目次
未婚の女性の割合
結婚適齢期の女性の6割が未婚
結婚適齢期は、人によって考え方が違いますが、女性の場合は、27~30歳と考えている人が多いようです。男性の結婚適齢期が、28~35歳であることと比べると、女性の方が出産を視野に入れている分、早めになっています。
それに対して、初婚の平均年齢は、2015年において男性は31.1歳、女性は29.4歳であり、年々増加傾向にあります。初婚年齢が30歳より若いので、平均すると結婚適齢期に結婚している人は多いですが、2015年の国税調査において、25~29歳で未婚女性の割合は61.3%と、結婚適齢期の約6割の女性が結婚していないことがわかります。
30歳の女性で5年以内に結婚するのは3人に1人
日本の国税調査の結果を見てみると、2015年時点において、30歳女性が5年以内に結婚する割合は、35.5%と3人に1人程度です。逆に考えると、30歳未婚女性が、34歳になっても3分の2が未婚のままです。
35歳になると、5年以内に結婚する割合は21.5%と5人に1人程度となります。35歳独身女性の5分の4は、40歳になっても独身のままということです。
30歳の女性の約50%は10年後も未婚
最近は晩婚化が進み、30歳を過ぎてから結婚する人も多くなってきました。しかし、現状の日本の統計結果を見てみると、30歳独身女性の約半数は、10年後の40歳になっても未婚のままです。結婚適齢期を過ぎて結婚したいと思っていても、半数の女性しか結婚できていないのが現状です。
仕事やプライベートが楽しくて、結婚したくない人は問題ないですが、家庭を持ち、子供を産み育てたいと考えている人にとっては、30代で結婚しておかなければ、なかなか厳しいです。
40歳で5年以内で結婚するのは1割
30歳で独身の女性の人が、10年後の40歳で未婚の割合は50%ですが、その40歳で5年以内で結婚する割合は9.3%と1割程度です。40歳独身女性になると、ほとんどの人がそのまま独身でいることがわかります。
40歳になると子供を産むことが難しくなり、仕事やプライベートが充実している人は、結婚願望が弱くなる人が多いようです。
アラフォーの4人に1人は未婚
40歳女性の未婚率は、2015年の国税調査によると20.7%です。40代女性全体で見ると、全体の4人に1人は未婚です。また、未婚の割合は、関東など都会の方が未婚率が高い傾向にあります。40歳未婚女性の割合が、全国平均で20.7%であるのに対して、東京だけを見てみると27%もあります。
仕事をし、経済的にも自立している女性は、結婚に頼らなくても生きていけるので、結婚を重視していない人が多い傾向にあります。

女性が結婚しない理由
自分で生きていきたいと思うから
男女平等が当たり前になり、女性が社会的に活躍するようになり、「自分で稼いで自分で生きていきたい」と自立した考え方を持つ女性が増えてきました。そのような考え方をする人は、男性とお付き合いをしてデートを楽しむけれど、結婚は前向きには考えないことが多いようです。
自分の仕事にやりがいを感じており、自分の生活スタイルを他人に乱されたくないと思っており、結婚願望が低くなってしまうためです。
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結婚をめんどくさいと感じる理由とメリット、デメリットについて
結婚に強い憧れがないから
日本では、3組に1組のカップルが離婚しています。芸能ニュースでも離婚ネタはとても多く、離婚後に生き生きと活躍している女性も数多くいます。情報がすぐに手に入る時代、「離婚」が特別なことではなく日常に溢れています。未婚女性や離婚後の女性でも、社会的に活躍して楽しそうに生活している情報が、たくさん入手できます。
そのような状況で「結婚し、子供を作り、温かい家庭を築く」ことに対して、強い憧れを抱かない女性が増えてきました。家庭の幸せ以外にも、社会的に活躍することや、自分の好きなことをして生きるということに、魅力を感じる人も多くなってきています。
マイペースに生きていきたいから
20代のころは「結婚したい」と思っていても、30代になると、自分の生活スタイルや生活のこだわりが増えてきます。特に都会で一人暮らしをしている人は、周辺に楽しいことがたくさんあり、一人の生活を有意義に過ごしている場合が多く、マイペースで自分の自由にできる時間を失いたくないと考える人が多いようです。
