目次
美肌効果のある食べ物の栄養素とその効果
タンパク質たっぷりの豆類
美肌効果を高める食材として思い浮かぶ食材のひとつが、豆類です。豆類の中でも特に美肌効果が高いとされているのが、大豆とインゲン豆です。
大豆
大豆といえば、女性にとってうれしい作用があるイソフラボンが詰まった食材としての知名度が高い豆類です。イソフラボンが体内に摂取されると、女性ホルモンのエストロゲンのような働きをする作用があります。エストロゲンは、肌にハリとつやをもたらしてくれる効果があります。
大豆のたんぱく質は植物性なので、たんぱく質を摂取する際余分な脂肪を摂らなくても済むという効果があります。豆腐や納豆、味噌など古くから日本人に親しまれている食材の原料なので、摂取しやすいという点も見逃せないです。
インゲン豆
大豆と同様に美肌効果が高い豆類として名前が上がるのが、インゲン豆です。インゲン豆はどんな条件の土地でも育つという生命力の強さが特徴で、古い時代から貴重なタンパク質源として重宝され続けている豆類です。
美肌効果も高いインゲン豆には抗酸化作用があり、年齢肌の悩みを目立たなくする働きがあります。また、肌の不良を緩和する作用も備わっています。インゲン豆は、炒め物や和え物に調理して食べることが多いです。
活性酵素を取り除くごま
ドレッシングの材料やおにぎりや和え物のトッピングに使用する機会が多いゴマは、美肌効果が高いセサミンという成分を多量に含んだ食材です。
セサミンを体内に摂取すると、女性ホルモンのエストロゲンのような働きをするので肌の内部のセラミドやコラーゲンの生成を促進させます。またセサミンは抗酸化作用がとても強く、肌老化によるしわやたるみを目立たなくする作用があります。
食材に用いられている主なゴマの種類には、黒ゴマと白ゴマがあります。栄養価にはさほど差はないのですが、黒ゴマの方が白ゴマよりもポリフェノールの量が多く脂質が少ないといわれています。
ミネラルたっぷりの海藻類
海藻類に含まれるミネラルには、肌のターンオーバーを正常化する働きがあります。
海藻類に含まれるミネラル成分の中で美肌効果が高い成分が、亜鉛です。亜鉛は体内のビタミンAの代謝を促し抗酸化作用を高めるほか、皮膚トラブルを回避する作用があります。
マグネシウム、マンガン、ヨウ素、銅などのミネラル成分には、コラーゲンの生成を働きかけ肌のハリを保つ効果があります。
活性酵素を取り除く緑黄色野菜
野菜類の中で鮮やかな色味が印象的なのが、緑黄色野菜です。緑黄色野菜にも、美肌効果が高い成分が凝縮されています。
βカロチン
ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなどに含まれている栄養素が、βカロチンです。βカロチンは、体内でビタミンAとなり、肌に良い効果をもたらしてくれます。高い抗酸化作用があり、加齢によるしわやたるみなどを目立たなくする作用があります。
ビタミンC
ピーマン、ブロッコリー、キャベツなどには、ビタミンCが含まれています。ニキビ予防や美白効果のほか、抗酸化作用やコラーゲンの生成を手助けする働きがあります。
カルシウムたっぷりの小魚
女性にとって不足しがちなカルシウムを豊富に含む食材が小魚です。小魚に含まれているカルシウムは骨を丈夫にすることで知られている成分ですが、肌にとっても良い効果をもたらしてくれるのです。
カルシウムには、肌の代謝を上げる働きがあります。また、細胞の中に存在する保水成分に働きかける作用があり、お肌を乾燥から守ってくれます。
食物繊維たっぷりのキノコ類
ローカロリーフードとしてだけでなく、最近流行の「菌活」の影響で健康効果と美容効果の高さが注目を集めているキノコ類。食物繊維が豊富なキノコ類は腸内環境を正常化する作用があり、体の中から肌に良い効果をもたらしてくれる食材です。
特にブナシメジは肌のトラブルを目立たなくするオルニチンが、そしてマイタケは肌荒れに効果的なビタミンB2と保湿効果の高いトレハロースを含んでいます。
ビタミンたっぷりのイモ類
イモ類に含まれているビタミン類は、糖分をエネルギーへと変化させるビタミンB群、抗酸化作用のあるビタミンE、美白効果やコラーゲンの生成に高い作用があるビタミンCです。
イモ類に含まれているビタミンCは、でんぷんで覆われています。このため熱に弱いビタミンCを加熱調理しても成分が失われにくいという性質があります。
レジスタントプロテインたっぷりの酒粕
日本酒は、麹菌で発酵させたお米を絞って作られます。そして絞った後に残る白い固形物が発酵食品としても注目を集めている酒粕です。
酒粕には、食物繊維のような働きをするタンパク質として注目されているレジスタントプロテインが含まれています。レジスタントプロテインは腸内の善玉菌を増やす作用があり腸内環境を改善することでお肌に良い効果をもたらしてくれます。
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肌が綺麗な人が食べる食べ物って何?真似して美肌を手に入れよう

