目次
乾燥肌の原因
気温差や湿度の低下
湿度が下がり空気が乾燥することはもちろんですが、気温差の激しい環境も乾燥肌の原因になります。一日のうちに大きな寒暖差があると、それだけで肌には多大なストレスになります。ストレスは、肌の新陳代謝を鈍くする原因。肌の保水量やバリア機能に大きく関わってきます。季節の変わり目にとくに乾燥したりする「ゆらぎ肌」は、寒暖差のせいなのです。
過度なスキンケア
肌トラブルに悩んでいるとき、やってしまいがちなのがスキンケアの「やりすぎ」。汚れが溜まっている気がしてゴシゴシと洗顔して、皮脂を落としすぎる。ベタベタするから一日に何度も洗顔料を使って洗いすぎるなど、過度なケアは肌にとって負担になります。バリア機能を低下させ乾燥を招くばかりか、皮脂の分泌を促し、ニキビの原因にもつながってしまいます。自分の肌にとってベストなケアを探しましょう。
不規則な生活習慣
外側からのスキンケアを完璧に行ったとしても、生活が不規則だと効果が激減。睡眠不足や夜更かしはターンオーバーの停滞を招き、バリア機能と肌の保水量が低下します。食生活が乱れて栄養がかたよったり塩分や糖質の多い食事が続くと、肌の水分と栄養が不足するのです。規則正しい生活を送り、乾燥肌を内側からケアしてあげましょう。

乾燥肌によって起きる肌トラブル
肌バリア低下によるかゆみ
乾燥肌で一番困るのが、バリア機能の低下です。保水量が減った状態の肌は外的刺激に極端に弱く、ちょっとしたことですぐにかゆくなってしまいます。髪の毛が触れただけでチクチク、いつも使っている化粧品が突然合わなくなってかゆみが出るなど、心当たりはありませんか。すべて、乾燥で肌バリアが低下した「乾燥性敏感肌」である可能性が高いのです。
ヒリヒリとした皮剥け
肌の乾燥がひどくなると、皮が白く剥けてくることがあります。この皮の正体は、本来肌を形成するべき新しい肌細胞です。何らかの原因でターンオーバーが早まることで、肌細胞が未熟なまま表面に出てきてしまい、うまく排出されずに肌に留まります。そこで肌が乾燥してセラミドが不足していると、未熟な細胞を肌につなぎ留めることができず、パラパラと剥がれてしまうのです。
そんな状態では化粧品が合わないことも多く、ヒリヒリが悪化します。化粧かぶれは、乾燥して肌バリアが低下しているサインかもしれません。
メイクが乗らない、崩れやすい
いくらベースを整えても、毎朝のメイクがうまく乗らない、そしてすぐに崩れてくる。これはスキンケアが足りないのではなく、肌自体の水分が足りないことが多いです。うるおった肌には少量でもメイクがすっと馴染み、吸い付くような崩れにくい仕上がりになります。
年齢を感じるしわやくすみ
加齢は乾燥を進めます。肌の水分量が減少し、コラーゲンやエラスチンを生成する働きが弱まると、肌のハリが失われしわが目立ちます。血液中の水分が減って血流が悪くなると、老廃物の排出が滞りくすみが生じやすくなります。肌の衰えすべてが年齢のせいとはいえず、乾燥も大きな要因のひとつなのです。
ターンオーバーの停滞
肌が乾燥して硬くなると、古い角質がうまく排出されなくなります。すると不要な角質が肌表面に留まってしまい、さらに硬くゴワゴワした肌になってしまうのです。また新しい肌細胞の生成にも水分が必要です。乾燥は排出と生成、両方のサイクルを阻害し、結果、ターンオーバーの停滞を招きます。
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ニキビができやすくなる
オイリー肌だと思っていたらじつは乾燥肌だった、というのはよくあることです。ベタベタしているから保湿よりも洗顔を念入りにして、余計に乾燥するなんて悪循環も起こりがち。皮脂は乾燥している肌を保護するために分泌されます。皮脂過剰で毛穴が詰まりニキビに、という事態も、乾燥によるものである可能性があります。
また乾燥肌はバリア機能が低下しているため雑菌が増殖しやすく、ニキビが治りにくいという難点も。ニキビに悩んでいるなら、乾燥に目を向ける必要もあります。

