目次
セラミドの成分と効果について
セラミドは角質層に存在する細胞間脂質とよばれる成分のひとつ。角質層の水分を維持し、バリア機能にも関係して、潤って守る頼もしい成分です。
肌の潤いを保つ成分
角質層は肌の最先端に存在する層。身体を外的な影響から守る大切な役割を果たしています。この角質層の水分は80%ほどの割合のセラミドと、その他NMF天然保湿因子などで構成される「細胞間脂質」で守られています。セラミドや天然保湿因子が不足すると、守られていた水分は蒸発して、肌は乾燥状態になってしまいます。
セラミドがうるおいバリアとして機能
セラミドは肌のターンオーバ―(新陳代謝)によって生成されます。角質層の潤いを維持することで、細胞の結合を固め、バリア機能を強化し、全ての肌トラブルを防ぐ役割を果たしています。
セラミドの生成が滞れば、角質層の本来の役割も低下して、紫外線や雑菌などの影響も受けやすくなり、肌の水分も失われ、その結果、しみ、しわ、乾燥、にきびなど、すべての肌トラブルの原因になってしまいます。
食品からも取り入れられる
セラミドはいろいろな食品にも含まれています。例えば、小麦胚芽・大豆・牛乳・こんにゃく芋・黒豆・わかめ・ひじきなどがあります。
逆にリノール酸を多く含む食品の過剰摂取はセラミドの生成を害します。マーガリン・ドレッシング・インスタント食品・ひまわり油やコーン油などの揚げ物などは美容と健康のために控えましょう。
セラミドの1日に必要な摂取量は600μg(マイクログラム)、最近ではサプリも市販されています。セラミドは副作用の心配もなく安全性の高い成分だといわれています。食品からの摂取もひとつの方法として有効です。
セラミド配合の化粧水に頼るのもいいですが、食生活にも気を付けたいですよね。私は毎朝豆乳を飲んだり、昼食のお弁当にはひじきや大豆、サラダにわかめを入れるなど工夫しています。カップ麺のような手軽に食べられるものは出来るだけ摂らないようにしています。
外のお手入れも大事ですが、中からきれいになる工夫も大事だと思うので、食生活にも気を付けていると自然と肌の調子が良くなりました。 セラミド入り化粧水がツヤ肌に導く。肌の水分を保つその効果とはさんを0人が応援しています! SNSでシェアすることで、モデルの表示順位がアップします。
肌の悩み別セラミド配合化粧水の選び方
化粧品に配合されるセラミドにはいろいろな種類があるってご存じですか?
これはさまざまな原料をもとに作られるため。セラミド配合の化粧品を選ぶ際の基準にもなります。
ヒト型セラミド
そのひとつヒト型セラミドは、別名バイオセラミドといわれ、ヒトが本来もっているセラミドと同じ構造のもの。最も保湿力や浸透性に優れ、刺激も少ない、最も優れたセラミドです。
天然セラミド
馬などの動物由来のセラミド。ヒトのセラミドに近く、保湿力や浸透力にも優れています。成分表示では「ビオセラミド」「ウマスフィンゴ脂質」「セレブロシド」と記されるものです。
植物性セラミド
植物から抽出されたセラミド。廉価、お手頃価格だからしっかり補給もできますね。ただ、ヒト型セラミドと比較すれば効果は劣ります。そして、アレルギーの原因になる場合もあるので要注意です。
合成セラミド
疑似、良く似た構造をしていますが、石油を原料として合成されたもの。「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」の化学名で表示されています。
そのひとつヒト型セラミドは7つの種類に分かれ効能にも違いがあり、「番号表示」されています。
・セラミド1:肌の保湿機能を高め、外部刺激によるバリア機能を高める
・セラミド2:肌の保湿機能を高める
・セラミド3:肌の保湿機能を高め、しわを薄くする
・セラミド4:バリア機能の強化
・セラミド5:肌の保湿機能、ターンオーバ―の促進
・セラミド6:肌の保湿機能、ターンオーバ―の促進、しわを薄くする
・セラミド6-Ⅱ:ターンオーバ―の促進、しわを薄くする
・セラミド7:細胞の増殖をコントロールし、表皮常在菌のバランスを整える
アンチエイジング:肌のターンオーバー促進【セラミド6、6-Ⅱ】
保湿効果の高いセラミド、ターンオーバ―を促進し、しわの改善も期待できます。
アンチエイジングにおすすめ、頭皮の老化にも改善が期待できるといわれています。
乾燥肌:肌の保湿機能を高める【セラミド2、3】
