目次
ニキビをできやすくする間違った「スキンケア」
1.洗顔を何度もしている
洗顔は必要な皮脂まで洗い流してしまいます。身体は失われてしまった皮脂を再生しようと悪循環が生まれ、ニキビは皮脂が毛穴につまりそこにアクネ菌が繁殖するために起こります。ニキビを気にして洗顔を繰り返しているとしたら、皮脂の生成も過剰になっていきます。それが逆にニキビの原因になってしまってることも少なくありません。洗顔料の使いすぎもお肌への負担になります。
洗顔料を使えば必要な皮脂や肌の水分まで洗い流してしまいます。洗顔料は朝・夜の2回を限度としてください。それ以外は水洗顔を行うことがおすすめです。汗や老廃物、細かな汚れは水洗顔でも充分に落とすことができます。洗顔後の保湿はしっかりと行ってください。
2.洗顔の摩擦がバリア機能を低下させる
洗顔する際、肌への過剰な摩擦も要注意です。角質層を傷める原因になります。角質層は紫外線や雑菌など、外的な影響から肌を守る大切な役割を果たしています。皮脂も角質層の表面にあって皮脂膜として重要です。洗顔でその皮脂も失われ、洗顔の摩擦があるはずの角質層のキメも剥ぎ取り、バリア機能を損なわせる原因になることもあります。洗顔はしすぎないことに加えて、強すぎない、刺激を与えないことも同じように注意してください。
3.保湿ケアが不十分
洗顔で失われた水分の補給は大切です。肌表面の水分は角質層に蓄えられています。角質層は水分を充分に蓄えることでしっかりとした厚みを保ち、肌を守る役割を果たしています。肌表面の水分が失われればその能力は低下します。化粧水の役割はその水分を補給して、角質層のバリア機能を保たせるためのものです。
ただし、保湿が大切だからと言って化粧水のつけ過ぎも逆にバリア機能を低下させてしまう可能性があります。化粧水の水分でふやけた角質層は、充分な働きをできずに雑菌や紫外線の侵入を許してしまいます。また、化粧水の栄養成分が刺激になる場合や、化粧水の蒸発が肌の水分を失わせ、乾燥の原因になる場合もあります。
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4.ニキビがある部分に乳液を使っている
ニキビは毛穴に皮脂が詰まってアクネ菌が繁殖して赤ニキビとなってしまいます。乳液やクリームの中にも油分は含まれています。これは肌に必要な栄養素には水溶性と脂溶性の成分があるため。乳液とクリームの違いは脂分の油分の比率の違いです。ニキビに油分の多いクリーム使用はNG。乳液もクリームに比べて油分の比率は低いとはいうものの、毛穴に詰まって悪化させてしまう可能性もあるので、使用は控えた方が無難です。
ただし、乾燥が原因の大人ニキビの場合、保湿をすることでニキビを防ぎます。乳液やクリーム使用も視野に入れて試してみるのも良いかもしれません。
ニキビができやすい人は食事と睡眠を見直そう
ニキビの原因はスキンケアだけではない
スキンケアに気を配っていたとしても、睡眠不足や偏った食生活を続けていてはニキビのできやすい体質になってしまいます。なぜそうなるかということを理解して対処する方法が見つけていきましょう。
バランスの良い食事を摂れていない
例えばチョコレートやショートケーキなどの甘いものを食べて吸収してしまう糖分、スナック菓子や唐揚げなどの油分も皮脂の生成を過剰にします。体内に吸収され消化しきれずに残った糖分や脂分は中性脂肪として身体に残り、皮脂として皮膚表面にも浮き出てくるのです。
また、糖分の過剰摂取は腸内のバランスも損なわせ、カビの一種でもある「カンジタ」の増加を促します。それにより、免疫力の低下の原因になります。
野菜や果物に含まれる様々ね栄養成分、とくにA・C・E・βカロチンなどのビタミン類はニキビ改善に有効な栄養成分です。１日にビタミンAなら500μg(マイクログラム)、Cなら200mgの摂取を心がけたいところです。充分な栄養補給が無ければ、ニキビのできやすい体質を作り、治るはずのニキビも改善が遅れてしまいます。
睡眠不足
