目次
背中がザラザラになる原因
毛穴に角質がたまる
顔と同じように、実は背中にもTゾーンがあると言われています。背中Tの字を書いた部分となる、両肩を結ぶ横ラインと背骨に沿った縦ラインです。顔のTゾーン同じように皮脂分泌が盛んで、さらに手が届かないことから入浴時に洗い漏れが起こりやすい部分のため、皮脂と古い角質が混ざり毛穴の詰まりがおこりやすいのです。
そして炎症を起こし赤黒くなってしまった角栓は徐々に悪化していき、背中ニキビになってしまうのです。詰まった毛穴が炎症を起こしてしまう前に、適切な処置をしましょう。
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肌が乾燥している
あまり目に見えないため背中が乾燥するというイメージはなかなかありませんが、足や腕と比較しても背中は乾燥しやすいと言われています。顔と同じで洗った後はしっかりと保湿をしなければ、乾燥を招いてしまうのです。
背中の乾燥を防ぐためには、肌を守ってくれる「皮脂膜」が必要となりますが、背中にはこれが少ないです。また、背中は服や髪の毛なども触れ、擦れやすい場所なので刺激も多く受ける部位です。
背中がかゆいと思ったときは、乾燥を起こしてしまっているサインかもしれません。保湿を意識して行うようにしましょう。
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紫外線対策をしていない
紫外線というものは、服も通します。よって、紫外線が直接当たっていないから大丈夫と思ってしまいがちですが、背中も簡単に日焼けをしてしまうのです。すでに背中ニキビができてしまっている場合、色素沈着によりニキビ跡がシミになって残ってしまうことも。
また、紫外線にはコラーゲンを壊し肌のハリを失わせ、水分を保つことができないようにする力があります。背中が紫外線にさらされることで背中の乾燥を進め、ザラザラとした質感になっていってしまうのです。
スプレータイプの日焼け止め塗ったり、UV加工のあるカーディガンを羽織ったりなどの対策をかかさず行うようにしましょう。
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血行が良くない
お肌を綺麗に保つためには、肌代謝によって細胞が常に新しく作りかえられる必要があります。しかし血行が悪い状態だと肌代謝が遅れてしまい、それにより角質が蓄積しやすくなり、肌荒れを起こしやすくなってしまうのです。
とくに肩や背中は長時間のデスクワークなどで凝りやすく、血行が悪くなりやすい部位です。休憩のときに軽くストレッチをしたり、羽織もので冷やさないようにしたりなど、工夫するようにしましょう。
入浴後タオルでゴシゴシ拭く
背中は角質残りによってザラつきを感じることもありますが、それを防ごうとタオルでゴシゴシするのも逆効果。顔と同様に、摩擦によって肌のバリア機能がダメージを受けてしまい乾燥を招いてしまう可能性も。
顔を洗うときと同じように、たっぷりの泡で優しく洗うだけでも汚れは落ちていきます。ゴシゴシすると気持ちが良いですが、肌トラブルにつながってしまうことを意識し、やさしく洗うようにしましょう。
背中にニキビができる原因
通気性の悪いパジャマを着て寝る
原因のひとつに「汗」があります。背中は汗をかきやすく、また手が届かないので放ったらかしになりがち。とくに寝ているときは汗は放置したままなので雑菌が繁殖し、痒みが出て背中をかいてしまいます。
また、吸水性や通気性の悪いパジャマを着ている人は要注意。寝汗の蒸れによって肌がかぶれてしまうこともあります。季節問わず寝汗は出るものなので、パジャマの素材はこだわって選ぶようにしましょう。
下着の締め付け
汗をかきやすい季節は下着にも汗が付着し、雑菌が繁殖してしまうことでニキビの原因になってしまいます。通気性や吸収性のいい下着を選んだり、面倒ですがこまめに下着を清潔なものに取り替えるのも効果的です。
また、一度できた背中ニキビが治りづらい時は、下着のしめつけによる刺激のせいで炎症が収まらずにニキビが長引いてる可能性があります。ひどい時はカップ付きのキャミソールにする、患部に当たらないようなデザインを着るなど工夫しましょう。
