目次
肌の理想的な状態
潤いがあってキメが整っている
キメが整った理想的な肌は、肌の表面がプルプルに潤っています。キメが整った肌はツルンとして見えて透明感があることが特徴です。
潤いとキメのある理想的な肌になるためには、スキンケアの基本である保湿が重要。肌の水分量が高まることがポイントです。しかし油分も大切なので、水分量と油分量が8:2くらいの割合でバランスが取れていると、潤いがあってキメが整った理想的な肌になれます。
透明感がありくすみがない
みずみずしい潤いとハリとツヤがあり、シミやくすみなどの色ムラがない肌のことを「透明感がある肌」といいます。透明感がありくすみがない肌になるためには、十分に潤っているかどうかがポイントです。
つまり理想的な透明感のある肌を目指すためには、シミやくすみをつくらないようにしっかりとスキンケアすることと、足りていない肌の水分量を補って潤い不足にならないようにすることです。毎日のスキンケアを正しく行うことで透明感がありくすみのない理想的な肌をキープできます。
弾力感がありハリがある
肌に弾力感とハリがあると若々しい印象になります。逆に弾力とハリがなくなると肌がたるんでしまって老けて見えるのです。ハリと弾力がある肌は、肌の内部にある真皮の働きが活発で、コラーゲンやエラスチンが十分に生成されているということです。
肌の内部にある真皮はコラーゲン線維が網目状になっており、それを弾力のあるエラスチン線維がつなぎとめています。さらに線維の隙間を埋めているのがヒアルロン酸です。
たるみがなく毛穴が目立たない
加齢とともに肌はたるんできます。そして肌がたるむことで毛穴を支えている肌の土台がゆるんでしまい、毛穴もたるんで目立ってしまうのです。
たるみ毛穴はケアをすることで改善することができます。毛穴レスのツルンとした肌は若々しく見える理想の肌です。

毎日の洗顔のポイント
水またはぬるま湯で洗う
洗顔料の使い過ぎが原因で肌のターンオーバーが乱れて肌トラブルを引き起こすことがあります。洗いすぎは注意が必要。その場合は洗顔料の使用を控えて水洗顔をすることで肌のターンオーバーを正常に戻すことができます。
まずは、朝だけ洗顔料を使わず水またはぬるま湯のみで洗顔してみましょう。夜は肌の状態を見て調整してください。あまりにも肌がボロボロになっていたら夜も水洗顔をするといいでしょう。
泡を動かすようにやさしく洗う
洗顔しすぎたり肌をゴシゴシとこすって顔を洗うと、肌荒れや赤みなどの肌トラブルの原因になります。洗顔をするときは泡を動かすようにやさしく洗うことが大切なポイントです。
洗顔をする理由は、酸化した皮脂、古い角質、汗や汚れを落とすため。それ以上にゴシゴシと洗ってしまうと肌のターンオーバーが乱れて逆に古い角質が溜まったり肌がボロボロになるので、洗顔は肌のターンオーバーの邪魔をしない程度にやさしく洗うことを心がけましょう。
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洗顔ネットで作る濃密な泡。あなたの肌を美肌へと導くカギ
洗顔は1日2回朝と夜
洗顔は朝と夜の1日2回を目安に行いましょう。それ以上に洗顔をすると洗いすぎになって肌にダメージを与えてしまいます。
ただし肌質や肌の状態によって回数を調整することは必要です。例えば、オイリーな脂性肌や乾燥肌の方は肌の状態を見て洗顔の回数を調整しましょう。
すすぎ残しのないようにしっかりすすぐ
すすぎ残しは肌荒れやニキビの原因になるのでしっかしとすすぐようにしましょう。特にすすぎ残しをしやすい生え際は要注意です。
生え際にニキビができやすい方はすすぎ残しが原因の可能性があるのでいつもよりも多めにすすぐように意識すると改善する可能性があります。すすいだ後は鏡を見てすすぎ残しがないかをチェックする習慣をつけましょう。
タオルでおさえるように拭く
洗顔後はタオルでおさえるように拭きましょう。ゴシゴシとこすって拭くと肌に負担がかかってしまいます。せっかく丁寧に洗顔をしてもすべてが台無しです。
清潔なタオルをやさしく顔に当てて、水分を吸い取るようにやさしくおさえて拭くことがポイント。水分が残ったままにならないように全体の水分を丁寧に吸い取りましょう。

