目次

顔のテカリの原因
保湿不足によって起きる乾燥
肌は角質層の保湿が不足になると、皮脂を分泌させ皮脂膜を維持しようとします。皮脂膜は肌を外部の刺激から守るためのバリアの役割があります。そのバリアを維持するためには角質層に水分が必要です。
その水分が不足すると皮膚は皮脂を過剰に分泌するので、それがテカリの原因になります。テカリの原因は肌の乾燥状態からくるものです。また角質層は死んだ細胞がミルフィール状になって重なっています。
一番上にある古い角質はターンオーバーで自然と剥がれますが、水分不足になると角質は硬くなり剥がれにくくなります。古い角質には水分を保つ力はないので、肌表面はますます乾燥状態になります。
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ゴシゴシと洗顔してしまっている
洗顔の際に汚れや、角質を取り除こうとゴシゴシ力を入れてしまうと、皮脂膜を傷つけ、必要な皮脂まで落としてしまう可能性があります。皮脂膜が傷つくと乾燥肌になりやすく、結果、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。
また古い角質が落ちるだけではなく、洗浄力が強かったり、ピーリング剤が入っている洗顔を使っているとターンオーバーが早くなり未熟な細胞が表に出てくることになります。未熟な細胞はセラミドなど保湿成分を正常に生成できないので、肌の保水力が弱い状態になります。
毛穴を必要以上に塞いでいる
ファンデーションやメイクは毛穴を隠してくれますが、長時間しているとそれだけ毛穴がふさがっている状態になります。毛穴からは皮脂が分泌されているので、長時間しているとファンデーションと皮脂とが混ざりそれが酸化することで、毛穴を詰まらせる原因になります。
毛穴に詰まったメイクと皮脂は長時間たつと酸化するので、クレンジグなどでも落としにくくなったり、目では見えない汚れが毛穴から取れなくなる可能性があります。そこから肌トラブルになることで肌バリヤが弱くなり、保湿成分が減ってしまう原因にもなります。
ホルモンの乱れによる皮脂の過剰分泌
ホルモンの乱れはストレスや疲れからきやすいと言われています。ストレスが溜まった状態になると、自律神経が乱れやすくなります。自律神経は交感神経と副交感神経があり。この二つの神経がバランスを保っていることで自律神経は保たれています。
ですがストレスが溜まり交感神経ばかりが働いている状態になると、副腎皮質からコルチゾールというステロイドタイプのホルモンが分泌され、皮脂の分泌が盛んになります。
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実は遺伝性の脂性肌体質
遺伝的に肌がテカリやすい体質の人もいます。つまり皮脂を過剰に分泌しやすい肌ということになります。それは肌が乾燥しやすいということにもなります。角質層にある保湿成分があまり生成されにくく、保水力が元々弱い可能性があります。
保水力が弱いために皮脂が過剰に分泌されやすい肌質の可能性があります。そういった場合でも毎日のケアでしっかり保湿してあげることである程度改善できます。ですが、テカリやすいからと放置してしまうと、さらにテカリやすい肌質になってしまいます。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れによって肌がテカリやすくもなります。脂っぽい食事が続くと、余分な油を排出しようと毛穴から皮脂が分泌されます。
また睡眠不足が続きターンオーバーが正常に行われないことで、古い角質がいつまでも表皮にあるので、乾燥肌になりやすくなり皮脂がさらに分泌されてしまいます。
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洗顔方法を見直してテカリを防止
洗顔料を使って1日2回は洗顔をする
洗顔は1日に何度も洗顔をすると、必要な皮脂まで落としてしまう場合があり肌を乾燥そうさせてしまう原因になります。肌の乾燥は皮脂の過剰分泌につながります。
また洗顔が少なすぎると、肌の汚れや皮脂がそのままになり酸化して、毛穴をふさいでしまう原因にもなります。古い角質層が厚くなることでターンオーバーが遅くなり、保湿力のない角質に覆われてしまいます。
なので洗顔は朝と夜の2回で十分です。それでも皮脂が気になる場合は、ティッシュで優しく押さえてオフしてあげましょう。
洗顔料は「固形石鹸」がおすすめ
洗顔に固形石鹸がいい理由は、敏感肌や乾燥肌に良いとされています。それは固形石鹸の多くは天然成分で作られている場合が多く、天然の界面活性剤が洗浄成分としています。合成界面活性剤は肌の角質を剥がす効果があり、使い続けることによって敏感肌や乾燥肌になる可能性があります。
また天然の界面活性剤は刺激が少なく皮脂膜を傷つける心配もありません。肌の保湿成分を失うことなく汚れを浮かせて落とす効果があります。また固形石鹸といっても合成成分は製品によっても違うので、できるだけ成分構成はシンプルなものを選ぶようにしましょう。
石鹸の中でも、脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムが98%以上を占める純石鹸は赤ちゃんでも使える安全性の高い石鹸と、メーカーも安全性を謳っている特徴があります。
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クレンジング剤は長い時間おかない
メイクを落とすのに必要なクレンジング剤ですが、合成界面活性剤が使われていたりする場合が多いため肌の乾燥を加速させてしまう原因に…。しかし、最近では保湿成分が含まれている肌に優しい製品も多くなってきました。
しかし、それでも必要な皮脂まで落としやすくなっているので、クレンジング剤は顔にのせておく時間を短くすることが大切です。擦りすぎず、優しくなじませ短時間ですすぐように心がけてください。
初めは皮脂の多いTゾーンからクレンジング剤をおき、その後に他の部位も馴染ませると、皮脂が少ない部位を少しでも乾燥から守ることができま。

