目次
目元のたるみの主な原因
表情筋が衰え皮膚が下がっている
目元のたるみの原因の一つに、表情筋の衰えがあげられます。表情筋とは顔全体的な筋肉のことです。特に目元は皮膚の中でも薄いので表情筋が衰えると、たるみが顕著に出てきます。
目元のたるみを改善するには眼輪筋を鍛えることがおすすめです。眼輪筋が衰えると支えられなくなった脂肪が重力で下がり、たるみが出てきます。
普段からパソコンやスマートフォンを長時間見ている方は特に要注意です。まばたきの回数が減るため、目を動かさない時間が多いことが原因で目の周りの筋肉は衰えやすくなっていきます。
目元のたるみは、なにげなく行っている習慣が原因で目立ってきます。今すぐ習慣を改めてたるみを解消していきましょう。
血液やリンパの流れが滞っている
まばたきの回数が減り、目を動かさない状態が長時間続くと、目の周りの血液やリンパの流れが滞ってしまいます。眼輪筋は皮下組織の脂肪で支えられています。眼輪筋が衰えると、筋肉が減少するため、皮下脂肪が支えられなくなります。皮下脂肪がたるんだ状態になります。
また眼輪筋を鍛えないと、皮下組織の脂肪量がますます増えます。たるみがある場合は、たるみが加速されます。たるみが気になる方は眼輪筋を鍛えるエクササイズ、リンパの流れをよくする方法を取り入れることが必須です。
加齢と共に保湿成分が減少している
皮下組織がたるむと、肌全体的にはりがなくなり乾燥状態を招いてしまいます。また人間のお肌は加齢により、天然保湿成分が減少していきます。
すなわち、元々もっているヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分の量が減少するので、はりがなくなり、たるみやしわが出てきます。ヒアルロン酸や、コラーゲンなどの保湿成分も補う必要があります。
眼窩(がんか)脂肪がふくらんでいる
目の下の脂肪は眼窩脂肪と言われてます。別名、涙袋とも言われています。若いころは涙袋があると魅力的といわれてる部分ですが、加齢と共に飛び出すように膨らみ、たるみへと変化します。
眼球を支えていた脂肪が増え、脂肪を支えている筋肉が弱ってくると、このような症状が出てきます。コラーゲンやエラスチンなどの減少も原因といえ、肌の弾力がなくなると眼窩脂肪がふくらみます。眼窩脂肪のふくらみを抑えたい場合は、表情筋を鍛えるなどの日ごろからの目元のケアが大切になります。
表皮を支える真皮が弱っている
眼窩脂肪がたるむと、たるんだ皮膚の下に影ができるため、凹みが出来てしまいます。つまり表皮にプラスの重みがのしかかるということになります。その際、表皮への乾燥や摩擦が起き、たるみに繋がるので要注意です。
また表皮を内側から支えているのが真皮層で、肌の弾力やはりに大きく関わっています。真皮層は、コラーゲンとエラスチンで主に構成されています。コラーゲンやエラスチンが減少すると、真皮層が崩れていくため、その上の表皮にも影響し、たるみの原因となっていまいます。
真皮層まで働きかけるようなアプローチが必要になります。真皮層を厚くするためにコラーゲンを増やすような化粧品を使用することがおすすめです。コラーゲンの弾力を失うとたるみが生じます。真皮層の新陳代謝は、2~6年と言われ非常に遅いので表情筋を鍛えるなどのエクササイズも普段から取り入れなければ強化できません。

たるみ対策の基礎化粧品を選ぶポイント
セラミドなどの保湿成分配合
表皮は8割以上がセラミドなどの細胞間脂質の保湿成分によって水分を保持しています。
セラミドは角質層に存在し、角質細胞をしっかりつなぎとめる働きをしています。異物が肌に侵入してくるのを防ぎます。また水分の蒸発を防いだり、ほこりやアレルギーなどの外部刺激から肌を守る働きをします。またセラミドは保湿効果が高いので乾燥や肌荒れを防ぎふっくらとした健康的なお肌にします。
このようにセラミドの量がお肌の潤いやはりなどに大きく影響すると言えます。セラミドの減少を防ぐため、日ごろからセラミドの配合された化粧品を使用するのもおすすめです。
セラミドは食べ物からも摂りれることができます。お米や大豆、コンニャクなどに多く含まれるので、これらの食品も同時にしっかり摂ることもおすすめです。
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年齢と共に減ってしまったセラミド。数を増やし乾燥知らずの潤い肌へ
