目次
背中がかゆい原因
肌が乾燥して敏感になっている
背中がかゆくなる大きな原因として挙げられるのが「肌の乾燥」。健康な肌は細胞がキレイに並び、細胞と細胞の間はうるおいで満たされています。
しかし乾燥すると水分がなくなり、細胞の並びがガタガタに。すると肌の表面が乱れ、カサカサとした状態になってしまうのです。これが「乾燥による肌のかゆみ」の原因といわれています。
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皮膚の乾燥の原因は意外なところにあった!正しいケアで潤う肌を
肌に過度な負荷がかかる事
「急に体がかゆくなった…」という方は、洋服の素材などを一度見直してみることをおすすめします。なぜなら「アレルギー」の可能性があるからです。アレルギーというと食品や金属のイメージが強いですが、化学繊維でアレルギーを起こす方がいるのはご存知でしょうか?
衣服に含まれる成分が背中の汗などで染み出し、背中に付着している可能性が。また衣服以外にも、使っているシャンプーやボディーソープの成分で肌荒れを引き起こしているかもしれません。原因として考えられるものを1つずつ使用を中止し、なにが肌荒れの原因か探ってみましょう。
ノミやシラミがいる
ペットを飼っている方はとくに注意したいのが、ノミやシラミなどの害虫によるもの。こういった害虫に、知らぬ間に背中を噛まれている可能性が。
また直接噛まれていなくても、ノミなどの死骸を吸い込むことでアレルギー反応を起こしているのかもしれません。布団などの寝具をこまめに干す、掃除機をかける、霧状の殺虫剤を使用するなどの対策をしましょう。
ストレスが溜まっている
「ストレスは万病のもと」といわれるほど、体にとってよい影響を与えないストレス。人間はストレスを感じると、これを解消しようと、「アドレナリン」というホルモンを分泌します。これは脳を興奮させ、ストレスに立ち向かうように作用するのです。
しかしストレスが解消されずにホルモンが分泌され続けると、「コルチゾール」というホルモンに変化。これが長期間分泌されると、健康な細胞まで攻撃したり、ほかのホルモンのバランスを乱すことに。すると肌を健康に保つための細胞やホルモンまで影響を受け、肌荒れが発生してしまうのです。
何らかの病気になっている
なにも思い当たるものがないときや、ケアをしても治らなかったり、どんどん症状が悪化するときは、皮膚の病気を疑いましょう。とても繊細な皮膚は、ちょっとしたことでも病気になってしまう可能性があるのです。
また、ただの肌荒れだと思って放っておいてしまうと、実は大きな病気が潜んでいる可能性も。「おかしいな」と少しでも感じたら、専門家である皮膚科医に相談することがおすすめです。

背中が乾燥しやすい理由
皮脂腺が少ない
体の水分を保持するために必要な皮脂。これは皮脂腺というところから分泌されます。顔のTゾーンがテカりやすいのは、この皮脂腺がたくさんあることが原因です。
しかし背中には、この皮脂腺が元から少ししかありません。また年齢によって皮脂の分泌量が減少。そのため顔などよりも乾燥しやすく、ケアしないと、年齢とともにどんどん乾燥が進行してしまうのです。
髪や衣服と擦れやすい
体の前面はバストによって凹凸があり、衣服が触れる面積が少ないです。しかし背中はフラットなため、衣服などが触れやすい状態になります。
衣服などが密着することで蒸れやすいうえに、髪や衣服の摩擦も加わりやすい背中。皮膚がふやけたところに摩擦が加わるため、肌の表面が傷つきやすくなってしまうのです。
ケアがしにくい
目で直接見ることができず、手も届きにくい背中は、肌荒れが起きていても目につきにくく、ケアが不十分になることが多いのです。この機会に、姿見などの大きな鏡で背中の様子を見てみましょう。自分では気づかなかった肌荒れなどが、目につくかもしれません。

肌が敏感になる原因
間違ったスキンケアによる乾燥
背中に肌荒れが発生したり、ニキビができてしまったとき「背中に余計な物をつけないようにしよう」と考える方も多いのではないでしょうか。これによってボディーソープの使用を控えたり、クリームを塗るのをやめてしまうと、さらに症状の悪化を招くことも。
