目次
化粧水を手作りするメリット
自分の肌に合う化粧水が作れる
保湿成分や、香りなど自分の好みや、肌に合うものだけで作ることができます。爽やかな香りやあまい香りなどを選べたりします。
乾燥肌の人は、保湿成分を多くしたり、オイリー肌の人はさっぱりタイプで保湿もしっかりできるものなど、自分にあった化粧水が作れます。
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「手作り化粧水」自分好みのスキンケアで肌の悩みとサヨナラ
色々試せる
気になる成分や、リラックス効果があるものなど、自分の気に入ったものを入れることができるので、気になった成分をすぐに試すことができます。
市販のたくさん種類が混じっているものでは、1つの成分を試せませんが、手作りなら、1つずつためすことができます。少量で作ることができるので、何種類か作っておいて気分で変えることができます。
コストパフォーマンスが高い
材料のコストが安いので、いろんな種類を試せます。最初試すときは、少量作ってみて、肌に合ったらたくさん作るなど、工夫できて便利です。
毎日違うものを使い、少量ずつ成分を変えて作ることが出来るので、毎日楽しむことができます。精油の効果を利用して、リラックス効果や疲労回復などその日の体調に合わせて変えるとができます。
注意すべき点
市販のものと違い、防腐剤を使っていないので、腐りやすく、菌が繁殖しやすくなります。化粧水の入れ物は新品で清潔なものを用意し、化粧水を作るとき、手の消毒を必ず行います。
ベルガモットやレモン、メリッサはシミができやすいので注意が必要です。
化粧水はどうやって作るのか
基本の化粧水の材料と分量
精製水とグリセリンと容器を準備します。グリセリンは、精製水に対して、5%を目安に混ぜます。しっとりが好きな人は5%~10%位の間で好みに調整します。
容器は、メモリがついていると便利です。例えば、100㎖の精製水に対して、グリセリンは5㎖で作ります。メモリがなければ、小さじを上手に使いましょう。小匙1杯5㎖です。
グリセリンの保湿効果
入れる量でしっとり感が変わったり、入れすぎは水分を奪う原因になります。グリセリンは、高い保湿力を持っていて、乾燥した肌に塗ることで、古い角質を柔らかくしながら保湿します。
2%~10%の分量が良く、それ以上入れてしまうと、吸水性があるので肌の水分を奪い始めます。たくさんつければいいわけではないので、適量を使うようにしましょう。
エタノールで腐りにくくする
エタノールは殺菌作用や消毒の効果があります。水にも油にも溶けやすく、揮発性なので、化粧水の防腐剤や殺菌剤として使用されています。
ホホバオイルは水分の蒸発を防ぐ
ホホバオイルは、人間の肌にも含まれるワックスエステルを含んでいて、水分を逃がさない強力なバリア機能を持っています。保湿効果が高く、角質を和らげる効果もあります。
また、ビタミンEを豊富に含み抗酸化作用もあるので、肌の老化を防ぐ効果もあります。傷の治療などにも使われていて、安全性も高いです。
基本の化粧水の作り方
容器が汚いと菌が繁殖してしまうので、必ずアルコール消毒や、熱湯消毒をします。容器は透明なものを選ぶと中がどのくらい入っているかわかるので、分かりやすいです。異物が入ってるときも気付きやすいので、透明なものを選ぶようにしましょう。
プラスアルファで効果を高める
エッセンシャルオイル(精油)は、約300種類あり、植物の花や、果実の皮、樹皮、葉、種子などから抽出した100%天然の揮発性オイルです。殺菌作用や抗菌作用、ホルモン調整作用などがあります。
クエン酸や尿素、日本酒なども殺菌作用や抗菌作用、保湿作用があるものも多くあるので、好みのものをプラスするのも良いでしょう。
エッセンシャルオイルを使う
エッセンシャルオイル(精油)を知る
エッセンシャルオイルは、アロマテラピーでもよく使われていますが、植物由来の芳香成分が含まれています。アロマテラピーで使われているアロマオイルは、100%天然成分です。
人工的に希釈されたものでは、精油本来の効果は期待できません。エッセンシャルオイルは、病気を治すための医薬品ではなく、人間の身体に備わっている自然治癒力を最大限に引き出して高める作用です。
