目次
保湿クリームが必要な症状
カサカサする乾燥肌
カサカサ状態の肌は、乾燥肌が悪化した状態でバリア機能が低下しておこります。第1バリアが皮脂膜、第2バリアは角質層が担っています。バリア機能が低下した肌は、外からの刺激を受けやすくなってしまい、結果的に新陳代謝が乱れ、健康な肌を生成できなくなります。
カサカサになると、敏感肌になったり、保湿しても潤わなくなったり、シミができてしまったり、さらにかさつくエリアが広がってしまう可能性があります。
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つっぱる感じのお肌
つっぱる感じがするのは水分が蒸発しやすくなっているから。角質が薄くなるとつっぱり感を感じる可能性も高くなります。他にも肌がテカテカしたり、滑らかさがないといった症状があります。
ピーリングなどの角質ケアのしすぎが原因で肌が薄くなってしまっていることが考えられます。熱いお湯での洗顔や、顔を拭くときに、ゴシゴシ擦ってしまうような行動も、肌への刺激。洗顔はぬるめのお湯で、拭くときは肌に押し当てるようにやさしく行うようにしましょう。
粉がふくようなお肌
肌が乾燥状態になると、かゆみを感じる神経線維が刺激を感じやすくなり、無意識にこすったり掻いたりして症状を悪化させてしまいます。肌に何度も繰り返し触れてしまうことで、角質がはがれ、粉を吹いたようにみえます。
シワやクマが気になる
目元の皮膚は他の部分に比べ、とても薄く0.5㎜程度しかありません。また、眼は日中は休むことなくずっと動いているので、消耗しやすい部分です。皮下脂肪が少なく、皮脂腺も少ないので、ハリや弾力を維持しにくく、水分保持能力の低い部分といわれています。
ほかの部分に比べて、より保湿が必要となってきます。また血管が集中しているので、血流の状態がほかの部分よりは透けて見えやすいのです。目の周りは、シワやクマなど、複数のトラブルを同時におこしやすいともいわれています。
乾燥からのかゆみ
乾燥するとかゆみをひきおこしやすくなります。特に皮膚の薄いところ、スネ、目元、口元は乾燥しやすいと言われています。かゆい部分をかきむしってしまう事は、避けなければなりません。
かくことで、かゆみの原因となるヒスタミンを誘発する物質が分泌してしまい、かゆみが増してしまうのです。抗ヒスタミン剤が配合されるクリームを使うと、かゆみが軽減され、掻きこわしの予防になります。
肌にハリがなくなってきた
真皮層のコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸を生み出す繊維芽細胞のはたらきが衰えたり、コラーゲンやエラスチンが変性すると、とハリがなくなってきます。肌が乾燥することで、角質層のバリア機能が弱まると、真皮層では紫外線のダメージを受けやすくなります。乾燥と紫外線対策が必要です。
化粧ノリが悪い
乾燥していると、肌のきめが粗くなり、化粧ノリが悪いと感じることが多くなります。きめが粗くなると光の反射が広がってくすんでみえたり、皮溝の幅も広くなり、毛穴が目立って見えたりします。
角質層の水分と油分をバランスよく保つことが大切。バランスのとれた水分と油分が十分にあると、べたつきもなく、ふっくらとした化粧ノリが良い肌になります。
大人にきびが出来やすい
大人にきびができやすい原因は乾燥です。ターンオーバーが乱れ、分厚くなった角質層がうまくはがれることができずに、毛穴をふさいでしまうことが原因でおこります。
また、冬場に発生することが多い大人ニキビ。夏に多く浴びた紫外線から肌を守るために角質が分厚くなり、分厚くなった角質は冬に乾燥して毛穴をふさいでしまった結果、大人ニキビができてしまいます。冬の間は特に保湿クリームを使ったケアが有効です。
お肌の保湿してくれる成分
お肌に潤いを与えるセラミド
セラミドは肌表面の角質層に存在する成分です。細胞間脂質の一つであり、細胞間脂質全体の約50%を占めます。細胞間脂質の役割は、細胞と細胞の間を埋め、水分を蓄え肌を保湿することで、肌のバリア機能を高めてくれます。
肌表面し存在するため、補うことで肌内部の水分が外に逃げるのを防ぐ効果があります。加齢により減少すると、保湿力の低下を招き、シワやたるみの原因に繋がります。
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保水力のあるヒアルロン酸
ヒアルロン酸は真皮層に存在する成分です。軟骨、目、脳、関節などにも多く含まれます。保水力が非常に高く、1g あたり6リットルの水を抱える能力があり、肌や目の潤いを保つことができます。
主に真皮層ではコラーゲン、エラスチンといった網目のように張り巡らされた成分の隙間を埋めるように存在しています。ヒアルロン酸は分子が大きくそのままでは真皮はもちろん角質層にすら浸透させることはできませんが、最近は角質層に浸透しやすいように、分子を小さくしたものも使われています。
ヒアルロン酸は角質層で保水するはたらきもあるので、肌表面からの水分蒸発の予防にも効果的です。セラミドと同様、減少すると保湿力が低下し、シワやたるみの原因になります。
