エストロゲンの作用。ホルモンの増減による体の変調や、妊娠について

2017.09.06

エストロゲンの作用。ホルモンの増減による体の変調や、妊娠について

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

女性の体に必要なホルモン、エストロゲン。妊娠、生理など女性特有の症状に大きく関わっているのに、どのような役割をしているか知らない人が多いのではないでしょうか。女性らしさを高めてくれるエストロゲンについて詳しくみていきましょう。

INDEX

目次

    エストロゲンとは何なのか

    女性ホルモンのこと

    エストロゲンは女性ホルモンのひとつです。別の名を卵胞ホルモンといいます。

    脳の下垂体が刺激されることにより卵胞刺激ホルモンが分泌され、卵巣の中で眠っている卵胞の成長がうながされます。そしてこの卵胞が成長すると、エストロゲンが分泌されます。生理や妊娠に深く関わるホルモンです。

    エストロゲンのはたらきはさまざまです。例えば、女性らしい体型をつくることや、子宮内膜を厚くすること、自律神経や感情を整えることなどがあげられます。また更年期障害や出産後にエストロゲンが減ることで、さまざまな女性特有のトラブルが発生することが知られています。

    子供を授かるために必要なホルモン

    妊活をする上で、子供を授かるために受精卵を着床させる環境を整えることはとても重要です。女性の身体には妊娠しやすい時期があります。そしてその時期を調整したり卵を育てたり、受精卵のベッドを整えているのがエストロゲンです。

    妊娠は女性の身体で月に1度排卵が起こり、飛び出した卵子と精子が受精した後、子宮内膜に着床します。卵子の寿命は約1日といいますので、排卵の前後で性交を行うのが妊娠しやすいポイントです。

    エストロゲンが乱れていれば生理の日も定まらず、卵も育たず、せっかく受精しても着床できないということになってしまいます。そう考えるとエストロゲンは女性にとって重要なホルモンですね。

    月経周期に関わるエストロゲンとプロゲステロン

    月経周期に関係する女性ホルモンは二種類あります。エストロゲンとプロゲステロンです。女性は生理から排卵日までが低温期、排卵日から生理までが高温期となっていますが、低温期に優位になるホルモンがエストロゲン、高温期に優位になるのがプロゲステロンです。

    エストロゲンは受精卵を受け入れるための環境を整えるためにはたらき、プロゲステロンは妊娠するための環境を完成させさらに着床を助けるはたらきがあります。どちらのホルモンも多すぎたり少なすぎたりすることで、生理痛が起きたり生理が乱れたりと身体に不調をきたすことがあります。

    エストロゲンの働きとは

    女性らしいラインをつくってくれる

    エストロゲンは、「男性を誘惑する女性ホルモン」とも言われています。エストロゲンが皮下脂肪を増やすので、バストが大きくなるなど女性らしい丸みのある体型となります。また、肌や髪の調子も整えてくれます。まさに男性を誘惑するホルモンですね。

    そのため、腰回りのお肉も落ちやすくくびれをつくりやすいなど、ダイエットには最適の時期となります。エストロゲンが活発となるのは生理の後から排卵までの低温期、ぜひとも女性としての魅力アップをしたいものです。

    卵胞の成熟を促してくれる

    エストロゲンは、着床するベッドを整えてくれるだけではなく、排卵を迎える卵の成熟を促してくれる役割があります。卵巣のなかには卵胞と呼ばれる卵の元がいくつか入っています。この卵胞の中で排卵を迎えられるのは一つだけ。そしてその一つとして選ばれた卵胞からエストロゲンが分泌され、残りの選ばれなかった卵胞は退化します。これが生理の発生する一連の流れです。

    そのため、エストロゲンと生理の関係は深く結びついています。生理不順に悩んでいるのなら、女性ホルモンの乱れが原因かもしれません。規則正しく、ストレスの少ない日常を送りバランスを整えましょう。

    子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくなる

    生理の終わり頃から排卵までの低温期に優位となるエストロゲンは、精子と卵子が出会うためのベッドである子宮の壁「子宮筋」を大きくします。着床時に最適な子宮内膜の暑さは5?から8?と言われています。エストロゲンが適度に分泌されていないと、着床環境が整わないということになってしまいます。

