目次
鼻がテカるさまざまな原因
鼻は皮脂が多く分泌される場所
鼻のテカリに悩まされている女性は多いですが、鼻のテカリの原因の1つは皮脂によるものです。顔の中心部には皮脂腺が集中しているため皮脂の影響を受けやすいのです。他の部分と比べると約5~6倍の毛穴があるといわれています。
鼻が化粧崩れしやすいのはこのテカリが原因です。皮脂のせいでメイクが浮いたり、ファンデーションが開いた毛穴に入り込んでしまうのです。
皮脂の過剰分泌
鼻は皮脂腺が多い場所ですが、鼻の皮脂腺から皮脂が出ること自体は問題ではありません。しかし、適切な量を超えて過剰に出てしまうと、テカリとして表面に出てしまいます。
適度な皮脂は肌にとって大切なものですが、分泌が過剰になるとテカリの原因やニキビの原因になります。皮脂の分泌が過剰になる原因はたくさんありますが、その一つ一つに気をつけなければなりません。
ストレスが溜まっていると自律神経が乱れてしまい、肌の水分・油分のバランスが崩れがちです。ストレスは溜め込まずこまめに発散するよう心がけましょう。
毛穴が開いている状態
皮脂の分泌が過剰になると、それに合わせるかのように毛穴も大きくなります。皮脂の量に合わせて大きくなった毛穴は、丸く開いて目立ってしまいます。
大きくなった毛穴には汚れがたまりやすくなり、いちごのようなブツブツ鼻になってしまうこともあり悪循環に陥ってしまいます。
また、お風呂上がりにスキンケアをせずそのままの状態で寝てしまうと、肌にバリアを作ろうとして皮脂が出やすい状態になってしまいます。
毛穴ケアのパックなどがありますが、毛穴の汚れを取るだけで根本は解決できません。毛穴を広げてしまう原因になりますので、使うときは注意しましょう。
肌に刺激を与えている
顔の肌はとても敏感にできていますので、擦ったり強く叩いたりなどの刺激は、肌にとってものすごくストレスになります。洗顔後にタオルでゴシゴシ拭くことはやめましょう。
また、毛穴の汚れを取る毛穴パックなども、肌表面のバリア機能を汚れと一緒に取ってしまい、肌にダメージを与える原因になります。
肌に刺激を与えてしまうと、必要な皮脂を除去してしまうことになり、皮脂分泌が促されてしまいます。肌は優しく扱い、必要以上に刺激しないようにしましょう。
肌の乾燥
肌が乾燥している状態というのは、肌のバリア機能が弱くなっているということです。この状態では外からの刺激を受けやすく、肌がボロボロになってしまいます。
外からの刺激を守るために肌はバリアを作ろうとしますが、このときに分泌されるのが「皮脂」なのです。肌の表面に油膜をはることで肌を守ろうとします。
鼻はもともと皮脂腺が多い部分なので、乾燥から肌を守ろうとして皮脂が分泌されやすい状態になってしまいます。皮脂の過剰分泌を抑えるためにも、保湿をしっかりと行いましょう。
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保湿のケアと生活環境で乾燥肌が改善。透明感のある美肌を目指そう
食生活の偏り
食生活の欧米化で、最近は和食を食べる機会が少なくなってきています。その代わりに、ハンバーガーやポテトなどの脂っこい食べ物を好んで食べる人が増えています。
他にも、刺激物や甘いものでも皮脂が分泌されやすくなります。脂肪の代謝を促す栄養素はビタミンやミネラルですが、これらが余り含まれていないジャンクフードはあまり食べないことをオススメします。
仕事が忙しいからと、インスタントのラーメンなどで手軽に時短に済ませてしまう人も気をつけましょう。インスタントのものには、肌に悪影響な成分が多く含まれています。
運動不足や睡眠不足
運動不足は血行不良や体の冷え、便秘などの代謝を悪くする原因になるため、肌にも悪影響を与えてしまいます。
代謝が悪くなることで、脂質や糖分がエネルギーとして代謝されなくなり、肌から余分な皮脂が分泌されるようになってしまいます。
睡眠不足は、体のホルモンバランスを崩す原因の1つです。寝ない状態が続くと、脳が「常に働いている状態」だと感じ、男性ホルモンが分泌されます。