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美肌に良いコラーゲン
コラーゲンはタンパク質の一種で、真皮層以外にも、血管や腱、歯、骨などに多く存在します。真皮層は70%がコラーゲンといわれており肌の弾力を保つのに重要な役割をしています。
網目状をしており細胞と細胞をつなぎ、ベットのスプリングのように肌に弾力を生み出す役割をしています。コラーゲンは引っ張られることに耐性があるそうで、肌を引き締め、美肌に導いてくれる女性にはうれしい栄養素。
また、コラーゲンは肌の新陳代謝を促すはたらきも持つため、補うことでターンオーバーが整いやすくなる可能性があります。
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肌の健康や美しさを保つエラスチン
エラスチンはゴムのように伸び縮みする性質を持っています。真皮層に存在し、ほかには伸縮性のある靭帯、血管といった部分には欠かすことのできない成分です。
25歳前後をピークに体内での生成量が減ってくると言われています。化粧品でエラスチンを真皮層まで届かすことはできないので、ハリを取り戻すのは難しいですが、保湿効果に優れています。
肌にもともと存在する成分なので、肌なじみもよく安心して使うことができます。また、乾燥がひどい場合はセラミドが配合された化粧品と併用するとより効果的です。
強いバリア機能をもったアミノ酸
体を作っているのは20種類のアミノ酸ですが、美肌のためには主にアスパラギン、セリン、プロリンの3つのアミノ酸が重要なはたらきをします。中でもセリンという成分には潤いを保つ効果があります。セリンは角質層に多く存在し天然保湿因子のNMFに多く含まれています。NMFは水分をガードするはたらきをするため、バリア機能が高まり保湿に効果的です。
またアミノ酸はコラーゲンを作る原料と言われています。血液中のアミノ酸濃度が高まれば、肌のハリや潤いが感じられ、低くなると肌色が悪くなったり、ツヤが失われます。
保湿クリームの効果
お肌の潤いに必要な水分が蒸散させない
効果のある保湿をするためには、水分と油分のどちらも必要。化粧水だけの使用では水分が蒸発してしまい効果がありません。むしろ肌上の水分は蒸発する際に肌の中の水分まで持っていってしまい、過乾燥となってしまいます。
もちろん水分が足りずに乾燥しているので、クリームで油分だけ与えても保湿にはなりません。必要な水分の蒸発を防ぎ、潤いを維持するためには、化粧水等で水分を与えた後には必ず、油分で覆ってあげることが必要です。
外部からの刺激から保護してくれるバリア機能
物理的には、何も塗らずに外出してしまうと、紫外線やほこり、花粉、黄砂、PM2.5などの刺激に肌をさらしてしまう事になります。乾燥以外にも日焼けやニキビなど、また別の肌トラブルの原因となるので、クリームを塗ることで新たな刺激から保護してあげましょう。
保湿クリームのおすすめの選び方
高保湿・高浸透のセラミド配合
セラミドは、バリア機能を強くするために必要な成分です。人の角質層にあるセラミドと同じ構成をしている成分に、ヒト型セラミドというものがあります。肌になじみやすく高い保湿効果があるので、多くの保湿クリームに配合されています。
もともと分子が大きく角質層に浸透しにくいというデメリットがありましたが、最近では浸透しやすいように改良されているものが多くなりました。
肌をこすらず伸びがいい
伸びがいいものを選ぶようにしましょう。伸びが悪いとこすってしまい、肌に刺激を与えてしまします。刺激を与えてしまうと、より乾燥を招いたり。肌トラブルの原因につながるので、なるべくテクスチャを確認してから使用するようにしましょう。
使いたいパーツに合った保湿クリーム
保湿クリームを使う際に、顔の中で特に乾燥しているパーツを探します。乾燥の悩みが特に出やすいのが目元と口元。特に乾燥しているパーツには保湿クリームを重ね塗りして乾燥から守りましょう。
また、目元や口元など、特に局所的に気になるパーツがある場合は、目元にはアイクリーム、口元にはリップクリームといった各パーツ専用のクリームの使用がおすすめです。
気軽に使える購入価格
保湿クリームは種類が多数販売されています。高価なものほど効果が高いとも限らず、配合される成分もさまざまです。セラミド配合のクリームも最近ではお求めやすいものが出てきているようです。肌の状態を見極め、補いたい成分が配合されているものを選びましょう。
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私は今化粧水は無印のもの、乳液は薬局で処方されるヒルドイドを使っています。 以前は芸能人が使ってるものや口コミが良いものなどを使っていましたが、肌質やなりたい肌にはそれぞれ個人差が大きいので必ずしも「他の人が良いと思うもの=自分にとって良いもの」とは限りません。 また「値段の高いものが良い」、「値段が安いから良くない」も決めつけない方が良いと思います。 まずは自分の肌質をきちんと知ってから、その肌質に合ったものを選ばれると良いと思います。
