目次
乾燥ニキビの特徴と原因
大人になって皮脂の分泌も多くないのにニキビ。なんでだろうと思ってしまいますよね。その原因を一言でいうと「肌が乾燥している」から。
乾燥ニキビの特徴と湿疹との違い
乾燥ニキビ
乾燥ニキビは角質層の乾燥が原因です。
角質層は「角質細胞」とそれをとりまく「細胞間脂質」で構成されています。
角質層の水分はその「細胞間脂質」に存在し、セラミドやNMF天然保湿因子で守られています。しかし、いろいろな原因で肌能力が低下し、セラミドやNMF天然保湿因子が減少して、充分な機能を発揮できずにいることで角質層の水分が失われてしまいます。これが乾燥肌。
乾燥肌になると「細胞間脂質」の層が細く縮んで、毛穴も小さくなってしまいます。
たとえ少しの皮脂でも詰まって白ニキビになってしまう、これが乾燥ニキビです。
湿疹
湿疹は種類も原因もさまざまです。生活習慣や体質も影響して、外部からの刺激に反応して起こる症状。バリア機能が低下していることが大きな原因のひとつです。紫外線、雑菌、ウイルス、ハウスダストなどで起こる免疫反応、肌が刺激と戦って炎症を起こしている、これが湿疹なのです。
ニキビの原因は乾燥と毛穴に詰まった皮脂
乾燥ニキビの原因は、乾燥が引き起こす毛穴に詰まった皮脂。
正しい洗顔で皮脂を取り除くことも大切です、ただ、注意すべきは元の原因である乾燥肌。皮脂の生成を正常にするためには角質層の厚みを正常に戻す乾燥対策が重要になってきます。
そして、乾燥した状態の肌は角質層の厚みが小さく縮んだ状態でいるために、外部の刺激も受けやすくなります。それにより肌の一番上の層「表皮層」を構成する基底層(表皮層の構成は底の部分から基底層、有棘層、顆粒層、角質層4つ層の分かれます)やその中にあるメラノサイト(メラニンを生成する)、そして肌の真ん中の層「真皮層」への影響も現れて、ニキビ跡や色素沈着などの肌の深部の炎症となって、治りも表面の炎症に比べてはるかに難しいものになってしまいます。
▼さらに詳しい解説はこちら
毛穴詰まりの黒ニキビの直し方は?皮脂コントロールです健やか肌に
オイリー肌も乾燥原因かも?
オイリー肌は、見た目は皮脂のてかりが気になる脂性肌のように思えます。
けれど、皮脂が過剰に生成される原因に、洗顔や入浴、発汗で失われるために生成を繰り返す場合と、肌が乾燥しているためにそれを防ごうという反応で生成が過剰になる場合もあるのです。
表面はてかりが気になるオイリー肌でも、角質層の水分量が少なくなっているために、内部は角質層も薄くバリア機能も低下した、乾燥状態であることも少なくはありません。
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オイリー肌改善のために見直すべき、生活習慣とケア方法とは
乾燥ニキビの治し方
乾燥ニキビも治し方は基本的に、他のニキビと同じ。ただ注意すべきは乾燥対策。角質層の機能を改善させることがニキビにならないお肌作りに繋がります。
正しい洗顔と保湿ケアで治す
ニキビの改善に洗顔は何より大切
それは頻繁にしっかりと洗顔するのではなく、お肌に負担をかけない洗顔で肌の「清潔」をキープすること。乾燥した肌は少しの刺激にも敏感です。
優しく、今あるニキビをこれ以上に炎症させないための洗顔を行ってください。
・泡立てた洗顔料でお顔を覆い、しばらく放置。(ゴシゴシ洗いは厳禁です)
・肌温(ぬるま湯)のお湯で
・パシャパシャ洗いで充分に洗顔(肌に残った洗顔料もニキビの原因になります)
・清潔なタオルで吸着させるようにお顔を覆い、水分を取り除きます。
そして、化粧水で水分補給。過剰な皮脂の生成を防ぎます。
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ニキビが出来てている時は、やっぱり刺激を与えないことだと思います。どうしても気になってしまって触ったりしてしまい、余計に治りにくくなってしまいます。私は、ニキビが出来た時は、化粧を落とす時はたっぷりのメイク落としで摩擦で刺激を与えないよう優しく落とします。そして、ニキビ用に売ってる泥タイプのパックをするようにしています。年齢と共に治りも遅くなるし、丁寧にすることを心掛けています
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ニキビにシートパックはNG?
