目次
唇にシミができる原因とは
紫外線を浴びた色素沈着
唇にシミが出来てしまう原因はいったい何でしょうか?いくつか原因は考えられますが、まずは、紫外線を浴びたことによる色素沈着が考えられます。
肌同様唇も紫外線を浴びることでダメージを受け、メラニン色素を発生させます。そして、色素沈着を起こすことがあるのです。これが唇にできるシミの原因の一つです。
唇は粘膜であり、皮膚と比べて薄くできています。さらに皮脂腺がなく、バリア機能が弱いため、ダメージを受けやすいので、より紫外線対策が必要な場所といえるでしょう。
ただし、皮膚と比べてなめたり擦ったりすることで日焼け止めが落ちやすい部分でもあり、紫外線対策が手薄になりやすい部分でもあります。そのため紫外線を原因としたシミは非常に発生しやすくなっています。
口紅などの汚れが溜まっている
メイクをした際の汚れがきちんと落せていないことも考えられます。メイク落としをする際に、口紅などの汚れはポイントメイク用のリムーバーでしっかり落とす必要があります。
軽くクレンジングしただけでは、一見落ちているように見えても、口紅などの汚れが唇に残ってしまっている場合があるのです。唇に残った口紅の成分によって、色素沈着や荒れが引き起こされることもあるので、メイクはしっかりと落すようにしましょう。
唇のメイク落としにポイントメイク用のリムーバーは必須です。
口紅やリップグロスの化学成分が合っていない
お使いの口紅やリップグロスの化学成分が合っていないことも考えられます。少しでも刺激やかゆみを感じた場合はすぐに使用をやめるようにしましょう。
合わない口紅やリップグロスを使い続けていると、唇が荒れてしまったり、シミができてしまったりすることもあります。特にタール系の色素が入ったものは刺激が強く、肌に合わない方も多いので、注意してください。
唇を何度も拭くことによる摩擦
また、唇を何度も拭いたり、ゴシゴシこすったりすることによる摩擦が色素沈着の原因となることもあります。
食事の際に乱暴におしぼりでリップメイクを落したり、リップクリームを塗る際に強く塗りすぎたりすると、唇は摩擦により色素沈着を起こしてしまうことがあります。唇を扱うときは優しく丁寧に扱うように気を付けましょう。
長期間続く唇の炎症
唇の炎症が長期間続く場合は何らかの体調不良も考えられます。ストレスや疲労で、唇の周辺が荒れることはよくありますが、更に深刻な理由で荒れが出ている場合もありますので、注意が必要です。
気になるときは病院を受診するようにしましょう。
胃や腸にポリープがある
ポイツ・イェガース症候群という遺伝性疾患の徴候として、唇に小さな黒褐色の斑点が多数現れる場合があります。この病気は同時に、胃や腸にポリープがあることが考えられます。
うるおい不足で乾燥している
唇の潤い不足で乾燥している場合も色素沈着が出ることがあります。乾燥はとにかく唇にとって良くないので、乾燥させないようリップクリームやリップ美容液で潤すようにしましょう。
また、アトピー性皮膚炎の人がなりやすい「口唇メラノーシス」という病気は、茶色くまるい斑点ができ、跡がシミになってしまうこともあります。こちらも注意しましょう。
シミを消す方法
皮膚科を受診する
唇にできてしまったシミを綺麗に消す方法はないのでしょうか?
