コラーゲンを経口摂取してハリつや美肌。より効率の良い摂り方は

2017.09.03

コラーゲンを経口摂取してハリつや美肌。より効率の良い摂り方は

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

肌のハリや弾力、ツヤなどに欠かせないコラーゲンですが、経口摂取することの意味については、「ある」「ない」と意見はふたつにわかれています。どのように摂取したら効果が期待できるのか、コラーゲンがどんなものか知っていきましょう。

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目次

    コラーゲンについて知ろう

    皮膚や骨などにあるたんぱく質のひとつ

    コラーゲンは、皮膚や骨、血管や関節といった、体のあらゆるところを形成するために必要なたんぱく質です。体内にあるたんぱく質のうち30%はコラーゲンで、その内の40%が皮膚の細胞と細胞を結びつける役割に使われています。

    皮膚を形成しているコラーゲンは、そのおよそ70%が真皮層にあり、3本の鎖がらせん状に組み合わさった特有な形の繊維がネットのように編まれることで、スプリングのような役割をして肌のハリや弾力を維持しています。

    少なくなると皮膚の弾力が失われる

    コラーゲンは肌の真皮にある線維芽細胞で作られています。繊維芽細胞は、肌の真皮部分に点在していて、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった真皮層の成分のたんぱく質を作りだす細胞で、細胞分裂によって自身で増えていきます。線維芽細胞が活発に働いている時には、肌の新陳代謝もスムーズに行われるので、みずみずしさを維持することができます。

    しかし、加齢や日々の紫外線によるダメージなどによって、線維芽細胞の働きが衰えてしまうと、生成されるコラーゲンの量も減り皮膚の弾力は徐々に失われて、シミやシワといった肌のダメージがあらわれてきます。関節にある軟骨もコラーゲンが主成分なので、体内で合成されるコラーゲンの量が減少すると関節痛の原因にもなってしまうのです。

    コラーゲンは体内で分解される

    食品やサプリメントなどで口から体内に摂取したコラーゲンは、そのままの状態で体内に吸収されて、直接肌に作用すると誤って理解している人はとても多いです。しかし、実際はコラーゲンも他の栄養素と同じように、胃や腸にある消化酵素によって分解されて、とても小さい単位のアミノ酸になって小腸で体内に取り込まれます。

    口から摂取したコラーゲンは、胃で胃液の中の消化酵素であるペプシンによって、オリゴペプチドに変化します。その後十二指腸に送られ、すい液と混ざることで、すい液の中にあるトリプシンによってポリペプチドになります。そして最後に小腸にあるペプチターゼによってアミノ酸に分解されます。

    一般的なたんぱく質と同様に吸収

    コラーゲンは動物性たんぱく質なので、口から体内に入ると一般的なたんぱく質と同じように、胃や腸の消化酵素によって消化吸収されていきます。胃、十二指腸、小腸の消化酵素で「アミノ酸」まで小さく分解されたコラーゲンは小腸の絨毛から吸収されます。

    体内に吸収されたアミノ酸は血液に乗って全身へと送られ、髪や爪皮膚、関節の軟骨など体中のあらゆる部位で活躍します。コラーゲンを経口摂取するということは、コラーゲンになる元を摂取することになり、直接肌にコラーゲンとして効果を果たしてくれるわけではないので、より肌に効率の良い摂り方を知ることが大切です。

    コラーゲン経口摂取についての正しい知識

    「経口摂取は効果なし」は本当

    コラーゲンは経口摂取しても、他のたんぱく質と同じように胃や腸で消化吸収されて「アミノ酸」や「ペプチド」といった物質に分解されてしまいます。摂取したものがそのまま「コラーゲン」の状態で肌に効くというわけではないので、経口摂取による直接的な効果は期待できないということになります。そういった意味では、コラーゲンの経口摂取は美肌の効果がないといわれても間違いではないようです。

    食品で摂取は効果がない

    コラーゲン鍋やすっぽん鍋、フカヒレなどのコラーゲンが多く含まれている食事は女性が美容のために好んで食べています。しかし残念なことに、食品によって摂取したコラーゲンでは、肌のシワを軽減したり、シミを減少させたりするといった美容効果に期待ができないという研究結果がさまざまな論文で証明されています。

