リップクリームや口紅を使って唇の乾燥や荒れを治そうとケアしているつもりでも、なかなか改善せずに困っている方へ。ワセリンを使った自宅で簡単に出来る、つるつる唇になるセルフケアの方法を以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にしてみてください。
紫外線を浴びている
日焼けを引き起こす紫外線。顔や身体への対策をしていても唇の対策をしている方は少ないかもしれませんね。実は、紫外線は唇にも大きく影響します。
唇が紫外線によりダメージを受けると、肌と同様に日焼けをし、ガサガサしたり切れやすくなってしまう原因に。特に日差しが強い夏場は注意が必要。顔や身体と同じように、唇もしっかりと対策する必要があります。
唇が日焼けしてしまうと、カサついたりひび割れたりと不快な症状が出てきます。以下の記事では、唇の日焼け後のケアや、UV対策方法をお伝えします。しっかり知識を身に着けて日焼け知らずの美しい唇を手に入れましょう。
唇が切れる時に積極的に取り入れてほしい成分
皮膚や粘膜の健康を維持するビタミンB
皮膚を適切な状態に保つために欠かせないのがビタミン。美肌には欠かせない栄養素ですね。
唇の健康を維持するためにもビタミンは欠かせません。特に、ビタミンB2、B6はとても大切。肌の代謝であるターンオーバーを正常にする作用を持っています。ターンオーバーが促されれば、唇の皮膚も生まれ変わりかさつきや切れを対処できます。ビタミンB2は、ヨーグルトやレバー。ビタミンB6は豚肉やまぐろなどに豊富に含まれているので積極的に摂取しましょう。
健康な血流にしてくれる鉄分
唇が荒れる原因のひとつには、血行不良が挙げられます。血がきちんと行きわたらないため、黒ずんでしまったり炎症を起こしやすくなってしまうのです。
血流を促すために効果的なのは鉄分。摂取することで、血のめぐりを良くします。豚レバーやパセリに多く含まれているのでぜひ食事に取り入れましょう。難しい場合はサプリメントで補うのもおすすめです。
鉄分の補給におすすめなのはやはりレバーです。またレバーには美肌効果と代謝アップ、そしてスタミナアップの効果もあります。以下の記事ではレバーを用いたダイエットについて詳しく解説していますので、是非参考にしてみてください。
皮膚炎を予防してくれるナイアシン
ナイアシンというのはビタミンのひとつ。積極的に摂取することで皮膚炎を予防できます。
たんぱく質から合成されるため、普通の食生活をしていれば不足することはあまりないと考えられています。ですが、ナイアシンが欠乏していると、口内炎や唇のかさつきの発生原因に。サバやアジに豊富に含まれているので積極的に摂取してくださいね。ナイアシンは水に溶けやすいため、焼き魚などにして食べるのがおすすめです。
腸内環境を整える乳酸菌
腸内環境が乱れてしまうと、免疫力が低下し唇が切れやすくなったり炎症しやすくなります。唇の健康を維持するためには腸内環境を整える必要があります。
腸内環境を整えるために重要なのが乳酸菌。生きたまま腸へ届き、悪玉菌などの有害な菌を退治するのです。乳酸菌入りのヨーグルトや飲み物も販売されていますので、ぜひ一度摂取してみましょう。
乾燥が原因の唇のトラブルにはワセリン
ワセリンは保湿効果が高い
ワセリンは非常に保湿効果が高いことが特徴。唇の表面にパラフィンの膜を張り、水分が失われてしまうのを防ぎます。
原油を高純度で精製してつくらているため、しっかりと水分をキープできるのです。乾燥が気になったときや、縦ジワが気になるときにサっと塗るとすぐにケアができます。ワセリンは身体のあらゆる部分に万能。唇にも優れた効果を発揮します。
リップクリームや口紅では唇の乾燥や荒れを治らないという方にはワセリンがおすすめです。一方でワセリンには副作用があるため注意が必要です。以下の記事ではワセリンのメリットとデメリットについて詳しく解説しています。
ワセリンは赤ちゃんにも処方されるほど無害な物質
ワセリンはとても安全性が高い無害な物質。人体と一切反応しないため、炎症や皮膚トラブルを起こす恐れがありません。石油を原料としているのものの、不純物はしっかり取り除かれており、高い純度で精製されています。
その安全性は生後間もない赤ちゃんにも使用できるほど。敏感肌やデリケートな肌の方でも安心・安全に使用できるのです。薬や軟膏の基材としても多く使われていることから信頼感も抜群です。
体内に入っても腸内を通過し自然に排出される
とても安全性が高いワセリン。口にいれたりなめても全く害がありません。
体内に入ったワセリンは、腸内を通過し自然に体外へと排出されるのです。また、ワセリンが粘膜より奥に行き届くことはないので胃や腸内を荒らしてしまうこともありません。なので、なめてしまう可能性が高い唇にも安心して使用できます。
指で口に塗る際は清潔な手で行う
ワセリン自体はとても安全性が高い物質ですが、唇に塗る際に雑菌や細菌が混入してしまうと安全性が脅かされていまいます。
