ピーリングの効果はたくさん。自宅でできる簡単なやり方とは

2017.06.21

ピーリングの効果はたくさん。自宅でできる簡単なやり方とは

スキンケア

NADECICA編集部
NADECICA編集部

最近ではナチュラルなメイクをする方が増えて、スキンケアから意識してる人も多いと思います。年齢とともに化粧のノリが悪くなったり、肌全体のくすみが気になり化粧水をつけても潤い悩んでる…など。そんなお悩みを持つ方に多いのは、ターンオーバーが低下し肌に古い角質が溜まった状態。化粧水を使っても古い角質が邪魔をするので浸透が悪くなり効果が得られません。そんなお肌の状態を改善してくれるのがピーリングです。効果や種類・注意点を正しく知ることで、美しい肌を保つ効果的なスキンケア方法により肌トラブルのない健康的な素肌へと導いてくれます。

INDEX

目次

    肌サイクルの遅れによる肌トラブルの原因

    肌にかかるダメージで角質が厚くなる

    肌のダメージといってもその原因は様々で、日常的に気づかないうちに肌の角質層が分厚くなってしまいます。その状態を「角質肥厚」と言い、主な原因は以下の3つです。

    ■洗浄力の強い洗顔料で洗うと、必要以上にお肌の天然保湿成分が奪われてしまうため本来のバリア機能やターンオーバーを乱す原因となります。

    ■肌への強い摩擦は、肌がダメージを受けやすく肌の防衛本能が機敏になってしまい硬い角質層を作り、結果的に様々な肌トラブルを引き起こす原因となり、化粧水などのスキンケア効果も得られなくなります。

    ■長く紫外線を浴びたり、合わない化粧品を使うと角質肥厚を起こします。化粧品が合わないと感じた時はターンオーバーやバリア機能、水分保持能力が弱くなっている可能性があり、この状態が長く続くことで角質肥厚を作り出す原因と言われています。

    肌の老化

    私たちの体の中にある酸素は一部活性化し、活性酸素に変化します。活性酸素は脂質と結合することで細胞を酸化させ細胞にダメージを与えるので、真皮のコラーゲンを硬くし皮膚の弾力を失わせて老化を進めてしまうのです。

    活性酸素が発生しやすくなる要因は、紫外線・喫煙・ストレス・乱れた食生活などが挙げられているので、活性酸素が発生しにくい生活習慣を整えることが肌の老化対策に繋がります。

    ピーリングとは

    肌の表面を剥がす

    ピーリングとは英語で「剥ぎとる」という意味の「peel」を指し、お肌の古くなった角質ではがれずに残ったものをピーリング剤に使用されている酸の力を利用し、肌の表面を剥がして除去し、肌の新陳代謝を促す「角質ケア」の一種です。

    使用する薬液は大きく分けてAHAとBHA

    酸を直接肌に塗り化学的に角質を溶かしていくものを「ケミカルピーリング」といい、これをさらに2つに分けると「AHA(アルファヒドロキシ酸)」「BHA(ベータヒドロキシ酸)」があります。

    ■「AHA」は、りんご酸・クエン酸・乳酸・グリコール酸などの水溶性の酸の天然由来成分が主で、「フルーツ酸」とも呼ばれ比較的刺激が低いので日本人の肌には穏やかに作用すると言われています。

    ■「BHA」は強力なTCA(トリクロール酢酸)・サリチル酸マクロゴール・サリチル酸エタノールなどの化学物質をつかったピーリングのことを指し、特にサリチル酸のピーリング作用が強いため日本人向けではないと言われています。BHAは油性のものなので皮脂の詰まった毛穴になじみがよくニキビ治療や毛穴の引き締めに適しているのでAHAで行った場合よりも、皮がめくれたり肌が荒れたりなどのトラブルが少ないというメリットがあります。

    従来では日本のピーリング治療は「AHA」が主流でしたが、最近「BHA」のメリット知られ、こちらの方が一般的になりつつあると言われています。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    「AHA洗顔料で簡単ピーリング」フルーツ由来の酸で輝く素肌へ

