目次
おでこにニキビができる原因
毛穴が詰まっているから
皮脂の多さ、乾燥、古い角質やファンデーションなどの汚れが、毛穴を詰まらせる原因です。
思春期は、皮脂の分泌が一番過剰な時期で、特にTゾーンは皮脂腺が多く大量の皮脂が分泌されます。大人になるとおでこのニキビは落ち着いてきます。この皮脂の過剰分泌が、思春期のおでこのニキビにつながります。
また、部活など運動後、おでこを汗でべたべたのまま放置していたり、清潔なタオルで拭いていなかったり、汗を拭いたタオルは最近の宝庫。これで拭くことによりニキビが悪化する原因にもなります。
頭皮が乾燥することでフケがつく
マラセチア菌はおでこニキビのほか頭皮の乾燥を引き起こしフケの原因にもなります。マラセチア菌はアクネ菌と同様に皮膚に常在する菌でカビの1種です。マラセチア菌は放置していてもなかなか治らない菌で頭皮トラブル、肌トラブルに悪影響を及ぼします。
あまりにもおでこのニキビや湿疹がひどくなっている場合は、マラセチア菌を疑いましょう。皮膚科に行くとマラセチアの増殖を抑える抗真菌薬が処方されます。予防法は、バランスの良い食生活、身体を清潔にすること、肌に触れるものは清潔にすることです。
頭皮の皮脂が過剰分泌
髪の毛の生え際にできるニキビは、過剰に皮脂が分泌されているオイリー肌(脂性肌)です。過剰な皮脂分泌でおでこがオイリーになっているのでティッシュで肌をおさえ、油分をとってあげましょう。
人は、防衛反応から汗をかきやすくなり、頭皮や生え際まで影響します。脂っぽい肌のまま放置しているといつになってもニキビは治りません。洗顔した際は、生え際までしっかり洗い流し、肌を清潔に保つようにしましょう。
消化器官が弱っているから
暴飲暴食をしたり、胃腸が不調になると、腸の働きが悪くなります。腸の働きが悪くなると便秘にを引き起こす原因に。便秘になると腸内に毒素がたまり、それが血液を通して全身に巡り、代謝を悪くします。
代謝が悪くなると、身体にたまった毒素を毛穴から出そうとし、毛穴を傷つけニキビとなります。消化器官が弱っているとそれが、おでこや口周りに多くニキビという形で表れてしまいます。
過剰なストレスを抱えている
思春期は成長期にホルモンバランスの変化が関係していて、皮脂の分泌量が増えやすいため、おでこニキビができます。大人になってからのおでこニキビの原因は、ストレスです。ストレスにより自律神経のバランスが乱れ、皮脂の分泌量が過剰になります。
おでこは汗腺が集中しているので、緊張しやすい人、神経質な人、汗っかきな人、何事も気にしすぎる人などは、毛穴が皮脂で詰まりやすくアクネ菌が繁殖しニキビになりやすくなります。
キャップやニット帽の摩擦
帽子やニット帽などはおでこに直接触れて、摩擦の刺激がニキビの原因になりかねませんので注意が必要です。また、頻繁にかぶっている帽子は汗や皮脂がついています。繰り返し使うことにより雑菌が繁殖している部分を肌につけている状態が長くなり、ニキビの原因になります。
帽子は洗濯をして清潔にし、しっかり除菌が出来ていることが大切になります。
ヘアスプレーやヘアワックス
前髪は私たちが思っているよりも汚いものです。常に外気にさらされており、ほこりや細菌が付き放題。ヘアスプレーやワックスなどつけている際はなおさら汚れが付きやすい状態です。
その髪の毛についた汚れで、前髪など毛先がおでこにくっつくことにより、菌のエサになります。菌が繁殖しニキビが出来てしまいます。すでにニキビが出来ている場合は、なおさら傷口に汚れが入りこみ、悪化していきます。