美肌効果のある飲み物の栄養素とその効果
ミネラルたっぷりのミネラルウォーター
ヒトの体を構成する要素のひとつでもある水。きれいな体を維持するためにミネラルウォーターを積極的に摂取することを心掛けている方も多くいらっしゃいます。
ミネラルウォーターには、ローカロリーで体の健康維持と綺麗なお肌を保つために必要なミネラル分を摂取できるという利点があります。ミネラルの中には、肌の潤いを持続させるために欠かせないカルシウムや、肌の代謝を促進させる働きがあるマグネシウム、活性酸素を抑制しコラーゲンの生成に必要な亜鉛も含まれています。
ミネラルウォーターでの水分補給は、代謝を高める効果やお通じをよくするというダイエット効果もあります。これらの作用は、美肌効果を高めるためにも見逃せない効果です。
内臓を温める白湯
常温や程よく冷ました水で水分補給することも肌に良い効果をもたらしてくれますが、温かい白湯で水分を摂取することも美肌を維持するために最適な飲み方なのです。
白湯を飲むと体温が上昇し、体の代謝が上がります。体温とともに内臓が温められると、内臓機能も高まります。その結果、血液循環がよくなりターンオーバーを正常な状態に保ちます。
また、デトックス作用が上がる老廃物の排出が促進され、肌のターンオーバーが正常な状態で行われやすくなるのです。
ビタミンBたっぷりのハト麦茶
たくさんの種類が揃うお茶の中にも、美肌効果が期待できるお茶が多く揃っています。中でもハトムギ茶には、肌の調子を整えるために必要なビタミンBが含まれています。
「ヨクイニン」として昔から愛飲され続けているハトムギ茶は、ノンカフェインのお茶です。
ハトムギ茶にはビタミンB群のナイアシンが含まれており、脂質やたんぱく質、糖質の代謝を高める作用があります。またハトムギ茶には皮脂の分泌を整える効果があるビタミンB2が含まれているので、ニキビ肌を改善するお茶としても知られています。
ハトムギ茶の摂取量は一日約400ml~500mlが目安とされています。さらに約1か月以上の服用の継続で、肌への効果が実感しやすくなるといわれています
ポリフェノールたっぷりの烏龍茶
体に溜まった脂肪の排出効果や脂肪吸収を抑える作用があることからダイエットに最適なお茶として知られているウーロン茶には、美肌効果を高める成分も備わっています。
烏龍茶に含まれている美肌成分は、烏龍茶ポリフェノールです。烏龍茶ポリフェノールには活性酸素を除去する作用があるSOD酵素の働きを高める作用があります。烏龍茶ポリフェノールには、肌の老化を促進させる過酸化脂質の生成を抑える作用もあります。
ビタミンCたっぷりのローズヒップティー
ローズヒップティーの原料は、ドッグローズという品種の薔薇の実を乾燥させたものです。ドッグローズのミニは100gあたり1000mgから2000mgのビタミンCが含まれています。その量はレモンの約20倍の量に匹敵することから「若返りの秘薬」とも呼ばれています。
豊富なビタミンCを含むローズヒップティーには、メラニン色素の生成を抑える美白効果やニキビを防ぐ効果、肌の中のコラーゲンの生成を助ける働きやターンオーバーを促進させる効果があります。
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美肌にいい飲み物で、もっと美肌に。体の中から働きかけよう