肌荒れやニキビの原因には、乾燥が原因となっている場合があるのです。乾燥が原因で肌が荒れているのに、さらに水分を奪うようなケアをしてしまっては、いつまでも症状がおさまらないばかりか、悪化してしまうことも考えられます。
過剰なスキンケアによる皮脂の落としすぎ
過剰なスキンケアも、間違ったスキンケアのひとつ。ニキビの原因が皮脂などの汚れだと考え、洗浄力の強いボディーソープを使ったり、ナイロンタオルでゴシゴシ洗ったりしてしまうと、皮脂を落としすぎている可能性が。
ただでさえ皮脂の分泌が少ない背中なのに、皮脂を取りすぎてしまっては、保湿ができなくなってしまいます。そして乾燥した皮膚をゴシゴシこすると、肌にダメージを与え、かゆみへとつながってしまうのです。
偏った食生活による栄養不足
偏った食生活や暴飲暴食は、肌にも大きなダメージが。皮膚は血液を通して栄養や酸素を取りこみ、代謝を促します。そして不要になったものも、血液に乗って回収されていくのです。
食生活が乱れると、新鮮な栄養などを取りこめずに、細胞に届けられない状態に。また血液がドロドロになり、不要になった老廃物も回収できなくなってしまいます。すると毒素が溜まり放題の体という、恐ろしい事態に…。
肌荒れが起きたら、いちど食生活を見直してみましょう。脂っこいものや糖質をおさえ、野菜中心の食事に切り替えるなどの対策で、肌荒れが軽減される可能性があります。
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加齢による代謝の低下と皮脂不足
年齢とともに、肌の生まれ変わる代謝のスピードはダウン。真皮で生み出された肌が表面に出てくるスピードは、一説では「年齢+28日」の周期がかかるといわれます。つまり30代の女性だと、約60日ほどを要するのです。
また皮脂の量も減少。若い頃は気にならなかったのに、お風呂上りに肌がすぐにカサカサに…。これは、皮脂不足が大きな原因です。
年齢を重ねると背中が乾燥するのは、水分を失った古い皮膚がいつまでも表面に残ってしまうことと、皮脂不足で水分を保てなくなるという、ダブルの原因が。30代を過ぎたら保湿ケアを欠かさず行いましょう。
紫外線によるダメージ
夏場やリゾート地への旅行などで、背中を日焼けすることは多いのではないでしょうか。紫外線を浴びると細胞がダメージを受け、肌の水分が奪われます。また日焼けとは、いわゆる「ヤケド」の状態。肌に大きな負担となってしまい、それだけではなく、女性の大敵であるシミの大きな原因にも…。
日焼けをしてしまったな、と感じたときには、とにかく保湿を。これ以上水分を失わないようにケアをしましょう。また「美肌のビタミン」ともいわれるビタミンCの摂取も効果的。ビタミンC配合の化粧水を塗ったり、サプリを飲んだりと、体の内外どちらにもビタミンCを与えましょう。
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寒さによる血行不良と代謝の低下
みなさんは「しもやけ」という症状をご存知ですか?これは寒くて収縮した血管が、室内に入るなどして温められることで、急激に血管が拡張されることで起きるかゆみです。つまり血管が収縮=血行不良の状態は、かゆみが発生しやすい状態。
血行不良の状態を長く放置してしまうと、ちょっとした温度の変化でも血管が拡張しやすい状態に。するとかゆみを感じやすくなってしまうのです。夏場でも手足がひんやり冷たい方は、血行が滞っている可能性大。体の冷やしすぎには要注意です。
衣服の素材が合っていない
保温の効果が高かったり、値段が安かったりと、身近にあって手も届きやすい化学繊維。近年、この化学繊維によって肌荒れやアレルギー反応を引き起こす方が多くいます。
たとえば特定の服を着たときに、体がかゆくなったり、衣服の触れていた部分だけ肌荒れが起きるときは、化学繊維が原因の可能性が。
原因となった服を捨ててしまうのがいちばんですが、買ったばかりのものなどはもったいないですよね。そこで、通気性がよく天然素材である、綿100%の肌着を1枚着るだけでも、肌に直接服が触れないようになります。これだけで、かゆみの対策に。

背中がかゆい場合のお風呂の入り方