    自宅で行う方法と病院で行う方法がある

    自宅で行うピーリングとしては、市販の石鹸や化粧品などピーリング剤を使用します。市販のものはマイルドに製造されているためトラブルが起きにくいです。肌を柔らかくし、皮脂が毛穴に詰まってできる角栓を取り除く程度の効果だと思ってください。

    病院などの医療機関で受けるピーリングは、自宅で行うものに比べ効果を実感しやすいのが魅力です。また、医師の判断のもとでの施術なので肌質や悩みに応じた効果的なピーリングが可能です。ただし、医療機関で受けるピーリングは薬剤は高濃度で刺激が強いために肌質に合わないと副作用が起こる場合があります。(※ピーリングは自由診療なので保健適用外です。)

    ピーリングでの不安があるかたは、一度病院を利用することをおすすめします。ピーリングに対して「肌に悪いケア方法」と思っている方も非常に多いのですが、ピーリングは日本皮膚科学会でもニキビ・シミ・シワなどの治療として認められている正式な美容治療で、全国の約3割の皮膚科でピーリング治療を取り入れています。

    ピーリングによる効果

    保湿効果のアップ

    ピーリングを行うことで古い角質が除去され肌が柔らかくなり、保湿化粧品やエイジングケア化粧品などもお肌の角質層まで届くようになるので、化粧品の浸透性がアップして好循環な環境をもたらしてくれます。

    ニキビ予防

    自分で行うセルフピーリングの場合は濃度も低く使用頻度を守れば、古い角質を取り除くだけでなく毛穴詰まりも予防でき、皮膚の再生を促して肌のターンオーバーを正常にするので、繰り返す大人ニキビの改善に効果が期待できます。

    毛穴の黒ずみ及び開きの改善

    お肌に生成されたメラニン色素を徐々に肌表面に押し上げて排出するため毛穴の黒ずみが改善し、毛穴に詰まった皮脂汚れも除去してくれるので毛穴の開きも目立たなくしてくれます。

    ニキビ跡やシミの予防と改善

    ピーリングで余分な角質を除去するので、ターンオーバーの機能が活発になりメラニン排泄を促します。ピーリングを行ったあとに、肌が明るく感じるのはこのためで、シミの予防と改善に繋がります。また、ニキビの有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されているものを選ぶことで、炎症を抑えニキビの悪化を予防することができます。

    シワやたるみの予防と改善

    ピーリングは肌老化予防にも効果的です。真皮内のコラーゲンを作る線維芽細胞も活性化し、お肌のコラーゲンが増えるので、シワやたるみの改善などのアンチエイジングのスペシャルケアとしてもおすすめです。

    くすみの除去

    お肌がくすんでしまう原因は、主に睡眠不足・疲労・血行不良が多いですが、十分に睡眠をとってもくすみが消えない場合はターンオーバーの機能が衰えている原因です。

    そこでピーリングで古い角質を除去することによって、新しい皮膚が肌表面に現れ透明感のあるお肌に生まれ変わらせてくれます。お肌の透明感を導いてくれるアルブチン・ハイドロキシンなどの成分を配合したピーリング剤を選ぶと、さらに効果的。

    自宅で行えるピーリングの種類

    肌に塗って洗い流すタイプ

    洗顔料のように泡立てないで、ジェルやクリームなどを肌に塗ってから擦って洗い流すピーリングは、洗顔せっけんタイプよりピーリング効果が高いため週1~2回の使用をおすすめする製品が多いです。

    擦るタイプのピーリングなどで繰り返し使うことで摩擦で肌を傷つけやすく、肌へのダメージが受けやすくなるため、慢性的に繰り返してしまうと「炎症性色素沈着」になりかねません。将来的にもシミを作りだしてしまう可能性があるので強く擦るのは絶対にやめましょう。

    洗顔料に含まれているタイプ

    石鹸や洗顔料にピーリング成分が含まれているタイプで、他の洗顔料と同じような感覚でピーリング効果もマイルドなので毎日手軽に使うことができ、ピーリング石鹸はたくさんの種類がありますが基本的な使い方は泡を放置した後に洗い流します。

