目次
保湿で大切なこと
足りない保湿成分を補う
トラブルのない美しい肌作りには保湿ケアが欠かせません。しかし、化粧水だけの保湿では十分ではないのです。乳液や美容液なども使ってきちんとケアしましょう。
化粧水でしっかりと保湿したい場合は、保湿化粧水を選ぶことをおすすめ。また、肌質に合ったケアでなければ、肌トラブルの原因になる可能性だけでなく、バリア機能を低下させ、乾燥肌を加速させてしまう危険があるので、自分の肌質をきちんと理解したうえで、スキンケアアイテムを選ぶことも大切です。
▼さらに詳しい解説はこちら
お肌の保湿機能と美肌力アップのための保湿成分。あなたはどこまで知っている?
肌の保湿力を高める
肌質に合った保湿ケアを行うことで、肌のバリア機能が高まります。バリア機能とは皮膚の水分が失われることを防ぐ機能のことです。このバリア機能が正常に働くことによって、外部刺激から肌を守り、水分を保持することができるため、肌にうるおいを与えることができるというわけです。
化粧水の浸透をよくさせるために、産毛を剃ることもおすすめです。スキンケアアイテムの密着度が上がるので、有効成分が浸透しやすく効果を高めてくれます。エステ後のような透明感のある肌になったり、化粧ノリもよくなるというメリットもあります。
保湿ケアのポイント
洗顔をしっかりする
保湿をしようと化粧水に目を向けてしまうのはNG。まずは、正しい洗顔が大切になってきます。肌表面の汚れや古い角質を取り除きましょう。汚れが残っていると、水分が浸透しにくくなってしまいます。
正しい洗顔方法
- 1.熱すぎない温度で顔を洗う
- 2.キメの細かい泡をたてる
- 3.肌を手ですらずに泡で洗う
- 4.髪の生え際まで洗い残しがないように洗う
- 5.水分はタオルで軽く抑えるように拭く
朝晩の2回、洗顔しましょう。赤ちゃんに触れるかのような優しいタッチで行うとよいです。
洗顔後は初めに化粧水をつける
洗顔により、肌は油分を失ったカラカラ状態になっています。手早く化粧水をつけましょう。覚えておきたいポイントは、「洗顔後は3分以内に保湿ケア」をするということ。保湿ケアには順番があります。まずは化粧水。油分のあるものの後に化粧水をつけても浸透しないので、必ず順番を守りましょう。
化粧水には洗顔後の乾いた肌に水分を補給する役割があります。化粧水が角質層にきちんと浸透していくことで、この後に使うスキンケア用品の有効成分が浸透しやすくなります。
フェイスマッサージを取り入れる
フェイスマッサージを取り入れることも、保湿ケアには効果的です。フェイスマッサージはどんな肌質の方でも取り入れられるので、一度試してみるといいですね。
フェイスマッサージは、血液循環がよくなり、新陳代謝を高めてくれるので、肌の柔軟性や透明度がアップします。血行が促進されると美容成分が浸透しやすいので、スキンケア効果を高めてくれます。また、皮脂腺や汗腺の働きを高めるので、肌のうるおい力を高めることもできます。過剰な皮脂分泌も調整してくれます。
フェイスマッサージは専用のクリームで行うようにしましょう。肌の滑りをよくしてくれるだけでなく、保湿のスキンケア効果も期待できます。普段のスキンケアクリームで代用する場合は、通常の2~3倍の量で行うといいです。肌のコンディションをよくしてくれる万能ケアのフェイスマッサージを上手に活用しましょう。
自分の肌質に合ったスキンケアをする
肌質は大きく分けて乾燥肌、脂性肌、混合肌、敏感肌の4種類。肌質に合っていない間違ったスキンケアは肌の状態を悪化させてしまう可能性もあるので注意しましょう。それぞれの肌質に効果的な保湿の仕方を知っておくことが必要です。
乾燥肌
乾燥肌は角質層の水分保持能力の低下によるものです。化粧水の重ねづけや、乳液やクリームによる油分補給が必要です。肌の外側からだけでなく、体の内側からも水分補給をしましょう。
乾燥がひどくなると、肌のターンオーバー(新陳代謝、生まれ変わり)が正常に働かず、古い角質がはがれにくくなります。優しい使い心地のピーリング剤を使って、古い角質を除去し、保湿成分や美容成分を浸透しやすくしましょう。乾燥防止にとても役立ちます。
▼さらに詳しい解説はこちら
乾燥肌の原因別に対策チェック。内側と外側からスキンケアしましょう
脂性肌
