「角層」を強く健やかに。肌荒れや赤み肌を改善するケア方法とは

2017.09.03

「角層」を強く健やかに。肌荒れや赤み肌を改善するケア方法とは

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

肌荒れや顔の赤みの原因は自分ではなかなか見つけにくいものです。生活習慣や食生活、精神状態などが関係してきます。しかし、根本的な原因は角層やバリア機能の低下にあります。角層の水分量を上げ、丈夫に健やかに保てるようにサポートをしていきましょう。

INDEX

目次

    肌荒れで赤みを帯びた肌をケアしてカバーする方法

    なぜ肌が赤くなってしまうのか

    肌が赤くなってしまう原因は、さまざまなことが考えられます。主な原因は、角層が薄くなってしまう「菲薄化(ひはくか)」です。肌の免疫力であるバリア機能が低下すると、わずかな刺激や肌トラブルに肌が反応し、赤くなるという炎症を起こします。

    また、外部から影響をうけると、血流が増加します。毛細血管が拡張し、皮膚が薄いために透けて見えてしまう「毛細血管拡張症」という症状も原因のひとつです。気温の変化や、外部からの刺激、自律神経が乱れることで症状が悪化してしまいます。

    乾燥が原因の赤肌

    皮膚が薄く過敏になっている肌は、免疫力であるバリア機能が衰えています。バリア機能は、水分を保つところであり、外部の異物などの危険から肌を守っている重要な部分です。バリア機能が低下すると、水分量が低下、肌が乾燥する原因になります。乾燥も肌にとっては刺激とみなされるため、肌が赤くなってしまいます。

    角層を強くし乾燥を防ぐために、セラミドやNMF(天然保湿因子)などの保湿成分が配合されている化粧品を使用し、肌の水分や油分を補うとよいでしょう。

    ニキビの跡が赤くなってしまっている

    ニキビは、皮脂の過剰分泌により毛穴部分が炎症をおこし、毛穴をふさいでしまうことです。ニキビも異物ですから、炎症をおこしてしまうとニキビ周りが赤くなってしまいます。これは、ニキビに対しての肌の防御反応です。毛細血管が拡張し、ニキビ周辺に集まることで赤くみえてしまいます。

    また、ニキビは皮脂の過剰分泌でおこります。しかし、肌が乾燥しすぎてしまう場合も、皮脂を補おうと肌は皮脂を分泌してしまいます。乾燥も肌荒れや赤みの原因となるため、早いうちに改善できるようにケアをしていかなくてはなりません。

    心の状態が肌に出てきてしまう

    顔の赤みは、緊張などの生理的作用で誰にでもおこることです。しかし、なかなか赤みがとれないというときは、ストレスが関係していることがあります。悩みや不安、緊張などの精神的なストレスを抱えると、血流が増加し血管が拡張してしまいます。そのため、肌に赤みが出てきてしまう状態になります。運動や好きなことでストレスを解消しましょう。リラックス状態を保てるよう、自分自身でストレス改善法を見つけて見直すことも大切です。

    肌荒れとホルモンバランス

    肌の状態とホルモンバランスは大きく関係しています。女性ホルモンには、「プロゲステロン」と「エストロゲン」の2種類があります。プロゲステロンは、皮脂の分泌量を高める働きがあり、エストロゲンは、皮脂分泌を抑える働きがあります。

    また、エストロゲンには、水分を保ち、ハリや弾力を維持する働きもあります。他には、ストレスや環境などの影響で、ホルモンバランスは崩れてしまいます。ニキビや肌荒れ、乾燥の原因となることから、睡眠やバランスのよい食生活に気をつけ、リラックスをしながら整えていきましょう。

     

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    ひどくなる前に皮膚科へ

    肌の赤みはなかなか自分で原因がつかめない方が多いと思います。特に、毛細血管による赤みは、自律神経の誤作動により血管が拡張したままになっています。健康にも影響がでやすいため、重症化する前に早めに皮膚科での治療を受けましょう。ニキビや敏感肌の方も肌荒れがひどくなる前に早めに皮膚科での診察をうけるとよいでしょう。一度重症化してしまうと正常に戻すことが難しい疾患です。

