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白髪染めで敏感肌の人が困る悩み
頭皮にトラブルが起こる
強力な白髪染めやヘアカラーを繰り返して使用していると、ある日突然、頭皮に痛みやブツブツ、かゆみなどの症状が出て、使用することをためらってしまうことがあります。
「私はアレルギー体質じゃないし、関係ない」と思っている人が多いかもしれません。ところが、いままで全く症状がなかった人が、ある日突然白髪染めをしているときに、頭皮に刺激が起こり皮膚に変化が出て、かゆみや痛みを感じるようになることもあるのです。
顔がはれる
白髪染めをした後で頭皮にトラブルを起こし、症状が進むと顔全体が腫れだしたり、薬剤を付けていない皮膚まで炎症が拡大したりすることがあります。
なかには目が開けられないほど、瞼から腫れ上がる場合もあります。肌に違和感や症状が現れたら、直ぐに医療機関を受診しましょう。
症状が出そうで白髪染めが使えない
白髪染めでトラブルを体験してしまうと、白髪染めを使用するとまた症状が出るのではないかと怖くなったりしてしまいます。しかしアレルギーを発症したからといって、もう白髪染めはできないのか…と、いうわけではありません。
肌に負担の少ない無添加のものなら、アレルギー反応がおこることもありません。安心して白髪染めをすることができます。
もし一度トラブルを起こしてしまっている方は、白髪染めのあとのシャンプーも敏感肌向けのものをおすすめします。以下の記事では敏感肌におすすめのシャンプーの選び方のポイントについて詳しく解説しています。
美容室で勧められたものが大丈夫なのか不安
敏感肌の人は、たとえ美容師さんに白髪染めを勧められたとしても、本当に大丈夫なのかどうか不安に感じるものです。花粉症のように今まで症状がなかった人がある日突然、花粉症を発症するように、白髪染めのアレルギー反応もいつ起きるのかは誰にもわからないのです。
アレルギーがある方は、肌が弱いということを事前に美容師の方に伝え、美容院によって使っている薬剤の種類も違うので注意が必要です。かぶれたりしたことがない方も体調によって反応は日々変化します。
結果的に美容室でも自宅でも、白髪染めは基本は同じなので、危険性も同じになるのです。毎回、白髪染めのために美容室に通うのも、当然費用が掛かってしまうので、頻繁に行くのはお財布にも厳しくなってしまいます。
最悪の場合はアナフィラキシーも
湿疹や頭皮のかぶれは症状が出ているのにも関わらず、そのまま白髪染めを続けていると、実はもっと深刻なショック症状に進行する場合もあります。
頭皮に染みるような痛みや、ヒリヒリ痛い感じ、ただれやかぶれ、痒みが起こり、それがやがて顔や瞼が腫れ上がったりなどの症状に発展すると、最悪の場合は呼吸困難や脈までが悪くなるアナフィラキシーになることもあるのです。ただの白髪染めと安易に考えることは禁物です。

白髪染め選びの注意点とポイント
一度症状が出た白髪染めは使わない
白髪染めを繰り返すことで、ヘアカラーの成分に対するアレルギー抗体が体の中につくられていきます。アレルギー抗体が増えると、体がアレルギー物質に反応するようになるためなのです。
刺激の弱い白髪染めなどもありますが、かぶれてしまった場合は頭皮や髪に刺激を与えず、良くなるまでしばらくは何もしないようにしましょう。一度症状が出た白髪染めは、再度使用することは控えましょう。
ジアミン系薬剤は刺激が強い
2剤式の白髪染めに使用されている「ジアミン系薬剤」によってアレルギー反応が起きた際は、頭皮にかぶれや湿疹などが見られ、ひどい場合には腫れや赤みまで出てきてしまいます。ジアミン系薬剤は、それだけ刺激が強い薬剤なのです。
ジアミン系薬剤によるかぶれの場合、使用回数を重ねる度に症状はひどくなっていくので、痒みなどを感じたら、次回からはジアミン系薬剤が入っていないものを選ぶようにしましょう。
素手でも使えるものがよい
市販の白髪染めを使うときにツンとする嫌な臭いがありますが、これは白髪染めはジアミン系薬剤を使って、毛髪内部の皮質で発色をさせて、脱色しながら髪に色を入れていくためです。
発色や色持ちはいいのでしょうが、頭皮や髪にとっては最悪のダメージを与えています。素手で使えるような「天然染料」を使用したものだと、ダメージを与えずに頭皮にも優しく使用できます。
天然成分配合がおすすめ
敏感肌の方は添加物や薬剤にアレルギーを起こしたりするので、できるだけ添加物や薬剤が入っていない天然成分配合のものを使うことがおすすめです。
天然成分を配合したタイプは、キューティクルを保護しながら表面に色をつけていくため、髪色の持続期間は短くなります。しかし、ジアミン系薬剤を使用していないので安心なのです。
無添加がベター
ヘアカラートリートメント(白髪染めトリートメント)は強い薬剤を使っていません。髪や頭皮にやさしく、頭皮や髪の健康状態を良くする天然成分が入っているものが多くあり、多くのヘアカラートリートメントには「無添加」の文字が記載されています。
無添加の白髪染めは刺激臭が全くありません。天然成分を使用しているので、素手で直に髪に塗ることができ、化学成分は入っていないので、身体への安全性も考えられています。