湯船のお湯は37~40度
熱いお湯というのは皮脂をどんどん溶かし、肌の乾燥を招きます。そこで重要なのは、お湯の温度。37~40度くらいの「少しぬるいかな?」と感じる程度のお湯が、肌に良いとされています。
また熱めのお湯だとのぼせてしまい、長時間浸かると湯冷めの原因にもなってしまうので、なるべくぬるま湯にゆっくり浸かるようにしましょう。ダイエット効果まで得られるという、うれしいポイントも。
長時間の入浴はせずに10~15分まで
ぬるま湯でも、浸かり続けることで肌の水分を奪ったり、ふやけすぎてしまう原因に。これにより、衣服などで擦れてかゆみが出てしまうのです。入浴は10~15分を目安に。半身浴程度で済ませるのもよいでしょう。
保湿入浴剤を使う
手の届きにくい背中のケア。保湿成分配合の入浴剤を入れたお湯に浸かることで、全身手軽に保湿ケアができます。
おすすめの成分はセラミド、スクワラン、ヒアルロン酸などの保湿成分が含まれているものです。髪の毛や体を洗い終わったあとに、肩まで湯船に浸かります。そして洗い流さずにお風呂を出て、タオルでやさしくポンポンと拭き取るようにしましょう。
タオルでゴシゴシ洗わない
価格も安く、手軽にどこでも購入できるナイロンタオル。泡立ちもよく、使用している方も多いのではないでしょうか。このナイロンタオル、化学繊維でできているため、とても固いのです。これで肌をゴシゴシこすると、肌に大きなダメージを与えてしまうことに…。
タオルでこするときは、天然素材100%のものを選び、やさしく洗ってあげましょう。
手でからだを洗うことはおすすめ
体の汚れは、お湯だけでもかなりの部分を落とすことができるのです。なので、実はタオルで洗わずに手で洗うだけでも、かなり効果があります。
肌荒れや乾燥が気になるときは、手でボディーソープを泡立てて、やさしく洗いましょう。これだけで、症状を軽減できる可能性があります。
ボディソープの洗浄力は弱くする
いい香りのものや、汚れ落ちのよいものを選ぶ方も多いのではないでしょうか。しかしこういったボディーソープは、化学物質がたくさん入っている可能性が…。
肌のことを考えると、なるべく肌に負担にならないものを選びたいところ。そこでおすすめなのが、赤ちゃんでも使えるような、低刺激のボディーソープ。繊細な赤ちゃんの肌にも安心して使用できるということは、大人の肌にも当然やさしいのです。
香料や防腐剤が入っていないものを選ぶ
香料や防腐剤は、肌に不要の成分。こういった化学物質が毛穴を詰まらせたり、肌荒れにつながってしまうのです。ボディーソープや入浴剤は、香料や防腐剤フリーのものを選ぶとよいでしょう。ここでも赤ちゃん用のものや、敏感肌用のものがおすすめです。
お風呂上りはしっかり保湿をする
お風呂あがりに、顔がつっぱると感じたことはありませんか?これは肌の水分が奪われ、急激に乾燥しているせいなのです。そして顔と同様に、体にも同じことが起こります。
お風呂から出たら、まずはすぐに保湿ケアを。ついついケアを忘れてしまう方や乾燥がひどい方は、お風呂にボディークリームやオイルを持ち込みましょう。お風呂から出る前に保湿ケアをすることで、ケアのし忘れや、お風呂で得た水分を失うことを防ぐことができます。
汗はこまめにふき取る
熱のこもりやすい背中。お風呂あがりは特に汗をかきやすい状態に。この汗によって背中がふやけた状態になり、衣服とこすれてかゆくなる原因になります。また雑菌が繁殖し、肌荒れやニキビの原因にも。
汗をかいたらこまめにふき取り、背中は清潔に保ちましょう。また睡眠中にも汗をかくもの。風通しのよいパジャマや寝具を選ぶことも大切です。
痒いときは薬を塗る
ひどいかゆみには、入浴剤やクリームでの保湿では間に合わないことも。こんなときは、薬に頼ってみるのもいいと思います。かゆみがあると、どうしても肌を掻いてしまうもの。この掻く行為は、肌を傷つけてさらにかゆみを引き起こすのです。かゆみを抑える薬は、薬局などで手軽に手に入ります。
また毎回お風呂あがりにかゆみが出る方は、病院で薬を処方してもらうのも方法のひとつ。医師から処方された薬なら、安心して使用することができます。
お風呂の前後に水分を摂る