男性ホルモンが増加すると皮脂の分泌量が増えるため、皮脂腺の多い鼻は特にテカリが気になるのです。

皮脂は肌にとって必要なもの
肌を守る天然の美容液
肌には水分もとても大事ですが、その水分はバリアがないとどんどん蒸発してなくなってしまいます。化粧水の後に乳液や美容液を使うのは、水分を守るバリアを作るためなのです。
肌の水分蒸発を防ぐ役割は、皮脂にもあります。油分を含んでいる皮脂は、肌の水分量を保つための美容液のようなものなのです。
雑菌から肌を守ってくれる
皮脂の主な成分は中性脂肪(トリグリセリド)ですが、皮膚の常在菌によって分解されることで、肌を弱酸性にしてくれる働きがあります。
肌が弱酸性の状態だと、外側からの雑菌の侵入や増殖をおさえてくれるので、肌にかかるストレスを減らすことができるのです。
皮脂のバランスが崩れ肌が弱酸性でなくなると、いろいろな雑菌が繁殖しやすくなりニキビや吹き出物の原因にもなってしまいます。
加齢により減少してしまう
女性は、25歳を過ぎたあたりから皮脂の分泌量が少なくなっていき乾燥が気になるようになります。若い頃は化粧水だけでも乾燥しなかった、という人も加齢とともに乾燥するようになります。
加齢とともに皮脂が少なくなっていく訳ですから、何年もずっと同じケアをするのではなく、自分の肌の水分量や皮脂量に合わせてケアを変えていく必要があります。
肌のSOSを見逃さないで
皮脂が過剰に分泌されてテカリが気になるときは、肌がSOSを出しているときです。皮脂は乾燥や雑菌から肌を守ろうとしてくれる大事な存在です。
テカる原因は肌の水分や油分のバランスが悪いことです。根本を解決せずに表面だけで抑えていては何の解決にもなりませんので、SOSを見逃さず根本からちゃんとケアをしましょう。

鼻のテカリを改善させる為に気をつけること
洗顔編
鼻のテカリを抑えるための化粧品は数多く販売されていますが、化粧品だけでは根本は変わりません。テカリを根本から改善するためには洗顔がとても大事です。
洗顔は毎日行うものですが、毎日行うことだからこそ重要なのです。洗顔法をあらためて見直すことで改善につながります。
洗顔は1日2回2分以内
洗顔の回数はその人の肌質やその日のコンディションによって変わってきますが、基本的には朝と夜の1日2回までにしましょう。
皮脂を取りたいと必要以上に洗顔するのはNGです。また、必要な皮脂を落としすぎないように、洗顔は2分以内で終えるようにしましょう。
洗い流すときは、年齢の数だけ洗い流しましょう。30歳なら30回です。洗い流しすぎやこすりすぎは肌へ負担がかかるので注意しましょう。
泡はしっかり泡立てる
洗顔に使う石鹸や洗顔フォームは、できる限り泡立てるようにしましょう。弾力のある泡ができると、肌を直接強く洗わずに洗顔することができます。
ドラッグストアや100円均一などで、洗顔用の泡だてネットを購入することができます。うまく泡立てることができない場合は使ってみてください。
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洗顔ネットで作る濃密な泡。あなたの肌を美肌へと導くカギ
水で洗い流す事を意識する
洗顔料を洗い流すときに、手でゴシゴシとこすっている人は意外に多いものです。しかし、こすることで肌に刺激を与えてしまうのでこすらないように気をつけましょう。
手ではなく水圧で泡を落とすようにすると、肌への刺激を最低限にとどめることができます。シャワーも肌へのストレスになるため、シャワーは使わないようにしましょう。
洗顔後に顔を拭くときにも注意が必要です。タオルは水気をすいとるように優しく肌に当てましょう。このときもゴシゴシとこすらないように注意してください。
スキンケア編
正しい洗顔をした後には、しっかりとスキンケアをしましょう。間違ったスキンケアは悪の元凶です。肌のキメが荒くなりメイクのノリも悪くなる一方です。
肌のキメは、正しいスキンケアで改善されます。今までちゃんとしたスキンケアをしていなかった場合は、正しいスキンケアで改善されるはずです。
