目次
シャンプーを選ぶ際の注意点
アミノ酸が配合されている
頭皮の乾燥やかゆみが気になっている人は、もしかするとシャンプーの洗浄力が強すぎるのかもしれません。そんな時はシャンプーを見直して、弱酸性のアミノ酸系の界面活性剤を洗浄剤として配合しているシャンプーに変えてみるとよいかもしれません。
アミノ酸は私たちの体を作っているタンパク質を構成する成分です。このアミノ酸を洗浄剤として配合したシャンプーは、洗浄力が穏やかで必要な皮脂まで洗い流さずに、また保湿力が高く角質の水分量を保つと言う嬉しい特徴があるのです。
成分を確認する
シャンプーを選ぶときは、裏面に記載されている成分表示を確認してください。成分表示は配合量が多いものから順に並んでいるので、一番最初に書かれる成分は水です。その次から記載される洗浄成分、これがシャンプーを選ぶときに重要なポイントになります。
ラウリル硫酸やラウレス硫酸という表記があれば、そのシャンプーの洗浄力はかなり強いと言えます。また頭皮の保護に必要な皮脂まで落としてしまったり、刺激が強い、髪にダメージを与えるなどの理由から、頭皮の乾燥やかゆみがある人にはおすすめできません。
次にラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ヤシ油脂肪酸などの成分があれば、洗浄成分として石けんを使っていることがわかります。石けんも洗浄力が高く強アルカリ性のため、肌への刺激も強い成分です。頭皮の乾燥などに悩んでいる人にはおすすめできません。
ラウロイルメチルアラニンNa、ココイルグルタミン酸、ココイルメチルタウリンNa、ココイルアラニンなどが記載されている場合は、アミノ酸系の洗浄剤を配合したシャンプーです。皮脂を落としすぎない程度の洗浄力で髪がパサつきにくいことや、保湿性が高いことから注目されていますが、他の洗浄剤のシャンプーと比べると洗浄力は弱めです。
自分の髪質と頭皮に合ったシャンプーを
アミノ酸系洗浄成分が配合されたシャンプーを使えば全てが解決するかと言えばそうでもありません。アミノ酸系のシャンプーは確かに地肌には優しいのですが、残念ながら全ての人に合うわけではありません。
また、普段からワックスやスプレーなど使っている人は、アミノ酸系のシャンプーだけではしっかり汚れが洗い流せず、それが頭皮トラブルの原因となったりもします。美しい髪と頭皮を守るために一番大切なことは、自分の髪質と頭皮に合ったシャンプーを使うことです。もし気になるシャンプーにサンプルがある場合には、まずはサンプルで試してみることをおすすめします。
▼さらに詳しい解説はこちら
敏感肌に合うシャンプーとは?特徴を理解して最適を選ぼう

保湿力の高い人気のシャンプー
第一三共ヘルスケア ミノン 薬用ヘアシャンプー?
植物性アミノ酸系洗浄成分で、髪にも頭皮にも余分な負担をかけず、うるおいを守りながら必要な汚れは落とすことができる保湿洗浄シャンプーです。アレルギーの原因となる物質を可能な限り配合しない、保湿成分でさえ極力減らすなどシンプルな処方なので、乾燥肌や敏感肌の人にもおすすめです。バリア機能が正常に働き、外部の刺激を受けにくい潤いのある肌を目指します。
アスタリフト スカルプフォーカス シャンプー?
うるおい成分、ヒト型ナノヘアセラミドやアスタキサンチンなどを配合し、髪にハリやコシを与えてくれるシャンプーです。アミノ酸系の洗浄剤でやさしく汚れを洗い落します。このシャンプーに配合されているアスタキサンチンは、ナノ化したアスタキサンチンなので、より高いアンチエイジング効果を期待することができます。紫外線やトライヤー、パーマやカラーなどのダメージからも髪を守ってくれます。
KOSE コーセー ジュレーム アミノ ノンシリコンシャンプー アミノ酸ケア?
海由来成分のトリプルCC(キューティクルケア)でキューティクルの外側からキューティクル層、そして内側まで3層へ浸透させて傷んでしまった髪を速攻で補正するアミノ酸系のノンシリコンシャンプーです。ココイルクルタミン酸TEAを始めとした低刺激の洗浄成分が、すべるように滑らかな髪に洗い上げます。
ヴェレダ オーガニック シャンプー
オート麦エキスや有機ホホバオイルで、乾燥や摩擦によって傷んでしまった髪を優しく補修するシャンプーです。アミノ酸系洗浄剤で、乾燥したり傷んだりした髪に適したココイルグルタミン酸Naを配合しているため、洗い上がりはしっとりしています。勿論石油系の合成成分は一切使用していません。オーガニックコスメの老舗であるヴェレダならではのシリコンシャンプーです。
リバテープ製薬 リマーユヘアシャンプー
馬のたてがみなどの皮下脂肪からとれる油分を精製してつくる天然馬油は、浸透性に優れているだけでなく、浸透した後は皮膚の潤いを保って水分の蒸発を防いでくれます。
リバテープ製薬のリマーユヘアシャンプーは、この優しく潤う馬油とアミノ酸系の洗浄剤を使ったシャンプーで、髪の健康やうるおいを取り戻したい人におすすめです。また馬油独特の匂いもあまり気になりません。香料には、天然成分のオレンジ油やレモン果皮油を使っていますから、合成香料が苦手な人にもおすすめです。