こめかみにニキビができる原因
シャンプーやリンスを洗い落としきれていない
シャンプーの際の洗い残しは非常に多いものです。さらに、微量な雑菌は必ず付着したままの状態になっています。こめかみに髪の毛がかかっていることで毛穴に雑菌が入り込んでニキビの原因になります。
髪の毛がこめかみにかかり、ニキビが繰り返しできてしまう場合は、髪の毛をあげ、こめかみにつかないようにまとめましょう。
肝臓の不調が原因
暴飲暴食やアルコールの過剰摂取、運動不足や慢性肥満により、肝機能が低下してしまうことでこめかみにニキビができる原因になります。 肝機能の調子を整えるには、アルコールをまず控えるようすることです。週に3回から5回肝臓をやすめると身体の調子がよくなる傾向にあります。アルコールが原因でニキビどころか、肝硬変にもつながりますので注意するようにしましょう。
枕カバーを清潔に保っていない
一見綺麗そうに見えても見えない雑菌がたくさんついている枕カバー。寝ている間に汗や皮脂がたくさんついたまま何日も使い続けることにより、雑菌の宝庫になります。
雑菌がついている枕に毎日頭や顔をつけて寝ていることにより、毛穴から雑菌が入り込み、こめかみにニキビができてしまうことがあります。枕カバーは、毎日洗濯し、清潔に保つことでニキビの予防につながります。

耳や目尻にニキビができる原因
腎臓が弱っているから
腎臓は、身体の老廃物を尿として排出したり、身体の水分の量を一定に保つ働きがあります。むくみや身体の疲れが抜けない場合、腎臓が弱っている可能性があります。腎臓が弱ると耳や目尻にニキビができる原因になります。
腎臓機能を回復させるためには、適度な運動をし、リンパの流れをよくすること、しっかり睡眠をとること、塩分の摂りすぎに注意すること、身体を冷やさないようにすることです。
洗顔のときに洗い残しがあるから
耳や目の周りは、意識をしないと洗顔時に洗い残しが起こります。メイクやクレンジング成分などの洗い残しは、毛穴を塞いでしまうことでニキビをつくります。洗い残された洗顔料やメイクや皮脂に雑菌繁殖します。
洗顔時はきちんと流すように心がけることが大切です。しかし、強くこすりすぎると色素沈着を起こす可能性がありますので、優しく丁寧にしっかり流すことがポイントです。
血行が滞っているから
顔は肌が薄く毛細血管が肌の表面に近いです。顔の肌は非常にデリケートでちょっとした刺激や変化で傷がついてしまいます。血行が滞っていたり傷がついてしまうと赤くなったり、皮膚内にアクネ菌が繁殖しニキビの原因になります。血行不良になるとターンオーバーが崩れます。
血行を良くするために、マッサージが有効です。親指以外の指4本を左右のこめかみに当て、軽く押すようにしながら耳の横→耳下→首の横→肩→鎖骨のくぼみまで下に向かってマッサージするするとよいでしょう。

頬にニキビができる原因
頬杖を突く癖がある
キーボードや携帯電話などを触り、人の手は常に雑菌がついている状態にあります。顔の周りを無意識に触ってしまう癖がある人は多くいます。頬杖は広範囲で顔を触るため、肌荒れの原因になります。
ニキビの原因になること以外にも、顔のゆがみや、シワやほうれい線の原因にもなりますので意識して直すようにしていきましょう。
男性ホルモンが増えているから
もとは皮脂の分泌が少ない部分の頬。睡眠不足やストレスによりホルモンバランスが乱れ、男性ホルモンが優位になってしまっていることにより、皮脂の分泌量が過剰になっている可能性があります。不規則な生活を続けていると、頬ニキビは治らないばかりか、悪化していきます。生活習慣の見直しをしていくようにしましょう。
呼吸器系が弱っているから
呼吸器系の不調による新陳代謝に影響を与えてしまうため頬ニキビにつながります。肺活量が弱い、喘息もちであることや、のどが弱い、風邪や慢性鼻炎など、鼻を悪くしているなどで新陳代謝が乱れます。
新陳代謝の乱れは、血行不良になり、肌の老廃物は排出されず、身体にたまります。呼吸器系を改善することで頬ニキビが良くなっていくことがありますので見直しましょう。
糖分や脂肪分を多く摂っているから
胃液の減少や、虚弱が原因になっていることがあります。特に胃腸や肝臓に負担をかける、甘いものや脂っこいものの摂りすぎは大きな原因になります。脂であげてある食品やお菓子・ケーキチョコレートなどは、糖分と油分のかたまりです。食事内容を見直し、身体をいたわるようにしていきましょう。