水分不足は、肌のかゆみを引き起こします。これは体内の水分が不足しても同じ。お風呂に入ると体温が上がり、汗もかくので体内の水分をどんどん使います。
ここで大切なのは、入浴の前後の水分補給。「ノドが乾いた」と感じたときには、すでに脱水症状がはじまっているともいわれています。こまめな水分補給で、体の中から水分をしっかりと蓄えましょう。

背中の乾燥はニキビにつながる
乾燥すると毛穴がかたくなる
水分で満たされている肌は、弾力性があり、柔らかい状態になっています。しかし水分がなくなった肌は、それとは真逆で、カチカチ・ゴワゴワの状態に。
毛穴は皮膚にある組織なので、肌が固くなれば、当然影響を受けます。毛穴も固くなり、皮脂や汗の分泌に悪影響が。これが原因で、背中ニキビに発展してしまいます。
毛穴が詰まりやすくニキビができやすい環境に
毛穴が詰まってしまうと、皮脂や汗が毛穴から排出できにくい状態になります。すると角質と混ざり、毛穴の中で炎症を起こします。
毛穴の汚れをクリアにしておくことは、ニキビの予防に重要なのです。手が届きにくいですが、お風呂では背中全体を洗えるように工夫をしましょう。
乾燥により皮脂を過剰に分泌する
乾燥するとダメージを受けやすくなる肌。この状態だと肌がとても傷つきやすいため、皮脂を分泌して、肌を乾燥から守ろうとします。このとき過剰に分泌される皮脂が、ニキビの大きな原因。汗や角質と混ざることで、雑菌のエサ=ニキビの元となるのです。
ニキビができると、皮脂を取りのぞくケアばかりおこなう方がいますが、これはさらに乾燥を招いているかもしれません。一度保湿ケアを試してみてはいかがでしょうか?ニキビが改善されるかもしれません。

背中乾燥ニキビを治すポイント
生活習慣の乱れを改善する
乾燥やニキビの原因として、生活習慣の乱れが挙げられます。
たとえば睡眠不足。実は肌荒れと大きな関係があるのはご存知でしょうか。人間は、熟睡状態になると「成長ホルモン」を分泌します。この成長ホルモンが、肌のターンオーバーを促すために欠かせないものなのです。睡眠時間が短かったり、熟睡ができていないと、この成長ホルモンがうまく分泌されず、健康な肌が生み出されないのです。
規則正しい睡眠だけでなく、食生活の乱れもニキビの原因に。血液がドロドロになるせいで栄養がうまく取りこめなくなったり、脂質や糖質の多い食事は、皮脂の過剰分泌を招くことに。あれこれ試す前に、まずは規則正しい生活を送ることが、健康な肌のために欠かせないのです。
背中も保湿する
背中は手が届きにくく、また目でみることもできないので、乾燥してもなかなか気づきにくいもの。かゆみなどの症状がでてから初めて、背中の乾燥に気が付くことも…。
こうなることを防ぐためにも、日ごろからの保湿ケアが大切なのです。保湿効果のある入浴剤を使ったり、クリームでしっかりフタをするなど、かんたんなケアで肌荒れを防ぎましょう。
ビタミンC誘導体配合の化粧品の使用
ビタミンCには、肌を生まれ変わらせたり、シミの原因となるメラニンを撃退する効果が。健やかな肌を保つためには、欠かせない栄養素です。
保湿ケアと同様に、ビタミンCの含まれたスキンケア用品も肌にはとても効果的。スキンケア用品を選ぶときは「ビタミンC誘導体」というワードに注目。これは、とても繊細なビタミンCを、肌に取りこみやすいように加工しているものです。
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化粧水で肌美人に。悩みを解決してくれるビタミンC誘導体とは
ヒアルロン酸とコラーゲンも効果的
「ヒアルロン酸」と「コラーゲン」、どちらも聞いたことのない方はいないのではないでしょうか?いずれも肌の水分を保ち、潤わせる効果のあるものです。
すでに水分を失い気味の方は、このヒアルロン酸やコラーゲンを与えて、肌の水分量をアップさせましょう。ボディーソープや入浴剤、スキンケア用品に含まれていたり、サプリなどで体内から摂取することも可能です。
油分の多い化粧品は使用しない
こってりとしたボディークリームやオイルなどは、毛穴を詰まらせてしまう原因に。脂性肌で、ニキビがすでにできている方は、こういったアイテムは避けたほうがベター。もともと肌がオイリーな方は、さっぱりとしたタイプの化粧水や、さらっとした乳液でケアをおこなうのがおすすめです。
