目次
顔のテカリ「脂性肌」の原因
皮脂の過剰分泌が原因
脂性肌は皮脂の分泌が過剰になってしまっている肌のこと。原因となる皮脂は、男性ホルモンである「テストステロン」やステロイドの「アンドロゲン」が分泌を促しています。
普段は皮脂の分泌活性を高める役割ですが、外からの刺激や、内からのストレスや生活習慣などにより過剰分泌になるとされています。
洗顔のしすぎも原因の一つ
脂性肌の人はテカリやべたつきが気になり、1日に何回もゴシゴシと洗顔料をつけて洗顔してしまいがちです。しかし、何回も洗顔をしてしまうと肌は摩擦に弱く大きな負担がかかり、更にテカりやすくなってしまいます。
また、肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、結果乾燥状態に。乾燥を補うために皮脂が分泌され、さらに脂性肌になってしまいます。
実は乾燥している「水分不足」によるテカリ
脂性肌の人は一見皮脂が多く潤っているように思いますが、それは表面状の皮脂が多いだけ。内側まで潤っているわけではなく乾燥しているのです。
また、肌の内側は水分不足になっており、バリア機能が低下してしまい、テカリやニキビができやすくなってしまいます。
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食生活の乱れで脂性肌に
脂質の過剰摂取は避けた方が良いとされています。特に緩和脂肪酸を多く含むバターや牛脂、ラード、肉類は摂りすぎないようにしましょう。
皮脂を分泌する皮脂腺は、体内の不要な脂を排出する器官ですが、緩和脂肪酸は融点が高く毛穴が詰まる原因にもなります。また。、脂っこいものは外せないという方は、脂ののった魚に置き換えるなど工夫をするのも効果的です。
ストレスや睡眠不足も原因になる
ストレスは自律神経と深い関係を持っており、自律神経は交感神経と副交感神経と2つあります。
ストレスが影響するのは交感神経で、ストレスがたまると交感神経が活発に働くようになり、疲労回復を司る副交感神経が弱ってしまいます。この状態が続くとバランスが崩れてしまい、ホルモンの分泌が乱れ男性ホルモン(皮脂の分泌を促す働き)が増えます。そして肌がテカリ、べたつきが起き脂性肌になる原因になります。
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脂性肌は遺伝の場合もある
近年のある研究では遺伝も影響すると言われています。その真意として、遺伝的に皮脂腺が大きいケースがあり、皮脂腺が大きいと皮脂の分泌も多くなってします。
▪両親どちらかがニキビに悩まされた
▪花やおでこの毛穴に角栓がよくたまる
▪顔全体の脂浮きが激しく、毛穴の開きも大きい
といった項目が当てはまると遺伝的な要素が強いでしょう。
メイク前にやってほしい「テカリ防止」
まずは正しい洗顔方法で
朝と夜どちらもクレンジングで皮脂を落とすことやしっかりと皮脂を落とすためにゴシゴシと洗う洗顔は肌を傷つけてしまいます。また、肌の乾燥につながりニキビ肌や皮脂分泌が過剰になってしまいます。
そのため、肌に摩擦を与えないようにしっかりとした泡で優しくマッサージするように洗い上げることが大切です。
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水分不足解消に保湿をしっかりと
洗顔をすると肌が浸透しやすくなっており乾燥もしやすくなっています。そのため、保湿が大切です。化粧水をつける際は手やコットンで顔を叩いたりこすったりしないようにしましょう。
優しく顔全体になじませるようにすることやコットンを4.5枚顔に乗せてパックするのも効果的です。
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脂性肌でもきちんと油分を含むものでお肌に蓋をして
油肌性だからといって保湿成分の入った乳液やクリームを塗らないというのは実は間違ったスキンケア。洗顔・化粧水後に蓋をしないとインナードライが加速して余分な皮脂分泌を促してしまいますので要注意です。
脂性肌でも化粧水で肌内部に水分を補給した後は乳液やクリームで肌の表面に蓋をして、水分が外に蒸発してしまわないようにしましょう。
脂質の多い食べ物はなるべく避けて