    悪化をさせない改善させていくために

    肌のバリアを回復させる

    外部からの侵入を守り、必要な水分を保つ肌のバリア機能。回復させるためには、摩擦や炎症から肌を守り、水分油分のバランスを保つために「保湿」をしましょう。角層の水分量を増やしてあげることが大切です。バリア機能の改善には、時間がかかります。根気よく向き合っていきましょう。また、保湿成分が配合された化粧品を上手に活用することで、少しずつ肌状態も良くなっていきます。

    生活習慣を見直すことも、免疫力向上やターンオーバーのサイクルを安定にしてくれるため有効です。肌の外側からは、刺激を与えず、化粧品でサポートをしていきましょう。内側からは、水分摂取を心がけ、野菜を中心とした刺激物の少ない食生活をしていきましょう。

     

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    肌が薄くなっている状態を回復させる

    回復させるためには、角層を強く育てることです。角層の厚さはわずか0.02ミリほどです。10~20層の角質細胞が積み重なることで、皮膚のうるおい維持や異物の侵入を防いでいます。角層を健やかに保つためには、肌が敏感な状態ですので最低限のケアで十分です。

    洗顔で清潔にし、クレンジングは負担が少ないものを選び、化粧品で保湿をし、メイクは控えるなど、ターンオーバーのサイクルを正常に戻せるような見直しをするとよいでしょう。

    肌をこすらないようにする

    肌をこすってしまうと、自分で肌を削っていることと同じになります。化粧水を使用する際、コットンを使用すると、摩擦による刺激で肌状態が悪化します。清潔な手で使用すると、手の温度で浸透力が高くなるため、敏感な肌状態の方は手を使うとよいでしょう。また、マッサージを行うと強い刺激により、肌の赤みが悪化してしまうのでおすすめできません。

    クレンジングの種類の見直し

    クレンジングは、油分と水分を混ぜ合わせる界面活性剤が含まれています。界面活性剤は肌に大きな刺激を与えます。洗浄力の強いオイルタイプのクレンジング剤は、負担が大きく肌を悪化させてしまいます。アイメイクのしている目元にのみ使用するとよいでしょう。ふき取りタイプは、ふき取る際に摩擦を引き起こすため、使用をおすすめできません。肌の負担がやさしい、ミルクタイプやクリームタイプのクレンジング剤は、界面活性剤の配合量が少ないためおすすめです。なるべくクレンジングを使わないメイクをすることで、洗顔料のみで落とすことができるものもあります。チェックしてみてください。

    朝洗顔の見直しを行う

    朝の肌は、汚れや汗などの皮脂が付着していますので必ず洗顔をするようにしましょう。水洗顔は、皮脂が溶けにくいため古い角層が蓄積し、ターンオーバーが正常に行われなくなってしまいます。洗顔をぬるま湯洗顔にすることで、余分な皮脂も溶け、その後の化粧水の浸透効果も変わってきます。洗顔を見直すだけで肌状態はとてもよくなっていきます。洗顔がきちんとできないと、化粧品の効果がでにくくなります。

    洗顔やボディーソープの洗浄力に注意

    洗浄力が強いものは、必要な皮脂まで洗い落としてしまいます。また、肌が敏感な状態ですので、炎症がおこり赤みを悪化させる原因にもなりかねません。健康な方は、アルカリ性の洗顔料を使用しても弱酸性に戻す力があります。しかし、肌が敏感な方にとって、弱酸性に戻すまでには時間がかかり難しいものです。洗顔料は、負担の少ない弱酸性や低刺激のものを選びましょう。また、セラミドなどの保湿成分が配合されているものもおすすめです。

    洗顔は一日二回にする

    過度な洗顔は、肌に必要な水分油分を洗い落とし肌トラブルの原因になります。バリア機能も低下し、ニキビができるなど肌が敏感になるため、赤みも増します。洗顔の際は、ぬるま湯を使用してたっぷりの泡で顔をやさしく洗うように意識しましょう。洗顔は朝と夜の二回のみとし、肌に残った余分なもののみを洗い落とすようにしましょう。すすぎは洗い残しがないようにしっかりと行いましょう。

