セラミドってホントに効果があるの。いつまでもハリのある肌を

2017.09.02

セラミドってホントに効果があるの。いつまでもハリのある肌を

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NADECICA編集部
NADECICA編集部

近頃スキンケアやヘアケアの成分として注目の「セラミド」ですが、その効果はあまり知られていません。セラミドは肌にとってはハリや潤いのために重要な成分です。そんなセラミドを効果的にスキンケアに取り入れ、いつまでもハリのある肌を目指しましょう。

INDEX

目次

    セラミドの役割

    セラミドとは?

    人間の皮膚は表面から外側から順番に表皮・真皮・皮下組織に分かれています。セラミドは一番外側にある表皮に存在していて、細胞と細胞と間を埋める細胞間脂質の一つです。

    細胞間脂質は水分を蓄え保湿すること、細胞間を隙間なく埋めることで「外部の刺激から肌を守る」という、肌にとって非常に重要な役割を持っています。セラミドはこの細胞間脂質の約50%を占めています。

    乾燥した肌に潤いを与える

    セラミドは肌の角質層に含まれる成分で保湿効果も高い美しい肌を保つためには重要な成分です。保湿成分はいろいろなタイプがありますが、セラミドは「水分を層の間に挟み込む」タイプです。

    このタイプはとても強い保湿力を持ちます。さらにセラミドは水分を挟み込んでいるので潤いをつかんで離さないようにしているため、保湿効果が2~24時間程度と長くなっているのも特徴です。

    パサついた髪にも潤いを与える

    髪の毛の構造は、中心部をメデュラ・中間部をコルテックス・外側をキューティクルといい3つの層で成り立っています。スキンケア同様、髪の毛もしっかりとケアをすることでつややハリを保てます。そして髪の毛にとっても保湿することは非常に重要です。

    セラミドは肌だけではなく髪にも含まれており、補給するとパサついた髪にも高い潤い効果をもたらします。髪に十分な水分を保持することによりキューティクルを繋ぎ止め、ハリやコシのある美しい髪へと導いてくれます。

    年齢や環境により変化する

    若くて健康な肌にはセラミドたっぷり

    セラミドはもともと自分自身の肌の細胞によって作られる保湿成分です。そのセラミドは保水力が高いうえに、肌の細胞同士を繋ぎ止めるように隙間にしっかり留まることで肌のハリや潤いを保ちます。

    しかし私たちの体は年齢とともにセラミドが減少してしまいます。20歳でセラミド量はピークを迎え、40代になるとピーク時の半分にまで減ってしまいます。また70歳前後になると約30%のセラミドしか生成されなくなってしまいます。セラミド不足になると肌が乾燥してパサパサになってしまうのです。

    セラミドを維持するには?

    「正しい洗顔方法でセラミドを残す」:急いでいるときや脂分が気になるとどうしてもゴシゴシと擦るような洗顔方法で顔を洗ってしまいがちですが、擦るという行為は角質層を傷つけてセラミドを洗い流してしまう原因にもなります。洗顔時はぬるま湯で優しく洗い流すようにするのが良いでしょう。

    「入浴時はぬるま湯がベスト」:寒い冬などは特に熱めのお湯にゆっくり浸かって体を温めたいとなりがちですが、高温のお湯に長時間浸かりすぎると角質層をふやかしてしまい、セラミドを減少させることになります。できれば39℃ほどのぬるま湯に浸かることをおすすめします。

    気候が不安定だとセラミドが減る

    セラミドは外的刺激から肌を守ってくれるバリア機能という効果もあります。乾燥する季節はセラミドが減ることを意識している方は多くはないでしょう。肌が乾燥するとセラミドが不足してしまい、肌を守るバリア機能が低下するために肌荒れの原因となってしまいます。

    乾燥がひどくなるのは特に夏と冬です。夏・冬はエアコンなどの冷房・暖房が効いている部屋にいることが多くなります。暖房はもちろんですが、冷房も知らず知らずのうちに乾燥の原因になりますので保湿をいつも以上に重視しましょう。