顔のテカリは、皮脂の分泌が活発になることで起きやすくなります。特に脂を含んだ食事を摂ると皮脂の分泌が過剰になってしまいます。そのため、テカリが気になる方は脂っぽい食事を減らしたり、アルコールやスナック菓子を減らしてみましょう。
また、食生活の乱れも顔のテカリの原因なため、1日3食バランスの良い食事を摂るように心がけましょう。
化粧下地を選ぶ際のポイント
パウダーが含まれているものを選ぶ
リキッドタイプは要クレンジングが主流のためクレンジングの際に肌本来の皮脂まで取り除いてしまい乾燥を招いてしまいます。テカりやすい脂性肌は、過剰な皮脂を吸着しながら、肌に密着してカバーしてくれるパウダーなどが配合した化粧下地がおすすめです。
しかし、全体的に厚塗りするとパウダーに肌の水分が吸収されてしまうので薄めに塗つようにしたいですね。
テカリによる化粧崩れがもっぱらの悩みだったのですが、パウダー入りの下地を使用するようになり必需品だったあぶらとり紙を一切使わなくなりました。パウダー入りの下地は、保湿をしっかりした上で皮脂の余分な分泌を抑えてくれるので、夕方までテカリや化粧崩れが気になりません。薄めメイクの日はパウダー入り下地とおしろいだけで出かけることもあります。化粧崩れしにくいので厚塗りの必要がないぶんクレンジング時も落としやすく、肌への負担が減ったことでさらにいい状態を保てているのだと思います。
オイルフリーの下地を選ぶ
顔のテカリが気になる肌は、すでに過剰な皮脂で油分を必要以上に分泌しているため、油分を含まないものがおすすめです。オイルフリータイプを選ぶことで、使用感もさらっと軽く、肌に伸ばす時の摩擦も済ませることができ、肌に優しい下地となっています。
UVカット効果のある下地を選ぶ
紫外線を浴びると過剰な皮脂はニキビや黒ずみなど他の肌トラブルンの原因となる可能性があるため、UV対策できるものがおすすめ。
通勤や買い物などちょっとしたお出かけにはSPF35・PA++程度、長時間のレジャーやスポーツにはSPF50・PA+++以上など、シーンに合わせて選ぶようにしましょう。
ノンコメドジェニック処方の物を選ぶ
ノンコメドジェニックのコメドとは、毛穴の皮脂や汚れが詰まった状態のことで、角質とも呼ばれニキビの大きな原因です。このコメドができる主な原因は油分にあるとされています。
そのため、ノンコメドジェニック処方の化粧品はコメドができやすい油分を使用せず作られているため、コメドができにくくニキビ予防や顔のテカリを抑えることができます。
テカリ防止が期待できるおすすめ下地
ソフィーナ プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地 25ml
皮脂・汗によるくずれに強く、ファンデーションの化粧持ちをアップする化粧下地です。化粧崩れの原因となる皮脂をかかえこみ広げない耐皮脂処で保湿成分カミツレエキス配。また、SPF20・PA++なので肌に優しく普段使いにもおすすめです。
ソフィーナ プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地 25ml
キス マットシフォン UVホワイトニングベースN 37g
美肌&マットな仕上がり。プラセンタエキス配合でメラニンの育成を抑えてシミやそばかすを防ぎます。過剰な皮脂を吸収し、SPF26・PA++でサラサラ肌キープをキープします。また、テカリ化粧崩れを抑えてふんわりマットなマシュマロ肌をします。
キス マットシフォン UVホワイトニングベースN 37g
セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 30ml
ウオータープルーフタイプのSPF28・PA++
紫外線吸収剤不使用と皮脂テカリ抑制成分配合で、メイク巣ずれの原因となる皮脂を抑え込んで広げない化粧下地。Tゾーンや小鼻のテカリを感じさせないので、長時間化粧持ちが続きます。うるおい成分配合で、つけている間中つっぱらず、みずみずしい使用感が続きます。
セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 30ml
SUGAO シルク感カラーベース 20ml
SPF20・PA+++