    ピーリングは行わない

    ピーリングは、皮膚表面の古い角質を取ることです。本来、肌のターンオーバー(新陳代謝)を促進するためには効果的なケア方法です。しかし、皮膚が薄くなっている肌には、刺激の強いピーリングは不向きです。皮膚が薄い状態でのピーリングは、肌の負担も大きい為、肌荒れや赤みを悪化させてしまう原因になります。また、スクラブやふき取りタイプの化粧品も、皮膚を薄くしてしまう原因となるため使用しないようにしましょう。

    赤い肌を改善していくための成分に注目

    乾燥肌の為にセラミドを

    角層には、NMF(天然保湿因子)や細胞間脂質があります。角層の働きをサポートする細胞間脂質には、高い保湿力をもつ保湿成分「セラミド」が約50%含まれています。細胞間脂質は油分、NMFは水分を保つ働きがあり、角層のうるおいを維持しています。しかし、バリア機能が低下している場合、乾燥や外部からの刺激により、セラミドが外へ流れ出てしまいます。そのため、セラミドを化粧品で補うことで水分をはさみこみ逃がさないサポートをしてくれます。

    特にセラミドには5つの種類があります。化粧品を選ぶ際は、人の角層細胞に似せてつくられた働きをする「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」が配合された化粧品を選びましょう。より効果が高くなり保湿効果が期待できます。

     

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    赤みを帯びた顔を改善する海洋性エキス

    海洋性エキスは、微細な藻類から抽出されたエキスです。ダメージをうけた肌の細胞を修復させる力があり、毛細血管が拡張したままの症状を改善する効果があります。血管が拡張したままですと、肌が赤く透けて見える原因になります。海洋性エキスが配合されている化粧品の成分表示には、「プランクトンエキス」と記載されています。チェックする際は気を付けましょう。

    美容効果が高くケア効果のあるビタミンK

    ビタミンKには、2つの働きがあります。ケガなどをした際に血液を固める働きと、体内の血液を固めることを抑制する働きです。血液循環をスムーズにしてくれるビタミンKは、毛細血管の拡張を安定化してくれます。血行がよくなることで肌の新陳代謝を正常にし、バリア機能の改善につながります。

    炎症を抑えるハトムギエキス

    ハトムギはイネ科の穀物です。ハトムギの効能効果は、便秘予防、乾燥対策、ニキビ予防、新陳代謝を高めターンオーバーの促進など、肌荒れや肌が赤い方にはとても万能な成分になります。ニキビの赤みや肌荒れなどの炎症を抑えてくれる働きがあります。角層を強くサポートしてくれる成分ですのでおすすめです。

    炎症を抑える甘草エキス

    甘草エキスは、マメ科の甘草という植物から抽出されたエキスです。主成分となる「グラブリジン」は、ニキビの原因であるメラニンを抑制する効果があります。ニキビの炎症により、ニキビ周辺が赤くなってしまう症状を抑制する抗炎症作用があるため、取り入れるとよいでしょう。

    皮脂を抑えるビタミンC

    化粧品に多く配合されているビタミンCですが、そのままでは成分が壊れやすく、肌に浸透されにくいといわれています。浸透しやすいように開発したビタミンC誘導体は、ビタミンCを安定化させた成分で浸透効果も高いです。抗酸化作用、ターンオーバーの促進、皮脂分泌抑制などの効果もあります。ニキビなどが引き起こす過剰な皮脂の分泌は、他の肌トラブルを招き、肌荒れや赤い肌の原因になります。ビタミンC誘導体配合の化粧品を使用するとよいでしょう。また、食品からビタミンCを摂取することもおすすめです。レモンやイチゴ、ジャガイモなどに多く含まれています。コラーゲンの生成を助け、肌のハリやうるおいを守ります。