    妊活をするのなら、自分の排卵日を知ることに加えて、子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすい環境を整えることが重要です。

    子どもをできやすくする

    妊活するなら知っておきたいのは、エストロゲンのさまざまなはたらきです。その一つに、精子を受け入れ受精しやすくするというものがあります。

    頸管粘液はその増減によって精子の受け入れを調整しています。排卵期には精子を受け入れるためにその量を増やし、排卵期以外には量を減らして精子の入ってくる量を制限します。この頸管粘液の量を調整しているホルモンがエストロゲンです。頸管粘液の分泌異常は不妊の原因につながるものなので、子どもをできやすくするにはエストロゲンがきちんと頸管粘液に増減を指示している必要があります。

    脳の働きを助けて自律神経を整える

    自律神経が整うと、感情が安定したり、食欲不振や便秘、胃もたれ、頭痛などの体調不良が治ったりします。エストロゲンを含む女性ホルモンと自律神経は、じつは密接な関係があります。その原因は脳です。

    エストロゲンの分泌を促しているのは脳の下垂体というところです。下垂体から卵巣に女性ホルモンを作り出すように指示が出て、女性ホルモンが分泌されます。自律神経を司るのは脳下垂体の近くの視床下部です。近くにあるから影響を受けやすいのですね。

    更年期障害で自律神経が乱れるのは、エストロゲンの減少と密接な関係があります。女性ホルモンの乱れを整えることで感情の安定や良好な体調を維持しましょう。

    骨の形成を促して血管収縮を抑制してくれる

    エストロゲンは骨の新陳代謝にも関わっています。骨も人の肌と同様に、古いものが駆逐され新しいものが作り出されることを繰り返しています。エストロゲンは、古い骨が壊されるのを抑制し、新しい骨を形成することを促すことができるホルモンです。逆をいえばエストロゲンが乱れれば骨が弱くなります。

    閉経後、骨が弱くなるのはエストロゲンが急激に減少したせいかもしれません。エストロゲンは副作用もあるので単純に治療薬として投与することは難しいホルモンです。もしも閉経後の骨粗鬆症などを予防したいのならば、カルシウムを多く取るなど別の方法を考えなければいけません。

    また、あまり知られてはいませんが、エストロゲンは血管を柔軟に保ち、血流を良くしてくれる作用もあります。

    肌を美しくしてくれる

    月経直後はイライラも収まり、肌にもハリがでてきて調子がいいと感じることがありますよね。これは肌の美しさに関係するエストロゲンのはたらきが、もう一つの女性ホルモンであるプロゲステロンを上回り優位に立ったからです。

    エストロゲンは、肌の奥の真皮層のコラーゲンを育成してくれます。エストロゲンを保ち美肌をキープするには、卵巣の状態を良い状態に保つ必要があります。栄養状態を整え、十分な睡眠を取り、ストレスのない生活を過ごすことで美肌を手に入れましょう。

    髪を滑らかにつややかにしてくれる

    エストロゲンはコラーゲンの生成を手伝ってくれる女性ホルモンですが、他にも肌や頭皮を若々しくキープしてくれる役割もあります。そのため美髪にも大きく関わっています。

    わかりやすい例ですと、妊娠出産があげられます。妊娠中はエストロゲンが多く出ています。そのため妊娠中はつややかな髪の毛で栄養も行き届いています。しかし産後には一気にハリやコシがなくなり大量に髪が抜けてしまいます。これは、産後に急激にエストロゲンが減ったことによりホルモンバランスが変わったからなのです。

    エストロゲンが足らなくなるとどうなるのか

    生理不順などが起きる

    エストロゲンのはたらきの一つには、卵胞を成熟させたり、子宮内膜を厚くして着床しやすいよう受精卵のベッドを整えることがあげられます。それは生理の周期に密接に関わっています。生理後から排卵までの低体温期がエストロゲン、排卵から生理までがプロゲステロンという女性ホルモンが優勢になります。