皮脂吸着パウダー配合で塗った瞬間からシルクのようなさらさら質感になります。また、光をさまざまな方向から反射させる ソフトフォーカスパウダー配合のカラーベースです。毛穴の汚れやくすみをカバーして1日中テカリや化粧崩れを防止します。
SUGAO シルク感カラーベース 20ml
メンソレータム アクネス 薬用UVティントミルク 30g
SPF50+・PA++
殺菌剤イソプロピルメチルフェノール配合。余分な脂分を吸収して、1日中テカリを抑えます。つけた方が自然なニュアンスのほんのり色づくタイプで、ニキビのもとになりにくい薬用ティント乳液です。ニキビ予防と同時に紫外線もプロテクトします。
メンソレータム アクネス 薬用UVティントミルク 30g
ヒロインメイク メイクラスティングベース さらさらキープ 30g
SPF50+・PA++++
春夏に向けて、皮脂崩れに対応した化粧もち下地。皮脂くずれ防止パウダー配合で皮脂によるテカリやドロドロ崩れを防止します。保湿成分コラーゲン・ヒアルロン酸を配合し、ファンデーションのもちをアップさせ、1日中さらさら美肌を保ちます。
ヒロインメイク メイクラスティングベース さらさらキープ 30g
キスミーフェルム トーンアップ化粧下地 27g
SPF39・PA+++
肌をぱっと明るく整え、ファンデーションのつき・持ちがアップする美容液下地。くすみや色むらをカバーし、毛穴や小じわなどのでこぼこをなめらかにします。皮脂吸収パウダー配合。美容液成分のヒアルロン酸・コラーゲンを82%配合し、スキンケア感覚で使用できます。
キスミーフェルム トーンアップ化粧下地 27g
ひと手間でテカリ防止「化粧下地の塗り方」
化粧水や乳液がしっかりなじんでから
化粧下地は、洗顔後化粧水や乳液で毛穴をしっかりと引き締め保湿をしてから使うようにしましょう。脂肌性だからといって化粧水や乳液をしないことは乾燥につながります。そのため、ビタミンC誘導体配合の化粧水を使うと皮脂の分泌を抑える効果があります。
手で温めてから塗ってみる
説明書を参考して適量を守りましょう。メーカーによって異なる場合はありますが、基本的な量はパール粒大とされています。
塗りすぎてしまうとテカリや化粧崩れの原因になります。また、手の甲か、もしくは手のひらにとり、指で温めてから肌に塗ると伸びが良くなり、余計な油分を落とすことやムラができないのでおすすめです。
基本は薄く塗る事
顔の5点(額・両目の下・あご先・鼻筋)に適量の化粧下地を手にのせます。鼻筋とあごは少量にします。中指と薬指の第2関節あたりまで化粧下地を肌に密着させながら、顔の中心部から外側に均一になるように塗っていきます。薄く塗ることで余計な油分を落とし、化粧崩れを防ぎます。
顔の中心から外に向かって塗る
化粧下地は顔の中心から外側へ向かってのばし、ムラや塗り残しがないように伸ばしましょう。肌になじんでいないと化粧崩れの元になるので、指の腹を使い丁寧に伸ばしていきます。
下地の水分が乾くのを待ち、手で触ってべたつかないのを確認してファンデーションを塗るとテカリや化粧崩れを予防できます。
細かい部分はスポンジを
鼻の下や小鼻の周り、目の下など指でうまく下地が広げられない細かい部分はスポンジを使うことをおすすめします。余分な下地を吸収してくれるため、ファンデーションがよれにくくなる効果もあります。
また、スポンジで押さえることによって密着度が高まり、細かいムラや過剰な油分を浮き抑えることができます。
ファンデーションの前に軽くティッシュオフ
洗顔後、保湿のために乳液を塗った後は、ティッシュでオフをすると余分な油分を落とすことができます。そのため、化粧ノリが良くなります。また、時間がたってテカりやすくなるTゾーンも軽くティッシュでオフすることで目立たなくなります。
正しいスキンケアとメイク方法でテカリ知らずのお肌へ
テカリが気になると肌に自信がなくなり、ニキビができてしまうことがあります。スキンケアを間違ってしまうとさらに顔のテカリや肌トラブルの原因になります。そのため、毎日のスキンケアが重要となります。
また、化粧下地は正しい量と正しい塗り方を行うと化粧崩れや顔のテカリを防ぎファンデーションを密着させ理想の肌にすることができます。
そして、肌トラブルの原因にもなる生活習慣を整えて内面からきれいになることは自分のモチベーションを上げることができます。そのため、生活習慣を見直し、自分の肌に合う化粧下地を探して適度なうるおいのある自慢の肌を目指しましょう。