意外と知らない乳液とクリームの違い。保湿して乾燥肌を撃退しよう

2017.09.03

意外と知らない乳液とクリームの違い。保湿して乾燥肌を撃退しよう

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

普段のスキンケアで何気なく使っている乳液とクリーム。どんな違いがあるのか、たくさん種類がありすぎてどれを選べばよいか悩んでしまう人もいるでしょう。乾燥によるシワを防ぐためにも自分の肌に適した乳液とクリームを選び健康的な美肌を目指しましょう。

INDEX

目次

    スキンケア用品の役割を知る

    化粧水は水分の補充

    普段何気なく行っているスキンケアの中でも、実は化粧水の役割は非常に大きなものです。
    全ての基本となる最初の工程ですので、最も肌との相性が重要視されます。化粧水の持つ最も主要な役割は、肌への水分補給。
    洗顔後の肌はメイクや皮脂など顔の汚れを落とすと同時に、セラミドなど肌本来の必要である保湿成分も洗い流してしまっている状態。洗顔後に感じる肌のツッパリは水分が不足して起こる症状なので、そのまま放っておくと、当然肌は乾燥しやすい状態になってしまいます。その結果、キメが乱れたり、毛穴の開きなどの原因になるのです。
    さらに、肌の水分蒸発を防ぐために、過剰な皮脂の分泌など、テカリ・ニキビ・肌荒れを起こす可能性もあります。そこで化粧水を使用することにより、失われた水分を補い肌荒れを防ぐことができるのです。

    美容液は水分を保つ

    美容液とは、油分を中心としない保湿成分を多く含まれたスキンケアアイテムで、肌の潤いを与えると同時に水分を保つ働きがあります。保湿・柔軟の役割に加え、保湿・美白・リフトアップ・アンチエイジングなど、気になる肌の悩みに合わせた効果に特化して成分が凝縮されています。
    ただし、アンチエイジング成分に特化した美容液は保湿成分が少ないため注意が必要です。その場合は、保湿クリームも合わせて使用するなどをして、潤いを補給するようにしましょう。

    乳液とクリームは水分の蒸発を油分で防ぐ

    乳液やクリームには、化粧水で潤した肌の水分蒸発を防ぎ、美容液で補給した肌の栄養分を肌の奥にまでしみこませるため、油分でフタをして潤いを逃がさないようにするという役割があります。
    最近では、水分を保持する成分も一緒に配合され、保湿を両面からサポートするものが多くなっています。
    特に乾燥肌の場合は、保湿力が高い化粧水を使用しても、水分が肌の奥に留まりにくく蒸発し、時間が経つと再び乾燥を感じるようになります。そこで乳液やクリームを使用することで、一度浸透した保湿・美容の成分を外に逃がさず肌の奥でしっかりと効果を出すことができるのです。
    しかし、脂性肌の人は乳液の使用でにきびや吹き出物が出てしまう場合もあるので、使用量に注意が必要です。ただ、にきびができるからといって乳液を全く使用しない方がよいという訳ではありません。さっぱりタイプを選ぶなどして自分に合った商品選びで対策しましょう。

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    肌の水分量はどのくらいが理想的?保湿をしてくれる皮膚のしくみとは

    乳液とクリームの違い

    油溶性成分と水溶成分の比率の違い

    化粧品の基本成分の一つに「水溶性成分」と「油溶性成分」があります。水溶性成分とは水に溶けやすく油に溶けない性質、油溶性成分とは油脂に溶けこむ性質を指します。乳液とクリームでは役割は同じですが、この性質の配合されている比率が違うのです。
    これは、一般化粧品でもエイジングケア化粧品でも同様となります。一方が高くなるともう一方は当然低くなるので、自分が使用したい使用感・保湿力を、この油溶性成分と水溶成分の比率で見極めましょう。

    乳液の油溶性成分

    乳液の油溶性成分は1520%程度配合されています。その分「精製水」や「アルコール」など水溶性成分の割合がクリームより多めです。
    ベタつきが苦手な人でも乳液やクリームのように水分を蒸発させないスキンケアは必要ですので、そういった場合は油溶成分が低いものを選ぶとよいでしょう。使用感は軽めで、肌に水分と油分を補い、保湿しながら肌をやわらげる働きがあります。

