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化粧水が「肌に浸透する」とは
化粧水の肌への浸透の仕組み
「化粧水が肌へ浸透する」というのは、一体どういうことでしょうか。お肌、つまり皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3層に分かれています。その一番上の表皮だけでも角質層の他、4層にも分かれています。基礎化粧品の中にはこの「角質層」へのアプローチを明記したものが多いですよね。角質層は厚さ0.02ミリで、角質細胞と細胞間物質の2種類で構成されています。この細胞間物質まで浸透することを「化粧水が角質層まで浸透する」と表現しているのです。
浸透しないその理由は洗顔方法や角質肥厚
では何故、細胞間物質まで化粧水の成分が浸透しないのでしょうか。それは、ずばり「古くなった角質層」が邪魔をしているから。表皮の一番上が角質層、一番下の層が基底層です。
基底層では新しい細胞が作られ、成長と共に日々上に移動していきます。この時、古い細胞が上手に剥がれずに残ってしまうと「角質肥厚」という肌トラブルになってしまうのです。誤った洗顔やストレス、ホルモンバランスの乱れなどから肌のサイクルが狂ってしまうのが原因です。
浸透した状態がわからない?浸透するとどうなる?
では化粧水が細胞間物質まで浸透すると、肌はどうなるのでしょう。この「細胞間物質」とは、角質細胞の隙間を埋めるように存在している細胞のことをいいます。特徴はズバリ「保湿」です。肌サイクルが整った状態で、細胞間物質まで化粧水が浸透すると、水分が満たされた状態に保たれます。なんだかベタベタするだけという場合、古い角質層が剥がれ落ちず、その下の細胞間物質までたどりついていないのかもしれませんね。
トラブルがない肌は浸透しない
「えっ?今までの話と違う」と思った方も多いのではないでしょうか?でも違うのです。肌サイクルの整った皮膚では、古い細胞である角質層が自然と剥がれ、新しい細胞が上にきます。細胞間物質は保湿成分は主な特徴なので、トラブルがない正常な肌サイクルを保たれた肌は、余分な保湿成分が必要ないということなのです。喉がカラカラの時は、水分たっぷり補給しますよね。でも水分をたっぷり摂った場合は、それ以上の水分はあまり必要ではないというのと同じです。
化粧水の浸透力をあげる方法とポイント
では化粧水の浸透力をあげるにはどうしたらいいのでしょうか。それはズバリ、正しい洗顔方法で汚れを落として、古い角質層を剥がして溜めないことです。
効果的な洗顔方法
汚れを落とすというと、ごしごし洗うことをイメージしてしまいがちですが、そうすると肌が痛んでしまい、余計な肌トラブルの原因になってしまいます。丁寧なクレンジングとよく泡立てた洗顔料で、肌を優しく包み込むように、ぬるめのお湯で、洗うことが効果的な洗顔方法です。また洗顔料たっぷりで、肌本来の潤いを保つ成分まで洗い流してしまうのも気をつけなければなりません。朝は寝ている間の汗や汚れだけを落とすようにしましょう。
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私もとても乾燥肌ですが、今まではしっかり泡は立てつつだいぶ肌に負担をかけるような洗い方をしていました。乾燥しすぎた肌には化粧水もいくらつけても足りない状態。常に目尻や、頬が突っ張っていました。 何かいい方法はないのかなと探して今は、炭酸の洗顔フォームを週2くらいのペースで使用しています。それ以外の日は保湿力の高い洗顔フォームを使用しています。炭酸の洗顔フォームを使用し始めてからは、毛穴の汚れ、角質もしっかり取れ、化粧水の浸透力がグンと上がりました。洗いあがった後の突っ張りも無くなり肌の状態はとても良いです。
効果的な化粧水のつけ方
化粧水などを効果的に肌に浸透させるには、どうしたらいいのでしょうか。温度が高くなると分子運動が活発になるため高くなる「浸透圧」。朝の起床時は、目を覚まそうと冷たい水で洗顔しがちです。冷たい水で洗顔して、冷たい手でぺたぺたと冷たい化粧水だと「浸透圧」は低いままです。
ぬるめのお湯で洗顔したら、手のひらに化粧水を適量とって、温めてから肌へ。軽く押さえるようにつけていきます。化粧水をつけた後、しばらく手で覆って温めてあげるのも忘れずに。
ニキビや吹き出物のある場合は、洗顔後に抗炎症作用のある化粧水で、炎症を抑えながら水分を補ってあげるのが効果的です。
季節によっては、乾燥していてお肌にハリがない場合などは、上記の方法で化粧水をつけた後、特に乾燥が気になる部分に保湿性分が高い化粧水を重ねづけしてみましょう。ぱしゃぱしゃとつけるのではなく、優しく包み込むように覆うやり方です。重ねづけは何度もやっても効果あるというわけではありません。異なる成分の化粧水を重ねづけする際には、最初に化粧水をつけた後、1分から3分くらい間を空けてから、重ねづけするのが効果的です。