水分油分はしっかり補給する
肌は十分な水分が与えられないと乾燥してしまいます。乾燥した状態のまま放置してしまうと、乾燥から皮脂の過剰分泌につながりますので、しっかり保湿をしましょう。
また、与えた水分が逃げてしまわないようにしっかりとフタをする必要があります。化粧水のあとには乳液や美容液で保護膜を作ってあげるとこが大切です。
乳液や美容液はベタベタして嫌いという方も多いですが、今はベタつかない商品も多く販売されているので、そのような商品を選ぶようにしましょう。
オイルなどでマッサージ
毛穴に詰まった角栓などをしっかり除去して肌のターンオーバーを整えてあげることで、皮脂の過剰分泌を抑えることができます。鼻の角栓にはオイルマッサージがおすすめです。
オリーブオイルは角栓ととても構成が近い油分なので、毛穴の中の角栓にしっかり馴染み無理なく溶かして落としてくれます。オリーブオイルの中でもエクストラバージンオイルが不純物が少なくおすすめです。
毛穴のケアをする場合は、まず蒸しタオルなどをあてて毛穴を広げておきましょう。蒸しタオルは、水で濡らしたタオルをラップで包みレンジで温めるだけでOKです。
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オリーブオイルで角栓除去。肌に負担をかけずに角栓をとるコツ
引き締め効果のあるものがおすすめ
引き締め効果のある化粧水は「収れん化粧水」ともいわれ、肌や毛穴を引き締めてくれる効果があります。アルコールが含まれているものが多く、肌がひんやりとして温度が下がります。
収れん化粧水は、テカリの原因になる皮脂をコントロールして肌や毛穴を引き締める効果があるほか、水分を補い保ってくれる効果もあるため、オイリー肌の人にはおすすめの化粧水です。
メイク編
化粧品にも、テカリ防止用のものやオイリー肌向けのものがあります。洗顔をきちんと行うことも重要ですが、それでも気になる場合はベースメイクで抑えることができます。
自分の肌質に合っていない化粧品を使っていると、乾燥やテカリの原因になります。化粧品を選ぶときは肌質に合わせて選ぶようにしましょう。
メイク前はしっかり保湿
保湿をするとテカリの原因になると思ってしまうかもしれませんが、実はしっかり保湿をしておくとテカリを防いでくれます。乾燥すると皮脂が過剰分泌されますが、保湿をすれば皮脂分泌量が軽減するのです。
メイクが皮脂で崩れやすい人は、メイク前に保湿パックをしておくのがおすすめです。いつも使っている化粧水を染み込ませたコットンで、2~3分パックをすると効果があります。
コットンパックをするときは、いつも使っている化粧水を使うようにしましょう。高級なパックだから肌が荒れないとは限りません。肌にあった化粧水を使いましょう。
下地はテカリ防止用のものを選ぶ
メイクをする前には必ず下地を使うようにしましょう。下地を使うことで、ファンデーションに含まれている成分が毛穴に入り込むのを防いでくれます。
また、テカリ防止には皮脂を吸着してくれる成分が入っている下地を使うことをおすすめします。パウダー入りのものは余分な皮脂を吸着してくれる効果が期待できます。
厚塗りにしない
ベースメイクをするときにテカリ防止用の下地やファンデーションを重ねてつけると、皮脂吸着成分による皮脂の取り過ぎで乾燥してしまうこともあります。
たくさん塗ればテカらない気がしてしまいますが、重ね塗りして厚塗りになってしまうと、肌に必要な分の皮脂まで吸収されてしまうので注意が必要なのです。
ですから、ベースメイクをするときは薄い層で仕上げることが化粧崩れの防止になります。肌が綺麗になると厚塗りをしなくても気にならなくなってきますので、美肌作りに努めましょう。
日中のケアも忘れずに
メイクをする前やメイクを落とした後にはスキンケアを行う人が多いですが、メイクをしている日中にはなかなかケアをしている人は少ないものです。
日中は、紫外線やエアコンで肌は乾燥しがちです。そのままの状態で放っておくと皮脂が分泌されてテカリの原因になってしまいます。