抗酸化作用のビタミンC誘導体配合
20代半ばを過ぎると、ストレスや紫外線、加齢などに活性酸素が必要以上に増えてしまいます。活性酸素が増えることによりエイジングが進んでしまいます。
積極的に抗酸化作用のあるものを取り入れることをおすすめいたします。基礎化粧品にでは抗酸化作用のあるビタミンC誘導体配合のものがおすすめです。ビタミンC誘導体は、保湿効果や美白効果を期待できます。
ビタミンC誘導体のおすすめの使い方は、洗顔後化粧水の前に使います。ビタミンCはお肌に吸収されにくいので継続的に使用するのがおすすめです。
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化粧水で肌美人に。悩みを解決してくれるビタミンC誘導体とは
コラーゲンを増やす効果のレチノール配合
しわ、たるみの根本的な原因は、コラーゲンの減少です。真皮層を鍛えるためにもコラーゲンを増やす効果のある化粧品がおすすめです。
今、レチノール配合の化粧品が目元や口元のはりに効果的と注目されています。レチノールはビタミンAの一種で、私たちの身体に欠かせないビタミンになります。レチノールはビタミンA誘導体と言われて化粧品の成分として配合されています。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。一方ビタミンAは脂溶性のビタミンなので過剰に摂取すると体内に溜まるので注意が必要でもあります。
レチノールは、体内で酵素により代謝し、レチナールに変わり、最終的にレチノイン酸に変わります。レチノイン酸によりお肌のターンオーバーが活性化されます。このレチノイン酸がコラーゲンを増やす大事な役割を果たします。
新陳代謝を活性化させるAHA配合
新陳代謝を活性化し、ターンオーバーを整えることもたるみの改善になります。新陳代謝を活性させるには、ピーリングがおすすめです。
ピーリングにはAHA(アルファヒドロキシ酸)と言われる植物由来のものがおすすめです。お肌に刺激が少なく、古い角質を摂ってくれます。古い角質をとりお肌を再生化するので結果的にコラーゲンを強化する効果が期待できます。
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「AHA洗顔料で簡単ピーリング」フルーツ由来の酸で輝く素肌へ
肌代謝を活性化させるナイアシン配合
ビタミンC誘導体やレチノールよりも肌に刺激の少ない成分が、ナイアシンです。ナイアシンはビタミンB3とも言われています。
糖質、脂質、たんぱく質の代謝に不可欠で、エネルギー代謝中の補酵素としても重要な役割を果たしています。また血流の流れをよくする働きや皮膚の機能を正常化させる機能があります。ナイアシンを摂取することで、代謝が促進されるのでお肌が活性化され、肌のはりを出すことを期待できます。
また食べ物からもナイアシンは摂れます。摂りすぎると皮膚がかゆくなる場合もあります。食べ物ではたらこ、カツオの切り身などに含まれます。身体の内側、外側からしっかり摂っていきましょう。
活性酸素の除去効果のある抗酸化成分配合
増えすぎた活性酸素がたるみや老化を進めます。活性酸素は私たちが呼吸するだけで発生します。活性酸素の除去効果のある抗酸化成分配合のものを積極的に摂りましょう。
抗酸化作用のある成分は、ビタミンC誘導体、レチノールやナイアシンなどのビタミン以外に、ポリフェノール、アスタキサンチン、ピクノジェノール、フラーレンなどがあげられます。
ポリフェノール
ポリフェノールは水に溶けやすいので、比較的短時間で抗酸化作用を得られるといわれています。水に溶けやすいので長時間の持続が難しく、継続的に補うことで効果が得られます。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、赤色の天然色素(カロテノイド)です。脂溶性の成分です。カロテノイドの中でのも抗酸化力が強く、ビタミンEより1000倍の抗酸化作用があるといわれています。
ピクノジェノール
ピクノジエノールとは松の樹皮から抽出した植物成分です。コラーゲンの合成を促進する働きやエラスチンの伸縮性を強化する働きがあるといわれています。またメラニンを作るチロシナーゼという補酵素を阻害する働きもあるといわれているので美白効果も期待できます。
フラーレン