テカリ防止のためのポイント
手を清潔にする
洗顔をする際は手を清潔にしておくことをおすすめします。手が雑菌だらけの場合、その雑菌を顔全体に広げてしまうことにもなりかねません。さらに、汚れた手では石鹸や洗顔フォームがうまく泡立たない場合もあります。
必ずぬるま湯で洗顔を行う
石鹸や洗顔料で顔を洗う前に、事前にぬるま湯ですすいでおくことがポイントです。肌の表面についたホコリなどを落とし、洗顔料の泡が顔に馴染みやすくさせます。その時すすぐぬるま湯は約32~34度が最適です。泡を落とす時もそれぐらいのぬるま湯でおこなってください。
洗顔料をしっかりと泡立てる
洗顔料は手のひらでしっかり泡だててください。ぬるま湯を足して、空気を含ませんがら両手でしっかりと泡だてます。洗顔料があまり泡立たないまま、肌につけて洗ってしまうと摩擦が起きたり、泡による汚れを浮かせる吸着力が発揮されません。
しっかり泡立てると、手のひらを下にしても落ちにくいぐらいの、こんもりとした泡ができあがります。その泡で肌を撫でるように洗いましょう。
擦らず優しく洗う
たくさん泡だてた洗顔で優しく撫でるように洗います。摩擦が起きると、肌にとってはストレスとなり皮脂膜を傷つける可能性があります。泡には汚れを浮かせる吸着力があるので、泡で毛穴の汚れを取るイメージをしながら、泡を転がすように洗います。

顔のテカリを抑えるスキンケアのポイント
基礎化粧品は適量を使用する
基礎化粧品は多くつければいいというわけでもありません。しかし、人の肌はそれぞれ肌質も違うので化粧水などをつける量は違ってきます。肌が潤うまでつけるのが最適ですが、目安としては肌の温度でチェックできます。
化粧水をつけていて、肌が潤ってくると肌の温度が変わってくるのがわかります。最初は体の部分と同じぐらいの温度だったのが、化粧水の浸透によって温度が下がってひんやりしてきます。肌がひんやりしたら化粧水の適量です。
肌に潤いを与える化粧水を使用する
肌に潤いを与える化粧水は、角質細胞にも存在する保湿成分が化粧水にも含まれているものがおすすめです。角質細胞には保湿成分があります、その成分を化粧水で補ってあげることで、肌は弱まった保水力をアップさせることができます。
その成分はアミノ酸、グリセリ、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゼン、エラスチンなどです。これらが化粧水の成分表に載っていることが好ましいです。
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油分が少なめの美容液を使用する
油分が美容液に含まれていると、油分が表皮を覆ってしまうので美容液の栄養成分が角質層に浸透しづらくなってしまいます。なのでなるべく油分が含まれていないものを選ぶことがおすすめです。油分でとろりとしているものより、オイル系でサラサラしているかどうかもポイントになります。
乳液の後はティッシュオフをする
化粧水→美容液→乳液と基礎化粧品でスキンケアを行なった後、余分な乳液をティシュでオフすることでその後のメイクでテカリを防止できます。乳液には化粧水や美容液を肌から蒸発させないようにするために油によって幕をする役目があります。
そのため、必要以上に塗ると逆に余分な油分を増やすだけになってしまいます。少しテカっていると感じたらティッシュオフすることで適度な油分が保たれます。