鼻にニキビができる原因
油分の多いファンデーション使っているから
ファンデーションがニキビの原因となってしまう理由は、油分が多いことがあります。ファンデーションは、リキッドタイプやパウダータイプ、クリームタイプなどさまざまありますが、カバー力が大きい順に
- 1.クリームファンデーション
- 2.リキッドファンデーション
- 3.パウダーファンデーション
- 4.ルースファンデーション
- 5.ミネラルファンデーション・フェイスパウダー
カバー力が大きいということは、その分油分がたくさん含まれており、その油分を変質させないよう防腐剤も含まれています。上から順に、肌負担が大きくなりますので注意が必要です。
下地をつけている
下地をしっかりつけることはニキビ肌にはNGです。下地をつけることでキープ力があがり、肌をより美しく見せることができますが、上記と同様に、下地には油分が多く含まれます。油分が多いことはニキビに蓋をしてしまうようなもの。油分が毛穴に入り込み、アクネ菌の餌となり、余計にニキビを悪化させることにつながります。ファンデーションをつける場合は、油分に油分を重ねることになりますので、ニキビができている場合は、下地は控えるようにしましょう。
ターンオーバーが乱れているから
食生活やストレス、睡眠不足により、ターンオーバーが乱れると過剰な皮脂分泌が起こるほか、本来剥がれ落ちる角質が剥がれ落ちずに鼻に残ってしまい、毛穴で皮脂と混ざり、詰まってしまいます。
詰まった毛穴の中で、アクネ菌が増殖して、毛穴が炎症することで鼻ニキビになります。ターンオーバーを正常に整えてあげることで肌の調子を改善していくことが期待できます。
肝臓や腎臓が弱っているから
肝臓や腎臓が弱ることにより鼻ニキビにつながります。原因は、乱れた食生活、アルコールの過剰摂取にあります。特に肝臓は、肝心要といういい方があるほどで、毒素解毒、脂肪貯蔵など大事な役割をしています。
肝臓は、ホルモンが代謝されることにも関係があります。働きすぎでストレスがたまることも肝臓に影響しますので、適度に身体をいたわるようにしましょう。
手で角栓を取り除いたから
角栓が気になるあまり、爪や手で押し出していませんか?これは、ニキビの原因になります。手で押し出すことにより、角栓の周りの皮膚にまで刺激になり、炎症をおこすことがあります。
また、すっぽり開いた毛穴には雑菌が繁殖しやすい状態です。外部からのホコリやごみ、指からの細菌が毛穴に入ることにより、ニキビにつながります。
角栓は自然に剥がれることを待つことが大切です。無理やり取り除こうとすると、皮脂が過剰に分泌し、毛穴が詰まる原因にもまりますので注意しましょう。

口周りにニキビができる原因
ビタミンが不足しているから
口周りのニキビはビタミン不足が原因といわれています。食事によるビタミン不足のほか、たばこ、紫外線などの影響によりビタミンを多く失っている可能性もあります。
ビタミンAが不足すると肌の保護機能が低下し、表皮や肌の粘膜が外部からの刺激を受けやすくなります。また、ビタミンCは抗酸化作用があるので、不足すると抗酸化の働きが弱くなり、ニキビができやすくなります。
胃腸が弱っているから
飲みすぎ、食べすぎなど不規則な食生活をすることにより、胃腸が荒れ、口周りにニキビが出来てしまいます。また、胃が荒れると、身体の疲労感、むくみ、貧血、月経過多。めまい、立ち眩みなど、主に血液などの滞りや血液不足による症状も現れます。
肌だけでなく身体のいたるところに影響します。食生活の見直しから、身体全体を整える気持ちで、身体に優しい栄養をとるように整えていきましょう。
肌に合わない化粧品を使っている
口周りはほかの部分に比べると刺激を受けやすくデリケートな部分です。肌に合わない化粧品を使っていたり、普段使っている口紅が刺激になっていることがあります。また、合わない化粧品を使うことで、水分と油分か崩れ乾燥を引き起こしていることも。
ほかに、食事の際、甘いものや、油っこいものに付着してできることもあります。食事で口周りが汚れたら、清潔なハンカチなどでこまめに拭くようにしましょう。
口周りの毛穴が小さいから
口周りは毛穴が小さく乾燥しやすいため、ニキビの原因となる皮脂が詰まりやすい傾向があります。また、皮脂汚れ、ファンデーションなどが綺麗に洗えず残ってしまうことにより、毛穴を詰まらせ、ニキビを引き起こす原因になります。
丁寧な洗顔を心がけること、しっかり隅々まで洗い流すことが大切です。乾燥しやすい場所ですので、しっかり保湿も忘れずに行うようにしましょう。