比較的即効性のある方法としては、皮膚科の受診がおすすめです。皮膚科ではシミの除去に効果が高いレーザーを使用して、シミをしっかりと除去することができます。医師の診察が受けられる点も、安心できる点です。もしも肌トラブルがおきた場合も、適切な対処をしてもらえます。
リップスクラブでターンオーバーを促す
自分でケアする場合は定期的にリップスクラブで唇の余計な汚れや皮むけを除去し、ターンオーバーを促す方法が考えられます。しっかりと唇の皮むけを除去することで、リップクリームやリップ美容液の有効成分も浸透しやすくなりますので、その後のリップケアにも有効です。
▼さらに詳しい解説はこちら
美肌のもとは「ターンオーバー」。肌の再生機能を助けるケア方法
口紅の前にリップ用コンシーラーで隠す
メイク時に口紅を塗る前にリップ用コンシーラーを塗って、唇をカバーする、またはリップ下地を塗るなどして、唇を守る方法もおすすめです。きちんとこれらを習慣化することで、唇をダメージや刺激から守ることができます。
ビタミンC入りのリップクリームを使う
ビタミンCには美白効果があり、唇に浸透してメラニンを還元してくれます。このため、ビタミンC入りのリップクリームを使うことも、シミ対策には有効です。
唇のシミにはホホバオイルもおすすめ
品質のよいホホバオイルを使う
唇のシミにはホホバオイルを使うこともおすすめです。ホホバオイルは乾燥地帯の植物であるホホバからとれたオイルで、非常に保湿効果が高く、低刺激であることから人気のオイルです。
ホホバオイルは店頭やネットショップで様々なものが売られていますが、中でもオーガニックのものが品質が高くおすすめです。唇に塗る以上、口に入る可能性も高いため、食べてもいいくらい高品質なものを選ぶようにしましょう。
ホホバオイルの栄養が唇のターンオーバーを促進
ホホバオイルは非常に栄養が豊富で唇のターンオーバーを促進する効果が期待できます。
ホホバオイルに含まれるビタミンA、ビタミンD、ビタミンEはどれも美容にとって非常に良い成分ですが、中でもビタミンEは抗酸化作用があり若返りのビタミンとしても注目されています。
天然成分で保湿効果が高い
ホホバオイルは天然成分でできており、ヒトの肌に近い成分を持っています。このため、浸透性が高く、保湿効果が非常に高いオイルです。
また、匂いもなく、さらっとした使い心地でオイルのベタベタした感触が苦手な人でも使いやすい特徴もあります。
▼さらに詳しい解説はこちら
お肌の保湿機能と美肌力アップのための保湿成分。あなたはどこまで知っている?
唇パックのときに使うとより効果が高い
ホホバオイルを唇パックとして利用するのもおすすめです。ホホバオイルだけで使用してもよいのですが、唇用の美容液の前にブースターとして使用すると、美容液の効果をアップさせてくれます。
ホホバオイルを唇に優しく塗り、その上から唇用の専用パックやはちみつなどを塗り、ラップでふたをします。10分くらい置いた後にラップを外すと唇が潤っているのがわかることでしょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
「唇パック」で上がる口紅のノリ。目指せ好印象。魅力を引き出す秘訣
口紅のクレンジング剤としても使える
また、ホホバオイルは唇のクレンジング剤としても使用できます。コットンにしみこませて、唇にあて、口紅を優しく落としてもよいですし、手でつけてマッサージするようにくるくるとメイク落としをするのも効果的です。一般的なクレンジングよりも低刺激な成分でできていますので唇が荒れやすい方にもおすすめできます。
唇にシミを作らせない日々のケア
唇を舐めない
そもそも唇にシミをつくらないためには、日々のケアを見直して行くことが大切です。とくになんとなくしているクセが唇にダメージを与えている場合もありますので、注意が必要です。
まずは、非常にクセになっている方が多いのですが、唇をなめないようにすることです。頻繁に唇をなめることで、唇に余計な摩擦を与えてしまいます。
そして、唇をなめることは乾燥の原因となります。唇をなめ、一瞬潤ったように感じるかもしれませんが、唇についた水分が蒸発する際にむしろ潤いを奪ってしまうのです。
唇が乾燥したと感じたときはすぐにリップ美容液かリップクリームを塗るようして、唇をなめないようにしましょう。
上下の唇を合わせない