    二つの女性ホルモンのうちの一つが減少するとどういうことがおきるか想像はつきますよね。そう、ホルモンバランスが崩れ生理の周期が乱れてしまうのです。そしてそれに伴い、生理不順や、月経前症候群が起こります。

    子どもができにくくなる

    妊活をしている人は、自分が子どもができにくい体質かどうかは気になるところですね。妊娠をするためには、精子と卵子が子宮に着床する必要がありますが、このときの子宮内膜の厚さが重要です。

    着床に適した子宮内膜の厚さを作り出すのがエストロゲンのはたらきです。このホルモンが十分に機能していないと子宮内膜の厚さが足りず、せっかくの受精卵が着床しないで終わってしまいます。

    また、エストロゲンは卵胞の成熟を助けるはたらきもあるので、エストロゲンが少ないと成熟した卵胞を育てることができず、受精しにくい卵となってしまいます。

    感情の起伏が激しくなりイライラ

    月経前症候群は、生理の前にイライラしたり腹痛や眠気が生じるものですが、これも女性ホルモンが関係しています。排卵後、エストロゲンが減少しプロゲステロンが増加することによって、急激なホルモンバランスの変化について行けずに変調を来すのです。

    また月経前症候群だけではなく、エストロゲンは自律神経とも密接に関わっています。そのため生理とは関係がなくてもエストロゲンが減少すると精神的に不安定になり不眠に悩まされたり、イライラしたりとさまざまな不調を起こします。

    骨や血管トラブルの原因になる

    骨や血管の健康にもエストロゲンは大きく関わっています。エストロゲンは骨の新陳代謝にも関わっていて、古い骨を壊し、新しい骨を形成する助けをしてくれます。例えば更年期障害などで一気に骨密度が低下し、骨粗鬆症の危険が出てくるのも閉経を迎えてエストロゲンが急激に減少したことが原因のひとつとして考えられます。

    また、エストロゲンは動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの増加を抑制し、善玉コレステロールを増加させるはたらきも持っています。そのためエストロゲンが減少してしまうと、血管トラブルを原因とした病気にかかりやすくなります。

    脂質の代謝が悪くなり太りやすくなる

    更年期やプチ更年期に入ると太りやすくなる人は多いですよね。それまでやせ気味でダイエットとは無縁だった人が初めて痩せないつらさを味わうのもこの時期です。

    では、なぜこの時期に太りやすくなるのかというと、エストロゲンが急激に減ることにより満腹ホルモンである「レプチン」が減少するからです。このレプチンが減少すると、新陳代謝が悪くなり内臓脂肪が燃えにくくなってしまいます。

    さらに追い打ちをかけるように空腹ホルモンである「グレリン」が増加し食欲がますので、女性にとって老化によるエストロゲンの減少は、まさに美しい体型の死活問題かもしれません。

    エストロゲンが過剰だとどうなるのか

    痛みを感じやすくなり生理痛がひどくなる

    月経前症候群(PMS)の症状や生理痛はつらいですよね。でも、この痛み、どうして起きるのでしょうか。痛みのメカニズムですが、血流が滞ると細胞が酸欠となりSOSのサインを出します。そのサインを末梢神経を通して脳が受け取ると痛みを認識します。

    生理痛は子宮筋層の末梢神経が発痛物質を感知して痛みを感じることで起きますが、この痛みの感度を上げてしまうのがプロスタグランジンです。

    さて、プロスタグランジンとエストロゲンの関係をみてみましょう。エストロゲンは子宮の厚さを厚くします。エストロゲンが増加すれば子宮の厚さが厚くなるので、経血量が多くなったり排出が大変になったりします。そして、困難になった排出を促進させるために生成される物質がプロスタグランジンなのです。結果としてエストロゲンが増加すると、排出が大変になるうえに、痛みの感度を上げる物質を作ってしまうんですね。