身体は睡眠中に修復作業をおこなっています。自律神経には起きているときに働く交感神経と寝ているときに働く副交感神経が交互に作用しています。その副交感神経は「メラトニン」と「成長ホルモン」の生成を促します。メラトニンは、抗酸化作用、免疫力の強化をはかります。成長ホルモンは、皮脂生成を促すニキビの原因にもなるのですが、本来はけがの回復や新陳代謝促進、疲労回復などを司っています。睡眠不足はこれらのホルモンの生成を阻害し、ニキビになりやすい、治りにくい環境を作る原因になるのです。
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ストレスをうまく解消できていない
ストレスを受けると人の身体は交感神経に作用して男性ホルモンの分泌を促します。また「ストレスホルモン」といわれる、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンも生成されます。これらが作用して、ニキビの原因になる皮脂の生成を過剰にしてしまうのです。ストレスはホルモンバランスを乱す原因にもなります。このホルモンバランスの乱れも皮脂の過剰生成につながってゆきます。
枕カバーや布団を干さない・洗わない
意外と軽視しがちな枕カバーや洗顔時のタオル。洗顔タオルは湿気の多いバスルームに吊るされていることが多いです。雑菌の繁殖しやすい環境です。せっかくの洗顔は仕上げのタオルにまで気を使い、毎日清潔なものに変えてゆきましょう。枕カバーにも、化膿したニキビならその膿も付着して雑菌も繁殖しやすくなります。布団もダニやアレルゲン、ハウスダストの温床です。清潔を保つように心掛けたいものですね。
ニキビを改善する3つの方法
1.肌のバリア機能を回復させる
ニキビ菌の繁殖をゆるさない抵抗力を強化しましょう。紫外線や乾燥もニキビの原因になります。まず、保湿強化でバリア機能の改善です。バリア機能は角質層がしっかりとした厚みを保つことで強化されます。そのためには化粧水で水分補給。ただし、化粧水の使いすぎにも注意してください。一度にたっぷりではなく、3度に分けてお肌を潤わせてあげてください。保湿成分であるセラミドやヒアルロン酸配合の化粧水使用を試してみるのもおすすめです。
2.ニキビ改善に効果的な睡眠をとる
身体は眠ることで修復作業を行っています。質の良い睡眠は大切です。そしてストレス解消になるリラックス効果を与えることもニキビ改善に有効です。
寝る前の1時間は室内の明かりを落として
これは心地よい眠りを誘うホルモン「メラトニン」の生成を促すためです。室内の照明を落とすことでリラックス効果も演出できます。
就寝前の入浴・軽いストレッチ
ストレッチや入浴で血行を良くすると体内の深部体温を睡眠に適した状態に促します。ただし、汗をかくまでのストレッチはニキビ改善のためにもおすすめしません。
朝は規則正しい起床を心がけてください
規則正しい起床はメラトニンの生成を促します。睡眠不足は夜の早寝で解消、朝の長寝は眠れない原因にもなります。
3.必要なビタミンを普段から摂取する
ニキビの改善に必要な栄養素として挙げられるのがまずビタミン群。ビタミンAは強力な抗酸化作用をもち、ニキビの改善にも効果を発揮します。B2は脂質を分解し、B6は新陳代謝を正常化、Cはメラニンの生成にも関係してニキビ跡や色素沈着にも効果を発揮します。そして、Eは体内でAに変換され、抗酸化作用を発揮します。これらビタミン類の摂取はニキビ改善には必須です。食生活の改善が難しいなら、サプリや野菜ジュースなどで補うことも必要かもしれません。
ニキビ体質でもニキビにならないお肌に
ニキビができてしまっても体質だからとあきらめてしまっていませんか？。体質が大きく関係するのも確かですが、環境を改善すればニキビ菌の繁殖は抑えられるのです。せっかく良くしようとして行っているスキンケアも、少しの気遣いで良くも悪くも変わってしまいます。毎日の生活習慣も少し気遣ってあげてください。結果は大きく変わるかもしれません。ニキビのできやすい体質でも、ニキビにならないお肌作りは可能です。