脂っこい食事
食事からの影響も大きいといわれています。まずお肉の食べ過ぎは、動物性タンパク質を多くとることによって脂肪がたくさん体内に溜まります。この脂肪分は男性ホルモンと同じで皮脂腺を刺激してしまうため、背中の皮脂量を増やし、ニキビができやすくなるのです。
また、砂糖やお菓子の食べ過ぎにも要注意。糖質をたくさん食べると血糖値が急上昇しますが、体は血糖値を元に戻す役割を持つインスリンを分泌します。このインスリンは男性ホルモンを刺激する働きがあり、皮脂の増加に繋がっていくのです。
すでにニキビができてしまっている場合は、これらの食べ物は摂りすぎないように注意しましょう。
気になって背中をよく触る
手は日常生活で多くの場所に触れるぶん、さまざまな雑菌が付着しています。できているニキビや背中のザラつき、かゆみが気になって背中を触るくせがある人は、その行為がニキビを悪化させてしまっている原因かもしれません。
触ることによる刺激も肌にとっては大きなストレスとなってしまうため、気になっても背中に触れることはやめましょう。化粧水を塗るときも最小限の接触を心がけてください。スプレータイプのものなど直接触らなくてもいいものを選ぶのもおすすめ。
睡眠不足やホルモンバランスの乱れ
ニキビは皮脂の分泌量が増え、毛穴が詰まってしまうことで起こります。皮脂の分泌量が増えてしまう原因のひとつに、ホルモンバランスの乱れがあります。男性ホルモンが多くなってしまうことが問題なのです。
男性ホルモンは皮脂腺を刺激する作用があるため、皮脂をたくさん出してしまいます。とくにホルモンバランスが乱れる原因としては、整理前後であること、妊娠・出産、睡眠不足、ストレスなどがあげられます。
生理や妊娠・出産など避けられないものは仕方ないですが、睡眠不足やストレスは自分でなくしていけるようにしてみましょう。
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アカスリのやりすぎ
アカスリにはピーリング効果もあるといわれ、大量の垢が取れるためスッキリしたいと思っている人も多いようです。
しかし前提として、肌にとって「こする」という行為は大きなダメージが出てしまうと考えたほうが良いでしょう。背中ニキビのケアでも背中を洗う時にゴシゴシこすらないように洗ったほうがよいと言われるように、刺激はニキビの原因にもなりうるのです。
肌にダメージが出てしまうと背中ニキビが更に増えやすくなり悪化してしまう確率も高いので、背中ニキビがあるとき、何かトラブルがあるときはこすらないようにしましょう。
背中のケア方法
体を洗った後は保湿をする
ボディソープなどの液体石鹸はそのものに洗浄力があるため、使用することによって乾燥を招く可能性があります。最近では保湿成分が豊富なものも多いですが100%浸透するわけではないため、それだけでは不十分といえます。
背中は乾燥しやすい部位でもあるので、体を洗ったあとは必ず保湿をする習慣をつけましょう。手が届かないところにはスプレータイプを使うのもおすすめ。
なるべく背中の毛の処理はプロに任せる
処理しづらいうえに意外と目立つのが、うなじ~背中に生えているムダ毛。無理して自分でカミソリで処理をしてしまうと、力の加減がわからなかったり、見えないから余分に刃をスライドさせて肌を傷つけてしまったりと危険がたくさん。
もしお金に余裕があれば、プロに任せるが一番。数回通うだけで今後ずっと苦痛な処理とおさらばできます。
石鹸やシャンプーをしっかり洗い流す
お風呂のとき、どのような順番で洗っていますか?もし一番最初にボディを洗っているようだったら要注意です。ボディを洗ったあとにシャンプーやリンスを使ってしまうと、背中に成分が残ったままになってしまい細菌繁殖の原因に。
可能であれば体を洗うのは一番最後が望ましいでしょう。また、体を洗ったあとの洗い残しにも注意が必要。ボディソープを体にのせてから泡立てる人はとくに成分が残りやすいので、あらかじめ泡を立ててから体にのせるようにしましょう。
洗浄力の高いボディーソープは避ける