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女子力アップおすすめの市販の保湿クリーム
キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
テクスチャはとてもしっとりするのに、ふわっと軽い使い心地。セラミド機能成分、ユーカリエキスが角質層の深部まで浸透し、外部刺激で肌荒れしにくい、潤いに満ちた肌を保ちます。弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリー、アレルギーテスト済み。
肌をうるおす保湿スキンケア 肌をうるおす保湿クリーム
コクのある濃厚なクリームです。角質層に浸透しながら肌表面を保護します。うるおいを持続させるシア脂配合。皮脂幕の働きを補うことで、ハリのあるやわらかな肌に整えます。アルコール、香料、着色料、鉱物油、パラベンフリー。
ロコベースリペア ロコベースリペア クリーム
硬めのテクスチャが特徴です。水にも強く、しっかりと潤いをカバー。保湿力、長時間のカバー力、低刺激性にこだわったクリームです。セラミド3、コレステロール、遊離脂肪酸の3つの脂質成分が角質層に浸透。
保湿クリームは使いたいパーツ合ったもの
お顔専用の保湿クリーム
顔に使うときは顔専用のクリームを選ぶようにしましょう。顔用保湿クリームと体用保湿クリームとでは、成分の強さが異なる場合があります。お顔にとって効果が強すぎるクリームはかえって肌トラブルの原因になります。
油溶性成分では、セラミド、シアバター、スクワランなど、水溶性の保湿成分ではプロテオグリカン、コラーゲン、ヒアルロン酸等が配合されます。
ハンド専用の保湿クリーム
手は乾燥しやすく、手荒れしやすいので、ハンドクリームにはシアバター、スクワランや美容オイルなど、蒸発を防ぐ油溶性成分が多く配合されます。どちらかといえば粘性の高いものが多くあります。
また、角質をやわらかくするはたらきのある尿素が配合されるのも特徴。尿素はゴワゴワしやすい手肌のスキンケアによく配合されます。しもやけや手荒れなどを防ぐために、血流改善、消炎などの作用がある医薬部外品の成分が配合されます。
ボディ専用の保湿クリーム
ボディクリームは使用する範囲が広く使用量が多くなる為、顔用のクリームと比較すれば、比較的コストを抑えて作られることが多いようです。また、使用感がべたべたするのを嫌う人が多いので、顔専用やハンド専用のものよりも、油溶性成分の配合量が抑えられています。
全身用の保湿クリーム
1つのクリームで顔、ハンド、ボディ、髪の全身を保湿することができるクリームです。乾燥性敏感肌の方や、赤ちゃんから高齢の方まで幅広く使用できるよう、低刺激にこだわって作られている事が多いです。比較的なめらかで、軽いテクスチャで作られており、全身に手早くのばすことができます。
自分にあった保湿クリームに出会えたら正しく使おう
規定量を守って適量を使う
保湿クリームの各製品ごとに配合が異なるのでテクスチャも違います。適量も製品によってそれぞれ違います。一般的にはお顔全体で、パール粒大~500円玉ぐらいが目安とされていますが、メーカーの説明にしたがって使用しましょう。
塗り方はマッサージをするように軽く
伸ばす際、強くこすったりして、刺激を与えないように気を付けましょう。刺激が強いと角質層にダメージを与えてしまいますので、軽く円を描くようにやさしく丁寧に伸ばしましょう。
決められたパーツに使用
お顔専用、ハンド専用、ボディ専用、全身用とパーツごとに保湿クリームが存在しますが、それぞれ成分の配合濃度が違ったり、テクスチャが違ったりするので、決められたパーツに使用するようにしましょう。
乾燥する目元や口元に重ね塗りする
目元、口元はほかの部分よりも肌が薄く、特に乾燥しやすいパーツです。季節の変化や紫外線、花粉、冷暖房などの外的刺激を受けることで特に乾きやすくなります。
また、まばたきや食事や会話などで負担がかかりやすくいので、他の部分よりしっかり保湿してあげる必要があります。なるべく丁寧に重ね塗りしましょう。
寝る前にも塗ると効果的
寝ている間には、コップ1杯分ほどの汗をかくといわれており、体をうごかしていなくても肌はどんどん乾燥していってしまいます。肌が日中受けたダメージを修復する時間でもあります、睡眠中は肌のハリ、弾力を維持するのに必要な皮下組織の水分量をキープしたり、ターンオーバーが促進されます。就寝前にもう一度保湿クリームで保湿し肌に栄養を与えてあげることで、修復の手助けになります。
美肌のために保湿クリームと上手にお付き合い
保湿クリームを日々のお手入れに取り入れてみませんか?保湿クリームは沢山種類がありすぎて、どれをつかうべきか悩むこともありますが、おすすめの保湿クリームを参考に、始めてみましょう。
保湿の習慣が身につくことで、今まで感じていたトラブルが改善されたり、今までなかった、しっとり、ぷるぷるのお肌が手に入るかもしれません。