    セラミドは乾燥肌には必要不可欠

    天然のセラミドは保湿効果抜群

    セラミドはヒアルロン酸と同じような保湿成分をもっています。ヒアルロン酸は保湿力はありますが、もともと人間の角質内に存在しない物質ですので、肌とのなじみはあまりよくありません。それに比べてセラミドは肌の角質に存在する物質ですので肌とのなじみはよくなっています。

    同じ潤い成分でも肌になじみやすいもののほうが肌に塗布後早く浸透してくれたり、アレルギーや肌荒れも起こしにくいといわれており乾燥肌でお悩みの方の間でセラミドが話題をよんでいます。

     

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    セラミドは肌のバリア機能を助ける

    人間の体の表面を覆っている皮膚は、紫外線や乾燥・雑菌・ほこりなどの外部刺激から体を守っています。また、皮膚には肌の水分が必要以上に蒸発するのを防ぐという役割も担っています。これらが肌を健やかに保つための「肌バリア機能」です。

    肌は生体を維持するためにバリア機能をもっていて、主に肌のうるおいが保たれている状態で機能します。セラミドは強い保湿力によってそのバリア機能を助けてくれるのです。アトピーは、もともとセラミドが少ないという特徴があり、そのことで肌のバリア機能が低下してしまいカサついたり肌荒れを起こします。

    セラミドは肌を白く弾力をもたせる

    コラーゲンのはたらきを安定化させる

    セラミドは肌の外側から内部のコラーゲンのはたらきをサポートします。コラーゲンはタンパク質の一つで細胞と細胞をつなぐはたらきを持ち、弾力のあるつややかな肌を作り出します。

    またコラーゲンのはたらきが活発になることで肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促し、ニキビ・シミ・クマやたるみなどさまざまな悩みへの効果が期待できます。よってセラミドを含むサプリメントや食品を継続して摂ることで、肌の水分保持機能が改善され、コラーゲンのはたらきを安定化させることができます。

    メラニンの生成を抑制する

    近年、セラミドには肌の美白作用やメラニンの生成を抑制する作用も報告されています。メラニンは紫外線を浴びることによって生成されます。セラミドは肌のバリア機能を高め紫外線から肌を守ってくれますので、メラニンの生成を抑えて肌の白さをキープしてくれるのです。

    紫外線は季節や天気によって肌に影響する量は変わりますが、曇りの日でも冬でも浴びてしまうので日頃からしっかり肌のバリア機能を高めることが重要です。

    セラミドを摂取する方法

    セラミドを含む食材を食べる

    セラミドを含む食材は、米や小麦、黒豆、小豆、ゴボウ、ワカメ、ヒジキ、ソバ、コーヒー、紅茶、黒こしょうなどです。「黒色」の食品は、セラミド含有量が多い傾向にあります。また最近注目されているのがこんにゃく芋です。こんにゃく芋に含まれているセラミドは豊富で100?で1日の必要量が摂取出来ます。

    ちなみに1日に必要なセラミドの量は600~1200マイクログラムといわれ、白米なら茶碗で約25杯、小麦はスパゲティで約3皿と大量に摂取しなければならないので、サプリメントなどで摂取するかこんにゃくで摂取するほうが望ましいでしょう。

     

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    セラミドを含むスキンケアを使う

    セラミド化粧品で保湿ケアをして外側からセラミドを補給する方法もあります。商品によってセラミドの配合量・濃度が変わりますので、高保湿・高浸透なセラミドを配合したものを選びましょう。

    セラミドとは油溶性といい、油に溶ける性質がありますので水には溶けません。ですので化粧水には配合しにくく濃度も低い可能性があります。セラミドをスキンケアで補給したい場合は美容液やクリームがおすすめです。