皮脂の過剰分泌により、肌がベタついてしまう肌質のことをいいます。乾燥を感じにくい肌ですが、保湿ケアは必要で、抗酸化作用・抗菌作用のある化粧水がおすすめです。肌内部の保湿効果を上げる成分(セラミドなど)が配合されている化粧品も効果的です。
混合肌
場所によって、オイリーな部分と乾燥している部分が混在している肌質。部位ごとにケアを変える必要があります。乾燥の気になる部分には保湿クリームなどでうるおいを、オイリーな部分には皮脂をコントロールしてくれる美容液をつけるなど、使い分けをしましょう。
敏感肌
少しの刺激でも肌荒れを起こしやすく、デリケートになっている状態の肌質のこと。肌のバリア機能が低下しているため、外部刺激を受けやすい状態になっています。セラミドやヒアルロン酸などでの保湿ケアが効果的です。アルコールなどの刺激成分が配合されていないものを選ぶことも重要です。
▼さらに詳しい解説はこちら
敏感肌はこうしてできる!バリア機能を高め、肌にうるおいを保つ方法。
乾燥が気になる部分には乳液やクリームをつける
混合肌の肌質の方には特徴として挙げられることですが、肌全体が乾燥しているときもあれば、部分的に乾燥している状態のときもあります。部分的な乾燥状態は、気になる部分にだけ保湿効果の高い乳液やクリームを塗ることをおすすめします。
潤い成分が配合された化粧品を使用する
オイリーな部分が気になる方や、敏感肌の方には、セラミドなどのうるおい成分が配合されたものがおすすめです。肌内部の保湿効果に期待できるので、内側からうるおう肌へと導いてくれます。肌のうるおいの80%を支えているのがセラミドと言われています。肌の中から水分力を高めたいときは、セラミド入りの化粧品を選ぶようにしましょう。
セラミドはクリームで補給するのがおすすめ
セラミドには肌のうるおいをキープする力と、肌を守るバリア機能があります。セラミドは油溶性の成分のため、油分の多いクリームに多く配合されていることが多く、保湿クリームとしておすすめ。保湿ケアとしてスキンケアを見直すときには、クリームの成分を確認し、セラミド入りのものに変えることも有効です。
朝のスキンケアが大切
朝のスキンケアは時間がなかったり、ベタつきが気になったりという理由で手抜きをしてしまいがちです。しかし、肌ダメージを受けるのは日中がほとんど。朝のスキンケアの手抜きは、乾燥肌への拍車を強めてしまう行為です。
朝のスキンケアがしっかりできていれば、日中の外部刺激から肌を守ることができます。日中用美容液や日中用乳液だけでなく、化粧下地などの役までこなすアイテムもあるので、上手に活用して朝のスキンケアをしっかりと行うようにしましょう。
乾燥肌にオススメの化粧水
セザンヌ スキンコンディショナー高保湿
1本で高保湿と肌バリアをサポートし、乾燥の気になる肌にたっぷり使えるセラミド化粧水。植物由来の美容保湿成分やコラーゲン、ヒアルロン酸、アミノ酸をたっぷり配合しているので、肌のうるおいをしっかり掴んで逃がしません。
ヒフミド エッセンスローション
肌にうるおいを与え、豊かなハリを与えてくれる高保湿化粧水。3種類のヒト型セラミド配合しています。角質層のすみずみまでうるおいを与え、奥から弾むようなハリのある肌へ導いてくれます。肌にしっかりうるおいを与えることで、乾燥による小じわ対策におすすめです。
ファンケル 無添加アクティブコンディショニングEX化粧液II
角層を美しく育むアクティブセラミドと、浸透しやすい独自のコラーゲンを配合した化粧水。気になる年齢サインに必要な美白成分を角層のすみずみまでめぐらせ、活力に満ちたうつおいあふれるふっくらとした「ハリ肌」に導いてくれます。
素肌しずく 濃密しずく化粧水
スーパープラセンタとエラスチンをはじめ、全11種類の保湿成分を配合した高保湿化粧水。プラセンタ高配合でもっちりとしたやわらかハリ肌へ導いてくれるでしょう。
1本で化粧水・乳液・美容液の効果に期待できます。無香料、無着色、無鉱物油で出雲の精製水を使用するというこだわり。敏感肌の方にも優しい化粧水です。
DHC プラセンタ2ヒアルロン酸4ウォータージェル[F1]