夏に人気のすっきりするタイプのボディソープや男性もののボディソープは、一般に販売されているものより洗浄力が高いのが特徴です。そのぶん刺激も強く、必要以上に皮脂を洗い流してしまう可能性もあるため肌のバリア機能が壊され、肌荒れしてしまうことも。
爽快感も気持ちいいですが、とくに背中が肌荒れを起こしているときは低刺激のものや、保湿力の高いものを使用するようにしましょう。
熱いお湯は使わない
熱いお湯は皮膚にある必要な皮脂まで剥がしてしまい、肌のバリア機能を壊してしまいます。洗顔も「ぬるま湯で」といわれているように、背中や他の部位にも熱いお湯は避けるようにしましょう。
また、湯船の温度も同じです。熱いお湯は疲れを癒してくれるように感じますが肌荒れの可能性があるだけではなく、交感神経を刺激して逆に疲れてしまうこともあるようです。心地いい温度に浸かるのがおすすめ。
荒れているときは手洗いする
ボディ専用のタオルでゴシゴシしないと洗った気にならない!という人も多く、実際に綿100%などやさしく洗えるタオルもありますが、肌が荒れてしまっているときは手で洗うのがおすすめ。
泡立てる前に体にのせてしまうと肌に成分が残りやすく、さらに肌が荒れてしまう原因になります。手にとって泡立てネットなどでしっかり泡立ててから体をやさしく撫でて洗うようにしましょう。
背中ケアおすすめスキンケア
シアクル シアクル・ゲルクリーム
ビタミン、ミネラル、ヒアルロン酸など天然成分が豊富に含まれているプラセンタから抽出された水溶性プラセンタエキスにより綺麗な美白肌を叶えます。また、グリチルリチン酸2Kには肌の炎症を抑える効果があり、背中のニキビケアもしてくれます。
ニキビ用品特有の嫌な匂いもなく、水のような感触でベタつかずサラサラなので寝るときに使用しても不快感がありません。
Jewel Rain ジュエルレイン
Jewel Rain ジュエルレイン 60gニキビの炎症を防ぐグリチルリチン酸ジカリウムや、角質をやわらかくしてニキビ菌を抗菌するサリチル酸を含んでおり、徹底的に背中ニキビを改善させます。
オリーブ油、スクワラン、アロエエキスなどの美容成分お豊富に含んでいるため、潤いもたっぷり補給。ローズの香りで癒されながら背中ケアできる背中ニキビ専用ジェルです。
ノコア アフターボディ トリートメントクリーム
整肌成分であるビタミンC誘導体や、保湿成分であるアルガンオイル、フラーレンなど豊富な美容成分で美白肌を実現します。オーガニックネロリの香りに癒されます。
サラッとした肌触りでスッとお肌になじむので、背中に塗るのも簡単です。合成界面活性剤・パラベン・アルコール・鉱物油・合成香料・着色料不使用で、肌が敏感な人でも使える優しいクリームです。
キュアメディカル ルフィーナ
ヒアルロン酸をはるかに凌ぐ保湿力をもつというシロキクラゲ、他にも低分子コラーゲンやヒアルロン酸など全8種類の美容成分により乾燥を防ぎ、肌本来の力を引き出してくれます。
さらにグリチルリチン酸ジカリウム、水溶性プラセンタエキスと2つのニキビ予防成分によって美肌を導いてくれるクリーム。
背中ケアおすすめプチプラスキンケア
無印 化粧水・敏感肌用・高保湿タイプ
無印良品の、岩手県釜石の天然水を使用したスキンケアシリーズです。乾燥が気になる敏感肌にうるおいをたっぷり与えて保護します。高保湿サイプ、しっとりタイプ、さっぱりタイプと好みや季節によって使い分けできます。
肌保護成分のスベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、保湿効果の高いリピジュアR、ヒアルロン酸を配合。・無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリーと肌にやさしい化粧水。
別売りで専用スプレーヘッドもあるので、背中にも吹きかけやすい。
オルビス クリアボディローション
手が届きにくくてケアの難しい背中ですが、逆さスプレーができる特殊なボトル、さらに細かい粒子が出てくるので背中全体にしっかり塗ることができます。清涼成分で使ったあともさっぱり。
ニキビを防止するグリチルリチン酸ジカリウム、植物性保湿成分である桑白皮エキスや桃仁エキス、角質柔軟成分で、角質をやわらかくしニキビができにくい肌にしてくれるグリコール酸合を含み、背中ニキビができている肌の状態を改善してくれるローションです。