    クリームの油溶性分

    保湿クリームの油溶性成分は2550%程度配合されています。その分水溶性成分の割合は減るため、アルコールなどが多いと肌がヒリヒリするという方にはこちらがおすすめです。乾燥がひどい場合は油溶性成分の高いものを選びましょう。
    しっとりした重めの使用感となり、比較的保湿と保護の働きが強く、持続力に差が出やすくなっています。
    また、油分をたっぷり使った保湿クリームは、美容成分なども高い割合で配合しやすいというメリットもあるため、保湿効果だけでなく、たるみや小じわなどの効果も合わせて期待できます。

    乳液・クリームとジェルの違い

    一般的に、クリーム>乳液>ジェル の順に含まれる油分が多くなっています。もともとクリームや乳液は肌に油分を与えるものに対し、「ジェル」は肌に水分を与えるのが主な役割のため、化粧水に近い働きです。また、ジェル・クリームは固形で手に取って扱うことができますが、乳液は液体と、形状にも違いがあります。

    乳液・クリームとオイルの違い

    オイルは表皮に膜を作ることで水分の蒸発を防いでくれる働きがあり、乳液やクリームと同じ効果があります。違う点といえば、水分を含まず油分のみでできているため、比較的ベタつきのある使用感となっています。

    しかし、オイルは種類によって濃度や肌馴染みが大きく違うのが特徴。例えば、ホホバオイルはサラサラとしており、馬油はねっとりとしているので、肌との相性や好みや効果に合わせて選ぶことができます。また、オイルは乳液やクリームのように色々な成分を混ぜておらず、シンプルな成分で構成されているスキンケア用品です。

    美肌のための保湿

    両方使った方がよいのか

    どちらかでよい

    化粧水で与えた保湿成分や水分を逃さない目的であれば、基本的には役割が同じのため、どちらか一方で十分です。商品によっては朝夜兼用のものもあるので、1つを毎日使用しても問題ありません。
    両方用意しておき、肌状態や季節などによって使い分けてもよいでしょう。
    どちらかの場合はコストも抑えられるので、無理に重ね塗りする必要はありません。

    両方使ってもよい

    乾燥のひどい場合は、保湿力を上げるために乳液とクリームの両方を使用するパターンもあります。
    肌の状態にあわせて、部分的に気になるポイントはクリームを重ねるなど、 量をコントロールするのも一つの方法です。
    基本的には皮脂の多いTゾーンは控えめ、目元・口元など乾燥しやすいポイントは重ね塗りがおすすめ。
    また、配合されている成分が重ならないようブランドを変えるなどの工夫をするとよいでしょう。
    また、美白・シワ・たるみ改善の成分もプラスしたい場合など、目的によって使いたいアイテムがあれば、併用も可能です。肌をきれいに保つヒアルロン酸・コラーゲン・セラミドなどの成分が入っているものがおすすめ。

    乳液とクリームの使い分け方

    肌の状態に応じて使い分ける

    スキンケア化粧品は、自分の肌状態によって上手く使い分けをするとより効果を発揮します。
    ベタつきが苦手な人・夏の保湿・皮脂分泌が増える生理期間などにはさっぱり使える乳液を、乾燥の季節である秋から冬はクリームなど、肌の状態に応じて使い分けるのもおすすめです。
    また、夏でも冷房の強い環境にいることが多い場合は、乾燥がひどくなる前にしっかりと保湿して予防するのも大事。

    朝と夜で使い分ける

    朝のスキンケアには、日中の紫外線など環境から肌へのダメージを守る役割があります。乳液の種類によって、UVカット効果やメイク下地の機能がついているものがよいでしょう。こってりしたクリームはメイクノリが悪くなる場合があるので、使用感の軽い乳液がおすすめです。
    一方、夜のスキンケアは、就寝中の肌のターンオーバーを助け、新しい肌を作るサポートをする役目があります。日中のダメージの修復や、 肌へうるおいを与えて密封するために保湿力の高いクリームを使うといった方法もあります。

    年齢で使い分ける

    皮脂の分泌量は年齢とともに下がるため、年を重ねるにつれ乾燥が気になってくることもあるでしょう。通常の肌状態の場合、30代以降から肌の油分は減少傾向にあるため、20代までは乳液でカバーができるといわれています。
    クリームは美容成分の配合率も高いので、状況に応じてアンチエイジングの機能がついているものなどを選ぶのも効果的。その他、体質が変わったりして、普段使用しているものが合わなくなることも。
    また、実際は若い年齢でも、肌がダメージを受け肌年齢が実年齢を超えている場合は早めのケアをしましょう。乳液を愛用していた方も適度に肌の状態を見直して、乳液から保湿クリームに切り替えることがおすすめです。