ホットタオル美容法の効果
血行を良くしてむくみやクマをとる
飲みすぎた翌朝や寝不足の日、鏡を見て顔がむくんでいたりクマができていたら、ホットタオル美容法を試してみましょう。血行を良くしてむくみやクマをとる効果が期待できます。
むくみは本来流れるはずの老廃物や余分な水分が滞っている状態。ホットタオルを顔に乗せると血行がよくなって老廃物や水分が流れていくのでむくみやクマを解消することができます。
皮膚の新陳代謝をあげる
ホットタオル美容法は血行をよくするとともに皮膚の新陳代謝をあげる効果も期待できます。くすみやニキビケアにもおすすめ。
新陳代謝がアップするとターンオーバーが正常化され、ニキビ予防だけではなくニキビ跡の赤みを解消する効果もあります。顔を蒸した後は冷水もしくは冷たいタオルで引き締めるということを繰り返すとより効果的です。
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美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
くすみを解消して顔のトーンを明るくする
血行不良によってくすみができてしまった場合は、ホットタオル美容法をすることでくすみを解消して顔のトーンを明るくすることができます。蒸しタオルの温熱効果で収縮して血管が拡張された血行が改善されるというメカニズムです。
ただし、すべてのくすみに効果があるということではありません。くすみの原因によってはホットタオル美容法が効かないことがあるので注意しましょう。
ヒートショックプロテインを増やす
ヒートショックプロテインとは、ダメージを負った細胞を修復するタンパク質の一種。乳酸の発生を抑えたり免疫細胞を強化する働きをします。
ヒートショックプロテインを増やす方法は、42度のホットタオルを顔にあて、その後氷水もしくは冷蔵庫で冷やした濡れタオルを顔にあてるという方法がおすすめ。温→冷の繰り返しを3日に1度ほどすると美肌に近づけるでしょう。
毛穴を開かせて汚れを取る
ホットタオル美容法は毛穴のケアに最適です。その理由は熱と蒸気を持っているから。ホットタオルの熱によって血行が促進されて肌の代謝がアップし、蒸気になった水分とともに熱が肌の細部まで行き届きます。そして毛穴を開かせて溜まった汚れや皮脂や古い角質を取り除きやすくするのです。
毛穴を開いて化粧品を浸透させる
ホットタオル美容法をすると毛穴が開くので、化粧品の浸透性がアップ。美容成分をぐんぐんと吸収するので肌に潤いをもたらします。
ホットタオルを顔にあてて冷たく濡らしたタオルで引き締めた後、すぐに美容成分を含んだ化粧品をつけましょう。すると肌の奥深くまで化粧品の有効成分が浸透して肌が潤い、化粧ノリがよくなります。

ホットタオル美容法のやり方
タオルを水に濡らして1分レンジで加熱する
まずはホットタオルを作りましょう。タオルを水に濡らして絞ったものを電子レンジで1分加熱します。ただし、お使いのレンジやタオルによって温まり方が違うので、40秒前後で様子を見てみるとよりよいでしょう。熱すぎるとやけどの恐れがあるのでくれぐれも注意してください。
使用するタオルは薄いものだとすぐに冷めてしまうので、少し厚めのものを使用しましょう。またハンドタオルのように小さいものだと顔全体にあてることができないので、フェイスタオルくらいの大きさがおすすめです。
顔にのせて3分程度温める
ホットタオルができたら適度な温度になっているかを知るために、まずは腕の内側などで温度を確かめてから行うと安心です。もし熱すぎたらタオルを広げて少し冷ましてから顔に乗せましょう。
適度な温度だと確認できたら、顔にのせて3分程度温めます。温かくて気持ちいいと感じる程度の温度がベストです。
首の後ろを温めると血行促進効果がアップする
ホットタオルで首の後ろを温めると血行促進効果がアップするので、顔だけでなく首の後ろも温めることをおすすめします。冷え性やさまざまな体の不調に効果的です。
首が冷えると体全体が冷えてしまい、さまざまな体の不調を引き起こします。冷え性、首コリや肩コリ、自律神経の乱れ、睡眠障害などを引き起こし、そしてそれらによって肌トラブルを招いたりと負のスパイラルが止まりません。健康と美容のために、首の後ろ温めて血行を促進させましょう。