フラーレンは炭素でできたサッカーボール型の分子です。他の抗酸化成分に比べ光による分解を受けにくく、酸化しくいので非常に優れた抗酸化作用を期待できます。
アイクリームの効果的な塗り方
目元専用のアイクリームを毎日使うことをおすすめいたします。朝晩使い、目周りに均一に塗ります。特に目立つ部分には重ねて塗ります。メイク前は全体的にメイクよれを避けるため薄く塗ります。夜はクリームを米粒大とり、目の下、眉下と広範囲にぐるっと大きい眼輪筋を意識して塗ります。目尻から目の下を通り目頭、目頭から上まぶたを通りこめかみまで伸ばします。
目元のたるみにおすすめのアイクリーム
・ニールズヤード レメディーズ フランキンセンス インテンス アイクリーム 15g
1回の使用で目元がふっくらする、効果を実感できるとの口コミがあります。

普段から気をつけたいこと
目を擦らない
目元の皮膚は非常に薄いため、出来るだけ刺激を与えないようにしましょう。日ごろから目を擦る回数が多い方は、まぶたの筋肉が伸びてしまい、たるみや皺を作ってしまいます。
クレンジングの際にゴシゴシしない
気をつけたいのが、アイメイクのクレンジングです。普段からウォータープルーフのマスカラ使用する方やしっかりメイクの方は要注意です。
アイメイク専用のリムーバーを使用することがおすすめです。専用リムーバーをコットンに裏面に染みるほどつけて目元にしばらく置きます。ごしごしとこすらず、スッと軽くふき取るようにしましょう。
むくみは当日中に解消することが重要
パソコンやスマートフォンを長時間見ていると、眼精疲労により目元はむくみます。目周りの筋肉が固まっている状態からむくみが生じます。
固まっている状態が日々重なると筋肉の固まりがとれにくくなってしまいます。その日のうちに解消することが重要になります。むくみがひどくなると、たるみや皺の原因になります。
むくみをとる方法とは、目の周りを冷やして老廃物を流します。冷やされた部位は、脳がそこを温めなければと判断して、血流を流そうとします。くれぐれも目の周りはデリケートなので冷やしすぎないように気をつけましょう。目の周りの代謝を促すとむくみが軽減されます。
紫外線対策をする
私たちは、毎日紫外線にさらされています。これが蓄積されるとしみやしわ、たるみなどを引き起こします。これを紫外線による光老化といいます。
紫外線には、UVAとUVBがあります。UVAは波長が長いため、窓ガラスをすり抜けて肌へと入っていきます。また真皮層まで届くので、真皮層を構成しているコラーゲンやエラスチンに影響を及ぼします。
コラーゲンやエラスチンが減少するとお肌のはりがなくなり、老化してしまいます。またUVBは波長が短いのですが、表皮にあるメラニン細胞に働きかけメラニンを増やします。
UVBは真皮層には届かないのですが、コラーゲンを破壊する働きをし、コラーゲンに影響を及ぼします。よって日ごろから日焼け止めを塗るなど紫外線対策が必須になります。
表情筋を鍛える前に知っておきたいこと
筋肉は何歳からでも鍛えられる
お顔の筋肉が弱まるとたるみやしわの原因になります。筋肉を鍛えてあげるとその上にある脂肪がもちがあり、脂肪の上の皮膚にはりが出てきます。何歳からでも始めることは可能です。鍛えてあげると効果は得られますが、継続して筋肉を鍛えてあげることが重要です。
表情筋をほぐしてから鍛える
特定の筋肉だけを鍛えると、その部分のコラーゲンやエラスチンが伸びたり、縮んだりするので損傷することになります。細胞が損傷すると、かえってしわになる可能性がありますので要注意です。

表情筋の筋肉をほぐす
頭皮マッサージでこわばりを取る
お顔の皮膚は、頭皮ともつながっています。まず、頭皮をしっかりほぐしてあげて、頭皮のこわばりをとります。頭皮が固まるとお顔全体の筋肉が固まってしまいます。頭皮は固まりやすいので、普段から意識して頭皮マッサージを行うとよいでしょう。毎日のシャンプーの際に行うのもおすすめです。
顔のリンパを流す
次に耳の後ろ、鎖骨とリンパのあるところをしっかり流してあげましょう。溜まっているリンパを流して、お顔全体の血行を良くします。お顔全体の血行がよくなると顔色が明るくなり、表情筋にもしっかり働きかけてくれます。リンパマッサージは下記行程がおすすめです。マッサージを行う際には、滑りをよくするためクリームなどを塗って行ってください。
1.耳の後ろや耳下のリンパのつぼから首のリンパ節に向けて、優しく指で押す