スプレータイプのボディミストがおすすめ
手が届きにくい背中のケア。保湿クリームなどでケアをしきれなかった箇所が乾燥したり、ニキビができてしまうことがあります。
そこで活躍するのがスプレータイプのボディーミスト。かんたんに背中にシュッとかけることができます。ミストタイプのものがなければ、市販のスプレーボトルに、お持ちの化粧水などを詰め替えてもOK。
固形石鹸を使う
天然成分で作られているものが多い石けんには、合成界面活性剤という成分が含まれていない場合が多いです。この合成界面活性剤というのは、本来ならば混ざりあわない「水と油」を混ぜ合わせる作用をします。この化学物質は、ボディーソープなどに含まれていることが多く、肌荒れを引き起こす原因に。
肌荒れが気になるときは、肌にやさしい固形石けんを取り入れましょう。固形の石けんの中でも、含まれている成分がなるべく少ないものを選ぶのがおすすめです。
シャンプーやリンスをしっかり洗い流す
みなさんはお風呂に入ったときに「洗う順番」にも気を配っていますか?たとえば体を洗ったあとに髪の毛を洗うとします。するとせっかくキレイにした体に、シャンプーやリンスを洗い流すときの泡がつくことに。すると毛穴づまりを起こしたり、肌荒れの原因になってします。
これを機会に、洗う順番にも気を配ってみましょう。おすすめなのは、髪の毛を洗ったあとに体を洗うこと。体についたシャンプーやトリートメントの成分を、しっかりと洗い流すことができます。また最後に髪の毛を洗うときは、お風呂から出る前に、シャワーで体全体をサッと流すだけでも、効果があるといえるでしょう。
背中はやわらかいタオルで丁寧に洗う
手の届く範囲は手で洗い、背中だけはタオルで洗うというのも、方法のひとつ。その場合はナイロンタオルなどの固いものではなく、綿などの天然素材のものを。繊細な肌なので、柔らかい素材でやさしく洗いましょう。
また洗うときは、モコモコの泡で。イメージは「泡で洗う」こと。泡でクッションをつくり、地肌になるべく触れないように洗うことを心がけましょう。
ビタミンを意識したバランスの良い食事を摂る
体の内側からのケアも大切。肌荒れを改善するには、ビタミン類を意識して口にしましょう。まずは美肌のビタミンであるビタミンC。アセロラやレモンなどに多く含まれます。朝食にフルーツ類を取り入れるとよいでしょう。
またビタミンAの成分は皮膚や粘膜を作りだすため、肌荒れにも効果的なのです。代表的なものとして、モロヘイヤ、ニンジン、パセリなどが挙げられます。脂溶性ビタミンなので、油で炒めると効果がアップします。
インナーを着用する
汗をかきやすい背中は、雑菌が繁殖したり、洋服によってこすれやすいもの。そこで、通気性のよい綿の肌着や、サラッとした肌触りのシルクのインナーなどを1枚着用しましょう。これだけでも、背中にこもる熱をしっかりと放出したり、肌への摩擦を防げます。
化学繊維のものは保温性が高く、価格も安いため持っている方も多いのでは。しかし肌への負担を考えると、やはり値段は高くても肌にやさしいものを選びましょう。
皮膚科を受診する
目で見えにくい背中の肌荒れ。「かゆい」と感じる前から、何か症状が出ていた可能性があります。また手が届きにくいため、セルフケアには限界があるのが現状。
症状が長引いたり、原因がはっきりしないときは、やはりいちど病院を受診してみましょう。自分では思わぬことが原因になっていたり、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあるためです。

目の届きにくい背中もしっかりケアを
これまで背中へのケアを、あまりしてこなかったという方も多いのではないでしょうか。しかし、髪をアップスタイルにしたときや、温泉旅行にいったときなど、意外と背中は見られているもの。背中がブツブツだらけだったり、乾燥でガサガサしていると、かなり目立ってしまいます。
目の届きにくいパーツだからこそ、日ごろから気にかけてケアをすることが大切。いつでも自信をもって背中を見せられるような、ツルツルの背中を目指しましょう。