目次
大人ニキビの特徴とは
20歳以上でできるニキビ
お肌のトラブルといえば、代表的なものに「ニキビ」があります。ニキビと聞くと、10代の思春期にできるものを想像する方も多いかと思いますが、10代以外の年齢でもニキビはできます。そして、20歳以上の年齢でできるニキビを大人ニキビといいます。
あごやフェイスラインに発生
大人ニキビは、フェイスラインや顎の周りに発生することが多くあります。肌が乾燥することやホルモンバランスの乱れが原因となり、肌の調子が崩れ、ニキビができてしまうのです。フェイスラインや顎の周りはそもそも皮脂が少ない部分ですが、乾燥することにより肌のバリア機能が低下してしまい、皮脂や汚れが詰まりやすくなり、ニキビの原因となります。
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腫れてなかなか治らない
大人ニキビは、いろいろな要素が絡み合い、原因が複雑なことが多いため、10代の頃のニキビとは異なり、治りにくく繰り返すという性質があります。しっかりと治すために、原因も把握して、スキンケアはもちろん、生活習慣などの根本的な部分から改善していくことが大切です。
空気の乾燥する冬にできやすい
ニキビと聞くと、皮脂によって腫れたり、膿んでいるような状態になるため、脂分が原因と考える方が多いと思います。そのため、乾燥させるとよいと考えがちですが、大人ニキビの原因は、皮脂や脂分の過多ではありません。
大人ニキビは、肌が乾燥することにより、肌の角質が固くなり毛穴を塞いでしまうことにより、毛穴に皮脂が詰まり、ニキビの元となるアクネ菌が繁殖することが原因となります。もちろん、過剰な皮脂や油分も大敵ですが、大人ニキビは乾燥により発生しやすくなると言えるでしょう。そのため、とくに空気が乾燥しやすい冬に最もできやすくなるのです。
大人ニキビの発生原因
睡眠不足
肌が受けたダメージは、睡眠中にケアしていきます。そのため、睡眠が不足すると、肌をケアする時間や力は大きく低下してしまいます。また、睡眠不足そのものが大きなストレスの原因となり、自律神経が乱れます。その結果、交感神経が活発になり、男性ホルモンが多量に分泌されてしまい、肌のバリア機能が低下して皮脂の分泌が過剰になり、ニキビが発生しやすくなるのです。
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ジャンクフードなど、外食の多い食生活
私たちの体は、食べたものからできています。そのため、ジャンクフードやファーストフード、出来合いのものなどばかり食べていると、ニキビを出来やすくしてしまいます。それらの食べ物には、保存料や添加物などが多く含まれていて、脂分の多い食べ物が多いのです。そのため、そうした食べ物を避け、食生活を改善することも大切です。
加齢による肌の乾燥
大人ニキビの原因には、加齢も考えられます。肌のターンオーバーが低下したり、免疫力が低下したり、自律神経やホルモンのバランスが乱れることによってもニキビが発生する原因となります。その上、女性は男性に比べホルモンのバランスが崩れやすいので、生活する上で起きる様々なストレスも原因となります。また、皮脂の分泌量や、肌の保水量も加齢により減っていくといわれています。そのため、乾燥した肌は、肌のバリア機能が低下します。
角質層の水分も減ってしまうため、角質も固くなります。そして、毛穴もだんだんと細く、弱くなってしまいます。そうなると、ほんの少しの皮脂でも毛穴が詰まってしまい、ニキビが出来やすくなるのです。
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生理前後のホルモンバランスの乱れ
女性にとって、生理前や生理中は体のバランスが崩れてしまうことも多く、ニキビや肌荒れなどの肌のトラブルも起こりやすくなります。生理期間中のニキビは、周期的にできることや、同じ場所に繰り返しできることが特徴です。特に、顎やフェイスライン、口の周りなどに出来やすく、これらの部分はホルモンの影響を受けやすい場所といわれています。生理前には、女性ホルモンのひとつである黄体ホルモンの影響を受けて、肌のトラブルが起きがちです。