    生活習慣から見直して改善させる

    睡眠時間をしっかりと取る

    睡眠は毎日6時間以上、8時間以内が身体に良い睡眠時間といわれています。肌にとって必要なホルモンは、寝ている間に分泌されます。ターンオーバー促進に必要な成長ホルモンは寝ている間に分泌されます。しっかりと睡眠ができていないと、ターンオーバーのサイクルがきちんと行われず、肌のバリア機能が正常に維持できなくなるため、肌荒れの原因になります。質の良い睡眠ができるように身体を冷やさないよう温めましょう。寝る前のカフェイン摂取や刺激物を控えるなど、リラックスした状態で睡眠をしましょう。

     

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    リラックスし血行を良くするため湯船に浸かる

    お風呂に入ると身体が温まり、血行促進効果が期待できます。自律神経を正常化してくれる働きもあるため、湯船に浸かるようにしてください。入浴は、副交感神経が優位になるため、リラックス効果も得られます。しかし、熱い湯温では、リラックス効果が得られず、血管も拡張してしまうため肌の赤みも増します。39度以下のお湯に浸かるようにしてください。また、長時間の入浴は、汗をかき体温が上昇します。血行促進には効果がありますが、かえって血管の拡張を増し、肌の赤みが悪化します。入浴は、長くても30分以内にするようにしましょう。

    ストレスを溜めず自律神経を整える

    ストレスは、自律神経である交感神経が働いている状態です。自律神経をコントロールできなくなると、身体の中の老廃物が溜まります。ターンオーバーの乱れをひきおこしたり、血管の流れが悪くなったり、腸内環境の悪化にともない、肌荒れの原因になります。無理のないリラックス法を見つけて自律神経のバランスを整えることも大切です。自律神経を整える方法はたくさんありますが、腹式呼吸をすると、リラックス効果が高くなるといわれています。

    甘いものや油の多すぎるものを控える

    甘いものや油の多い食事を摂取すると、血液は酸化しドロドロになっていきます。血管を詰まらせたり、血流を悪化させたり肌のみならず身体全体の健康問題にもつながります。野菜中心のバランスのとれた食生活を意識しましょう。

    特に、肉類やチーズなどの動物性脂肪は皮脂をつくりやすいといわれています。食べ過ぎには注意が必要です。身体を温める食生活に変えることで腸内環境はよくなります。血行も改善されるため、肌の赤みが改善されます。香辛料の摂りすぎは、ニキビを誘発しやすいため控えましょう。

    ビタミンを取り体の内側から改善

    肌が赤い方、肌荒れの方は、ビタミンを摂取するとよいでしょう。ビタミンEは、抗酸化力があるため身体を酸化から守ってくれます。ビタミンCは、ニキビやシミといった肌荒れを予防してくれます。ビタミンKは血液の流れをスムーズにしてくれます。この主な3つのビタミンを摂取することで肌の赤みを改善してくれる効果が高まります。食品では、野菜や果物、アーモンドなどに含まれています。

     

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    体の中から血流を改善する

    血流改善に効果的な栄養素があります。ナットウキナーゼは、納豆から抽出された酵素です。血栓を溶解し分解することで生活習慣病から身体を守ります。DHAやEPAは、魚の油に含まれている成分で、血液をサラサラにしてくれます。ポリフェノールは、植物の色素、苦みや渋みをもつ成分です。活性酸素を除去する抗酸化作用の働きがあります。活性酸素の影響などから身体の酸化を防ぐ効果が期待できます。また、温かいお茶を飲むことで血行促進、脂肪分解、抗酸化作用などたくさんの効果も得られるためおすすめです。

    水分をしっかりと摂る

    水分をしっかり摂ることで、血液循環を良くする効果が期待できます。血液の約90%は水分が含まれているといわれています。血液は身体の循環を助け、食事から摂取した栄養素や、老廃物の排出などをしている器官です。水分が足りなくなると、これらが運ばれず吸収されなくなり、血液の流れは悪化、血液はドロドロになります。水分は、汗や尿、便としてたくさん排出されてしまうので、こまめに摂取するとよいでしょう。水分が不足すると、肌の水分量も減少し、肌荒れになります。角層が丈夫にならないためしっかり摂取しましょう。

