目次
酢に含まれる栄養素と効果
有機酸による脂肪燃焼効果向上
お酢には、酢酸をはじめクエン酸、アミノ酸といった有機酸が豊富に含まれています。この有機酸は脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを助けてくれます。そのため脂肪分解効率が上がり、内臓脂肪の燃焼効果が高まるので、ダイエットにはおすすめといえます。
また、急激な血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールの合成を抑えたりする効果があります。急激な血糖値の増加はインスリンの分泌を促します。このインスリンの働きにより、血中の糖分が脂肪として体に蓄積されてしまいます。そのため、急激な血糖値の上昇を抑えることは体に脂肪がつくのを防ぐことにつながり、太りにくい体をつくるのに役立ちます。
お酢の力で疲労回復も
お酢には、疲労回復効果も期待できます。疲労の溜まった状態の体にクエン酸を補給することで、クエン酸回路が円滑に働くようになり疲労が回復されるからです。
ダイエットのために運動をしている場合、運動することによってうまれる疲労物質。それらは乳酸を分解する働きを持っているので、筋肉の疲労回復を早めてくれます。
カルシウムの吸収を促進する
お酢には、カルシウムの吸収を高めてくれる効果があります。カルシウムは脂肪の吸収を抑える効果があり積極的に摂りたい栄養素のひとつです。しかし、カルシウムが多く含まれているとされる食材を単体で食べるだけでは、なかなか摂取しにくいのが困りどころ。そこで、吸収効率の悪い魚や野菜にお酢を加えるのがおすすめ。お酢で調理することで、食材はカルシウムを吸収しやすい状態になります。
カルシウムが不足すると体脂肪がつきやすくなるうえ、ホルモンのバランスを崩しがちになります。そういった面からも、しっかりとカルシウムをとり、健康的な体でダイエットができる状態を作りましょう。
気になるむくみを解消してくれる
お酢にはむくみ改善効果も。お酢には利尿作用がありデトックス効果が期待できるからです。
健康な体は弱アルカリ性の状態に保たれています。そこに疲労がたまり、体の状態が酸性に変わり始めるとさらに疲れやすくなってしまいます。人間は弱アルカリ性と酸性のバランスを、排尿することで保っていますが、疲れなどが原因で体に老廃物がたまってくると、うまく水分調節ができなくなりむくみの原因になります。
そこで、お酢の出番。利尿作用を使って体から余分な水分を排出することで、体内のイオンバランスが正常に保たれむくみ解消にも役立ちます。
ドロドロ血液をサラサラに
お酢に含まれるアルギニンという成分は、体内で一酸化窒素を作り出す働きを持っています。一酸化窒素は血管を広げ血流を良くしてくれるので、血液サラサラ効果が期待できます。
また、血液中に中性脂肪やコレステロール、糖分などの濃度が高くなることでドロドロ血液になってしまいます。お酢に含まれているアミノ酸がこのドロドロの原因である中性脂肪やコレステロールに働きかけて正常にしてくれることで血液をサラサラにしてくれます。
血液がサラサラになるとビタミンやミネラルといった必要な栄養素がきちんと全身に行き渡るようになり、ダイエット効果を引き上げてくれます。
悩みのタネ・便秘とさよなら
お酢に含まれる酢酸が体の中でクエン酸に変わり、腸内の有害な細菌を減らしてくれる効果も。腸のぜんどう運動をうながし便の排出をスムーズにしてくれます。そのため、腸内環境が改善され便秘解消につながります。
便秘が解消されることで肌荒れや吹き出物を抑える一因にもなるため、美肌効果も期待できます。また、お酢に含まれるビタミンCなどの抗酸化作用によって、肌老化の原因である活性酸素が除去されます。お酢には血行を良くする効果もあるので新陳代謝があがり、肌のくすみが解消され肌の色もワントーン明るくなるなど思わぬところで嬉しい効果もあるかも。
元々、季節の変わり目や、自律神経のバランスが崩れた時に、顔や首に吹き出物が出来やすい体質でした。治ってもまた同じところに繰り返しできる吹き出物にとても困っていました。身体の中からキレイにしないと肌の根本はよくならないなと思い、リンゴ酢を1年前くらいから毎日朝食前に飲むようにしました。お酢には、老廃物を流す効果や、利尿作用があり、ビタミンも豊富に含まれているため、飲み続けて半年くらいで吹き出物が出にくくなり今では季節の変わり目などにも肌が安定するようになりました。 お酢ダイエットは効果がある?種類と期待できる6つの良いことさんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