仕事をしている女性は、金銭的にも余裕があり、稼いだお金でヨガ、料理、登山など自分の趣味を持って、楽しんでいる人も多くなってきています。
実家暮らしで親と離れたくないから
最近は少子高齢化社会で、ひとりっ子や2人兄弟姉妹程度が多くなってきています。子供の数が少ないと、親が1人の子供にかける時間も増え、子供を可愛がるため、いつまでも親離れできない子供になってしまいます。
親の方もいつまでも、子供を子供扱いをして子離れできない親が多く、子供もそんな親に甘えてしまいます。親と仲がいいのは素敵ですが、いつまでも実家暮らしで快適な生活をしていると、結婚が遠のいてしまうので注意しましょう。
結婚よりも恋愛がすきだから
「恋人はいるけれど結婚したくない」という女性も、最近は増えてきています。このタイプは、働いていてある程度の収入はあり、自分に自信を持っている女性が多いです。自分の好きな時間にデートを楽しみたいと思う反面、結婚し男性と一緒に生活することは面倒だと感じるようです。
生活面だけではなく、結婚相手の両親との付き合いや、世間体なども気にしなければならなくなり、結婚すると他に考えなければならないことが増えます。子供を作る気がなければ、恋愛だけの方が気軽で楽しいと思ってしまいますね。
結婚を幸せの象徴だと捉えていないから
昔は、結婚して温かい家庭を築くのが幸せと考えられており、「結婚していない人は可哀そう」「結婚してないのは何か理由があるからだろう」と、結婚することが当たり前だと捉えられていました。しかし、最近はSNSやインターネットが普及し、独身でも楽しく生活している人の様子が、簡単に見られる時代になりました。
芸能人でも、一人身で楽しく生活している様子を、ブログなどで発信している人もいます。最近は結婚しなくても受け入れられ、一人で楽しく生きる生き方も、選択しやすい時代だといえます。
結婚を面倒だと思うから
「結婚=幸せ」と、単純にそれだけでしょうか。お金の問題、親戚付き合いの問題、仕事の問題など、結婚後は多くの問題が立ちはだかります。今まで他人だった二人が結婚して、末長く一緒に寄り添って生きていくのだから、多くの問題があるのは避けては通れません。
一人で生きていくならば、自分のことだけを考えて、好きな時間に好きなことをして生きていけばいいので、気が楽ですが、結婚すると家族の都合に合わせなければなりません。

結婚しないことのメリット
お金の使い方が自由
「結婚したらおこずかい制になった」という男性はとても多いです。女性はおこずかい制になる人は多くないようですが、お金を自由に使えるわけではないのが現状です。
結婚後に、女性が家庭の財布をにぎっていたとしても、家賃、生活費、交際費などを差し引き、これからの貯金も考えると、美容やファッションに自由にお金を使えません。共働きだとしても、自分で稼いだお金を家庭に入れている女性は多いようです。
時間の使い方も自分で決められる
結婚すると、「夫が帰宅するまでに晩ご飯をつくらなければならない」など、時間的に拘束される場合が多いです。独身のときは、仕事帰りにヨガ教室に寄ってから帰宅するなど、自由に使っていた時間も、結婚すると家族に合わせなければならなくなり、自分の好きなことをする時間を断念しなければならないことが多くなります。
さらに子供が産まれると、子供の世話にかける時間が多くなり、自分のことを優先できなくなり、自分の時間を作ることはとても大変です。
親戚付き合いがない
結婚すると、お盆や正月などに、結婚相手の親戚の家に行くカップルはとても多いです。今の日本は、昔ほど行事や風習を重んじてはいませんが、結婚相手の両親の考え方に合わせなければならないことは、いまだに多いです。
それに反すると、義理両親との関係がぎくしゃくして、今後の長い結婚生活のことを考えると、義理両親とは仲良く円満にしておいた方が問題が起きずにすみます。実際に結婚した人でも、義理両親との関係がうまくいかないことが原因で、離婚する場合も少なくないようです。
夫の分の家事をしなくていい
男女平等が一般的な考え方として定着していますが、家事を女性がしている家庭の方がまだまだ多いです。専業主婦ならは、料理、洗濯、掃除をしても時間ができますが、共働きの場合は、朝と晩を使って家事を済ませなければならないので、自分の時間を作ることはとても難しいです。
自分だけならば手抜きもできますが、夫がいると手抜きしづらく、体調がすぐれないときでも、無理に頑張って家事をこなす人もいます。
家庭に束縛されない