    食べ物から摂取したコラーゲンに効果が無いとされている理由の一つに、食品に含まれているコラーゲンの分子量が大きい「高分子コラーゲン」であることがあげられます。高分子コラーゲンを体内に吸収するためには、消化の時に細かく分解するので、再びコラーゲンとして合成されるためには、コラーゲン特有のアミノ酸配列を保持したままのペプチドが多く含まれている必要があります。

    しかし、高分子コラーゲンを摂取した後の血液を調べてみると、血中にはアミノ酸配列を保持したままのペプチドがほとんど存在していないという結果が。このことから、食品から摂取したコラーゲンでは、美肌効果には期待をすることができないといわれるのです。

    肌に届くのは「コラーゲンペプチド」

    肌に美容効果がしっかり出るように、効率よくコラーゲンを摂取する方法として、一番効果的だといわれているものが「コラーゲンペプチド」です。コラーゲンペプチドは、肉や魚などに含まれるコラーゲンを加熱してから酵素分解することによって作られる、分子量の小さい低分子コラーゲンです。

    毎日コラーゲンペプチドを2.5g~5gずつ摂取することで、肌の水分量が増え、シワの改善にも役立つことが2009年以降の研究でわかってきています。ただし、コラーゲンペプチドがそのまま肌のコラーゲンになるというわけではなく、吸収されやすい形になったコラーゲンが血流にのって、細胞の活動を隅々まで高めてくれることによって、肌本来の機能の回復や柔軟性に期待を持つことができるのです。

    コラーゲンを摂取するときもペプチドを選ぼう

    体内にある消化酵素の中には、コラーゲンをコラーゲンペプチドに分解してくれる消化酵素もあります。しかしその消化酵素はとても量が少ないので、摂取したコラーゲンのすべてをきちんとペプチドに分解することができません。

    体内で無駄なくきちんと吸収できるように、摂取する段階でコラーゲンペプチドの形になった物を選んでおくと、効率よくにコラーゲンを体に取り入れることができます。コラーゲンを摂取する時には、「コラーゲンペプチド」や「低分子コラーゲン」と表記されている商品を選ぶと美肌に効果的なコラーゲンを取り入れることができるでしょう。

    コラーゲンの由来成分に注意する

    みずみずしい肌や弾力のある肌を維持するために大切なコラーゲンですが、サプリメントやドリンクなどで摂取する時に気になるのは副作用です。適正量を摂取していれば大丈夫なものでも、つい過剰に摂ってしまいがち。手軽に摂れるサプリメントやドリンクだからこそ注意するようにしましょう。

    牛や豚、魚などに食物アレルギーを持っている人の場合、ごく少数ですが食物アレルギーを発症してしまう場合もあるようです。コラーゲンを摂取する時には、そのコラーゲンの由来成分になった原料をしっかり調べることで危険を回避することができます。

    コラーゲンの副作用について

    美容にうれしいコラーゲンですが、過剰に摂取することで体に害を及ぼす副作用も。多めに摂取したコラーゲンは、通常は尿と一緒に排出されるので大きな問題はないのですが、大量な摂取はニキビの原因になりかねないので注意が必要です。

    コラーゲンの摂り過ぎは、セルライトを作る原因になってしまう事もあります。セルライトは体の中の老廃物が細胞に溜まり、コラーゲンと結びつくことによって作られていきます。コラーゲンを過剰に摂取すると、老廃物を貯め込んだ細胞をカプセル化しやすくなるので、セルライトを増やす原因になってしまうのです。

    コラーゲンペプチドの摂取方法

    コラーゲンドリンクでとろう

    コラーゲンペプチドを効率よく摂取するためには、コラーゲンドリンクがおすすめです。コラーゲンペプチドの量もはっきりと書いてあるので、肌に必要な量を簡単に摂ることができます。

    コンビニやドラッグストアなどでも販売されているので、購入しやすく手軽に飲むことができて便利です。コラーゲンペプチドが含まれている量を確認して購入するようにしましょう。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    自分に合うコラーゲンドリンクを選ぶために知っておきたいこと 