終わったらしっかり保湿する
ホットタオル美容法が終わったらしっかり保湿することが大切です。ホットタオルをした後は毛穴が開いている状態なので、肌を冷やしてから保湿ケアをすると毛穴がキュッと引き締まります。
ホットタオル美容法で毛穴の奥まできれいになった肌は保湿化粧品が肌全体に浸透します。保湿効果が行き渡るともっちりとした潤いのある美肌を実感できるでしょう。
冷やした化粧水や保冷剤で毛穴を引き締める
ホットタオル美容法の熱と蒸気によって開ききった毛穴は、冷やした化粧水や保冷材で引き締めましょう。冷水や冷やしたタオルを顔に当てるという方法もあります。
ホットタオル美容法をするタイミングはクレンジングで化粧を落とした後、仕上げの洗顔をする前がおすすめなので、洗顔をしてから冷やした化粧水でスキンケアをすると無駄がなくて時短になります。保冷剤を使用する場合は、冷やしすぎないように注意してガーゼやタオルにくるんで軽くあてる程度にしましょう。

顔のパーツ別毛穴ケア方法
鼻は角栓のつまりや黒ずみが原因
鼻の毛穴が目立ってしまうのは角栓のつまりや黒ずみが原因です。角栓は皮脂ではなく古い角質(タンパク質)が70%を占めています。しかし角栓や黒ずみを取り除こうとしてゴシゴシとこすってしまうと、肌を守ろうとして角質がどんどん生み出されて余計に毛穴が詰まりやすくなるので注意しましょう。
角栓のつまりや黒ずみをケアするためには、不要な角質ができる原因を取り除くこと、肌を傷つけないようにやさしく不要な角質を取り除くこと、角栓が取れやすくなるように毛穴を柔らかくすることがポイントです。
鼻の毛穴詰まりにはピーリング
角質はタンパク質なので、油性の汚れを落とすように作られた一般的なクレンジング剤や洗顔料ではあまり効果がありません。鼻の毛穴詰まりにはピーリングがおすすめです。
タンパク質の汚れを取り除くピーリング石鹸を使用して、やさしく古い角質を落とすようにしましょう。刺激が強い洗顔料など肌にダメージを与える可能性があるものは使用せず、不要な角質を生み出す原因を排除してやさしく毛穴詰まりのケアをすることが大切です。
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「AHA洗顔料で簡単ピーリング」フルーツ由来の酸で輝く素肌へ
頬の毛穴は肌のハリ低下と弾力低下が原因
頬の毛穴が目立ってきたら、肌のハリ低下と弾力低下が原因になっている可能性があります。?の毛穴が目立っているのは、毛穴を支えている肌が加齢とともにハリと弾力が低下し、重力に逆らえなくなって毛穴がたるんでしまっている状態です。
縦に伸びてしまっている状態の毛穴はたるみ毛穴といわれています。加齢によってコラーゲンとエラスチンが衰えて毛穴を支える肌の土台がゆるんでしまいたるみ毛穴になってしまうのです。
鼻の下には保湿と血行促進
鼻の下の毛穴が気になったら保湿をすること、血行促進させることポイントです。毛穴の黒ずみは乾燥が原因のことがあるので、保湿をして乾燥を防ぐことが毛穴のケアになります。
しっかりと温めて血行を促進させることも大切。肌のターンオーバーを正常にすることで、ニキビなどの肌トラブルに悩まない健康な肌を目指せます。

毛穴レスな肌をつくる保冷剤美容法
使用する30分~1時間前に保冷剤を冷凍庫に入れる
保冷剤美容法は毛穴をキュッと引き締めて肌の水分を閉じ込める効果と、たるみが引き締まる効果、そして毛穴レスは肌になる効果が期待できます。外部から冷やすことで肌の内部で温めようとする動きが活発になり、血流がよくなって肌の代謝も上がります。
カチコチに凍って冷たすぎる保冷剤の使用は避けましょう。保冷材は使用する30分から1時間前に冷凍庫に入れるとちょうどいい冷たさになります。
タイミングは入浴後のスキンケア後
保冷剤美容法のタイミングは入浴後のスキンケア後がベスト。入浴で温まった肌は毛穴が開いている状態なので、入浴後にスキンケアをすると毛穴の奥まで美容成分が行き渡ります。