ドラッグストアで購入できる人気の保湿シャンプー
コーセー スティーブンノル プレミアムスリーク シャインリペアシャンプー リッチモイスト
きめ細かいもっちり濃密泡 で、髪と頭皮の汚れを包み込むように洗い上げます。髪を摩擦によるダメージから守りしっとりとまとめやすい髪に洗い上げてくれます。アミノ酸系の洗浄成分を配合しているので、頭皮への刺激も少なくしっとりと洗い上げる、ノンシリコン、サルフェートフリーのシャンプーです。
ストーリア ベルーガアミノシャンプー ダメージケア
アスパラギン酸をはじめとした、18種類ものアミノ酸系美容液成分を贅沢に配合したシャンプーです。もちっとした豊かな泡で、髪の内側までうるおいを与えながら優しく洗い上げてくれます。パサつきが気になる髪やダメ―ジを受けた髪におすすめです。
BOTANIST ボタニカルシャンプー
植物由来成分にこだわって作られたシャンプーで、きめ細かいクリーミーな泡で優しくしっとりと洗い上げるシャンプーです。頭皮と髪に低刺激でありながら、しっとりと洗い上げる洗浄成分が配合されています。髪のパサつきや広がりが気になる人におすすめしたいシャンプーです。
いち髪 濃密W保湿ケア シャンプー
植物由来のアミノ酸系洗浄剤を配合したノンシリコンシャンプーです。あんず油や茶花エキスをはじめとした和草のエキスで、髪の芯までうるおしながら、しっとりときしまない髪に洗い上げてくれる高保湿タイプのシャンプーです。これだけの品質であっても価格が安いことも人気の秘密です。

ノンシリコンシャンプーを試してみる
頭皮と髪へのダメージが少ない
ノンシリコンシャンプーの大きなメリットは、髪と頭皮への負担が少ないことです。シリコンは髪や頭皮の吸着しやすいため、しっかりと洗い流さないと炎症などトラブルの原因になります。また髪をコーティングしてしまうので、トリートメント剤などが吸収されにくくなります。
ノンシリコンシャンプーは髪への負担が少ないこと、髪をコーティングすることはないのでトリートメント剤の有効成分が浸透しやすくなることがメリットです。また頭皮の毛穴をふさいでしまうようなこともないので、健康的な髪になり、髪のハリやコシを回復させることが期待できます。
ノンシリコンシャンプーが向いている人
ノンシリコンシャンプーのメリットは、シリコンによって髪がコーティングされない為、髪がふんわり仕上がることです。ですから髪が細い人やボリュームが少ない人が使えば、ふんわりと自然なボリュームの仕上がりが期待できます。また髪にさらさら感が欲しい人にも人にもノンシリコンシャンプーは向いています。