    食物繊維を摂る

    食物繊維を摂ることで、ニキビの原因ともいえる便秘を予防することができます。便秘は、肌荒れの原因のひとつです。身体の中の余分な老廃物を外に排出しやすくするため、新陳代謝が向上します。また、老廃物は溜まってしまうと血管を通して全身に行き渡るため、肌荒れや赤みの原因になります。食物繊維は、主に野菜やイモ類、豆類に多く含まれています。腸内環境の健康もケアしてあげましょう。

    紫外線対策をする

    肌のバリア機能が低下している状態での紫外線は、肌の乾燥を悪化させ、酸化や老化の原因になります。また、紫外線はメラニンを生成し、ニキビや肌荒れの原因になります。肌が敏感なため、日焼け止めは必ず塗るようにしましょう。他には、日傘やサングラス、服を羽織るなどをして、紫外線対策をしましょう。

    外にいなくても紫外線は、部屋の中まで通過してきます。曇りの日でも紫外線は降り注いでいるため、一年中紫外線対策をするようにしましょう。日焼け止めは、ミルクタイプやパウダータイプの低刺激なものがおすすめです。日焼けをしてしまった場合は、すぐに冷やして保湿を行いましょう。

     

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    メイクで赤みを目立たなくする

    ファンデを厚塗りしない

    ファンデーションは、肌悩みをカバーしたり、活性酸素や紫外線などの刺激から肌を守る機能があります。顔の赤みを消そうと厚塗りをしてしまいがちですが、肌が敏感でバリア機能が低下しています。乾燥状態な肌にファンデーションの厚塗りは、肌が呼吸できなくなってしまう為おすすめできません。厚塗りを防ぐために、低刺激の肌にやさしいミネラルファンデーションを選ぶとよいでしょう。

    ミネラルファンデーションは、油分が少なく天然鉱物なため、肌にとって刺激となるものは配合されていません。また、クレンジングが不要なため、石けんで落とすことができます。肌が敏感な状態ですので、刺激の少ないルースタイプやパウダータイプがおすすめです。

    カバー力のあるものを選ぶ

    肌の赤みを目立たなくしたい場合、厚塗りするのではなく、カバー力のある化粧品を使いましょう。下地やコントロールカラーを使用することで、綺麗にカバーすることができます。敏感肌用や、肌が赤い方やニキビの症状を補正することに適した化粧品もあります。選ぶ際は、低刺激であるか、敏感肌用か、肌の刺激となるアルコールフリーか、保湿成分が配合されているかなどを確認しましょう。

    医療用の化粧品を使う

    免疫力がなく刺激に対して敏感な状態の肌ですが、化粧品の成分が強いものは、かえって赤みの原因となることがあります。医療用化粧品は、低刺激で敏感肌用もあります。疾患のある方は医師に相談してから使用するとよいでしょう。

    コントロールカラーを使う

    毛細血管などを目立たなくさせるためには、赤の補正をしてくれるグリーン、またはブルーのコントロールカラーを使用するのが効果的です。赤い部分に点置きして、指でなじませると綺麗にカバーできます。グリーンは赤ら顔やニキビ跡に、ブルーは赤み肌をカバーする効果が期待できます。

    部分的にコンシーラーを使う

    ニキビやニキビ跡には、ファンデーションの厚塗りは避けましょう。ニキビの周辺部分のみにコンシーラーを使用し、カバーするようにしましょう。ニキビは指でさわってしまうと悪化してしまいます。ブラシを活用し、ニキビよりふた回り大きめにコンシーラーを使うと目立ちにくくなります。コンシーラーには、ニキビケアができるビタミンC誘導体配合のものもあるのでニキビ跡が気になる方は使用すると良いでしょう。

    石けんで落とせる下地を使う

    クレンジングは肌の負担がとても大きいものです。アルコールや香料、オイルなどの鉱物油は、バリア機能が弱い方にとって炎症をおこしかねません。毎日のクレンジングは避け、クレンジングを使用しなければいけないメイクは控えるとよいでしょう。下地やファンデーションは、石けんで落とせるような低刺激で、負担の少ないものもありますのでチェックしてみてください。