    ピーリング石鹸は、濃度別で分かれていたりラインナップも多く、色々な肌質の人でも選びやすくなっていてお肌が敏感な方でも濃度が薄いものから試すことができるんです。

    肌に塗りマッサージするタイプ

    ジェルやクリーム状のピーリング剤を肌に塗り、マッサージして古い角質を取り除きます。ポロポロと消しゴムのカスのようなものが出るのが特徴で、使用頻度は週に1度スペシャルケアとして使うタイプです。

    洗い流さず化粧水と一緒に使用するタイプ

    洗顔後に化粧水などと一緒に使い、水で洗い流したり拭き取りの手間がないタイプです。古い角質を落とすというより、角質を柔らかくして化粧水などの浸透をよくしてくれ、浸透だけではなく毛穴詰まりなどにも効きます。洗い流さない分ピーリング効果は少し物足りないかもしれませんが敏感肌の方でも安心して使える処方になっているものが多いです。

    病院で行うピーリングの種類

    薬剤で角質を溶かすケミカルピーリング

    1990年代に日本にケミカルピーリングという方法が普及し、多くの施設で行われるようになりましたが腫れや炎症などのトラブルが多発し、現在ではエステサロンでピーリングを行うことは禁止されており、2001年から日本皮膚科学会のピーリングガイドラインに沿って、医療機関のみでピーリングが安全で効果的に行われるようになりました。

    ケミカルピーリングは、AHAやBHAなどの薬剤を塗布して角質を溶かす施術で、ケミカルピーリング後のリセットされたお肌は有効成分が浸透しやすく、超音波導入やイオン導入などのメニューを組み合わることで効果が期待できます。ビタミンAを使用したイオン導入は肝斑にも効果的です。病院によって異なりますが、ケミカルピーリングはアトピー性皮膚炎でも受けられると言われています。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    ケミカルピーリングが自宅でできる?憧れのツルツルたまご肌を目指す

    古い角質を焼くレーザーピーリング

    カーボンを塗ってからレーザーを照射し、タンパク質の熱凝固の性質を利用して毛穴を引き締め古い角質を焼いて除去するレーザーピーリングは、多少のデコボコになった肌でも改善する例があるそうです。

    アルミニウムの粒子を吹きかけるクリスタルピーリング

    クリスタルピーリングは、とても細かく加工したアルミニウムの粒子を肌に吹きつけて、物理的に肌の表面のデコボコを削るピーリングです。クリスタルピーリングなら顔の部位に合わせて微調整が可能なので適切な場所に適切な強さで施術ができます。また、薬品を使用していないため敏感肌の方でも施術を受けられることがあります。鉱物片を噴きつけるとなると「痛いのでは…?」と思うかもしれませんが、ピリピリ程度の痛みだそうです。

    自宅で簡単に手作りできるピーリング

    保湿力もあるヨーグルトピーリング

    ヨーグルトはお肌にいいものがたくさん含まれていて、なかでもフルーツ酸や乳清はとても効果的です。フルーツ酸には古くなった角質層を取り除くのでくすみやシミ予防効果があり、乳清は成分が肌に近いので自然になじみ保湿力を高めると言われています。

    薬局で手に入るクエン酸でクエン酸ピーリング

    クエン酸ピーリングとは「クエン酸」と「精製水」などを混ぜた混合液で、気になる黒ずみやシミなどに塗り5分程置いてから流すことによってお肌の古い角質や汚れを溶かしだしてくれます。また、レモン汁の代用として料理に使われることがあるクエン酸は薬局で手軽に購入できます。

    バナナと砂糖でバナナシュガーピーリング

    バナナ自体に、肌をなめらかにする効果があり、砂糖を優しく擦り込みピーリングすることができます。

    バナナに含まれるビタミンCは、メラニンの発生を抑制しコラーゲンの働きを活発にする効果があり、さらにターンオーバーを促進して角質層を整える働きがあるのでお肌にも素晴らしい力を発揮してくれます。また黒砂糖の粒子は細かいため小さい毛穴にもうまく入り込み、老廃物や角質を除去して肌になじませるとじんわりと溶けるので、肌に浸透して保湿を手助けする効果があります。