    化粧品に含まれているセラミドの種類

    実際に含まれているセラミドには種類があります。それぞれに特徴がありコストなども変わってくようで商品によって配合されているセラミドが違うのでしっかり確認して自分自身に必要なセラミドを選びましょう。

    ・天然セラミド:人と同じ哺乳類由来のセラミドで浸透力が高いのが特徴です。値段も高価で馬由来のものが有名です。成分名としては「ビオセラミド」や「セレブロシド」などです。

    ・バイオセラミド:酵母を利用して造られたものです。人のセラミドと同じ構造ですので保湿力や浸透力に優れていて刺激もほとんどありません。成分名としては「セラミド2」や「セラミド3」などです。

    ・植物性セラミド:植物由来のセラミドです。植物由来と聞くと人に優しそうなイメージですが、人のものとは構造が異なりますので効果は劣ります。成分名としては「コメヌカフィンゴ糖脂質」などです。

    ・合成セラミド:石油を原料としてセラミドと似た成分を化学合成したものです。コストは安く大量に生産できますが効果は低いようです。成分名としては「ヘキサデキロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミド」などです。

    セラミドを含むサプリメントを飲む

    化粧品が外側なら、サプリメントは内側からバックアップしてくれます。もちろん毎日の食事から摂取することもできますが、毎日安定した量のセラミドを摂るのは非常に難しく効果も出にくいのでサプリメントでの摂取がよりおすすめです。

    またサプリメントに配合されているセラミドは食品よりも高濃度で配合されていますので、手軽に必要量が摂取できます。種類によって濃度も金額もさまざまですが、ご自身が無理なく続けられるものを選ぶことが継続でき効果を実感出来ます。

    おすすめのスキンケア系の商品

    セザンヌ スキンコンディショナー高保湿

    植物由来の美容液成分、ヒアルロン酸・コラーゲン・アミノ酸をたっぷり配合。セラミドの相乗効果でうるおいをしっかりキャッチして逃しません。1本で高保湿・モイストバリアで肌がしっとりもちもちに。とろみがあり優しい質感で使用するたびに効果が実感できます。

    さらに無香料、無着色、バラペンフリーと肌に優しい設計になっています。

    ロゼットセラミドゲル

    化粧水・乳液・美容液・クリームの4つの基本的なスキンケアがひとつになった多機能ジェルです。みずみずしい肌を保つためのセラミドをはじめとする保湿成分が配合されています。ただし皮膚炎、湿疹やにきびなどがあるときは悪化させる恐れがありますので使用を控えてください。

    コラーゲン・ヒアルロン酸などの美容成分に加えて「Moist-24(チガヤ根エキス)」が優れた保水力で長時間潤いをキープし、なめらかな素肌を保ちます。この潤い成分は保水力が高く、24時間も保湿が持続する効果があります。

    金沢コスメティクス 天然セラミド配合美容液 セラミド20

    コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分よりもより浸透しやすいサイズのナノ化セラミドを配合している美容液です。「セラミド20美容液」のセラミドは馬から抽出したもので、セレブロシド・ウマスフィンゴ脂質とよばれるもの。これは人の肌にもなじみやすく、バリア機能も高いために美容液の中に入っている成分としては保湿効果が高く、価値も高いといわれています。

    おすすめのサプリメント系の商品

    エーザイ チョコラBB リッチセラミド

    肌が乾燥しがちな方に適した食品です。肌への保湿効果持ち、バリア機能を高めるセラミドを配合しているドリンクです。さらに美容成分のコラーゲンやヒアルロン酸も配合しており、セラミドも多く配合しているので肌の乾燥が気になる女性の強い味方です。味もラ・フランス味でおいしく続けられます。

    配合されているセラミドには肌のバリア機能を保ち、肌からの水分蒸発を防ぐとともに外部刺激から肌を守ってくれる効果があります。本品には米由来のグルコシルセラミドが含まれ、これには肌の潤いを逃しにくくする機能があることが報告されています。