アポスティー モイスチャーローションDX
ニキビや肌荒れを起こしにくい肌環境をつくる殺菌消炎成分を配合しており、背中ニキビを予防してくれます。また、低分子ヒアルロン酸、ビタミンC誘導体が角質層まで浸透し、さらにコンドロイチン、リピジュアが潤いとハリを与え乾燥に負けないキメ細かな肌をつくります。
弱酸性、無香料、無着色、アルコールフリーと肌にもやさしいローション。
ハウスオブローゼ アロボディ?AC パウダーイン ミスト
ニキビを防ぎながら、なめらかなお肌に整える薬用ボディミストです。パウダー成分配合でさらさらの素肌に整えます。保湿成分であるアーティチョークエキス・キダチアロエエキス・クマザサエキス・紅茶エキス配合で、うるおいのある肌に。
逆さにしたままスプレーできるので、背中にも簡単に塗ることができます。また、無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性で肌にもやさしいミスト。
月に一度の背中ケア方法
自宅で背中のパックをする
背中の乾燥は、ニキビや黒ずみなどの背中の肌トラブルの原因のひとつ。大判のコットンやキッチンペーパーにローションをひたひたにして5分程度パックし、潤いを与えてあげるのもおすすめ。
背中ケアは広範囲であるぶんパックをするとローションを大量に消費しますので、ジャバジャバ使えるような安価なもので十分です。パック後はクリームやオイルで潤いを閉じ込めることを忘れずに行いましょう。
エステサロンに通う
背中に特化したエステサロンのコースも増えてきています。お試し価格でも行われていたりするので、気軽にプロの手で本格的に行うパックやピーリングを受けることができますよ。
また、背中は自分では十分に触れない部分が多いので、やはりエステサロンでケアしてもらうと効果が全く違うことも。マッサージなどを組み合わせれば肩こりなどの解消にもなって、肌荒れの改善がより期待できます。
ピーリングをする
洗い残しによる古い角質が残りやすい背中。ピーリングを使用することにより、肌の不要な角質や皮脂をしっかり落としてニキビの原因を取り除いてあげましょう。
ピーリングはターンオーバーの周期を正しくし、新陳代謝の働きを助けることにもなるため、透明感のある背中になりますよ。ただしやりすぎは肌にダメージが大きいので、1週間以上間隔を空けるようにしましょう。
冷水をかけて毛穴を引き締める
体を洗ったりするのは普段通りぬるま湯を使い、お風呂から上がる前に冷水をかけるという方法です。洗顔もこの方法はよいと言われており、冷水によって開いた毛穴を引き締め、新たな汚れや皮脂が入り込むのを防いでくれるのです。
汚れや皮脂が毛穴に入り込み炎症を引き起こすことで背中ニキビが発生するので、引き締めは非常に重要になってきます。また、冷水により温度差で血液の循環がよくなるというメリットもあります。夏場はとくに気持ちがいいので、ぜひ試してみてくださいね。
病院への相談も
すでに肌荒れを起こしている背中をケアするとき、乾燥によるものか?皮脂の蓄積によるものか?などある程度の自己判断が必要とされます。ここを誤ってしまうと肌荒れがさらに悪化してしまう可能性も。
いくらケアしても治らないときや、すぐに改善したいというときは、病院へ相談するのが早いかもしれません。専門の先生に診てもらい、しっかりと原因を理解したうえでケアを行いましょう。お金に余裕のある人の場合は、皮膚科や美容クリニックでピーリングやレーザーなどの治療を受けるという手段もありますよ。
生活習慣を見直して背中美人になろう
背中のケアも顔と同様に、一朝一夕では効果を得ることができません。しかし、いま背中の肌荒れで悩んでいる人も何らかの原因があり、それを改善していけば必ずきれいな背中を手に入れることができます。
まずは自分の生活を見直してみましょう。現在のボディケアは背中まで行き届いているか?食事は偏りすぎていないか?睡眠時間は足りているか?ひとつずつ改善していけば背中だけでなく、顔や他の部位にとってもいい事尽くし。
自慢のツルツル背中を手に入れて、背中の開いたファッションも自信を持って楽しんでくださいね。