指で口に塗る際はしっかりと洗った清潔な手で行うことが大切です。手を洗わずに塗布すると、唇が炎症を起こしてしまったり切れてしまう原因になるので十分注意が必要です。また、ワセリンの容器に雑菌が混入しないようにしっかりと蓋をしめて保存することもお忘れなく。
ワセリンでも治らない時には皮膚科を受診
ワセリンには、保湿効果がありますが直接唇に水分を補う働きはありません。あくまでも、唇に存在する水分を維持するだけなのです。
そのため、ワセリンいくら塗布しても直接うるおいを与えることはできないのです。ワセリンを塗布しても治らない場合は根本的な問題を解決する必要があるのでしょう。皮膚科を訪れ、原因を追究し治療を行ってくださいね。
ワセリンパックの方法
1.蒸しタオルを電子レンジで温める
まずは、蒸しタオルをつくります。蒸しタオルは電子レンジで簡単につくることができます。
タオルを水に濡らし、かたく絞り1分間程度電子レンジで温めましょう。温めた直後は非常に熱くなっているのでやけどに注意。少し時間をおいて適温になるまで待ちます。ちょうど良い温度になったらタオルで口元を覆い、温めます。蒸しタオルを使用することにより、スチーム効果に期待ができます。
2.たっぷりとワセリンを唇に塗る
次に、たっぷりのワセリンを清潔な指で塗布していきます。指が清潔でなければ、炎症を引き起こす原因にもなってしまうので、事前にしっかと洗っておきましょう。
ワセリンを塗る際は、強くこすりつけるのではなく優しく行うのがポイント。くるくると優しくマッサージを行いながら塗っていきましょう。
3.ラップで密着して放置する
次に、唇程度の大きさに切ったラップを唇に密着させて放置します。時間は3分程度がベストです。
温めた唇にワセリンを塗り、さらにラップで蓋をすることで保湿効果をより高いものにします。また、お風呂でパックを行うこにより効果UPをのぞめます。入浴時や半身浴の際に行ってみてはいかがでしょうか。
4.3分経ったらラップを剥がし余分な油分を拭き取る
3分放置したあとは、ゆっくりとラップを剥がします。たっぷりとワセリンを塗っているので、油分が気になると思います。優しくティッシュオフして余分な油分をふき取りましょう。
パックはやりすぎると逆効果となってしまう場合もあるので、週に1度、または隔週に1度のペースで行います。あなたの唇の状態に合わせて頻度を変えてくださいね。
唇ケアのポイント
こまめにリップクリームを塗る
唇には自力で水分を補給する力がありません。なので、こまめにリップクリームで保湿を行いましょう。
特に、洗顔後や食事のあとはリップクリームをしっかりと付け直してください。ただ、塗りすぎは摩擦を引き起こし唇が荒れる原因となります。必要なときのみ塗布するようにしましょう。一日に3~5回くらいが適度な回数です。
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敏感肌でよく唇が乾燥したり切れます!忙しくてご飯があまり食べれない時は栄養が足りないことが多かったので内科でビタミンの薬を処方していただいてました。リップのみでは全く改善傾向が見られなかった為メイク前には唇パックをしてました!だいたい薬局とかでも売ってと思いますが、売ってない場合緊急の場合はリップを塗った上からラップを唇にはってしばらく放置するだけでオッケーです。これをやるかやらないかだけで乾燥唇がすごく良くなります!
荒れてしまった唇には医療用のリップクリームを
荒れたり切れたりしている唇は、いつもよりさらにデリケート。医療用のリップクリームを使用しましょう。
医療用のリップクリームには、ピリドキシン塩酸塩など唇を修復する成分が含まれているため効率よくケアができます。グリチルレチン酸などの抗炎症成分が含まれているものもおすすめです。パッケージをみて、しっかりと有効成分が記載されているものを選んでくださいね。
リップクリームを塗る際にはキメに合わせて縦向きに
よくリップクリームを横にグリグリと塗っている方がいらっしゃいますが、実はこれは間違い。リップクリームは縦向きに塗るのが正しい塗り方。
唇は縦方向に繊維が入っています。縦に塗ることによって、繊維の奥まで成分が浸透するのです。横向きに塗るより摩擦も抑えられるので、よりデリケートな唇をしっかりと労わることができます。
歯磨き粉などを唇に残さず清潔に保つ
意外と盲点なのが歯磨き粉などの洗い残し。歯磨き粉に含まれる合成界面活性剤は、デリケートな唇にとって強い刺激となります。
歯磨きをしあとは、口をすすぎ唇に付着した歯磨き粉をしっかりとふき取りましょう。強くこすりすぎると摩擦によって荒れてしまう可能性もあるので、タオルで優しくポンポンとぬぐい取りましょう。
日々のケアで潤いのある唇を手に入れよう
唇が切れてしまうのは、生活習慣や普段の癖などさまざまな原因があります。しかし、きちんとケアをすれば健康的でプルプルとした唇を取り戻すことが可能です。
生活習慣・食生活の改善、ワセリンパックなどを行いながら、正しい方法でケアをしていきましょう。継続して行うことで、唇の状態がきっと向上していくでしょう。