    サプリメントでとろう

    コラーゲンドリンクの匂いや味には独特なものが多いので、苦手な人も多いでしょう。そんな人には、味や匂いが気になりにくいサプリメントでの摂取がおすすめです。

    サプリメントを選ぶ時はコラーゲンの吸収率の高い魚由来のものを選ぶとようにすると、より効率的に摂取することができます。ピルケースなどに分けて化粧ポーチに入れておけば、外出先でも手軽に飲むことができて便利です。

     

    ▼さらに詳しい解説はこちら
    コラーゲンサプリの効果を上げるコツとは。選び方と飲み方のポイント 

    粉末タイプも手軽

    粉末タイプで、食事や飲み物に混ぜやすくなっているタイプのコラーゲン商品も多くあります。粉末タイプのものを選ぶ時に気にしたいことは、「コラーゲンペプチド配合」と明記してあるものをしっかりチョイスするということです。

    粉末タイプは飲み物に混ぜたりヨーグルトに入れたり、食事に混ぜたりと好きな物に入れて摂取することができるので便利です。コラーゲンの臭いが気になって飲みにくいと感じる人も多いので、そういった場合はコーヒーやカレーといった食品本来の香りが強いものに入れると手軽に摂ることができます。

    毎日摂取することが望ましい

    コラーゲンペプチドが、その効果を保つことができる期間は、およそ一日程度と言われています。体にためることができないので、毎日きちんと摂取することを心がけることが大切です。そのためにも、味や形状など自分の好みやライフスタイルにあった商品を選んで無理なく毎日続けて摂取するようにしましょう。

    寝る前に摂取しよう

    コラーゲンを肌の健康のために効率よく摂取するタイミングは、寝る前がよいでしょう。一日の中で22時~深夜2時の時間帯は成長ホルモンの分泌が活発になる時間帯です。一日の生活の中で受けた肌ダメージをしっかり修復してくれる肌のゴールデンタイムともいわれています。

    寝る前にコラーゲンペプチドを摂取して、肌のターンオーバーに向けての準備をしてから眠ると、肌がその日に受けたダメージを効果的に修復させることができるので、翌朝の肌の状態に期待を持つこともできます。

    コラーゲンペプチドが含まれている製品

    ドクターシーラボ 美禅食

    30種類以上の食品を乾燥させ粉末に加工してあるので、栄養を効率よく摂取することができます。コラーゲンを合成するときに必要なビタミンC配合です。シェイカーも必要ないので、手軽に飲めて便利です。

    アスタリフト ドリンク ピュアコラーゲン10000

    エイジングケア化粧品で有名なアスタリフトシリーズから、発売されている飲みやすいコラーゲンドリンクです。コラーゲンのパワーを引き上げるといわれているオルニチンも一緒に配合してあるので、コラーゲンの効果をしっかりアシストしてくれます。ノンカフェインで無添加なので、誰でも安心して飲むことができるドリンクです。

    DHC コラーゲン

    魚由来のコラーゲンペプチドに、美肌を作るために大切なビタミンB1、B2をプラスしてあるので、美容サポートに期待できるサプリメントです。ヒアルロン酸配合で、お肌にハリとみずみずしいうるおいを補いサポートしてくれます。

    ディアナチュラ 低分子コラーゲン

    豚コラーゲンペプチドにコラーゲンの働きを助けるビタミンC配合、そして美容に役立つヒアルロン酸とコエンザイムQ10も入っているので、弾むようなハリのある肌を求める人におすすめ。錠剤タイプで、コラーゲン特有の臭いが無いので、飲みやすいサプリメントです。

    ファイン ヒアルロン&コラーゲン+還元型COQ10缶 ミルク風味

    魚コラーゲンペプチドにコエンザイムQ10、ヒアルロン酸、ビタミンCなどの美容にうれしい成分を配合した粉末状のサプリメントです。ミルク風味なので、好きな飲み物に溶かして飲むことができます。人工甘味料を使ってあるので、糖質が気になる人はおすすめです。