    チークは薄めに

    肌の赤みはコントロールカラーやファンデーションで目立たなくしているので、チークは使用しなくてもいいと考えられます。ファンデーションは薄付きです。そのため、ほんのりと肌の赤みは残ってしまいます。商品によってはベースメイクでしっかりと赤みを目立たなくさせるものもあります。その際は、チークを薄くつけてもよいでしょう。ファンデーションの色は、ベージュ系が肌に合う色として、赤ら顔を改善する効果が期待できます。

    赤い肌をカバーできる下地と石けんで落とせる下地

    DHC 薬用PWカラーベース

    シミの原因であるメラニン生成を抑制する薬用美白の医薬部外品になります。美白スキンケア効果、コントロールカラー、UVカット効果、下地がひとつになったカラーベースです。無香料、パラベンフリーなので肌にやさしい処方となっています。のびがよいテクスチャーで、色ムラやくすみをカバーし、肌をワントーン明るくしてくれます。汗や皮脂に強く、SPF40、PA+++のUVカット効果があります。ビタミンCが配合されているためシミを作らせません。

    ナチュラグラッセ メイクアップクリーム

    低刺激で色ムラ補正効果があり、赤みを目立たなくしてくれる肌に優しい下地です。保湿成分も配合されているため、スキンケア効果も期待できる商品となります。クレンジング不使用で石けんで落とすことができます。肌の刺激となるパラベン、紫外線吸収剤、鉱物油、アルコールは含まれていません。

    ノブ ベースコントロールカラーUV

    敏感肌用、低刺激のカラーコントロール下地です。ソフトフォーカス効果のあるパウダーが配合されており、赤みやニキビ、毛穴をカバーします。ノンコメドジェニックテスト済なのでニキビができている方におすすめです。保湿成分が配合されているため、乾燥から肌を守ります。SPF35のPA++でUVカット効果があります。

    ミックウエルヴァ ミュウ スムースメイクベース

    石けんで落とすことができる下地と、ファンデーションを兼ねそろえた商品です。SPF38、PA+++で紫外線をカットしてくれます。コラーゲン、セラミド、ヒアルロン酸など、97%以上の天然成分が配合されており、乾燥を防いでくれます。アルミナパウダーとゴールドパールで肌の色を補正します。パラベンフリー、無鉱物油、無香料です。

    資生堂 フルメークウォッシャブルベース

    クレンジング不要のお湯で落とすことができる下地です。伸びがよく、みずみずしいテクスチャーで、メイクを綺麗に見せてくれる機能がついているため、その後のファンデーションのノリもアップしてくれます。保湿成分のヒアルロン酸が配合されています。肌の負担が少ない低刺激です。無香料、アレルギーテスト済です。

    資生堂 dプログラム アレルバリアエッセンスBB

    日焼け止め兼化粧下地です。アレルバリアテクノロジーの機能で、花粉やほこりなどから肌を守る効果があります。厚塗りをしなくても肌を自然にカバーしてくれます。SPF40、PA+++のUVカット効果があります。また、肌の炎症を引き起こす紫外線吸収剤不使用の「ノンケミカル」処方です。無香料、低刺激なので肌が敏感な方におすすめです。

    赤い肌をカバーしながら治していく

    肌荒れや肌の赤みは、角層がもつバリア機能が正常に働かないために引き起こされます。角層を強く健やかに保つためには、バリア機能の水分量を保つことです。また、血液の流れをスムーズにし、肌の赤みの原因となる血管の拡張を正常に戻すため、食生活でバランスのとれた食事が必要になります。その他、生活習慣やストレスなども関係してきます。生活をもう一度見つめ直し、まずは原因をつかむことが大切です。

    保湿成分が配合された化粧品でのケアや、肌に負担の少ないメイクを心がけるなど、外側から内側からのケアで角層の健康も大きく変わってきます。また、顔や手、顔に触れる衣類や布団などは常に清潔にし、肌の刺激とならないよう気をつけましょう。角層を健やかに保つようにするには、時間がかかります。根気よく継続してケアをしていきましょう。

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