    乳腺が張ってしまいしこりのようなものができる

    女性ホルモンのバランスが崩れると、乳房にも影響が出ることがあります。乳腺症といわれるものですが、良性疾患なので病気ではありません。乳房にでこぼことしたしこりのようなものを感じたり、痛みを感じたりします。月経前に症状が強く出ることが多いのですが、他の疾病の可能性もあるので自己判断だけではなく心配なら病院で1度みてもらうといいでしょう。

    この乳腺症に密接な関係があるのがエストロゲンです。エストロゲンが増加すると乳管とその周りの組織内の血流が増え、それが原因で乳房が張ってしまいます。多くの場合生理が始まるとハリや痛みは減少します。

    女性特有のトラブルを引き起こす可能性がある

    エストロゲンがアンチエイジングと大きな関わりがあるということで、食生活改善やサプリメントでエストロゲンを補給している人もいるかもしれません。しかし、女性ホルモンの増加はいいことばかりでなく、マイナスの要因で体にはたらいてしまうこともあります。

    その場合に出てくる主な症状は、乳腺炎、乳がんの他、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮体がんなどの子宮に関係する婦人病も多くなっています。現代は初潮が早めに始まったり、晩婚化だったりとエストロゲンが増加しやすい環境となっているので婦人病には気をつけなければなりません。

    肌の調子が崩れてしまう

    女性らしい体型や、美しい肌や髪をつくってくれるというプラスのイメージの多いエストロゲンですが、美容効果を目的として摂取しすぎると副作用が現れてしまうことも忘れてはいけません。

    確かにエストロゲンは、ニキビの原因となる皮脂の抑制をしてくれます。しかしホルモン過剰となってしまうと逆に皮脂が少なすぎる乾燥肌を招き肌荒れを起こしてしまいます。乾燥肌はさまざまな肌トラブルの要因となりやすいですよね。肌によいホルモンと言っても取りすぎることはよくありません。

    頭皮環境が悪化する

    皮脂を抑制するはたらきを持つエストロゲン。ニキビの予防となったり、髪にハリやコシを与えて美髪を作ってくれることで知られています。しかし、エストロゲン過剰となってしまうとよいことばかりではありません。

    皮脂があまりに少なくなってしまうと、頭皮が乾燥してしまい頭皮環境が悪化します。皮脂が少なくなると良いような気がしますが、体は少なくなった皮脂を補充しようとさらに皮脂を作ろうとします。そのため乾燥しているのに脂性の頭皮となってしまい髪の毛が薄くなったり、ふけがでやすくなるので気をつけましょう。

    エストロゲンをバランスよく保つためにすること

    無理なダイエットはしないこと

    現代の女性は痩せている傾向がありますが、それでも多くの女性は美を求めてダイエットしています。健康にとってある程度の節制は必要ですが、過度のダイエットはホルモンバランスを崩し、体の不調や不妊につながってしまいます。

    女性は排卵と生理を周期的に繰り返します。ではその流れをみてみましょう。まず脳の視床下部から性腺刺激ホルモンが分泌されます。そして性腺刺激ホルモンの影響を受け脳下垂体が卵胞刺激ホルモンであるエストロゲンを放出し卵胞を育てます。それが月経周期の生じる一連のホルモンのながれです。

    さて、ダイエットをすると、それらのホルモンを形成している栄養素が減少し、ホルモンの生成を妨げてしまいます。そのため月経周期が乱れ、体調不良や不妊につながります。

    誰かに恋をすること

    「恋をすると綺麗になる」とは昔からいわれていることですね。これは実は本能的に起こる変化なのです。

    恋をするとドキドキしますが、このとき出ているホルモンのひとつがPEA(フェニルエチルアミン)やドーパミンです。これらのホルモンが視床下部に働きかけると、男性を誘惑するホルモンとも言われているエストロゲンが放出されます。

    もしも恋が両思いならどうでしょう。幸福感からさらにセロトニンという幸せホルモンが生み出されます。そしてこのセロトニンとエストロゲンの増減は比例するので、エストロゲンも自然に増加します。