    洗顔料の種類

    オールインワン化粧品はおすすめしない

    効果が薄い

    オールインワン化粧品はスキンケアにかかる時間を軽減できたり、経済的などのメリットから多くのメーカーから発売されています。しかし、それぞれの基礎化粧品が持つ効果ごとに比較した場合、オールインワン化粧品は、やはり単体の化粧品には敵いません。
    肌状態に合わせた使い分けができず、肌の奥までしっかりと水分が浸透しにくいので突出した効果が見込めないためです。肌状態に問題がないときはオールインワン化粧品も選択肢の1つですが、スキンケアによって肌を改善したい場合や年齢を重ねてくると、一人一人に合わせた効果を組み合わせることができる化粧品がよいでしょう。

    肌の状況の合わせたケアがしにくい

    季節や時間など、毎日の肌状態のなかで、オールインワン化粧品は細かな症状に対してプラスマイナスの加減がしにくいともいえます。使い分けができず、高保湿のものを選ぶと、朝はベタついてファンデーションのノリが悪くなったり、さっぱりめのものを選ぶと、乾燥のひどい日や紫外線などのダメージを多く受けた日にしっかりとしたケアができないということもあります。

    肌トラブルの多い人は避けるべき

    敏感肌や肌の弱い方は、肌トラブルが起こりやすくなる場合があります。オールインワン化粧品は複数の化粧品を合わせているので、製品に配合される成分も多く、肌に合っていない成分が入っているとトラブルになるリスクが高いためです。肌が敏感な人や合わない化粧品が多い方は注意が必要です。

    おすすめの乳液

    ソフィーナ ボーテ 高保湿乳液

    持続型セラミドケア処方でセラミドの働きを守り補い、うるおいを与えるケアができます。角層細胞の間のうるおい保持層をしっかり整え、水分を逃さず長時間うるおいが続いて乾燥知らずに。
    乳液が朝と夜の2種類あるので、使い分けできるのもポイント。

    ミノン アミノモイスト モイストチャージ ミルク

    伸びがよく、すっと肌になじんでうるおいを閉じ込める乳液です。コクのある濃厚なテクスチャーなのにべたつかず、弱酸性でデリケートな肌にも安心。乾燥でごわついた角質層にも浸透し、なめらかな柔らかい肌に仕上がります。

    おすすめのクリーム

    キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム

    潤浸保湿セラミド機能成分、ユーカリエキスが潤い保持力を助け、角層の深部までじっくり浸透。外部刺激で肌荒れしにくく、ふっくらと吸い付くような肌を保ちます。しっとりするのに、使用感はふわっと軽い使い心地。詰め替え袋もあり、リピート使いにもおすすめ。

    肌をうるおす保湿スキンケア 肌をうるおす保湿クリーム

    角質層を潤わせしっかりと守る、コクのある濃厚なクリームです。肌のうるおいに欠かせないセラミドと、シア脂の効果で角質層に浸透しながら肌表面を保護・持続させ、ハリのあるやわらかな肌に整えます。

    保湿のし過ぎはよくない

    毛穴が詰まる原因になる

    油分は皮脂膜として肌を保護し、さらにその油分が角層の隙間にしみこみ、余分な角質細胞をはがれ落ちないようにしてくれる大切な役割を担っています。
    そのため、保湿成分のある化粧品にも含まれていることが多いのですが、油分は強い表面張力があるので、毛穴に詰まりやすい原因も合わせもっています。

    油分が多すぎるとニキビ肌の原因になる

    油分の与えすぎは皮脂の詰まりを招き、ニキビの原因になります。ニキビは毛穴が塞がれることで、毛穴の中に老廃物が溜まりできるため、必要以上に油分を乗せ、毛穴をふさがないようにしましょう。
    またオイリー肌の方は、肌の水分量と皮脂量のバランスが皮脂量に傾きがちで、肌表面が酸性になっている傾向があります。
    そのため抗酸化作用のある活性酵素である、ビタミンCやE、アスタキサンチン、アントシアニンなどの成分を含んだものを選ぶことでニキビを予防も可能。
    オイリー肌の人が、油分の多い化粧品を使うと、ニキビができるリスクが高まるケースもあるので注意が必要です。

    本来持っている肌の機能を弱くする

    過剰な保湿は、かえってバリア機能を低下させてしまう場合があります。肌には本来、自身を守るセンサーのような機能があり、乾燥や刺激に耐えられるよう皮脂の分泌・角質補強・メラニンの生成などの活動もコントロールしています。そこに過剰な保湿をすると、「潤いが十分である」とセンサーが誤解し、働きを鈍らせてしまう可能性があるのです。