白髪染めを使うときの注意点
毎回使用前にパッチテストをする
パッチテストとは白髪染めに使われている成分の中に、自分の体にアレルギー反応を起こさないかを事前にチェックするためのテストです。
パッチテストを毎回行うことも、頭皮のダメージや炎症から自分を守るためにとても大切です。パッチテストを行わずに塗布してしまって後悔しないためにも、敏感肌の方は特に注意が必要なのです。
体調不良のときに染めない
体調不良のときも頭皮が過敏になり、薬剤に敏感になりやすいことがあります。身体の抵抗力が弱まっていると肌も過敏になりやすく、アレルギーも出やすい状態なので、避けた方が無難です。
また、体の抵抗力が弱っているときに頭皮から薬剤を吸収することで、普段では起きない症状や反応も出やすくなってしまうためです。
生理期間中は染めない
女性にとって生理中は、なにかとストレスのもとになりやすい時期で、生理中の時期は肌も敏感になりやすくなります。カラーリングの匂いが体調不良の原因になることもありますし、体を保護する免疫系が減少したり、体になんらかの影響を与える可能性もあります。
生理中は普段と違い、肌が敏感で頭皮が弱くなっていることが多く、カラーリング剤の刺激でアレルギーが起きやすい状態になっています。
生理は女性ホルモンのエストロゲンにより起こります。このエストロゲンについて知ることで生理について更に理解を深めることができます。以下の記事ではそんなエストロゲンについて詳しく解説しています。
前日にお酒をたくさん飲んだ日は避ける
白髪染めとお酒は、関係性があります。前日に飲み過ぎている日は、ヘアカラーは控えた方がいいです。前日に暴飲していると、肝臓に負担がかかっている状態なので、元気な髪の元となるタンパク質を作れなくなっています。
また、血行が良くなったことで、カラー剤に過敏に反応したりすることもあります。いつもより薬剤が頭皮にしみる原因にもなります。

敏感肌の人におすすめの白髪染めの種類
種類が多いヘアカラートリートメント
ヘアカラートリートメントはシャンプー後に染めるタイプのものと、シャンプー前に染めるタイプのものに分かれています。どちらも一般的なヘアカラーに比べると、色の染まり具合は劣るものの、髪や頭皮をいたわりながら、トリートメント成分とともに天然由来色素を使って染めるのです。
ダメージや刺激などもなくて安心です。また、自宅でトリートメント感覚で使用でき、自分一人で染めるのも簡単です。
一方でアカラートリートメントは多すぎてどれを選んだらよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。以下の記事ではそんな人のために編集部おすすめのヘアカラートリートメントを紹介しています。是非参考にしてみてください。関連記事のIDを正しく入力してください
毎日の使用で染まるカラーシャンプー
白髪染めシャンプーは、毎日のシャンプーで白髪を染めるものです。一度で染める白髪染めと違い、毎日使用することで髪の表面と内側に徐々に染料を浸透させていき、白髪に色が付いていきます。
市販の白髪染めのような強い刺激がなく、髪と頭皮にやさしいのが安心できるところ。少しずつ染まっていくので、今使っているシャンプーをカラーシャンプーに変えるだけで、毎日少しずつ簡単に自然な仕上がりに染まっていくのです。
髪や頭皮に優しい自然成分のヘナ
ヘナは葉をパウダー状態にしたもので、天然植物色素が大量に含まれています。ヘナで髪を染める時、髪のたんぱく質に吸着して皮膜を作るようにからみつきながら、天然植物色素が髪の毛を染めていくのです。
また、ヘナには薄くなった毛根を元気にし、髪や頭皮に優しく、ハリとツヤも与えるメリットもあります。最近では、美容室でもヘナを採用するところが増えてきました。
低刺激なヘアマニキュア
ヘアマニキュアは髪にダメージを与えずに、好きなカラーを楽しめる商品です。一般的な白髪染めの薬剤のように、髪の芯まで染み込んで色を抜いたり、着色するものではないため、健康な状態を保ったままカラーを楽しめるのが魅力です。
髪の毛を表面的にコーティングして色を付着させたり、ツヤを出すものなので、繰り返し使用することで色合いを濃い目などに調節もできます。繰り返し使用しても安心なので、使用する回数の多い白髪染めとしてもおすすめです。
色持ちはヘアカラーの半分くらいですが、色が落ちてきたと感じたタイミングで何度も使えるというメリットがあります。