    十分に睡眠の時間をとること

    私たちは眠りますが、それは脳や身体の疲労を和らげるためです。それだけではなく、睡眠中は身体や心をコントロールするために必要なさまざまなホルモンを分泌しています。

    そのため、体内のホルモンバランスを整えるには充分な睡眠が必要になってきます。特に眠りはじめの3時間はホルモン分泌が盛んになりますので、深く眠れるといいですね。できれば早めに眠り、早起きをする習慣をつけられると心身共にバランスのとれた生活を送ることができます。

    骨盤周りのストレッチをすること

    女性にとって冷えは大敵といわれますが、ストレッチなどで血行を良くしてあげることで女性ホルモンのバランスを整えることができます。

    ほぐしておきたいのが骨盤付近の筋肉です。特に「腎経」とよばれる太ももの内側をほぐすと、内臓の機能調節や、生殖や老化に関係する経路を良くすることができます。むくみや冷えを解消し、内臓に刺激を与え活性化させることで、女性ホルモンの乱れを整えましょう。

    身体を温めてあげること

    女性ホルモンは、脳からの指令によって放出されます。そのため、冷えや過度なダイエット、ストレスがかかるとホルモンの分泌をやめてしまいます。また女性ホルモンと自律神経は大きく関わっています。自律神経は体温の調整機能としての役割も持っているので、女性ホルモンが乱れると身体が冷えてしまったりします。

    冷え性の方は、腹巻きや冷え取り靴下で身体を温めてあげましょう。他にもストレッチなどで血流をあげてあげるのも有効な対策のひとつとなります。

    たばこを吸わないようにすること

    たばこは百害あって一利なし、です。たばこは卵巣機能と深い関わりがあり、たばこをすっている人にはさまざまな症状が現れます。例えばエストロゲンの生成が減少し、卵胞の発育が悪くなります。生理不順が多くなり、不妊の率が高まります。閉経をはやめることがあります。

    女性の身体にとって、いいことはなにもないですね。たばこにはニコチン、一酸化炭素、タールなどが含まれていますが、これらの成分が血流減少や細胞の酸欠、細胞の栄養不足亜のなどを引き起こします。たばこは依存性も強いので、妊娠したのがわかってからではなく、少しでも早いうちからたばこを断つ努力をしましょう。

    大豆製品を積極的に摂取する

    更年期やプレ更年期など、女性ホルモンが減ってきたことを感じ始めたらぜひ積極的に摂取したい食物に植物性エストロゲンがあります。これは植物成分であるのに、体内でエストロゲンと同様のはたらきをしてくれる食べ物をさします。

    植物性エストロゲンという名前を知らなくても、身近な食べ物では豆腐、納豆、豆乳、種子、穀物、果物、野菜など多くの食物に含まれています。その中でも特に有効でサプリなどにもなっているのが大豆イソフラボンです。

    イソフラボンはエストロゲンと化学構造もはたらきも似ているので、効果が高すぎずホルモンバランスを崩さない程度にエストロゲンと同様の効果を得ることができるので人気があります。

    プラセンタを摂取する

    プラセンタは胎盤のことです。豚や馬の胎盤から有効成分を抽出したプラセンタは、よくサプリメントとして女性に服用されています。プラセンタには女性ホルモンのバランスの乱れなどを調整してくれるのはたらきがあるのです。

    たとえばエストロゲンが過剰分泌されている場合も、脳からの指令を和らげエストロゲンのバランスを保ってくれます。特に更年期障害やプチ更年期などホルモンバランスだけではなく自律神経なども乱れている場合は、内分泌のアンバランスを調整してくれるプラセンタは強い味方となります。

    エストロゲンのサプリを服用する

    エストロゲンは、足りないから飲めばよいという単純なサプリではありません。植物性エストロゲンだとしても、体内のホルモンとほぼ同じはたらきをする以上、自分自身のホルモンバランスを知って服用しなければ副作用が出る可能性があります。飲んでバストが大きくなるなら飲んでみようかな~、などの気軽な理由で自分自身のホルモンバランスを崩すようなことは避けましょう。

    また、有効な飲み方というものも知っておくといいでしょう。エストロゲンサプリの基本は、自分自身の持つエストロゲンとプロゲステロンのはたらきを乱さないというものです。そのため、エストロゲンが最も出ている卵胞期にあわせて飲みます。そして、生理前や生理のときには飲んではいけません。