保湿力のある人気のノンシリコンシャンプー
Mogansノンシリコンアミノ酸シャンプー
19種類のアミノ酸成分、3種類の花エキス、そして5種類のエモリエントエキスが配合されたノンシリコンシャンプーです。なめらかな泡で、傷んでしまった髪や頭皮を優しく洗い上げ、スタイリングのしやすいハリのある髪に洗い上げてくれます。洗った後1分間の泡パックをしてから洗い流します。
ティエラコスメティクス 守り髪
パーマーやカラーリングなどで傷んでしまった髪を集中補修する、2つのナノリペアー、アミノ酸系の保湿成分、そしてアルガンオイルを配合したシャンプーです。4つの集中補修成分で髪と頭皮と髪に栄養を与えつつ、シアバター、ビアロベール、加水分解シルクなどの成分でダメージを寄せ付けない髪を保ちます。
きめ細かい泡で優しく頭皮や髪を洗いつつ、髪のベースから整えていくのでスタイルングのしやすい髪に導いていきます。
Chap up cuシャンプー
22種類の植物系成分を贅沢に配合したシャンプーです。さっぱりした洗い上がりで、髪の水分や油分を補い、頭皮や髪を健やかに保ってくれます。5種類のアミノ酸系洗浄剤もグルタミン酸やアスパルギン酸などの上級アミノ酸を配合しているので、ただ汚れを洗うだけでなく洗いながら髪にアミノ酸を補給してハリやコシのある髪にしてくれます。
さくらの森 ハーブガーデン
髪が持っていたハリ、ツヤ、コシを取り戻したい人におすすめなのが、このさくらの森ハーブガーデンです。天然由来成分100%のノンシリコン・アミノ酸系のシャンプーで、35種類もの植物エキスや天然由来の保湿成分が髪と頭皮を優しくしっとりと洗い上げます。
haru 黒髪スカルプ・プロ
天然由来成分100%、シリコン他10の化学成分無添加のシャンプーです。洗浄剤として、適度な洗浄力がありまがら髪や頭皮には刺激が少なく、しっとり洗い上げるアミノ酸系のココイルグルタミン酸TEAが配合されています。
スカルプのケアなど髪のエイジングケアをしてくれる成分も配合されているうえ、リンスやコンディショナー不要と言うのも嬉しいですね。きれいな髪を取り戻したい人には是非試してもらいたいシャンプーです。

洗髪方法を見直す
シャンプーは一日一度まで
適切なシャンプーの回数は一日一度までです。勿論汗をかいたとか激しい運動をしたと言う場合を除けば、一日に何度もシャンプーをしていまうと、皮脂を余分に洗い流してしまうのです。頭皮を乾燥から守ってくれている皮脂まで洗い流してしまうと、乾性のフケやかゆみが出てしまったり、皮脂分泌が過剰になってべたべたするなどの頭皮トラブルの原因になってしまいます。
髪を濡らす前のブラッシングは大切
シャンプー前にブラッシングをする理由は、髪の毛のもつれやほこりなどの汚れを落とすためです。これによってシャンプーの洗浄効果が上がったり、抜け毛を防止したりする効果が生まれます。シャンプーの洗浄効果が上がれば、少ないシャンプー量でもきちんと洗うことができ、余分な負担を頭皮にかける必要もなくなります。
プラッシングをする時は、ブラッシング専用のブラシで、毛先から手を添えながら髪の毛のもつれを優しくといていきます。毛先のもつれがとけたら、髪の真ん中位から下に向けて、頭皮から下に向けてと場所を変えながら優しくブラッシングしていきます。
ただし、ハードスプレーなどの整髪剤で髪を固めている場合は別です。この場合はブラッシングなしで予洗いをし、泡立てたシャンプーを髪に馴染ませた状態で1~2分待ってから洗ってください。
お湯の温度に気をつける
シャンプーをする時のお湯の温度はとても大切です。熱いお湯で洗うと必要な皮脂まで洗い流してしまいます。その結果頭皮が乾燥したり、地肌を守ろうと過剰な皮脂が分泌されて毛穴が詰まりやすくなってしまい、抜け毛や臭いなどの原因になってしまいます。ぬるめの38度くらいのお湯で洗ってください。
シャワーで髪をすすぎながら頭皮をマッサージする
まずぬるめのお湯で予洗いをします。シャワーの水圧は弱めで、指を髪の中に差し入れ、手のひらにお湯をため、そのお湯を頭皮に染み込ませるようにやさしく洗いましょう。この予洗いで髪と頭皮の汚れの大半をおとすので、しっかりと1~2分かけて丁寧に洗って下さい。
シャンプーはしっかり泡立てる
ここで大切なのは、シャンプーをそのまま髪の毛に直接つけないことです。必ず手で泡立ててから頭皮を掌でやさしく洗います。またシャンプーは思っているよりずっと少量で泡立ちます。ショートヘアの人なら1プッシュ、ミディアムやロングの人でも2プッシュから多くても3プッシュで十分です。
指の腹で優しく洗う
シャンプーが泡立ったらいよいよ髪を洗っていきます。この時ゴシゴシ洗わない・頭皮を洗う、この二つのポイントを忘れないようにしましょう。手で泡立てたシャンプーを髪につけ、さらに泡立てていきます。十分に泡立ったら、その泡を使って指の腹で優しくマッサージするように頭皮を洗います。
すすぎは丁寧に時間をかけて
すすぎをするときは洗い残しがないように、しっかりと時間をかけてていねいにすすぎます。予洗いにかけた時間よりさらに1分程度、余分に時間をかけてすすいで下さい。この時、髪の流れに沿って髪が絡まないように注意しながらすすぎます。
週に一度は揉み出し洗いを
一週間に一度は頭皮の汚れを出す、揉み出し洗いをしましょう。頭皮の毛穴の奥には皮脂がたっぷりとたまっています。揉み出し洗いと言うのは、シャンプーの時にその汚れを絞り出すようにしっかりと洗う洗い方です。
右手と左手の指先が軽く交わる位の近い位置に、左右からそれぞれの手の指の腹を頭皮に置きます。そして指の腹をぎゅっと絞るように、頭皮を頭蓋骨から引き離すような感じで指で頭皮を寄せるように刺激します。血行も良くなるので、頭皮だけでなく体全体の健康にもつながります。