ビタミン群のそれぞれの美肌効果
メラニン色素をストップするビタミンC
ビタミン群の中でも肌に良い効果をもたらすことで知られているのが、ビタミンCです。
メラニン色素生成の抑制
ビタミンCが持つ美肌効果の中でまず挙げられるのが、メラニン色素の抑制です。
肌が紫外線を浴びると、紫外線の一種UV-Bがメラノサイトを活性化させます。活性化したメラノサイト内ではチロシナーゼという酵素が活性化され、チロシンという物質をメラニンへと変化させます。
ビタミンCは、チロシナーゼの働きを阻害化する働きがあります。ビタミンCがチロシナーゼの働きを阻害することで、メラニン生成が抑制されるのです。
できてしまったメラニン色素の無色化
さらにビタミンCには、肌にできてしまった黒色メラニンを無色化するという働きも持っています。この働きによって、肌にできたシミやそばかすを目立たなくする作用があります。
脂質の酸化を防ぐビタミンE
毛穴から分泌される皮脂は、紫外線などの影響で酸化してしまいます。酸化した皮脂は、肌に大きな影響を及ぼす過酸化脂質に変化します。
過酸化脂質はコラーゲンを破壊してしわやたるみが目立ちやすくなる原因をもたらします。さらに過酸化脂質は活性酸素を増加させるほかメラニン色素を過剰に生成させやすい肌状態に近づきやすくするため、色素沈着やくすみ、そしてシミが目立ちやすくなります。
「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEは抗酸化作用があります。
抗酸化作用があるビタミンEには、皮脂の酸化によって発生した活性酸素の生成を抑制し肌にできた過酸化脂質を排除する働きがあります。
皮膚の健康維持を助けるビタミンB1
肌荒れや肌の乾燥を防ぐ効果があるビタミンB1には、皮膚のターンオーバーを助ける働きがあり健康な皮膚を保つために欠かせない栄養素です。
代謝を促すビタミンB2
ビタミンB2が不足すると。保湿機能が不十分な状態の肌細胞が生成されやすく、かさつきや吹き出物が出やすいお肌になります。
ビタミンB2には、健康な肌細胞の生成と肌の代謝を促進させる働きを持つことから「美容ビタミン」とも呼ばれています。
血液を作るのに必要なビタミンB6
ビタミンB6は、血液中のヘモグロビン合成の際に必要な栄養素です。ヘモグロビンが不足してしまうと、肌の色が暗く見えやすくなってしまいます。

美肌効果の高い温泉の成分
古い角質を柔らかくする炭酸水素塩泉
炭酸水素塩泉は「重層泉」と呼ばれることもある泉質の温泉です。肌に溜まった不要な角質や毛穴に詰まった汚れを取り除く性質があり、肌が滑らかになるのが特徴です。
潤いを補給してくれる硫黄塩泉
「ぼう硝泉」とも呼ばれている硫黄塩泉はナトリウムイオンの多い鉱泉の一種で、日本の温泉分類では「硝酸塩泉」に分類されます。肌にハリと潤いを与える効果があります。
殺菌作用の高い硫黄泉
血行を良くする効果があるのが硫黄泉です。硫黄泉には角質を柔らかくする作用や殺菌作用があり、ニキビなどの吹き出物の症状を目立たなくする作用があることでも知られています。
古い角質を取ってくれるアルカリ性単純温泉
pH値が7.5以上のアルカリ性の温泉には、肌に溜まった古い角質を排除する作用があります。肌のターンオーバーを促進させくすみを目立たなくする効果があることで知られているのが、アルカリ性単純温泉の特徴です。
肌表面をピーリングしてくれる酸性泉
殺菌効果が高い酸性泉には、肌を引き締める効果やピーリング効果が高いのが特徴です。

美肌効果の高い関東エリアの温泉ランキング
アルカリ性単純温泉の秋川渓谷瀬音の湯
森林に囲まれた緑豊かな風景を楽しめるのが特徴の秋川渓谷瀬音の湯は、東京都心からほど近く、アルカリ性単純温泉の湯が肌に明るさをもたらしてくれる効果も期待できる温泉です。
硫黄泉アルカリ泉の岩蔵温泉
東京都心からほど近い場所にある、岩蔵温泉。肌に優しい滑らかな硫黄泉で、湯上り後もしっかり体が温まります。
アルカリ性単純温泉飯山温泉
東京や横浜から約1時間ほどの時間で行ける神奈川県厚木市にあるのが、飯山温泉です。肌のくすみを目立たなくする効果があるアルカリ性単純温泉の泉質です。
硫黄塩泉の堂ヶ島温泉
神奈川県西伊豆町にある堂ヶ島温泉は、雄大な海の景色を眺めながら肌のハリを高めてくれる硫黄塩泉の温泉を楽しめます。
硫黄塩泉の戸田温泉
沼津市の戸田温泉は、富士山の絶景を眺めつつ硫黄塩泉のお湯が肌にハリを与えてくれる癒し効果の高い温泉です。

身体の中から美肌を手に入れよう
ご紹介した肌に良い効果をもたらす食材や飲み物は、店頭でもよく見かけるので手軽に購入することが可能です。これらの食材を積極的に摂取する事を意識すると、美肌効果が高い成分が体の中から良い効果をもたらしてくれます。
ゆっくり時間がとれる休日などを利用して心からリラックスできる温泉で体を休めて日常を取り巻くストレスから解放され心とお肌をしっかり癒すことも、美肌効果を高めるために最適な手段のひとつです。
お手持ちのスキンケアと合わせて、日常のちょっとした心がけとリラックス効果で体の内側からお肌に効果的な成分をしっかり補給することも美肌を維持するために心掛けてみましょう。