保湿効果に優れ、乾燥肌対策にもおすすめです。髪のトリートメントにも使用したい成分です。
敏感肌:外部刺激によるバリア機能を高める【セラミド1】
角質層の細胞間脂質の結合を固めることでバリア機能の強化に効果を発揮します。
敏感肌の方におすすめしたいセラミドです。
その他セラミド配合化粧水の選び方&効果を高めるポイント
成分表や値段をチェックしセラミド高配合を選ぶ
化粧品には成分表示が義務づけられています。表示は配合量の多いものから並んでいます。つまり、保湿が目的で選ぶなら保湿成分が初めにある方が保湿効果の高いものだということになります。ただ、セラミドの豊富な種類にも価格の違いがあります。一番高価なヒト型セラミド配合のものは6000円位~、植物性セラミド配合のもので3000円位~が目安です。
相乗効果が期待できる成分をチェック
ビタミンC誘導体
誘導体とは肌に浸透しやすい形にしたという意味。ビタミンCはシミやニキビにも効果の高い栄養成分だということ有名です。しかしそれだけでは無くさまざまな効果が期待できるマルチな栄養素。セラミド、コラーゲン、エラスチンの生成を促進します。
アミノ酸
アミノ酸は皮膚の新陳代謝を促進します。保湿とバリア機能を強化させるセラミドとアミノ酸の組み合わせがアトピー改善に効果を発揮すると、今注目を集めています。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は強力な保水力をもった成分。セラミドのバリア機能を強化する効果と組み合わせることで、潤い保たせる、より効果的な肌の水分維持が可能になります。
コラーゲン
コラーゲンは3層ある肌の真ん中の層「真皮層」に存在するハリ成分。先端の表皮層その最先端の角質層にも存在します。セラミドのバリア機能で守られることでコラーゲンのハリのある潤った肌も維持できます。
効果を高めるにはライン使いと規則正しい生活も大事
ライン使いとは同じメーカーのシリーズで揃えることの意味。目的が同じなので1点集中での効果が期待できます。セラミドは本来は油性。クリーム使いで肌の保湿をしっかりキープです。ただし、せっかくのスキンケアも、偏った食生活や睡眠不足などの生活習慣が原因すれば、改善も期待できなくなります。やっぱり、生活の改善が大切です。
おすすめのセラミド配合化粧水
人気セラミド配合化粧水
ヒフミド
最も効果の高いヒト型セラミドを配合。医薬品製造メーカーであることも信頼性に繋がっています。とろみのある使用感。弱酸性で肌にも低刺激です。
モーニュ
植物性セラミドが天然成分であることの安心感とコスパの良さで人気です。さっぱりとした使用感です。
アヤナス
効果の高いヒト型セラミドを使用し、値段も高額なのがそれだけ良質なのだというイメージに繋がったため。ナノテクロジーを駆使、通常のセラミドを比較して、4倍も角質層までの浸透力があり、さっぱりとした使用感です。
リーズナブルでも優秀なセラミド配合化粧水
キュレル化粧水(とってもしっとり)
セラミドの効果を研究して作られたシリーズ。外部刺激を受けにくい滑らかで潤いのある肌に導きます。しっとりリッチな使い心地。
セラミド化粧水
とろっとした濃厚な保湿化粧水。Wのセラミド、コラーゲン、プラセンタも高配合。もっちり、ハリのある素肌へ導きます。
セラコラ 超しっとり化粧水
セラミドとコラーゲンを配合した高保湿スキンケアシリーズの化粧水。美容液のようにコクのある化粧水が肌に吸い付くような潤いを与えます。
セラミド入り手作り化粧水
材料:グリセリン、スーパーセラミド、精製水、ヒアルロン酸、ローションボトル
作り方:作り方は簡単。ローションボトルにグリセリン1ml、セラミド小さじ1~2杯程度、ヒアルロン酸を適量、精製水を加えればできあがりです。
グリセリンは肌質によっては刺激になる場合もあるので、1ml使用で様子をみてください。加える栄養素はビタミンC誘導体やアミノ酸、コラーゲンなど、いろいろに自分に合ったオリジナルを作るのも楽しいのでは。
セラミド配合化粧水を選ぶには成分表と値段がポイント
なにげなく聞き慣れていたセラミド。けれど、お肌の潤いだけでなく、外的なすべての影響からお肌を守る大切な栄養素なのです。スキンケアにはぜったい取り入れておきたい成分です。上手に使いこなす秘訣は成分表に表示された種類と配合量を理解すること。その目安として、価格も効果を期待する基準のひとつになるかもしれませんね。