    コラーゲンの効果を左右する成分

    コラーゲンの合成をサポートするビタミンC

    コラーゲンペプチドを摂取して、体内に取り込んだアミノ酸をコラーゲンに合成するときには、ビタミンCがとても重要な役割を果たしてくれています。ビタミンCは、コラーゲンを合成するために必要になる酵素の働きを手助けしてくれる補酵素なので、不足しないように毎日摂取することが大切です。

    必須アミノ酸のトリプトファン

    コラーゲンを効率よく活用するためには、アミノ酸のバランスも大切。アミノ酸のバランスをよくするために欠かせない栄養素がトリプトファンです。トリプトファンは体内で作られることのない必須アミノ酸なので、きちんと食品から摂取する必要があります。

    トリプトファンを多く含む食品は、カツオやマグロ、アジなどの赤身の魚や、肉類の中でも比較的脂の少ない部位やレバーに多く含まれています。また、アーモンドやクルミなどのナッツ類やプロセスチーズにもたくさん含まれているので、手近なところに置いていつでも食べれるようにしておくといいでしょう。

    コラーゲンと肌をつなぐエラスチン

    肌の真皮部分でクッションの役割をしているコラーゲンは、三本の鎖がらせん状に絡み合った独特な形状をしています。その繊維がネットのように編まれることで、肌の弾力やハリなどが保たれています。繊維を編むときのジョイント部分に当たるのがエラスチンです。

    エラスチンは牛すじや鶏の手羽先、軟骨などに多く含まれていますが、食品から必要な量を摂取し続けるのはとても大変です。食べる物に気を配りながらも、サプリメントできちんと摂取することが望ましいでしょう。

    高脂肪食には注意

    脂肪分の多い部位の肉や魚、揚げ物などの高脂肪食の摂り過ぎには注意が必要です。高脂肪食の過剰摂取は、善玉ホルモンを減少させてしまい、線維芽細胞の働きが悪くなってしまいます。線維芽細胞が衰えることで、コラーゲンの合成を妨げる原因になります。脂肪分少なめのヘルシーな食生活を心がけると、コラーゲンの合成をスムーズに促すことができます。

    糖分もできれば控えよう

    高脂肪食だけでなく、糖分のとりすぎも、コラーゲンの合成を妨げる原因になってしまうので注意しましょう。摂取されてエネルギーになり切れなかった糖分は、体温の熱でたんぱく質と結合して「AGE(終末糖化産物)」という物質に変化します。

    AGEに変化したたんぱく質は、体内に残って老化の原因に。AGEはコラーゲン繊維を分解する酵素の量が多い物質なので、コラーゲンの弾力性を失う原因になります。糖分もできるだけ控える食生活を続けると、効率よくコラーゲンを合成することができます。

    正しい情報で賢く綺麗に

    様々な情報に惑わされないようにしよう

    コラーゲンについての情報は、ネット上にとてもたくさん出ています。「コラーゲンの経口摂取は効果がない」「コラーゲンはきちんと摂取すれば効果が出る」というように、正反対な情報でもそれぞれに理由が述べられているので、どの情報を信じたらよいのか戸惑う人も。

    知識としてたくさんの情報を収集することはとても大切なことですが、集めた情報に惑わされないように、自分の責任のうえで気を付けて判断していくことが大切です。

    コラーゲンについては現在も研究中

    コラーゲンについては、多くの企業や研究機関などで現在も研究が続けられています。そのために、新しい情報が次々出てくるので、戸惑うこともあるでしょう。

    新しい情報に基づいた新商品も多く開発・発売されていくので、若々しい弾力のある肌を維持したい女性にとってはこの先の研究結果や新商品の開発に期待したいところです。

    正しい知識でつるつるお肌を手に入れよう

    コラーゲンの経口摂取については、多くの情報があふれています。時に正反対な記事や情報を目にすることも多いので、自分が信じられると思う情報を見極めることは大変な作業になります。

    バランスの良い食生活と規則正しい生活を維持しながら、正しい情報に基づいた知識を持って弾力とハリのあるつるつるした肌を手に入れることができるように日々の努力をしていきましょう。

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