洗髪後に気をつけること
自然乾燥させない
シャンプーをした後は、ついつい面倒でそのままにしていませんか。頭皮を濡れたままにしておくと、抜け毛の原因になるなど頭皮に悪い影響があります。これは常駐している常駐菌が必要以上に繁殖してしまう事から起こります。
また髪にもダメージがかかります。濡れたままの髪はキューティクルが剥がれやすい状態になっているからです。シャンプーが終わったら余分な水分は素早く乾かすことは、髪と頭皮を健康に保つ大切なポイントなのです。
タオルドライは頭皮から毛先に向かって
タオルで頭を包み込んだら、頭皮から優しく手もみをするように、タオルに水分を移すようなイメージでタオルドライします。それが終わったら、毛先の水分を同じようにタオルで優しくぬぐい取って下さい。乱暴に水分を取ろうとすると、髪のキューティクルや頭髪を痛めてしまいます。
洗い流さないトリートメントを使う
タオルドライが終わったらいよいよドライヤーで髪を乾かす訳ですが、その前にドライヤーの熱から髪を守るために洗い流さないトリートメントをつけてあげましょう。洗い流さないトリートメントで髪をコーティングしてあげることで、トライヤーの熱から髪を守るだけでなく、キューティクルをはがれにくくしたり、髪につやを与えたりすることもできます。
ドライヤーは短時間で終わらせる
乾かすポイントはまず髪の根元で乾かすことです。ドライヤーは15cm位離れた距離から、まず頭皮からはじめて順番に毛先まで乾かしてきます。その時、同じ位置に熱風を当て続けないように気をつけましょう。
またドライヤーの向きも頭皮から毛先へ、髪に対して45度位の角度でかけるとキューティクルをけば立てることなく仕上げることが出来ます。90%程度乾けば十分ですから乾かしすぎにも注意してください。最後に冷風で覚ませば、キューティクルが引き締まり、つやのあるさらさらの髪に仕上がります。

シャンプーと洗髪方法を再確認してダメージ知らずな頭髪へ
髪や頭皮のトラブルは、今使っているシャンプーや洗髪方法、保湿ケアなどを見直すことで改善が期待できます。普段何気なくやっている事も、実は髪や頭皮に負担をかけていたということが多いものです。
シャンプーは自分の髪質にあっているか、洗浄力が強すぎることはないか。洗髪方法やタオルドライやドライヤ―は正しく使っているかなどをもう一度確認することが、ダメージ知らずな美しい頭髪を保つポイントなのです。