敏感肌の人におすすめのヘアカラートリートメント
利尻ヘアカラートリートメント

無添加でノンシリコーンの利尻ヘアカラートリートメント。敏感肌の人向けで髪の表面を着色する白髪用ヘアマニキュア。髪や頭皮に優しい使い心地です。
無香料で髪に香りが残らないので、男性も使用できます。整髪料が髪に残っていたり、シリコンの多いシャンプーを使うと色が残りにくいので、注意が必要です。
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ベニバナやクチナシ、藍の葉・茎など植物由来の天然色素使用のため、ナチュラルに白髪をカラーリング。美容成分が94%配合され、初めて染める人にも使いやすく、髪をいたわりながら白髪をカバーします。
髪や頭皮にも優しく、美しく染め上げます。肌の弱い方も使用できます。ラベンダー油、ローズマリー油、オレンジ油などの精油が香り、鼻につくいやなニオイもありません。
くろめヘアカラートリートメント
無添加、無香料のヘアカラートリートメントです。「くろめ昆布」を使用し、天然成分でできた白髪染めがくろめヘアカラーです。髪や頭皮に優しく、白髪染めの効果よりもトリートメント力が高く認められている製品です。
また、毎日のトリートメントとして安心して使うことができます。成分にアルコールを使用していないので、白髪染め特有のツンとする臭いもなく、かぶれなどの心配もありません。
グローイングショット カラートリートメント

髪の補修効果と保湿効果が高く、イキイキとしたハリ・コシのある艶やかな髪に整えてくれます。浸透型の染料が毛髪内部に入り込んで発色し、吸着成分が毛髪表面をコーティングします。
1回の使用で色が入り、使用する度に深い色と艶がある髪にしてくれます。ニンジンエキスやパントテニルエチルエーテルなどの有効成分で、頭皮の環境を整え、抜け毛を予防や薄毛を防いでくれます。
レフィーネ ヘッドスパトリートメントカラー
無添加、ノンシリコンなのに艶が出て、髪を保湿する成分のコラーゲンやケラチンが含まれています。乾いた髪にも、シャンプー後のぬれた髪にも使用できるのが特徴です。オレンジやライム、ラベンダーなど10種の天然アロマ成分が調合され、リラックス効果も。
アロマの香りでリラックスしながら髪を染められ、ヘッドスパ効果までプラスされた人気のシャンプーです。
ラサーナ ヘアカラートリートメント
3種類の植物由来の天然色素を配合し、髪色をより深く白髪染めするのはもちろん、トリートメントでも使用できるほど高い保湿効果を持ちます。
天然由来の美髪成分を配合し、潤いを与えながらキューティクルを補修。艶のある髪へ美しく整えます。脱色せずに徐々に染毛し、およそ3回の使用で白髪が目立ちにくくなります。
キュプアス カラーバター
ジアミン系の薬剤が使われていない、肌・髪に優しいノンジアミン。カラーバターという染料を使用しており、ジアミンでも酸性染料でもなく、皮膚や頭皮に対しての安全性も高いので、皮膚刺激やかぶれの危険性がほとんどありません。
染めるときに地肌からベタ塗りでき、タオルにも色が付きにくいので使いやすいです。
マキアイレイベル ナチュラルヘアカラー
マキアイレイベルのナチュラルヘアカラーは、染めるたびにツルツルでつやのよい美髪へ導びいてくれます。強い薬剤を使用していないので安心。徐々に染まるのが特徴です。独自の処方により、傷んだ髪先までナチュラルな色に染め上げます。素手で使用できほど安全で、ラベンダーの香りで癒されます。
ノンシリコンのシャンプーを使用しているのなら、シャンプー前の乾いた髪に直接付けるとより染まりやすくなるようです。