交友は、結婚すると減る場合が多いようです。家族ぐるみでお付き合いできる友人がいるといいのですが、頻繁に遊びに出掛けることは結婚するとできなくなります。
自由に遊んでいいというスタイルのカップルもいますが、自由といっても誰と何をして、何時に帰ってくるかは夫に伝えてから出掛ける人が多いので、独身のように誰にも何も言わずに遊ぶこととは全く違います。寛容な夫と結婚できたとしても、家庭の束縛からは逃れられません。
自由に恋愛できる
当然ですが、結婚してからは、夫以外の人と自由に恋愛できません。ばれてしまうと、離婚しなかったにしても夫との関係が悪くなって、後々までずっと引きずります。
さらに離婚して、慰謝料まで取られてしまうケースもあるようです。独身で、まだまだ自由に恋愛を楽しみたいと考えている人は、結婚しない方が楽しく生活できます。
所帯じみない
結婚しても若々しくきれいを保っている女性はいますが、それはほんの一部で、ほとんどの人が所帯じみた雰囲気になっていきます。結婚して子供をもつと、家族のために使う時間が多くなり、美容やファッションにあてていた時間がなくなります。
きれいで若々しい姿を保つためには、結婚後でも時間を捻出し、努力するしかありません。ときには、夫の協力も必要になります。

結婚しないことのデメリット
孤独と不安と付き合う必要があること
独身女性で、仕事や生活に不満があるわけではないけれど、なんとなく孤独や不安を感じてしまう人が多いです。どんなに友人が多く楽しい生活を送っていても、いざというときに一人になり、孤独を感じることもあります。
また、この先ずっと一人で、年をとり病気をしてしまったら、誰が面倒をみてくれるのだろうと、未来のことを考えて不安になってしまいます。この不安は、年齢を重ねてもずっと付きまといます。
社会的に変わり者だとみなされること
「結婚しない」ことがそれほど珍しいことではない時代ですが、結婚しない人に対して、偏見を持つ人も少なからずいます。自分は何とも思っていなくても、周りからは「きれいな人なのになぜ結婚できないのだろう」と思われているかもしれません。
面と向かって言う人はなかなかいないですが、結婚しないと変わり者だとみなされる場面もあるので、覚悟しましょう。
楽しみを共有できる人が近くにいないこと
家族がいると、常に家の中に人がいるので、大きいことでなくても、何か楽しいことがあるとすぐ共有でき、小さな喜びが少しだけ大きくなります。喜びを共有すると、喜びがさらに倍増する効果があるので、近くに共有できる相手がいることは、いつもの生活を豊かにしてくれます。
独身でも友人に電話をかけることもできますが、いつも時間を気にせずに、連絡がとれるわけではありません。結婚すると、夫と一緒に生活する煩わしさもありますが、楽しいことを共有できるというメリットがあります。

未婚率が高い女性の職業
個性的であることが求められるデザイナー
男性が結婚相手に求めることは、「いつもにこにこ笑顔で温かく見守ってくれること」です。ようするに男性は結婚に「普通」であることを求めています。そのため、個性的な仕事であるデザイナーなどは敬遠されてしまいます。
個性的な考え方やファッションなどは、男性のイメージする結婚とは正反対なのです。デザイナーなど個性的な仕事をしている女性は、プライベートと仕事を切り分けた方が結婚しやすいです。
自分の技術を極める必要のある音楽家
自分の技術を極める仕事は、常に努力が必要です。プライベートな時間も、自分の仕事のために努力を惜しまず、時間を割いている人が多いです。仕事を応援し、協力してくれる男性も多いですが、仕事に一生懸命になるあまりに、男性のことまで気が回らなくなる可能性もあります。
自分の技術を高める必要のある音楽家などは、結婚するゆとりができない人が多いです。パートナーに同業種の人を選ぶと、比較的理解が得られやすいです。
ハードな仕事の情報処理技術者
理系で情報処理などの技術者をしている人は、仕事がハードでなかなか結婚まで考えるゆとりができません。男性が多い職場で出会いは多いのですが、毎日残業し男性顔負けで働くので、自分の美容にかける時間や、デートを楽しむ時間を捻出することが難しいです。
このようなハードな仕事をしている人は、社内恋愛、社内結婚が多いです。そのまま共働きの人も中にはいますが、結婚や出産を契機に退社する人も多いです。
勤務体系が不規則な看護師
出会いが多そうに見られる看護師ですが、結婚していない人も多いです。大きな病院は夜勤などもあり、憧れの職業だと思われがちですが、ハードワークな職場です。