1本で化粧水と美容液の2役を果たすジェル状化粧水。2種類のプラセンタと4種類のヒアルロン酸をはじめ、コラーゲン、セラミド、エラスチンなど17種類の美容成分をギュッと凝縮されており、すぐれた保湿力で肌をうるおすのに、さっぱりとした使い心地で、本来の美しさを引き出して守ってくれます。
乾燥肌にオススメの保湿クリーム
ヒフミド エッセンスクリーム
肌のうるおいを保ちふっくらハリのある肌へ導いてくれる高保湿クリーム。3種類のヒト型セラミド配合で、肌にしっかりうるおいを与えることで乾燥を防ぎます。
ドクターシーラボ パーフェクトゲルファンデーション
ドクターシーラボから、生コラーゲンを配合し、乾燥を感じやすくなったダメージ肌をやさしくケアしながらうるおして、内側から輝くような素肌に仕上げてくれます。1つで化粧水、クリーム、美容液、日焼け止め、コンシーラー、ファンデーションの役割を果たします。ゲル素材を採用したことで、高い保湿力や密着力を実現します。
インテリジェントフィットゲルは毛穴などをカバーし、長時間つるんとした肌を保ち、5種類のセラミドを含む美肌成分配合で、外的ストレスから肌をしっかり守ります。3つのリフトケア成分が若々しい美しい肌をサポートしてくれることでしょう。
コラーナ ラ・アヴェニールクリーム
ローズマリーなど植物性の成分を多く配合した肌に優しいクリーム。高保水、高保湿力のあるセラミド、ヒアルロン酸を配合なうえに、肌に弾力を与える成分や、抗酸化成分も配合されています。
水溶性プロテオグリカンは細胞の新陳代謝を促進し、肌のコラーゲン繊維の中で水分を蓄えることができるといわれています。また、ヒアルロン酸やコラーゲンを増加させる働きもあり、相乗効果に期待できるクリームです。
チューンメーカーズ 原液保湿クリーム
原液・オイルで保湿力をUP。原液を混ぜ、肌の奥までうるおす原液保湿クリームです。乾燥した肌にうるおいを与え閉じ込める5種類(セラミド、アルガンオイル、ヒアルロン酸、スクワラン、コラーゲン)の「原液」を独自の比率で調合しました。
肌の奥まで浸透し、オイル原液が肌をやわらげ、うるおいヴェールを作り、ごわついた肌もふっくら柔らか肌へ導きます。
敏感肌にオススメの化粧水
アルージェ モイスチャーミストローションII (しっとり)
ナノ粒子化した天然セラミドが浸透し、うるおいが長時間持続して、肌をすこやかに整える化粧水です。敏感肌でも負担になりにくいミストタイプで、界面活性剤やパラベンを含まず、ノンエチルアルコールで低刺激。ベタつかない使用感でメイクの上からでも使え、いつでもどこでもうるおい補給ができます。
リッツ シェイプモイストローション
しっとりなのにベタつかない、浸透型の化粧水。肌の奥に浸透して、カプセル内のコラーゲンを放出するだけでなく、カプセル自体も保湿成分として角質層をうるおします。
セラミドなど3種類の保湿成分が、うるおいを肌に与えるだけでなく蓄えることで、つけたてのプルプル感が持続します。ヒアルロン酸配合、ノンアルコールなので、敏感肌の方でも使える低刺激です。
ビーシキスキンケア 白漢しろ彩
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンの3つの保湿成分配合で、肌のバリア機能をUP。また、抗アクネ効果や美白効果に優れた成分である高浸透型ビタミンC誘導体も配合しています。
ノンアルコール、無鉱物油でデリケートな肌でも問題なく使用できます。
キュレル 皮脂トラブルケア化粧水
乾燥だけでなく、過剰な皮脂で肌荒れを繰り返す敏感な肌の方におすすめです。セラミドケアと皮脂対策でベタつき・肌荒れを防ぎながら、なめらかなうるおう肌に整えます。
ベタつかず、みずみずしいい使用感。ノンアルコールで低刺激処方です。
エトヴォス セラミドスキンケアモイスチャライジングローション
肌にうるおいを与え、水分をキープする化粧水。水分を抱え込む保湿成分グルコシルセラミド、ヒアルロン酸に加えて、保水力のある肌へ整える成分やハリと弾力を与える成分を配合しています。
ノンアルコール、界面活性剤不使用なので、添加物が気になる方も安心して使えます。
敏感肌にオススメの保湿クリーム
プローラ 薬用モイストクリーム
肌の保水機能に着目したクリーム。なべらかなクリームですべすべな肌に導きます。敏感肌の方でも若々しいうるおいのある肌を保てるよう、低刺激でスキンケアできるクリームです。