唇をなめることと同様に、上下の唇をぐっと合わせることで摩擦現象が起こる場合があります。こちらも唇にとってはよくないことですので、やめるよう心がけましょう。
日中はUV対策のあるリップクリームを使う
唇にシミをつくらないためにも、紫外線対策は必須です。最近のリップクリームには日焼け止め効果がプラスされているものも多くあります。
日中はUV対策効果があるリップクリームを持ち歩き、食事の後などには塗りなおすようにしましょう。紫外線を防ぐことが、シミ対策の第一歩となりますので、こちらはぜひ実践してほしい方策です。
リップクリームを頻繁に塗らない
また、リップクリームには唇を潤す効果がありますが、あまり頻繁に塗りなおすと唇の摩擦を引き起こし、逆効果になることもあります。リップクリームを塗るのは1日3回から5回までくらいにとどめるようにし、頻繁に塗り直さなくてもよいように保湿効果の高いものを選ぶようにしましょう。
潤い効果の高いものを選べば、一日に何度も塗りなおさなくても十分潤いが続きます。
また、リップクリームは日中使用するようにできているため、就寝時に唇にのせておくには適さない成分が含まれている場合もあります。夜寝る前はリップクリームの使用は避け、リップ美容液またはワセリンを塗るようにするとよいでしょう。
口紅の下にリップクリームを塗る
口紅の下にリップクリームを塗ることも乾燥対策としては有効です。専用のリップ下地を使用するのもよいでしょう。リップクリームの中にはリップ下地を兼ねているものもあるため、こちらはたいへんおすすめです。口紅の下にリップクリームを塗ることで、唇への刺激を軽減できるというメリットもあります。
口紅をつけるなら無添加の口紅を選ぶ
また、口紅に入っているタール色素が唇の荒れや色素沈着を引き起こすこともあるため、口紅を選ぶ際には無添加のものを選ぶようにしましょう。無添加のものは比較的低刺激ですので、唇の荒れが起きにくいというメリットがあります。また、成分表示をよくみる習慣をつけることで、口紅以外のコスメにも応用が可能です。自分に合っていない成分が把握できれば、肌荒れなどの予防に効果的です。
口紅をつけない選択肢もあり
また、口紅をつけずにリップクリームだけで過ごす方法もあります。あまりきっちりとしたお化粧が必要ない日は、口紅をつけずに過ごすことがおすすめです。
リップクリームの中には口紅ほど色素成分が入っておらず、唇を綺麗に見せてくれるものもあるので、好みのものを探してみる良いでしょう。最近はPHリップのように区tビルにのせると色が変わり、非常に落ちにくいものも出ているので、試してみるとよいです。唇を染めてくれる、ティントリップもおすすめです。
唇パックなど保湿ケアを行う
定期的に唇パックなどの保湿ケアを行いましょう。専用のパックや、くちびるにはちみつを塗ってラップでパックするはちみつパックなどを行い、定期的に潤してあげるとよいでしょう。唇専用のパックもありますので、肌に合うものを試してみるとよいでしょう。
また、唇パックの前に唇の汚れや皮むけをスクラブで除去しておくと、パックの浸透がよくなり、より効果的です。
唇のクレンジングと洗顔をする
唇以外の部分でもそうですが、落とすケアは特に重要です。メイクや汚れがきちんと落ちていないと、のこった成分が刺激となり、肌トラブルを引き起こしやすくなります。
このため、肌にあったクレンジングやポイントメイク用リムーバーを正しく使用して、しっかりとメイクや汚れを落とす必要があります。
唇には刺激の少ないポイントメイク用リムーバーを使うとよいでしょう。また、時々スクラブで余計な皮むけを落すようにすると、唇をつるつるに保つことができます。

calendula medical cream and bath salt, flowers on gray canvas, white wood background
唇にシミができないリップケアをしよう
唇は他の部分に比べ、粘膜でできており、皮脂腺もないためバリア機能が薄い部分です。それにもかかわらず、食事や日々の会話などで頻繁に使用するため、乾燥しやすく、リップクリームなども落ちやすい傾向にあります。
このため、他の部分よりも注意してケアしておく必要があります。そして、丁寧にケアすることで、将来の美しい唇につながっていくのです。20代、30代のうちからきちんとケアしていくことで、年齢を重ねても美しい唇を保てます。
年齢の出やすい部分でもありますので、日々丁寧にケアして綺麗なピンク色の唇を目指しましょう。