入院もある病院は、平日勤務だけではなく、夜勤や土日勤務もあるので、デートする時間が合わせられず、別れてしまうカップルもいます。出会いは多い看護師ですが、結婚にいきつくまでに別れてしまうケースが多いです。
自分よりも稼ぎのよい女医
女性の医師は、同じ医師かステータスの高い職業の男性と結婚したいと考えている人が多いです。研修医を修了しても忙しく、なかなか時間がとれない職業なので、学生のうちに結婚してしまう人もいます。
女医はプライドが高く、結婚相手に求める理想も高い傾向にあるので、婚期を逃すしてしまうと、仕事の忙しさに追われ結婚できない人も大勢います。結婚したいならば、あまり理想を高くしすぎないことがポイントです。
男性客の多い店の接客業
ホステスやスナックなどで働く女性は、男性と接する機会が多いですが、男性客と結婚まで行く人はあまり多くないようです。付き合ったとしても、お店と日常とのギャップがあるため、食い違いが生じて別れてしまいます。
男性も結婚を前提にお付き合いするよりは、遊びで付き合う人の方が多いです。また、男性客の多い店の接客業は夜の営業が多く、昼と夜が逆転してしまうため、昼間のデートができにくいことも、結婚までいかない理由のひとつです。
ハードワークなキャビンアテンダント
女性に人気の職業のキャビンアテンダントですが、結婚しにくい職業のひとつです。勤務時間帯が一定でないため、男性とお付き合いしたとしても、デートするための予定が男性と合いにくく、別れてしまうケースもあります。
見た目は華やかですがハードワークで、遠方に行くことも多く、仕事で疲れてしまい、プライベートまで気が回らない女性も多いです。

独身女性の生き方
仕事をバリバリとこなす
独身女性として生きていくには、「仕事」は必須です。独身でも楽しく充実してそうに見える女性は、たいてい仕事に誇りを持ち、楽しく仕事をしています。仕事をバリバリこなし仕事が充実すると、自分に自信が持て、内面からきらきら輝く女性になれます。
独身を貫こうと考えている女性の方は、まず自分の仕事を充実させ、自分で使うお金は、しっかり自分で稼げるようにしてください。
自分磨きにお金と時間をかける
独身で時間を自由に使うことができるならば、だらだら過ごすのではなく、自分磨きにお金と時間をかけましょう。仕事に追われ、疲れた顔をしていると「結婚もできずにかわいそう」と周りから思われてしまいます。
常に女性として魅力的でいると、「独身を楽しんでいて女性としてかっこいい」と思われます。女性からも男性からも魅力的と思われるように、ヘルシーでナチュラルな綺麗さを維持できるよう、体と心のケアを怠らないようにしましょう。
ペットを生きがいにする
友人が多い人は、寂しがり屋が多いです。日中は仕事や遊びで人に囲まれていますが、ひとり暮らしの場合は、家の中では寂しいと感じる人が多いです。そんな人はペットを飼いましょう。
ペットは世話が必要ですが、人間のような煩わしさもなく可愛いです。自分の帰りを待っていてくれるペットを思うと、ほっと和やかな気持ちになれます。
趣味を生きがいにする
独身女性は、何かひとつ趣味を持つと、生活全体が楽しくなります。最近は、健康志向が強いので、ダンスやスポーツなど体を動かす趣味を持つ人が多いですが、お花や料理など自分が楽しいと感じ、没頭できる趣味を持つことが大切です。
趣味を楽しんでいる時間は、他のことは忘れて没頭できるので、仕事のリフレッシュにもなります。仕事をするための生きがいとしても効果的です。
パートナーと一緒に生きる
結婚という形式に捉われなくても、好きな男性と一緒に生活するということも、ひとつの選択肢です。親に反対されて結婚しにくい人や、結婚の煩わしさは嫌だけれど、好きな人と一緒にいたいと思う人は、無理に結婚しなくても、パートナーと信頼関係を築いて一緒に過ごすことで、結婚と同じような幸せが手に入ります。
最近は晩婚のカップルが増え、パートナーがいても「この歳で結婚には抵抗がある」と考える人も多いようです。結婚という形式にこだわらず、自分の合ったスタイルで生活しましょう。

結婚が自分にとって幸せなのか考えよう
「結婚=幸せ」とは限りません。多種多様な生き方を選択できる時代なので、自分が幸せと感じる生き方を考え、無理せずおおらかに生きていく方が心身ともに健康でいられます。「結婚」は、人生にとって大きな決断です。自分の心に正直に、よく考えてから決めましょう。