テカらないベースメイクのポイント
パウダータイプのファンデーションを薄く塗る
テカらない肌づくりのためには、下地を塗り終わった後にパウダータイプのファンデーションをのせた方がテカリにくくなります。リキッドタイプは潤い感を演出できますが、パウダーファンデーションはテカリを防止するだけでなく、化粧崩れしにくく、サラサラとした透明感のある仕上がりを演出してくれます。
また、メイク直しをして重ね塗りをしても、厚化粧感をリキッドタイプより自然に仕上げることができます。暑い季節はパウダータイプのファンデーションを使い涼しげな感じを演出させることがおすすめです。
フェイスパウダーの後にファンデーションを重ねる
化粧下地を塗った後、パウダーファンデーションを使う前にフェイスパウダーを顔全体につけておくという使い方もあります。汗をかきやすい季節でも、フェイスパウダーで肌をサラサラにしておくことで、パウダーファンデーションを薄く伸ばすことができ、よりナチュラルな仕上がりになります。
フェイスパウダーをパフで使う時は、パフの毛足にフェイスパウダーをしっかり馴染ませることで、ムラづきや厚塗りを防ぎます。顔の中心から外側に向かって軽く滑らせるようにのせます。最後に、何もつけていないブラシではらうとよりナチュラルに仕上がります。

顔のテカリを抑える下地選びのポイント
過度な皮脂を吸着してくれる「パウダー配合」
テカリを抑えてくれる化粧下地として、皮脂吸着成分が配合されているものがあります。肌から分泌される皮脂を吸収してテカリを抑えてくれる成分です。余分な皮脂をキャッチしてくれるので、夕方になってもメイク崩れがしにくく、肌をサラサラな状態を保ってくれます。
皮脂吸着パウダー配合や、対皮脂成分配合と書かれている製品を選ぶと良いでしょう。メイク崩れが気になるという方にはおすすめです。
油分を含んでいない「オイルフリー」
化粧品の多くには油分が含まれています。このオイルが肌の刺激となって肌荒れの原因になる場合もあります。また、オイルが多いことで余分な油で表皮が覆われ、毛穴を詰まらせる場合もあります。
肌の油分が多い人が使うと、さらにメイクが崩れやすくなったりします。なのでメイク崩れが気になる肌、脂性肌の場合は、使い心地がさらっとしたオイルフリーの下地を選ぶことをおすすめします。
紫外線を避けるため「UV対策ができるもの」
過剰に皮脂が出てしまう脂性肌にとっては紫外線対策はとても大切です。皮脂が出た状態で紫外線を浴びると皮脂が酸化して毛穴の黒ずみや肌荒れ、角栓を作らせる原因にもなります。また皮脂が酸化することで肌全体がくすんで見え、メイクをしても透明感が演出できません。
また、日焼けをしてしまうと肌が乾燥状態にもなりやすいので、さらに皮脂が分泌されてしまう可能性もあります。下地を選ぶ際はSPFとPA表記を確認して、UVカット効果のあるものを選びましょう。

顔のテカリを抑えるおすすめの下地
ソフィーナ プリマヴィスタ 皮脂くずれ防止化粧下地 25ml
化粧崩れの原因となる、皮脂を吸着してくれる効果が期待できる対皮脂処方の下地です。皮脂・汗による崩れに強く、化粧持ちをアップしさせてくれます。また保湿成分カミツレエキスも配合されているので肌を乾燥から守り、皮脂の過剰分泌を抑えてくれます。
URL:http://www.cosme.net/product/product_id/10016304/top
キス マットシフォン UVホワイトニングベースN 37g
過剰な皮脂を吸着してさらさら肌を長時間キープし、ふんわりとしたマットな肌にします。またメラニンの生成を抑える効果もあり、美白有効成分プラセンタエキス配合しています。日焼け止め効果もあり、さらにさらさらマット感はそのままに潤い感がアップしています。乾燥から肌を守ります。
URL:http://www.cosme.net/product/product_id/10001228/top
セザンヌ 皮脂テカリ防止下地 30ml
皮脂テカリ抑制成分配合でメイク崩れの原因となる皮脂を抱え込んで広げない下地です。ピンクベージュで肌のトーンが上がることも特徴です。Tゾーンや小鼻のテカリを感じさせることなく、長時間メイク崩れを防ぎます。また潤い成分も配合されているので、乾燥から肌を守り、つけている間は自然なみずみずしさを演出します。
URL:http://www.cosme.net/product/product_id/10091823/top
エテュセ オイルブロックベース 7ml
Tゾーンやテカリが気になる部分に重点的に塗ることができるベースです。ブラシで直し塗りし、手軽で簡単に毛穴・テカリをカバーする部分用化粧下地としても使うことができます。テカリ吸収パウダーが皮脂を吸着し、さらさらでマット肌をキープします。
しかも植物エキスのカミツレエキス・ローズマリーエキスなどを配合し、肌の内側からふっくらと保湿ケアができます。日中はファンデーションの上からでも使えます。
URL:http://www.cosme.net/product/product_id/10108036/top

顔のテカリを気にしない毎日へ
顔のテカリの原因は乾燥肌になっている場合も少なくはありません。角質層に保湿つを与えることで皮脂の過剰分泌は抑えられ、テカリにくい肌へと改善されます。肌がテカってしまう原因を理解し、顔のテカリが気にならない肌質へと変えていきましょう。