あごにニキビができる原因
ストレスが原因でホルモンバランスが乱れている
女性の場合は性周期によってホルモンバランスが変化するため、それに合わせて肌のコンディションも変化しています。女性ホルモンのうちの一つ黄体ホルモンが、皮脂の分泌を活発にします。男性の場合は、女性のような周期はありませんが、もともと男性ホルモンの影響で皮脂の分泌量は多くなります。
ホルモンバランスが乱れる原因はストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れや環境の変化などです。ストレスを感じるとステロイドホルモンと男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が促進されます。ステロイドホルモンも男性ホルモンも、皮脂の分泌を増加させるため、ニキビが出来やすい状態を招きます。
体が冷えているから
冷えは血行が滞っている状態です。新陳代謝が下がり、酸素不足で老廃物がたまります。結果、ターンオーバーが乱れ、顎ニキビができ、さらに、くすみや肌老化が進んでしまう悪循環になります。
さらに、下半身の血液の流れが低下し、冷えることによって子宮が冷えてしまったり、生理不順日本つながりホルモンバランスが崩れる原因にもなります。なるべく冷たい飲み物はさけ、常温または温かい飲み物を飲むようにし身体を冷やさないようにしましょう。
婦人科系のトラブルが隠れているから
女性にとって生理が定期的に来ていることは健康のバロメーターです。これが不順になるとホルモンバランスの乱れ、女性ホルモン量が安定しないという状態になります。ホルモンバランスが乱れると、肌トラブルにつながります。
女性ホルモンは肌の水分・皮脂量にも関係しています。ホルモン量が安定しないと肌の水分量・皮脂量も安定しません。女性ホルモンの量が少なくなると男性ホルモンが優位になり、皮脂の分泌が促進し、ニキビの原因になります。
間違ったスキンケア
顔のスキンケアは毎日行っているという方でも、あごやフェイスラインあたりは行き届いていない場合も多いようです。すすぎ不足で洗顔料があごに残っていたり、保湿化粧品がフェイスラインまでしっかり補えていないということがないようにしましょう。
洗顔料でしっかり皮脂汚れが落とせていないとニキビを繰り返します。また、保湿不足により皮脂の過剰分泌がおこり、ニキビの原因になることがありますので注意しましょう。

ニキビができたらやってはいけないこと
手でニキビをつぶすこと
指でつまんだり、爪で芯を出すことはよくありません。潰した手から、ニキビの傷口に雑菌が入り、炎症を起こします。ニキビは悪化し、最悪の場合はニキビ跡になります。また、潰すときに周りの肌を傷つけ、強い圧力をかけることが刺激になり、メラニンの生成が促されシミや色素沈着など、さらなるトラブルの元になります。
ひとたび潰しますと、その場所が気になり無意識のうちに触ったりしてしまいがちですので、手でつぶすことは避けましょう。
何度も洗顔をすること
たくさん洗顔をしたからといって肌は綺麗になりません。洗顔を何度もすればするほど必要な皮脂まで洗い流してしまいます。洗顔のし過ぎから、皮脂の過剰分泌がおこり毛穴が詰まり、余計にニキビを増やしてしまいます。また、肌に摩擦を与えて傷つけてしまい、トラブルを起こす原因に。
さらに、皮脂とともに天然保湿因子や細胞間脂質まで洗い流されてしまい、肌のバリア機能が低下します。肌が乾燥するだけでなく、少しの刺激でもかゆみを感じやすくなり、ウィルスや細菌の侵入しやすい状態になります。洗顔は1日2回までがおすすめです。
ピーリングケアをすること
ピーリングは、角質を剥がすことで肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を促す美容法です。ニキビケアにピーリングは効果的といわれますが、ピーリングの副作用は使い方を間違えることによって肌荒れや乾燥、ニキビなど、肌トラブルが起こることがあります。ピーリング後の肌は薄くなり、とても敏感になっています。しっかりクリームなどで保湿ケアを行うことはもちろん、外出時に日焼け止めを塗るなどしていつも以上に対策をとることが必要でしょう。

ニキビは身体からSOSのサインだということを忘れないで
ニキビの出来た位置により原因を知ることで、身体の不調が分かります。ニキビができたからといってニキビ部分を治そうとしてもなかなか治らない、また同じ場所にできてしまうということの原因は身体の中にあります。ニキビが教えてくれる身体のサインをしっかり受け止めて、普段の生活の見直しや、食生活、ストレス改善など、自分の身体を見つめなおしましょう。