    DHC セラミド

    DHCのセラミドは水分の保持に優れている米由来のセラミドが3.5?配合されています。さらに肌のハリに効果のあるコラーゲンや人気美容成分であるビタミンC・若々しさを保つための成分であるビタミンEを配合した錠剤型のサプリメントです。1日1粒で若々しいうるおいを内側からサポートします。

    しっとり肌を目指したい方、潤い不足が気になる方、若々しさを保ちたい方におすすめのサプリメントです。

    ユニチカ株式会社 ピュアセラミド1800

    セラミドについての研究を重ね、こんにゃく芋から効率よくセラミドを抽出することに成功し誕生したのが、「ピュアセラミド」です。そんなセラミドを配合した錠剤型のサプリメントです。

    現在日本で市販されているセラミドは米ぬかや小麦粉から抽出されていることが多いのですが、これらの原料に含まれているセラミドの量は少量のため非常に高価なものとなっています。そこでユニチカでは、こんにゃく芋に着目し研究を重ねた結果、こんにゃく芋には米や小麦に比べて7~15倍ものセラミドが含まれていることが分かりました。セラミド配合商品の中でも安価な価格を実現しています。

    セラミドを摂取する時の注意点

    内側と外側の両方から摂る

    セラミドは食品から摂取すると消化管から吸収されて血中から毛細血管を通して角質層に取り込まれます。腸から吸収したセラミドは一度分解されて別の成分になります。その成分が角質層に到達するとセラミドの産出が促されて肌のセラミドの量が増えていくのです。

    セラミドを外側から摂るには主にセラミド配合のスキンケア用品を使います。化粧水にセラミドが配合されているものよりも、美容液やクリームのほうが濃度が高くより効果が期待できます。セラミドを肌に塗る方法は効かせたいところに直接アプローチできることが特徴です。セラミドを届けるべき角質層は表皮の一番外側ですので塗るだけでしっかり浸透してくれます。食品から摂取するよりも肌に直接塗ったほうが即効性はあります。

    摂取の仕方は片方でも良いですが、両方の方がセラミド効果が高まります。

    睡眠時間はセラミドに影響する

    新しい肌を生成するには代謝活動が重要ですが、そのためには肌へ血液を循環させる必要があります。起きているときは脳に血液があつまりますので、肌へ血液を循環するのが起きているときよりも睡眠中なのです。そのため肌の修復は主に寝ている時間におこなわれています。

    さらに睡眠不足によりホルモンバランスが崩れると、セラミドが減少してしまい肌トラブルにつながります。セラミドは肌の水分を逃さないという成分ですので、肌の水分が少ない状態では摂取しても効果が得られにくいのです。

    理想の睡眠時間は7時間以上です。最低でも5~6時間が肌の状態を保つためのギリギリのラインと言われていますので、日々6時間以上の睡眠を確保できるようにしましょう。

    バランスの良い食生活を心がける

    セラミドを減らしてしまう食品もありますので注意してください。特にジャンクフードやお菓子など、脂質や糖分が多いものはセラミドを減らしてしまいます。

    リノール酸という成分は、摂りすぎるとセラミドにも影響を与えてしまう成分を分泌してしまいます。リノール酸はグレープシードオイル・コーン油などに多く含まれており、これらを使った食品は摂りすぎに注意が必要です。同じ油でもオリーブオイルやごま油であれば安心でしょう。

    セラミドの効果を実感できる生活を送ろう

    セラミドの効果を十分に実感するにはセラミドを意識した食事、セラミドが高濃度配合されているスキンケア、十分な睡眠が必要です。どれか一つでも効果はあるかもしれませんが、より効果を実感したいということであればどれもバランスよく取り入れていくことがポイントです。

    またストレスを減らす・解消することで肌の調子も改善され、セラミドもより効果的にはたらいてくれます。肌にハリのある潤った肌を保つためにもセラミドを意識して生活してみましょう。

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