    美容成分豊富のココナッツオイルピーリング

    ココナッツオイルには「ココナッツオイル」と「ヴァージンココナッツオイル」の2種類あります。

    「ココナッツオイル」とだけ表示されているものは加熱され脱臭や漂白を製造工程でされているため、ココナッツの匂いが少なく無色であるかわりにココナッツにある美容成分などは壊れてしまっているのです。そのためピーリングで使用する場合には「ヴァージンココナッツオイル」の方を選んでください。

    ココナッツ本来の美容成分は沢山あり、中でもトコトリエノールという成分はビタミンEの一種で強い抗酸化作用があり、紫外線による酸化から肌を守りシワ・シミを予防してくれます。

    自宅でピーリングを行う時の注意点

    AHAが配合された製品を選ぶ

    現在主流になっているAHAのフルーツ酸を使ったピーリングは、保湿成分や美容成分などお肌に良い成分が配合されているものがたくさん販売されています。ただ、重要なのは自分の肌にあったAHA濃度で選ぶことが大事です。AHAの石鹸は自分の肌に合わない濃度を使用すると、洗顔後にヒリヒリしてしまい赤みとなる場合があります。そして、使用後には肌を溶かす成分が入っているためしっかり洗い流し、洗い残しが無いようにしましょう。

    自分の肌質に合っているか確認する

    人によって肌に合う合わないなどの違いがあるため、自分に適したピーリング方法を行いましょう。

    ピーリングで使用するAHA濃度には自分に適した濃度が使われていれば効果が出ている人が多いです。

    自分の肌に合った濃度が分からない場合は低濃度のものから徐々に濃くするなどして試していきましょう。また、ニキビ肌・くすみ肌・通常肌でも適したAHA濃度があるのでその時の肌状態を確認しながら合わせてください。

    肌に傷などがある場合は使用を避ける

    肌に傷がある場合などに無理して使用すると、肌荒れや肌トラブルの原因になります。ピーリングはお肌の状態が良い時に行うことで、効果が期待できます。

    製品の使用方法と頻度を守って使用する

    製品によって使用方法や頻度が違うため必ず確認しながら行うようにしましょう。

    また、製品に記されている使用頻度はあくまでも目安なので、自分にとって最適な日数を確かめるしかありません。ピーリングは無理して使うようなものではないので、寝不足時や生理中・お肌の状態が悪い時は肌へのダメージとなる事もあるので使用しないように注意してください。

    ピーリング後は保湿と日焼け対策をしっかり行う

    ピーリングを行った後は肌が薄く敏感になっていて、化粧水や美容液がいつも以上に浸透しやすくなっているのでしっかりスキンケアを行う必要があり、肌の保水力を高めるセラミド配合の化粧品で保湿してあげるのがおすすめです。

    そしてピーリングを行う前後には日焼け対策をしっかり行いましょう。ピーリング後は肌の表面にある角質が取り除かれている状態なので皮膚がいつもより薄く、新しい柔らかい皮膚しかないので、今まで以上に紫外線の影響を受ける状態になっているのです。

    また日焼けを行った後も2週間~1ヵ月程度は行わない方がいいと言われています。日焼けをした肌は、火傷と同じ状態で肌がダメージを受けている状態なので、ピーリングで刺激を与えると日焼けが治りにくく火傷の状態が悪化する場合もあります。行わない方が良い期間は日焼けの度合いや肌の体質など個人差があり判断は難しいのですが、日焼けの症状がおさまるまではピーリングはやらないようにしましょう。

    肌に合わなかったら病院で診察を受ける

    ピーリングを行った後、赤み・肌荒れ・ニキビの悪化や増加・乾燥などの症状が見られたら副作用なので、必ずピーリングをおこなった場所に相談するか、病院に行きましょう。

    ピーリングを行って肌のトラブルを減らそう

    ピーリングをするサインは、こちら。

    ・肌のくすみが気になる
    ・ゴワついている
    ・シワ・シミが気になる
    ・毛穴が目立つ
    ・化粧水の浸透が悪い
    ・化粧ノリが悪い

    ピーリングはかなり効果的です。正しいピーリングケアを適度に行う事で、肌のサイクルが正常になり、肌トラブルを減らすことができます。ピーリングは週1程度のスペシャルケアとして試してみてください。

     

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