肌をうるおす保湿スキンケア 肌をうるおす保湿クリーム
角質層のうるおいをしっかり守るコクのあるクリーム。角質層に浸透しながら肌表面を保護し、うるおいを持続させるシア脂を配合しています。皮脂膜の働きを補い、ハリのあるやわらか肌に導いてくれるでしょう。
肌の保湿性を保つ大豆イソフラボンを豊富に含み、皮脂バランスを整え健やかな肌に導く大豆胚芽抽出液と、角質層に存在し水分をはさみ込むように保ってくれヒトの肌に近い5種類のセラミド配合。ノンアルコール、無鉱物油で敏感肌の方でも安心して使えます。
キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム
うるおい保持力を助ける成分である、潤浸保湿セラミド機能成分やユーカリエキスを配合。角質の深部まで浸透し、外部刺激などで肌荒れしにくい、吸い付くようなうるおい溢れる肌を保ちます。ノンアルコールで敏感肌の方にもおすすめです。
アトピスマイル クリーム
角質層の中で水分保持を行うセラミドを体の中から増やします。普通肌の方だけでなく、乾燥肌の角質層に直接働きかけ、水分保持機能を改善。香料着色料フリーで、添加物などを気にする方でも安心して使えます。
保湿効果を高める生活習慣
紫外線対策をする
角質層のうるおいは肌のバリア機能を担っています。肌の奥からうるおいに満ちている肌は、紫外線などの外的ダメージからも肌を守ってくれます。
紫外線には肌の奥深くまで届き、ハリやうるおいにダメージを与える種類のものも。このダメージが増えると、肌のバリア機能は低下し、肌トラブルの原因になります。しっかりと保湿を行うことでうるおいを与えていても紫外線によるダメージを溜めていては、保湿をしている意味がなくなってしまいます。
肌ダメージとなる紫外線対策をしっかりと行うことで、肌のうるおいを守りましょう。
栄養バランスのとれた食事をする
体の水分量をアップさせる方法として、炭水化物、脂質、タンパク質、ミネラル、ビタミンの5大栄養素をバランスよく摂取することが挙げられます。肌の外側からだけでなく、体の内側からも保湿効果を高める工夫をするといいでしょう。
ストレスを溜めない
ストレスの影響で、血流やリンパの流れが悪くなってしまいます。血流やリンパの流れが悪くなると、肌に十分な栄養が行き届かなくなり、乾燥を招いてしまうことに。肌の内側からうるおいに満ちた肌にするには、ストレスを溜めないことが大切です。
日常生活で全くストレスを溜めないことは不可能に近いことですので、自分なりの上手に発散できる方法を見つけておきましょう。
軽い運動を毎日続ける
スキンケアも見直し、日常生活も気をつけているのに肌の乾燥が気になるということもありますよね。その場合、運動不足が原因である可能性もあります。運動をしないと体の新陳代謝は低下してしまいます。それは肌へも影響してきます。
血行が悪くなり、老廃物がきちんと排出されなくなると、肌のターンオーバーが乱れます。運動不足を感じるのは肌の乾燥だけではありません。便秘がちになったりと不調が出てきます。
解消するための運動は毎日続けることが大切なので、日常生活に取り入れやすいものにすることが長続きさせるポイント。エスカレーターやエレベーターではなく階段を使う、近所の移動は歩いてみる、ちょっとした空き時間にスクワットしてみる、など簡単なものにしておくことがおすすめ。無理せず続けられる運動を始めてみましょう。
質の良い睡眠をとる
美肌力を高める成長ホルモンは入眠の約3時間後に分泌されるといわれています。特にこの時間の睡眠の質をよくすることが大切です。
質のよい睡眠にするために、リラックス効果のある香りに包まれる、就寝前1時間は明かりを暗くする、ストレッチなどをして体を少し動かす、締め付けの少ない下着にする、など工夫をしてみましょう。
しっかり保湿ケアをし美肌を目指そう
保湿ケアで大切なことは、保湿効果の高いスキンケアアイテムを使うこと。しかし、それだけでは十分とはいえません。日常生活から取り入れられる、生活環境の見直し、食生活、睡眠、運動など、手軽に始められることもたくさんあります。
肌へのダメージが大きい外部刺激からきちんと守るためにも、保湿力の高い化粧水やクリーム、日常生活での改善を行い、誰もがうらやむ美肌を目指しましょう。