お酢の種類とカロリー
お酢には大きく分けて「醸造酢」と「合成酢」の2つがあります。醸造酢は、穀物酢・米酢・黒酢・リンゴ酢などで、合成酢は氷酢酸や酢酸を水で薄めて砂糖やうま味などを混ぜて人工的に作ったお酢を指します。これらの違いは商品ラベルに書かれているので、すぐに見分けが付くはず。
穀物酢
醸造酢のうちで原料に、米・小麦・玄米・トウモロコシなどの穀物を使って作られたものを穀物酢と呼びます。
米酢
米を1,000ml中に40g以上使って作られた穀物酢のこと。カロリーは大さじ1杯で7kcalです。多くの米酢はまろやかな風味ですが、醸造用のアルコールを混ぜて作った米酢は酸味が強くなります。またお米の量が120gと多かったり、ベースのお酒に純米酒を使っていたりする米酢は「純米酢」と呼ばれ、通常の米酢よりもまろやかで有機酸を多く含んでいます。
黒酢
原料に米、もしくは米と小麦または大麦を使って作られた穀物酢です。カロリーは米酢と同じで大さじ1杯で7kcalです。1,000ml中に180gのお米を使って作られた黒酢は「米黒酢」、1,000ml中に180gの大麦を使って作られた黒酢を「大麦黒酢」といいます。黒酢にはアミノ酸が豊富に含まれているので他のお酢に比べて健康に効果的なお酢として知られています。
その他の穀物酢
米酢や黒酢以外の穀物酢のことです。原材料に米や小麦、大麦、トウモロコシなどを使っています。1,000ml中に40g未満と少ない量の米を使っているもののことです。カロリーは大さじ1杯で4kcalと米酢や黒酢より少し低く、味もさっぱりとしていて使いやすいお酢です。
果実酢
果実酢とは、果実の搾り汁が1,000ml中に300g以上入っているものをいいます。果実酢は原材料に穀物が使われていないのでアミノ酸の含有量は少ないですが、使われている果実によって含まれる有効成分はかわります。また、果実酢はクセが少なく飲みやすいのも特徴です。
リンゴ酢
リンゴ酢は、さわやかであまい香りのすっきりとした酸味の果実酢です。カリウムを豊富に含んでいて高血圧や糖尿病予防に効果があります。またリンゴ酸やクエン酸も含んでいるのでダイエット効果も期待できます。
ワインビネガー
ワインから作るお酢で、ブドウの香りが高くおいしいお酢の代表とも言えます。糖質が少なくヘルシーなお酢です。
バルサミコ酢
甘みの強いブドウのみを使って作られたお酢で5~7年と長い年月をかけて熟成します。料理の仕上げに数滴たらすことで料理の味を調える調味料として使われます。
ザクロ酢
ザクロは女性ホルモンと似た働きをしてくれる栄養素をもっていて、美と健康をサポートしてくれる効果があります。このザクロ酢を発酵させて作ったのが紅酢で、フルーティーで飲みやすいので女性に人気のお酢です。
酢ダイエットの方法
食後もしくは食事と一緒に摂る方法
理想的なお酢の摂取量は1日30mlで、1回の食事で10mlずつ3回に分けて摂るのがおすすめ。お酢を飲む最適なタイミングは、食事中もしくは食後がよいといわれています。お酢には血糖値の急激な上昇を抑えてくれて、内臓脂肪が溜まりにくくしてくれる働きがあるためダイエットの基礎となる体づくりに一役買います。
しかし良い点ばかりでもありません。お酢には食欲を促進させる効果もあるため、食前に飲んでしまうと食事を摂りすぎてしまいダイエットの効果が薄れる可能性があります。そのため、飲むタイミングは重要。気をつけてくださいね。
寝る前に飲む方法
お酢には血行をよくしてくれる効果があるので、ホットドリンクに混ぜることで体を温めてくれます。寝る前には、大さじ1杯のお酢をホットドリンクに混ぜて寝る前に飲むだけ。また、お風呂上がりなど体が温まっているときにお酢入りのホットドリンクを飲むと新陳代謝があがり、ダイエット効果がさらに期待できます。
酢ダイエットのおすすめレシピやメニュー
ホット黒酢
材料
・お湯150ml
・黒酢大さじ1
・はちみつ大さじ1
・レモン汁小さじ1
作り方
お湯以外の材料をすべてコップに入れ良く混ぜ合わせ、しっかり混ぜ合わせたらお湯で溶いたら完成です。
黒酢に含まれるクエン酸は筋肉に溜まった乳酸を分解してくれる効果があり、アミノ酸は代謝を上げてくれるので、疲労回復とダイエットにとても役立ちます。
はちみつには疲労回復のほかに便秘改善効果があり、寝る前にはちみつを摂取することで深くて質の良い睡眠が得られます。質の良い睡眠をとることで成長ホルモンの分泌が活発になり、寝ている間も体の状態を健康に保ちます。
ダイエットの大敵である疲労と便秘が解消できて、なおかつ代謝もアップするホット黒酢ドリンクはとてもおすすめの一品ですよ。