乾燥肌に効果的な食べ物
タンパク質が採れる卵や鶏肉
タンパク質はコラーゲンの材料になります。また身体の組織を形成するタンパク質が不足すると、ターンオーバーが正常に行われなくなります。肌の保水量は、角質層が約8割を占めています。ターンオーバーがうまくいけば、角質層も正常に保たれ、肌の保水量もアップするのです。
ごはんやパンといった炭水化物のほか、おかずに肉や魚、卵を取り入れて、タンパク質を積極的に摂取しましょう。とくに鶏ささみは効率的にタンパク質を摂取できるのでおすすめです。
セラミドが採れるコンニャクや豆類
セラミドは、真皮層でコラーゲンをつなぎ留める役割を担い、肌のハリや弾力を保つ働きがあります。セラミドを摂取するにはコンニャクと豆類がおすすめ。大豆はもちろん、黒豆や小豆も。野菜ではゴボウ、海藻類のワカメとヒジキ、コーヒーや紅茶など。色の黒い食べ物が、セラミドを豊富に含んでいる傾向があります。
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ビタミン類の補給に緑黄色野菜やレバー
ビタミンは美肌には欠かせない栄養素。カボチャやピーマン、ニンジンなどの緑黄色野菜やレバーを積極的に摂りましょう。ビタミンによって働きが異なるため、これだけを食べておけばOK、なんて食材はありませんが、おすすめしたいのは青魚と豚肉。美肌効果のあるビタミンB群がたっぷり含まれています。
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亜鉛の摂取には牡蠣やうなぎ
新陳代謝やコラーゲン生成に必要な亜鉛は、不足すると乾燥が進んでしまいます。亜鉛欠乏は味覚に影響が出ることもあり、知らないうちに塩分過多になってしまうことも。不健康な食事は肌トラブルの元凶です。亜鉛がたくさん含まれるのは牡蠣やうなぎ、牛肉です。たまにはスタミナ満点の食事を選んでみましょう。
オメガ3系脂肪酸が豊富なしそ油やえごま油
血流の改善やシワ・しみの予防などに効果があるとされるオメガ3系脂肪酸。瑞々しく健やかな肌に導くには、しそ油や青魚の魚油の摂取が効果的です。オメガ3系脂肪酸は酸化しやすく熱に弱いので、油を購入する際は少量タイプを選び、ドレッシングなどに利用しましょう。青魚も刺身などがおすすめです。

乾燥肌におすすめのサプリ
ザ・コラーゲン ザ・コラーゲン エンリッチド <ドリンク>V
コエンザイムQ10、エラスチン、各種ビタミン、コラーゲンを含む13種類の美容サポート成分を配合した美容ドリンク。脂質ゼロ、ノンカフェインで安心して続けることができます。飲みやすいミックスフルーツ味。
?ミネルヴァ コラーゲン6000
吸収されやすい発酵コラーゲン6000?配合。1日1本を続けることで、あなたもコラーゲン美人に近づけます。ヒアルロン酸も入って納得の体感。すっきりとしたパイナップル風味の美容ドリンクです。
アロエステ アロエステ ヨーグルトドリンク
森永乳業独自の美容成分「アロエステロール」を配合した、内側から“キレイ”を作るヨーグルトドリンク。脂肪ゼロで甘さ控えめだから続けやすい。まずは2週間を目安に、毎日の習慣にしてみましょう。1本45kcal。
ファンケル HTCコラーゲンDX ドリンク テンスアップEX
紫外線対策にリンゴポリフェノールを。さらにセラミド、ヒアルロン酸、コエンザイムQ10などうるおいのための美容成分をたっぷり配合。ノンカフェインで夜に飲む美容ドリンクです。
チョコラBB チョコラBBライト2
健康な皮膚を作るビタミンB2リン酸エステル、肌を健やかに保つビタミンB6が配合された美容ドリンク。美肌に効果的なほか、集中力アップやリラックス、疲労回復にも効く、すっきり飲みやすい栄養ドリンク剤です。カロリーは1本4.5kcalで、毎日飲んでも安心。

食事以外の乾燥肌対策に
保湿は欠かさずに
乾燥肌に保湿は当然。毎日欠かさず、丁寧に行いましょう。まず気を付けるべきなのは化粧品の付け方。化粧水はハンドプレスでなじませます。こすりつけるのではなく、顔に手を押し当てて、じっくりと押し込むようにケアします。そしてそのあとは必ず、クリームでフタ。化粧水だけで終わると肌が余計に乾燥してしまうので、乳液やフェイスクリームでうるおいを閉じ込めましょう。
紫外線はできるだけ避ける
やはり紫外線は、美肌の大敵です。無防備な肌に紫外線が当たると、肌のバリア機能を直接攻撃し、破壊します。さらに角質層を通過して真皮層まで侵入し、コラーゲンやエラスチンなど肌のうるおいやハリを保つ成分を壊してしまうのです。紫外線対策は一年を通して必要です。秋や冬でも油断しないようにしましょう。
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睡眠、食事をしっかりとる
夜はちゃんと休み、食事をしっかりとることは健やかな肌の必須条件です。新しい肌細胞の生成を促す成長ホルモンの分泌と、正常なターンオーバーの促進のため、不規則な生活習慣は見直しましょう。ストレスをためないこと、規則正しく過ごすことを心に留めて、乾燥に負けない強い肌を作っていきたいものです。
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タバコやコーヒーはほどほどに
タバコやコーヒーなどの刺激物は、肌にとっても刺激になるのでできるだけ避けましょう。タバコはビタミンCを消費するため、肌の老化を招く活性酸素を撃退する力が弱まります。ビタミンCが減少すると肌の老化が進み、保水量も下がってしまうのです。コーヒーはさらに利尿作用もあり、体内の水分が排出されやすくなります。どちらも摂取厳禁というわけではありませんが、適度な量を心がけましょう。

乾燥知らずの肌で冬もへっちゃらに
外側からの保湿ケアだけでなく、内側から乾燥肌にアプローチすることで、どんな環境でも乾きにくい、美しい肌を目指すことができます。乾燥に効く栄養素を意識して毎日の食事を考え、サプリメントも適宜取り入れてみましょう。冬でも余裕のうるおい肌で、乾燥の季節を乗り切ってください。