ですから、日中は化粧水ミストなどで保湿しておくとテカリ防止になります。油取り紙は皮脂を取り過ぎてしまうので、皮脂が出たら油取り紙ではなくティッシュオフするようにしましょう。くれぐれも取り過ぎはNGです。

鼻のテカリを改善に導くおすすめスキンケア
マッサージにおすすめのオイル3選
マッサージに使うオイルは、無香料・無着色のものを選びましょう。肌に悪い成分が入っていない純粋なオイルを使い、肌に負担がかからないように気をつけましょう。
食用のオリーブバージンオイルを使ってもよいですが、オリーブオイルの独特な香りが苦手という方は、化粧品のオイルを使うことをおすすめします。
ジョンソン ベビーオイル
ジョンソンのベビーオイルは、生まれたての赤ちゃんでも使えるほど低刺激で肌に優しいオイルです。さらっとした使用感が特徴でつけた後にベタベタしないので、抵抗なく使えます。
香りがついているベビーオイルもありますが、香料が肌に合わないと肌荒れをする原因になりますので、無香料のものを選びましょう。
ハーバー スクワラン
ハーバーのスクワランは天然由来100%の高品位のスクワランです。使う量はたったの1滴でよいので、少量でも長持ちするのでコストパフォーマンスも抜群です。
肌への馴染みがいいのが特徴で、たった1滴なのにしっかりと保湿をしてくれます。ベタつかないので、夜寝る前に使っても気になりません。オイルを使ったことのない人でも使いやすいオイルです。
無印良品 ホホバオイル
ホホバの種から抽出した100%天然オイルで、無香料・無着色なので安心して使うことができます。試しやすい価格帯なので、長く使うことを考えても無理なく続けることができます。
サラッとした使い心地で、しっかりと保湿をしてくれます。ベタつくことなく肌にツヤを与えてくれるので、メイクをするのが楽しくなります。
また、肌だけでなく髪の毛にも使うことができるので、髪の保湿に使うのもおすすめです。顔につけても大丈夫な成分なので、髪が肌に触れても安心です。
引き締め効果のあるおすす化粧水
収れん化粧水は肌や毛穴を引き締めてくれる化粧水です。毛穴を引き締める効果があるので、最初に使うと化粧水の浸透が悪くなってしまいます。ですから、ケアの最後に毛穴を引き締めるために使う場合が多いです。
ドルックス オードルックス アストリンゼントマイルド
ドルックスの収れん化粧水は、化粧水と乳液を使った後にコットンに染み込ませて使用します。毛穴の汚れがよく落ちると口コミでも話題になっています。
毛穴の引き締め効果が高く、鼻のテカリを抑えてくれる効果があり、テカリによる化粧崩れも同時に防いでくれます。価格も安いので、テカリに悩んでいる方は試してみる価値があります。
ビーグレン QuSomeローション
QuSomeローションは、乳酸の配合により毛穴の引き締め効果が期待できる化粧水です。また、最新型のビタミンCも配合されているので、テカリを防いでくれる効果もあります。
肌の保湿成分であるセラミドを増やしてくれる効果もあるので高保湿ですし、十分な水分を取り込んだ肌にはハリが出ます。ハリ出ることによってシワが目立たなくなるので若返り効果も期待できます。
VCローション 150ml
ビタミンC誘導体がしっかりと毛穴の開きを改善してくれるのがVCローションの特徴です。毛穴の開きを抑えることで皮脂の過剰分泌を防ぎます。
皮脂はニキビができる原因にもなりますが、VCローションは皮脂をコントロールしてくれるのでニキビケアもできるのが嬉しいです。
保湿効果も高いので、鼻はテカるけど頬や口の周りがカサカサ…という場合にもおすすめです。

毎日のケアで悩みの改善していきましょう
肌質は簡単には変えることができないものです。1度のお手入れで劇的に変化することはほとんどないです。しかし、毎日行うケアだからこそ、しっかりと行うことが改善への近道になります。
毎日の生活に気をつけ、正しい洗顔・正しいケアを継続すれは、少しずつ肌質は変わって行きます。短期間で諦めず、しっかりと続けることがとても大切です。