エッセンシャルオイルの選び方
不純物なしの100%天然のエッセンシャルオイルを選ぶことが大切です。ラベルに記入された植物の学術名や、成分表示を必ず確認しましょう。
不純物が入っていると、精油本来の効果が期待できなかったり、悪影響を及ぼすこともあるので、注意が必要です。
エッセンシャルオイルの悩み別おすすめ
ラベンダー
ラベンダーには、いろいろな種類があり精油として利用されているのは、スパイクラベンダー、ラバンジン、フレンチラベンダーの3種類です。
ラベンダーには、肌の代謝を上げる効果があり、ニキビや傷などを早く治す効果があります。普通肌にも、敏感肌にも、炎症肌にも使うことができます。
安眠効果もあるので、寝つきが悪い時にもおすすめの精油です。フローラルな優しい香りです。
ティーツリー
消毒や殺菌作用があるので、ニキビや湿疹に効果があります。細菌性の肌トラブルを解決へと導いてくれます。
樹木から抽出されていて、フレッシュで苦みと甘さが混ざったウッディな香りです。気分を落ち着かせる効果もあるので、イライラしているときにもおすすめです。
ネロリ
引き締め効果があるので、しわやたるみを目立たなくします。保湿効果も高く、混合肌・敏感肌・脂性肌にも効果的です。肌のターンオーバーを促す働きもあるため、年齢肌のお手入れにもおすすめです。
交感神経を鎮静させる効果もあるので、不眠症などの睡眠障害や、リラックスしたいときなどにもオススメです。
ローズ
コラーゲンの合成を促進する効果があるため、肌の潤いを高めます。肌の炎症を抑えてくれたり、吹き出物に効果があるので、老化防止にもつながります。
女性ホルモンの調整作用があるので、月経時の痛みや大人ニキビなどにも効果が期待できます。
効果のあるオプション
クエン酸
化粧水を適切なphにする効果があるので、肌を引き締めや、品質維持をしてくれます。肌のターンオーバーを正常化する働きもあり、ビタミンが豊富なので、老化防止にもつながります。
弱酸性に傾くことで、角質層が柔らかくなり、ピーリング効果も期待できます。
尿素
尿素は天然保湿成分として、水分の蒸発を防ぐ保湿効果があります。なぜ保湿できるかというと、酸素や窒素についた水素はプラスの電気を持っていて、酸素自身はマイナスの電気を持っています。
この2つが水素結合の力によって、混じり合うことができるため、皮膚に塗った尿素が水分子を引き寄せて保湿できます。
ただし、顔の皮膚は薄いので、尿素の働きで角質層がとられるとバリア機能ごと失うことがあるので注意が必要です。尿素が肌に合えば、乾燥やアトピーにも使うことができます。
美容成分を含める
コウジ酸、プラセンタ、ヒアルロン酸、などのものがあります。コウジ酸は、酒造りなどに使われる麹菌を培養してつくられています。メラニンの生成を抑制し、美白効果があります。
プラセンタとは、胎盤のことです。プラセンタは、細胞レベルで若返らせてくれる効果があるので、年齢とともに衰えていく代謝を正常にする効果があります。
ヒアルロン酸は、高い保水性があるので、保湿効果があり、肌をプルプルに保つ効果があります。
日本酒・酒粕で作る
お酒は、米発酵母エキスと表示され保湿効果に優れています。コウジ酸による、メラニン色素の原因となるチロシナーゼを抑制する働きがあるので、美白効果もあります。
フェルラ酸という、酸化防止の成分が入っているので、肌のたるみやクスミにも効果があります。
緑茶で作る
緑茶には、抗菌、殺菌作用があり、ニキビにも効果的です。ビタミンCの効果で、活性酸素を抑える働きがあるので、シミの防止になります。
精製水の代わりとして使え、緑茶に殺菌効果があることで、菌の増殖を抑えることも期待できます。
手作り化粧水を使用する時に
異常を感じたら使用を中止
使用する前に、パッチテストを行います。少量を腕につけて1日様子を見て異常がなければ使用しましょう。
防腐剤がないので、菌が繁殖しやすいです。肌に異常を感じたら、使用を中止しましょう。
もう化粧水で悩まない
今まで合う化粧水が見つからず、成分もどれがいいのか分からず悩んでいた方も自分で作れば、合う成分もすぐにわかります。
最初はシンプルなものから始め、徐々に成分を増やしたり、好きな精油をいれてみたり、オリジナルの化粧水を作っていきましょう。