乾燥ニキビだから保湿のためのシートパック。ところが、炎症してしまった状態のニキビに余計な栄養成分は負担となって逆に炎症を悪化させる場合もあります。
クレイ(泥)なら老廃物や皮脂を吸着させ、お肌のためになる栄養成分も含まれています。洗顔前のケアならクレイパック、ただし、刺激にならないマイルドなケアを心がけてくださいね。
間違った洗顔によりニキビが悪化することもある
過剰な洗顔、必要以上に皮脂を取り除けば肌は生成を繰り返す悪循環が生まれます。
洗顔時のゴシゴシ洗いも炎症を起こしている状態には負担です。
冷たすぎる冷水は毛穴を閉じてしまい、熱すぎるお湯は敏感な状態の肌には刺激です。意外と忘れてしまいがちなタオルについた雑菌にも注意が必要です。
そしてなにより、乾燥した肌に洗顔は負担。
バリア機能も低下している状態に刺激を与え、少なくなっている水分も奪います。
優しく洗顔、しっかり保湿を怠れば、今あるニキビを悪化させることもあるのです。
乾燥肌に良い洗顔料の選び方&おすすめ洗顔料
ニキビ洗顔料は泡立てタイプのものが肌への刺激も少なく、おすすめです。
しかし、洗顔フォームといわれるタイプのものには泡立たせるための界面活性剤が使用されているものも多くあります。
これもできれば頻繁には使用したくない成分のひとつ。脱脂力が強く、乾燥の原因にもなります。洗顔も洗顔料の使用は朝晩の2回までが良いでしょう。
ムースネトワイアントA
吸い付くようなクリーミーで弾力のある泡が、乾燥や紫外線によるダメージを受けた肌をいたわりながらつややかで柔らかな肌に仕上げます。
天使の優しさ
乾燥とニキビ対策におすすめです。中世ヨーロッパに伝わるレシピを再現。ビタミンEを豊富に含むアーモンドパウダーが潤いを与えながら古い角質を除去。毛穴の汚れを落とし、肌を滑らかに整えます。
ビフェスタ 泡洗顔 ブライトアップ
乳酸配合、極微細な濃密泡が毛穴の奥の汚れ、くすみを落とし、細部までクリアな透明肌へ導きます。
スキンケアアイテムの選び方
化粧水は刺激(小)で保湿効果(高)を
肌が乾燥している、これは角質層の結合も緩み、厚みも薄く縮んでいる状態、バリア機能も低下しています。だから水分補給、そして保湿。気遣ってあげたいのは刺激を与えないこと。今まで使い慣れたものでも、ヒリヒリ感が出るようであれば使用は控えるようにしてください。
ビタミンC誘導体やヒアルロン酸、アミノ酸配合の化粧水はその栄養成分がニキビ改善にも有効です。最近ではセラミド配合の高保湿化粧水も市販されています。これは角質層に向けた保湿、そしてバリア機能にも効果を発揮するものと思います。
■ソフィーナ ボーテ 高保湿化粧水 しっとり
乾燥して硬くなりがちな角質細胞の中のケラチン線維に水分を抱え込ませ、角質が柔らかくなり潤いあふれる肌に導くケラチン保水処方。iTPS複合体配合、角質層まで潤い高浸透処方。
乳液は「セラミド配合」でさらに効果UP
乳液やクリームは油分の配合が異なる、脂溶性の栄養を補うためのもの。乾燥肌の水分保持には欠かせないアイテムです。乾燥ニキビでおすすめしたい栄養素は、セラミド。角質層の水分を維持する成分、バリア機能を強化します。潤って守るたのもしい成分なんです。そして脂溶性。乳液やクリームに配合されているものが多いです。
■エトヴォスモイスチャーライジングセラム
5種類のヒト型セラミド配合、美容液と乳液の2役を兼ねた保湿美容液。セラミドに加え、ヒアルロン酸やアミノ酸、ホホバオイルなどの保湿成分を配合。
エトヴォスモイスチャーライジングセラム
乾燥ニキビを悪化させない為の注意点
ニキビがかゆくても、かくのはNG
ニキビがかゆいと感じる原因のひとつは乾燥。バリア機能も低下して雑菌の繁殖や、外的な刺激にも敏感になってしまいます。しかし、引っ掻くのはNG。手にある雑菌が患部について悪化、炎症性のニキビになってしまう可能性があります。
化膿した黄ニキビになれば、ニキビ跡や色素沈着など、後々まで残ってしまうことも少なくありません。乾燥ニキビにはまず保湿、化粧水、そして乳液やクリームで肌の乾燥対策も必要です。
ワセリンは保護剤の役割のみ
乾燥ニキビにワセリンが効果があると話題になっています。これはワセリンが肌表面を保護することでバリア機能を助けるためです。けれどワセリンは石油を原料としています。毛穴に詰まれば逆にニキビの原因にもなってしまうのです。
ファンデーションはミネラル成分が多いものを
ファンデーションは毛穴に詰まるとニキビの原因になりやすいと言われています。使用されている成分には界面活性剤やシリコンなど、お肌の刺激となってニキビを悪化させる原因になるものも含まれています。できれば使用を控えてほしいアイテム。
しかし、目立つニキビを隠してくれる嬉しいコスメです。使用するもは、お肌に優しい天然のミネラル配合のものがおすすめです。新陳代謝も促進して、香料や防腐剤など、お肌の負担となる成分を使わなずに済みます。
クレンジングは摩擦や刺激のないタイプを使う
クレンジング、曲者です。油性の下地クリームやファンデーションを取り去るためにはやはり油性のものを使用します。ここで、避けた方がよいのはニキビを悪化させる摩擦や刺激。
クレンジングについては、油性といえど、肌を包み込むクリームや乳液タイプのものがおすすめです。逆にシートやローションタイプはあっさり感はありますが、コットン使用の摩擦がニキビには不向きです。
炎症性のニキビは注意。赤ニキビができてしまったら皮膚科治療
ニキビは体質が影響する治りにくい病気のひとつなのだと考えてください。化膿した黄ニキビはニキビ跡になってしまうことも少なくありません。できてしまったニキビ跡の治療は費用も時間もかかります。ニキビは赤ニキビで撃退です。早い段階なら塗り薬で治療も可能です。
▼さらに詳しい解説はこちら
治らない「赤ニキビ」の原因は?メカニズムを理解して早めにケア
正しい保湿でツヤ肌に
乾燥ニキビは肌の能力低下が原因する大人ニキビ。生活習慣も大きく影響します。
しかし、生活の改善はなかなか難しい場合だってありますよね。そのようなときは、スキンケアで、お肌を気遣ってあげてください。お肌のためになるスキンケアで水分補給。お肌に潤いを取り戻すことがニキビ対策につながります。