2.そのまま、鎖骨のくぼみまで優しく押していく
3.摩擦にならないよう、クリームを塗ってから行う
額から目への筋肉を休ませる
額の筋肉は前頭筋と呼ばれ、頭の筋肉です。普段から眉毛を上げる表情の癖のある方は、額にしわができやすくなります。眉毛をさげるように目元を開いてみましょう。また前頭筋を鍛えるときは額に手やゆびを置いて行うと、額のしわを防げます。

表情筋を鍛えるエクササイズ
ウインクエクササイズ
頬骨の目の下の固まった筋肉をほぐしていきましょう。筋肉が固まっているとエクササイズがやりにくく感じます。慣れるまでしっかり行っていきましょう。
- 1.頬骨の上を人差し指で軽く押さえる
- 2.指で抑えている方の目でウインクする
- 3.反対側でも同様に行う
- 4.左右でウインクしづらい方を回数多めにこなす
眉毛上げエクササイズ
眉下、まぶた周りの筋肉を刺激しましょう。額の上にしわが入らないよう気をつけて行いましょう。額にしわが入りやすい方は、額に手を置いて行いましょう。
- 1.姿勢を正して正面を向き、ぎりぎりまで目を細める
- 2.その状態のまま眉毛を上げる
- 3.自然呼吸で10秒程キープ
- 4.ゆっくりと元の状態に戻す
ピースエクササイズ
眼球の動きを感じながらまぶたを覆っている筋肉を刺激しましょう。眼輪筋をしっかり鍛えていきます。
- 1.姿勢を正し、まぶた側の目がしらに中指、目じりに人差し指のピースを優しくあてる
- 2.白目をむくように黒目をできるだけ上に上げる
- 3.目を細めた状態で10秒程キープ
瞬きエクササイズ
首元を引き上げ口元から上の筋肉を引き上げながら、まぶたに力を入れながらゆっくり行っていきましょう。
- 1.顏は天井に、目線は床に向けて、瞬きの動作を10回行う
- 2.顏を床に、目線は天井に向けて、瞬きの動作を10回行う
目尻上げ下げエクササイズ
頬骨の上の目尻の筋肉をほぐしていき、ぼんやりした目元を引き締めていきましょう。
- 1.中指で目尻を軽く抑えて、斜め上(こめかみ側)に軽く引っ張る
- 2.力いっぱい目を閉じ、その状態を5秒間キープ
- 3.中指で目尻を軽く抑えて、斜め下(こめかみ側)に軽く引っ張る
- 4.力いっぱい目を閉じ、その状態を5秒間キープ
- 5.上まぶたの真ん中あたりの皮膚を軽く持ち上げる
- 6.下まぶたを引き上げながら目を閉じ、その状態を5秒間キープ

目の下のたるみをカバーするメイク術
目元用のコンシーラーで平坦に見せる
目の下のたるみで影になっている部分にコンシーラーをのせます。指やブラシで伸ばしていき、凹凸のない状態に見えるようにします。お肌に合ったベージュのコンシーラーを少なめの量を叩き込みます。軽めのたるみには明るいベージュを使用し、たるみがはっきり目立つようでしたら少し暗めなベージュを使用します。目の周りの皮膚は薄いので優しく丁寧に行っていきましょう。
ファンデーションはたるみの部分だけ厚め
ファンデーションは、顔全体に薄く塗り、たるみが気になる部分だけ二度塗り、三度塗りして少し厚めにのせていきます。クリームファンデーションかリキッドファンデーションがおすすめです。パウダーファンデーションはたるみの溝に、お粉が入ってしまったり、ファンデーションがよれてしまう場合がございます。使用したい場合はお粉を埋めるように抑えてのせていくとよいでしょう。
ハイライトで影を無くす
さらにハイライトを使うとたるみが目立ちにくくなります。ハイライトはマット系のものを使用します。パール系のものは浮いて見えてしまいます。マット系のハイライトでより凹凸のないさらっとした目の下を演出していきます。おすすめのカラーは、ゴールドや赤みのある色がおすすめです。また目の下以外の高い部分にもしっかりハイライトカラーをのせると綺麗に仕上がります。額や眉の下などにものせて目元全体を明るくしていきましょう。

たるみを解消してハリのある表情へ
目元のたるみは、表情筋の衰えが原因の一つになります。表情筋をしっかり鍛え、顔全体の代謝をよくするアプローチが必要です。
また、たるみは活性酸素が増えると進むので、抗酸化作用のある成分が配合されている基礎化粧品を使うことがおすすめです。
また、目元コンシーラーやマット系のゴールドや赤みのあるハイライトカラーを使い、目の下に凹凸感がでないようにメイクアップしていくのも目元の印象を変える方法になります。