私たちの肌には、ニキビの元となるアクネ菌を退けてくれる、「抗菌ペプチド」といわれる物質があるのですが、黄体ホルモンが増加することにより、この抗菌ペプチドが減少してしまい、肌のバリア機能が低下して、アクネ菌を抑制する力が弱まるため、ニキビが出来やすい状態となるのです。また、顎などのフェイスライン部分は、乾燥しやすい上に手で触れるなどの刺激も多いため、ニキビが発生しやすく、悪化しやすい場所といえます。
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大人ニキビを減らすためにできること
スキンケアの見直し
大人ニキビを改善するために、まずはスキンケアを見直してみましょう。ニキビに効果があるといわれる成分を含んだ化粧水や、美容液を試してみることも、1つの方法です。たとえば、「ビタミンC誘導体」は、抗酸化作用や、新陳代謝を促す作用があるといわれています。皮脂の分泌を整えて、肌をなめらかにする働きがあります。
他にも、「グリチルリチン酸」は、元々は漢方の原料として知られている天草の根に含まれている成分で、炎症を抑える作用があるといわれています。また、油分はニキビの原因となるため、オイルフリーのスキンケア用品を、また、アルコールは肌に刺激も強く、乾燥させてしまうためアルコール不使用のものを選ぶといいでしょう。
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私もよく同じ場所とかに繰り返しニキビが出来てたんですけど、1日にあまり顔を洗いすぎず余計な脂を落とさないようにしたり、洗顔する時は必ずたくさんの泡をたてて正しい洗顔方法で優しく肌をすべらせて洗ったり、すすぎ残しがないようにきちんと洗い流すことが大事なのが分かってからあまりニキビが出来なくなりました。
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体を冷やさない、食べ過ぎない、ストレスを溜めない
繰り返しできてしまうことがある大人ニキビは、スキンケアだけでは難しい場合もあります。東洋医学では、ニキビは体の中の状態や心にトラブルが起きてできます。血液に余分な糖や脂肪などの老廃物が増えることで血液の状態が悪くなり、皮膚の皮脂腺などからも老廃物は排出されます。その結果、ニキビなどの肌のトラブルが起きると考えられています。
その原因には、体の冷えにより代謝が落ちて糖質や脂質などがきちんと燃焼されずに残ってしまうこと、食べ過ぎにより、消化しきれない食べ物や過剰な栄養素が体のバランスを崩してしまうこと、ストレスを溜めることにより胃腸などの臓器の動きを低下させ、ホルモンのバランスも乱してしまうことなどが挙げられます。血液をよい状態で保つために、体を温めたり、食べ物や食生活に気を配ったり、体の中からの予防も考えてみましょう。
22時までにはベッドに入る
睡眠不足も、大人ニキビの原因となります。肌は、就寝中に修復されるといわれています。細胞を作り出す成長ホルモンが、睡眠中に分泌されることにより肌のターンオーバーが正常に行われて、新しい肌に生まれ変わります。ターンオーバーとは、肌の生まれ変わる周期を指しますが、ターンオーバーが正常に行われないと、肌の細胞を新しく作ることができずに代謝が悪くなり、様々な肌のトラブルが起こりやすくなります。
また、成長ホルモンが活発に分泌され、肌のターンオーバーが行われる時間帯は、夜の22時から深夜2時の間といわれています。そのため、22時には就寝するように心がけましょう。
朝食は抜かない
大人ニキビの改善や、ニキビ跡を残さないために、食事も大切です。中でも、肌の調子を整えるなどの働きがある、ビタミンB群やビタミンC、たんぱく質などの栄養素をバランスよく摂ることが大切です。特に朝食は、昼、夜と比べて吸収率がとても良く、ビタミンなどの栄養素を摂ることにとても適しています。ヨーグルトやフルーツ、野菜など、積極的に取り入れていきたいですね。
大人ニキビの原因は日常生活に
り返しできてしまったり、なかなか治らないといった大人ニキビですが、食生活や生活習慣を見直したり、毎日のスキンケアを工夫することにより、改善することが分かりました。規則的で健康的な生活習慣は、大人ニキビを予防できるばかりでなく、生活習慣病などの予防にもつながります。生活のリズムや食生活を見直してみるなど、ぜひ心がけてみてください。