    肌質別のおすすめ乳液とクリーム

    無印良品 乳液・敏感肌用・さっぱりタイプ

    岩手県釜石の天然水を使用したスキンケアシリーズです。さっぱりとした潤いで、オイリー肌やデリケート肌におすすめ。肌トラブルの一因となる乾燥から肌をしっかりと守るため、うるおいと肌保護成分としてグレープフルーツ種子エキス、スベリヒユエキスなどが配合されています。
    日本製・無香料・無着色・アルコールフリーなど安心の素材、製法も嬉しい。

    アベンヌ スキンバランスクリーム?EX SS (R)

    敏感・乾燥など、季節や体調の変化に不安定な肌におすすめ。温泉水のうるおい保湿クリームで外部刺激から肌を守り、肌の熱さをスーッと抑え、なめらかな状態を維持します。防腐剤0%で小さな子どものスキンケアにも安心。雑菌混入を防ぐアベンヌ独自密封容器で、使うたび開けたての新鮮さも魅力のポイント。

    オードムーゲ 薬用スキンミルク

    女性特有の生理前などのホルモンバランスの乱れや、乾燥などが原因で起こるさまざまな肌トラブル。
    オードムーゲシリーズは、肌に溜まりがちな汚れや皮脂を取り除き、清潔にしてうるおいを与え、肌トラブルの悩みのない健康的な肌に導いてくれます。
    油っぽいのにかさつく不安定な混合肌におすすめ。炎症成分が肌あれを防ぎ、肌を整えます。
    さらりと軽い質感なのに、保湿成分が肌にたっぷりと潤いを与え皮ふを保護してくれ、色々な肌質に万能に対応してくれます。

    ホットクレンジング

    乳液とクリームのそれぞれのつけ方

    乳液のつけ方

    1.1回分を指に取る

    洗顔・化粧水の後、浸透させるため1分~2分程度の時間を空け、容器に記載されている適量分を指に取ります。

    2.頬、おでこ、鼻、あごに分けて乳液をのせる

    Tゾーンなど油分の多い箇所は、つけすぎるとテカリやニキビの原因となってしまいますので、油分の少ない所から順番にのせていきます。

    3.全体に優しくのばす

    全体に広げるように優しくのばします。ムラになると、乳液の量が少ない部分の肌が乾燥しやすくなる場合もあるので、均一になるよう注意しましょう。細かい部分には指の腹をつかって丁寧にのばします。強くこすったり、すりこむ必要はありません。

    クリームのつけ方

    1.手のひらにクリームを広げる

    指で適量をとったあと、クリームが指先までつくように手のひらを合わせてのばします。細かいところにもまんべんなく行き渡るように意識しましょう。

    2.手のひらで温める

    少し時間をおいて手にとったクリームを体温で暖めます。暖めることによって、つけやすくなり、浸透力もアップします。

    3.顔を手のひらで覆いプレスするようにつける

    クリームは乳液よりも固めなので、手で伸ばすと肌の負担になることがあります。ハンドプレスで押さえるように付けましょう。手で顔を覆うように肌にクリームを密着させ、2030秒ほどプレスしてなじませるとよいでしょう。

    もっと保湿したい方におすすめの夜クリーム

    ドルックス ナイトクリーム(しっとりタイプ)

    しっとりとした感触でひろがり、肌をしなやかに保ちます。洗顔後のつっぱりが気になる方におすすめです。気軽に使えるお手頃な価格も嬉しいポイント。優雅なジャスミンのほのかな香りが広がり、甘すぎる香りが苦手な方でも抵抗なく使用できます。

    スキンフード ロイヤルハニー エッセンシャルクイーンズクリーム

    肌のバリアを強化しうるおいを60時間キープする、高保湿シールドクリーム。1度塗りで、3回以上も重ね塗りしたような安心感があり、甘い香りに包まれます。皮膚になめらかに溶け込み潤いを感じる濃厚な保湿クリームですが、使用感がよくベタつきが苦手な方にもおすすめです。

    肌の状態で乳液かクリームかを選ぼう

    乳液とクリームは似ているので、普段何気なく選んでいたという方も、この機会に一度見直してみてはどうでしょうか。単に乳液とクリームの中でも、油溶成分が違うと保湿の加減が変わってくるため、意外と選べる幅は広いのです。
    自分がどのくらいの保湿力が必要か分からない方は、始めは中間あたりの割合から使ってみて、徐々に増やしたり減らしたりすることでベストなものを探してみるのがおすすめです。肌状態をしっかり見極めて、自分に合ったスキンケア用品を選んで肌を健康に保ちましょう。

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