導入美容液やふき取り化粧水の使用で浸透率を高める
導入美容液とは、ブースターと呼ばれ、一般的に「肌の浸透力を高める」働きをする美容液のことです。肌活動を活性化し、角質層まで「成分」を届けるためのルートを作ってくれる役割を果たすもの。洗顔後、この導入美容液(ブースター)をお肌につけ、その後で化粧水を使うのが一般的です。メーカーによっては、化粧水の後に使う場合もあります。
では、ふき取り化粧水はどういうものでしょうか。洗顔後にお肌に残った汚れや角質をふき取って、清潔な肌に導くものです。清潔な肌になれば、その後の化粧水成分や美容液成分が、細胞間物質まで浸透するので、効果が期待されるというわけです。
ピーリングによる角質ケア
肌の新陳代謝が低下してしまい、古い角質が肌に蓄積されてしまった場合、その角質を除去することで、肌はよみがえることができます。そんなお肌の改善には、ピーリングが効果的です。ピーリングには、クリニックで行える「メディカルピーリング」や「レーザーピーリング」と自宅で手軽に行えるピーリングがあります。
メディカルピーリングは、主にグリコル酸やサリチル酸、乳酸などの薬液が使われるため、余分な角質を柔らかくし、剥がし、新しい肌の再生を促すことができますが、高額な場合が多く、何回か施術しないといけない場合もあるようです。
自宅でピーリングをするならば、フルーツ酸(AHA)配合の低刺激な石けんで、洗顔とピーリングを一緒に行うタイプ、顔につけた後に洗い流すタイプ、顔につけるだけのものなどさまざまなものがあります。特にピーリング石鹸は1000円以下のものもあり、コスパもいいのがうれしいですね。
ただし、どんなにコスパがよくても、ピーリングは古い角質を剥がすことなので、週1回まで。また生理前や生理中のお肌は、ホルモンバランスも崩しがちですので、避けましょう。自分の肌にあったターンでピーリングすることが効果的です。気を付けなければならないのは、ピーリング後です。お肌がとても敏感になっていますので、紫外線対策や保湿対策も忘れずに。
化粧水から乳液をつけて蒸発を防ぐ
保湿成分の高い化粧水をお肌に浸透させても、そのまま放置してしまったら、蒸発してしまいます。化粧水をつけたら、乳液をつけて、水分と成分にふたをしてしまいましょう。
自分の肌質に合った化粧水を選ぶ
季節によって、乾燥したり、油分が多かったり、と肌質にも微妙な変化があります。自分に合った化粧水を選んで、正しいスキンケアを身につけましょう。お肌チェックなど積極的に利用するのも、自分の肌質を知るための効果的な方法です。
化粧水を浸透させるための注意点
つけ過ぎはお肌の負担に?
化粧水をたっぷりつけたから大丈夫?いいえ、つけすぎはかえってお肌に負担をかけてしまい、正常な肌サイクルを崩す原因にもなります。適量を心がけましょう。
手でのパッティングは浸透しても肌を傷めるのでNG
手でたたき込むようにお肌をパッティングするのは、お肌を傷めます。温かく清潔な手の平で、化粧水を温めてから、優しく覆うようにハンドプレスしましょう。手で覆ってしばらく温めてあげるのも効果的です。
おすすめ化粧水まとめ
1.SK-Ⅱフェイシャルトリートメントエッセンス
整肌保湿成分のピテラTM(ガラクトミセス培養液)が、肌本来の動きを整えます。ちょっと独特の匂いがありますが、ピテラの効果は抜群です。肌のきめが整い、ハリやツヤが!ちなみに@cosmeでは敏感肌以外すべて1位獲得なのも納得の化粧水です。(2017年6月現在)
2.アルビオン薬用スキンコンディショナーエッセンシャル
医薬部外品の白い薬用化粧水。肌のコンディションを整え、肌荒れ、乾燥を防ぎます。うるおい成分ハトムギエキスも入っていて、発売からなんと43年のロングセラーです。フローラルブーケの香りも印象的で毎日のスキンケアタイムが楽しみになりそうな化粧水ですね。
3.ナチュリエスキンコンディショナー(ハトムギ化粧水)
天然植物成分ハトムギエキス(保湿成分)配合の化粧水。プチプラコスメの中でもコスパ最高の人気の高い化粧水です。500mlで650円というコスパの良さから、顔だけではなく全身にも使えると人気の化粧水です。しっとりしているのにべたつかない使用感も好評価なのも納得です。
正しい洗顔と化粧水のつけ方で浸透しやすい肌にしよう
毎日洗顔して、化粧水をつけても効果がなかったり、お肌のコンディションが悪くなってしまった方は、正しい洗顔方法で、清潔な肌に、温かい手で包み込むように化粧水をつけ、保湿成分を浸透させることで、理想のお肌を手にいれましょう。