その後に保冷剤ケアをすると毛穴がキュッと引き締まるので、スキンケアで浸透した美容成分を閉じ込めることができ、より美容効果が高くなるのです。1日ではなかなか実感しにくいので長期間にわたって続けるようにしましょう。
気になる箇所にぽんぽんとあてていく
保冷材の準備が整ったら、気になる箇所にぽんぽんとあてていきます。やり方は簡単で、保冷剤を肌の気になる場所にあてて冷やすだけです。
同じ場所を長時間あてるのではなく、短時間でぽんぽんとあてていくことが大切なポイント。保冷剤を顔にあてていき、肌が冷えたら完了です。
1か所数秒程度にする
気になる場所に保冷剤をあてるのは1か所数秒程度にしましょう。長時間あてすぎると肌にダメージを与えてしまうことがあります。
目安は1か所5秒くらいですが、肌の状態をみながら秒数は調整してください。小鼻、頬、あごなど、毛穴が気になりやすい場所を中心に顔全体をまんべんなく冷やしていくことが効果を実感するコツです。
保冷剤ケア後にクリームやオイルを塗る
保冷剤ケアができたら、クリームやオイルを塗っていつも通りのスキンケアを行うようにしましょう。クリームやオイルのスキンケアをした後に保冷剤ケアをすると、クリームやオイルの成分が肌の上で固まってしまうことがあるので、保冷剤ケアはクリームやオイルの前がおすすめです。
正しい保冷剤ケアを続けていくと、毛穴レスのきれいな肌をつくることができます。
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週に1回したい毛穴ケア
油汚れは油で落とすオイルマッサージ
毛穴に皮脂が溜まっている状態の油汚れは油で落とすオイルマッサージがおすすめ。オイルは刺激が少ないベビーオイルもしくはオリーブオイルを使用しましょう。
オイルを綿棒にたっぷりと含ませ、やさしくくるくると回してマッサージをします。やりすぎると肌の負担になるので週1回くらいのペースで行うようにしましょう。
ミネラルたっぷりの泥パック
泥パック(クレイパック)はミネラルをたっぷりと含んでいるので、毛穴や肌の汚れをすっきりきれいにする効果があります。泥パックの種類によってさまざまなミネラル成分を含んでいるため、その成分によっては美白効果や肌の炎症を抑える効果や肌をしっとりとさせる効果のものもあります。
泥パックの効果は高いので、あまり頻繁にやりすぎると肌が乾燥したりダメージを与えてしまう可能性があります。週1回のスペシャルケアとして取り入れるようにしましょう。
角質をやさしく落とすスクラブケア
角質をやさしく落とすスクラブケアは、毛穴に詰まった角質を取り除くために有効的な方法です。スクラブケアは指でやさしく肌の上を滑らせるように行いましょう。
スクラブケアは古い角質を取り除くために有効的な方法ですが、強くこすってしまうと肌を傷つけてしまうのであくまでもやさしくケアすることが大切です。スクラブケアをした後は肌が乾燥しやすくなっているので、その後の保湿は念入りに行うようにしましょう。
集中ケアのラップパック
ラップパックは毛穴対策におすすめの方法です。化粧水をしみこませたコットンを顔にのせてからラップをしてもいいですし、化粧水や乳液でスキンケアをした後に肌に直接ラップをする方法でも効果があります。
入浴後のスキンケア後にラップパックをすると、蒸気の働きがよく保湿効果が高くなるのでおすすめです。
肌年齢を若返らせるヨーグルトパック
ヨーグルトパックは毛穴レスへと導き肌年齢を若返らせる効果が期待できます。フルーツ酸は古い角質を取り除く効果があり、さらに保湿効果とビタミンB群による新陳代謝を活発にする効果もあります。
ヨーグルトパックの作り方は簡単で、プレーンヨーグルト大さじ1~2に小麦粉を混ぜ塗りやすい固さになる量を入れて(目安は大さじ1)混ぜるだけです。週1回のスペシャルケアとして取り入れてみましょう。

日々のケアですっきり顔に
自分の肌の様子をチェックしながら日々のケアをしっかりと行っていると、むくみや毛穴などの肌の悩みがないすっきり顔になれます。さらに週1回のスペシャルケアもプラスするとより効果的です。
毎日の洗顔方法を気をつけるだけでも効果がありますし、タオルやラップなど自宅にあるもので美容ケアをすることが可能。簡単な方法での顔のケアで、理想的な肌を手に入れることができるでしょう。