敏感肌の方におすすめのカラーシャンプーやヘアマニキュア
利尻カラーシャンプー

ノンジアミン、無添加のシャンプーです。4つのイオンカラーとナノ分子で、シャンプーのきめ細かい泡が根元からムラなく染めていきます。
毎日シャンプーをする度に、同時にヘアカラーもできるという優れもの。さらに、同ブランドのカラートリートメントと併用することで、効果も上がります。
黒耀シャンプーQS
毎日のシャンプー、ヘアパックで髪をゆっくり自然に染めていきます。無添加、無着色、無香料にこだわり、100%天然成分でできています。鉄分×タンニンで白髪を目立ちにくくします。
シャンプーとヘアパックの併用で更に白髪に対するケア時間を短縮でき、若々しく見える髪へ。シャンプーの鉄分とヘアパックに配合した奄美大島産シャリンバイエキスに含まれるタンニンが結びつくことで、徐々に白髪が目立ちにくくなります。
天然成分にこだわる方は、シャンプーとヘアパックの併用で更に白髪に対するケア時間を短縮出来ます。
ナイアード ヘナ+木藍
ヘナは色素や化学染料をいっさい加えていない天然のマメ科の植物です。藍色の染め色を出すハーブである木藍と、ヘナ、10種のハーブをバランスよく配合。より髪にコシや艶を与え、髪本来の力を引き出します。木藍がヘナ本来の赤みを抑え、黒っぽく染め上げる手助けをしてくれます。
染めるのは手間がかかる、家族に数日間髪がくさいといわれるほど匂いが強いのが特徴です。頭皮への刺激はありませんが、染めた後の数日は白い服を着ると、頭からの汗でヘナの色で染まってしまうこともあります。
シエロ オイルインヘアマニキュア
髪をいたわりながら、髪色に上質なツヤと潤いを与えるヘアマニキュア。染まりや色持ちを重視した処方で、1度でしっかり染めたい人向けです。
一般的な白髪染め(ジアミン系)が使えない人も使用できます。ジェルが髪に密着し、塗りやすいクシ一体型で、残りは次に取っておけます。

かゆみなどの症状が出てしまったときの対処法
症状がひどくなる前に皮膚科に行く
白髪染めをしてから数時間から半日後くらい経過すると、頭皮にかゆみや、赤み、腫れやブツブツなどの皮膚炎症が出はじめ、その後48時間後に最も症状がひどくなります。
さらに症状が進むと、顔全体が腫れだしたり、薬剤を付けていない皮膚まで炎症が拡大したりすることも。症状が悪化する前に自己判断をせず、早めに皮膚科を受診しましょう。
かゆみのある場所を冷やす
かゆみを鎮めるには、肌を冷やすのが効果的です。冷水で濡らしたタオルや、保冷剤などをかゆい部分にのせ、肌をクールダウンさせるようにしましょう。
かゆみのある箇所を冷やすことで、症状をかなり軽減さることができます。
入浴は避ける
入浴後は体温が上昇しているため、水分が蒸発してしまいます。水分が蒸発すると、肌が乾燥してさらにかゆみが増すことにもなりかねません。
石けんやシャンプーも刺激となることがあるので、洗うときはお湯だけを使い、患部を刺激しないように注意をしましょう。かゆいなどの症状が出た場合は、入浴はなるべく控えた方が無難です。
日焼け予防も効果的
紫外線を浴びて日焼けをすることで、頭皮や肌にダメージを起こしやすくしたり、白髪を更に増加させることにも繋がります。頭皮が日焼けすると紫外線により、黒髪の色素を作る色素幹細胞にもダメージを与えます。
特に分け目の頭皮はどうしても他のところに比べると、紫外線ダメージを直に受けてしまうので、白髪が増えてしまうといわれています。このようなことから頭皮の日焼けは白髪の原因になっているといえます。
頭皮が日焼けにより炎症を起こしたりするのを抑える為にも、普段から帽子をかぶったり、日傘を使うことも有効です。

自分に合った白髪染めを見つけよう
白髪染めというのは繰り返し使用していくものですので、できるだけ低刺激タイプのものを選びたいものです。真っ白な白髪ヘアーのままでは、やはり見た目年齢も高く見られてしまいがちになります。
そして、誰にでも起こりうる肌トラブル、日頃から日焼け対策や自分の肌状態をチェックして、質の高い白髪染めや、自分に合った白髪染めを取り入れ、上手に付き合っていきましょう。