酢ショウガ
■材料
・ショウガ100g
・お酢100ml
・はちみつ20g
■作り方
1.ショウガは良く洗って皮ごとみじん切りにします。
2.耐熱容器にみじん切りにしたショウガを入れ、ラップしてレンジで1分30秒加熱します。
3.粗熱が取れたら密封容器に入れ、酢とはちみつを入れ軽く混ぜます。
4.冷蔵庫で一晩寝かせたら完成です。
ショウガは体を温めてくれて冷え性改善に役立つ食材として有名です。そのほかにダイエット効果・便秘解消・美肌効果・生活習慣病予防などさまざまな効果が期待出来る食材です。
お酢には血液をサラサラにして血流を改善してくれる効果があります。血行が良くなることで体の余分な水分が排出されむくみが解消されます。
中でも、ショウガに含まれるシンゲロールという体を温めてくれる成分はお酢と一緒に撮ることで、体に吸収されやすくなります。そのためショウガとの相性は抜群で最強コンビと言えます。
黒糖バナナ酢
材料
・バナナ1本
・黒糖100g
・お酢200ml
作り方
バナナを2cm幅に切り、耐熱容器に黒糖、バナナ、お酢の順で入れます。その後蓋をせずレンジで30秒(600w)加熱。レンジから出し、しっかり蓋をして冷蔵庫で一晩ねかせたら完成です。
バナナに含まれるカリウムは、老廃物の排出を促してくれる働きがありむくみ解消に効果的です。また、食物繊維やビタミンA、ビタミンB6が含まれているので便秘を解消しお肌をきれいにしてくれる効果もあります。
酢ダイエットで気を付けること
飲むタイミングは食事中か食後
お酢を飲むタイミングに注意が必要です。お酢を飲むタイミングは食事中、もしくは食後がおすすめ。
先にも述べましたが、お酢には食欲を増進させる作用があるからです。食前にお酢を飲むことで食欲が増進されてしまうと、普段以上に食べてしまってせっかくのダイエットが台無しになってしまう恐れがあるので要注意。
余分な食事をさけるためにも食前や空腹時に飲むのは避けましょう。
お酢は薄めて飲むように
お酢を薄めずに原液のままで飲むのは危険です。なぜなら、お酢は酸が強いため空腹時に飲むと食道や胃、腸などに負担がかかってしまうから。食事中や食後であれば胃の中に食べ物があり、お酢の酸を中和してくれて内臓へのダメージも小さくなります。
食道や胃などの消化器官を傷めてしまう危険性があるので、お酢を飲むときには10倍程度に薄めてなおかつ食事が胃の中にある状態で飲むようにしてください。
飲んだあとは歯磨きを
お酢を飲んだ後は歯磨きをするようにしてください。お酢を飲んだ直後に歯が溶けてしまうということはありませんが、毎日飲んでいると、お酢の酸によって浸食されてくることがあります。
常にお酢が口の中に残っている状態は歯を傷める原因になりますので、お酢を飲んだら歯磨きをするか口をゆすぐようにしましょう。特に、寝る前に飲むときは歯磨きを忘れないように。
口内の状態が良いときに飲むこと
口内炎など粘膜に傷があるときにはお酢を飲むのは控えましょう。口の中や胃の中など粘膜に傷があると、お酢の酸に刺激されてしまいます。酸によって刺激されて痛みがあるだけでなく、炎症を起こして傷を悪化させてしまう可能性もあります。
口内炎や胃炎があるときは無理をせず、お酢を飲むことは避けた方が無難です。
やっぱり飲み過ぎはだめ
過剰摂取に注意してください。いくら健康に良いといわれるお酢でも過剰摂取は逆効果です。1日30ml以内にしましょう。商品によっては1日の摂取目安が書かれているので、その量に従って飲むようにしてください。
お酢には血流を良くしてくれる作用もありますが、反対に体を冷やす作用ももっています。そのため冷え性の方はお酢を摂りすぎると冷え性が悪化する恐れがあります。冷えが気になる方は、お酢を飲む際にお湯で割るなどして温めて飲むことをおすすめします。
バラエティに富んだ摂取方法があるお酢にチャレンジしてみて
お酢は有機酸をはじめ、ビタミン・ミネラルを多く含んでいてダイエットだけでなく美容・健康効果の高い食品です。料理に使ったり、食後に飲んだり、寝る前に飲んだりとお酢を摂る方法はいろいろあるので、飽きることなく続けやすいダイエット方法です。
しかし、飲むタイミングや1日の摂取量などを間違うと期待していたのとは逆の効果が出てしまったり、体調を崩してしまったりする恐れがあります。いくつかある注意点に十分気を付けて取り組んで効果的なダイエットを行ってください。
また有酸素運動を取り入れることで、お酢の効果をさらに高めてくれます。食事とともに運動も習慣づけるように心がけると、よりダイエット効果が期待できます。