    また、20歳未満、妊娠中や授乳中、病気の治療で他の投薬をしている場合、イソフラボンアレルギーの方は控えてください。

    エストロゲンを含む食べ物

    納豆、豆腐などの大豆製品

    エストロゲンと同様のはたらきをしてくれることで注目を浴びているのが、大豆イソフラボンです。大豆や大豆製品など、和食中心なら自然ととれる食物ですので、外食を控えて和食中心のごはんを食べるといいですね。

    大豆イソフラボンを多く含む食品には、納豆、豆腐、きなこ、油揚げ、味噌などがあげられます。摂取したい量ですが、1日納豆なら1パック、豆腐なら1/2丁くらいが目安です。味噌なら大さじ1くらいなので、お味噌汁を飲めば摂取できてしまう量です。また、葉酸も血流を増やしエストロゲンの分泌を増やしてくれるのですが、豆腐や納豆に含まれます。

     

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    女性に嬉しい成分がたっぷりあるザクロ

    ザクロには、食物性エストロゲンが含まれています。そのため女性ホルモンのバランスにもいいと考えられていますが、実はその多くが種子に含まれています。そして、種は苦く摂取しにくいうえに、種子に含まれているエストロゲンは1キロ中17ミリグラムと少量です。

    しかし、ザクロには食物性エストロゲンだけではなく数多くの美肌に良いとされる成分が含まれています。女性の健康と美肌には欠かせないビタミン、ミネラル、カリウム、そして豊富なポリフェノール。そう、ザクロにはエストロゲンだけではなく女性にやさしい成分が多く入っているのでぜひ取り入れたい果物なのです。

    エストロゲンと似たような働きをするごま

    ごまは、ポリフェノールの一種であるゴマリグナンという成分を含んでいます。このゴマリグナンは、植物性エストロゲンなので女性ホルモンと似たようなはたらきをしてくれます。

    ゴマリグナンのはたらきはそれだけではありません。抗酸化作用により血液中の栄養素をしっかりと肌まで行き届かせます。他にもコレステロール値を低くしたり、免疫力向上をしてくれたりと身体のバランスを整えてくれます。ゴマリグナンは特殊な構造を持っていて希少価値も高いのですが、身体に良いことがたくさんあるので摂取したい成分のひとつです。

    完全食と言われる卵

    エストロゲンの生成に欠かせないのが良質コレステロールです。その良質コレステロールをたっぷりと含んでいるのが卵です。卵は完全食と呼ばれるほどあのオーバルの球体の中にひとつの命を閉じ込めています。卵を1日1個を目安にしっかりと食べることで、身体にしっかりと栄養を取り込みましょう。

    また、卵にはビオチンという物質が含まれています。ビオチンは髪や皮膚を美しくしてくれる成分で、加熱することで吸収率が上がります。産後の抜け毛などに悩むママにもぜひ食べてほしい食べ物です。

    卵巣の衰えをカバーしてくれるビタミンE

    エストロゲンは卵胞から作り出されますが、この卵胞が入っている卵巣の衰えをカバーしてくれる栄養素がビタミンEです。そのため女性ホルモンを生成する過程で必要になる栄養素といえるでしょう。

    ビタミンEが豊富に含まれている食べ物はカボチャやアーモンド、アボガド、大根の葉などがあげられます。カボチャの煮物やサラダなどで身体に取り入れましょう。

    増えても減ってもいけないエストロゲンについてよく知ることが大切

    エストロゲンは、身体にもともと持っている女性ホルモンです。そのためサプリなどで簡単に増やせば良いというものではありません。多くても少なくても身体に不調が出てしまうのです。

    大切なのは、自分の身体の月経周期などを知り、どの時期にエストロゲンが多くどの時期に少ないのかホルモンのリズムを知ること。そして自分のホルモンバランスを知った上で、必要な栄養素を摂取、規則正しい生活をおくり、エストロゲンを適切な状態に持っていくことです。

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