肌のキメ乱れの原因は？若々しいキメの整った美肌を取り戻そう

肌のキメが整った状態

肌のでこぼこが少ない

「肌のキメがいい」「キメが細かい」などという言葉をよく耳にしますが、そもそも「肌のキメ」とは何でしょうか？肌の表面には、無数の細かい溝があります。この溝を「皮溝（ひこう）」といいます。この皮溝によって盛り上がったように見える部分を「皮丘（ひきゅう）」といいます。

この皮丘は、皮溝の形によって三角や四角状になっています。この皮溝の幅が狭く皮丘が平らで三角状に規則正しく並んでいる肌のでこぼこがない状態を「キメが整っている」「キメが細かい」といいます。

毛穴が目立たず、肌表面がつるんとしている

毛穴は皮溝の交点にあります。キメが細かく整っている肌は、皮溝の幅が狭く皮丘が平らなため、毛穴はしまった状態になります。そのため、毛穴は目立たなくなり、肌表面がつるんとしてきます。

光の跳ね返りがよく透明感がある

肌表面がつるんとしていると、光は肌にあたったときにきれいに反射し拡散されて、透明感のあるきれいな肌にうつります。

お化粧のノリが良い

肌のキメが整っていると、皮丘がふっくらと盛り上がっているので、肌表面のでこぼこがなく、ファンデーションが肌になじみ均一にのびて、艶やかな肌を見せてくれます。逆に、肌のキメが乱れていると、かさついて粉を吹いてしまったり、しわやシミが強調され実年齢より老けて見えてしまったり、不健康そうに見えてしまったりします。

肌のキメが乱れた結果

皮膚が乾燥して肌の弾力もなくなる

肌のキメが乱れていると、肌の水分が十分になくなり、その水分を保つ力もないので皮丘がしぼんでしまいます。皮丘がしぼむと皮溝は引き伸ばされて溝が太くなりキメが粗くなります。皮丘がしぼむと、肌のハリがなくなり、たるみが増え、皮溝が深くなると小じわの原因にもなります。

毛穴が目立ってくる

キメが整った肌は水分が多いので、皮膚自体にハリと弾力がありますが、肌の水分量が少なくなると、ハリと弾力が失われ、毛穴が目立つようになります。このような状態になると、皮膚が水分不足から肌を守ろうとし皮脂を余分に分泌してしまうため、毛穴がつまり黒ずみやニキビを引き起こします。また、毛穴が広がるとファンデーションのノリが悪くなったり、化粧崩れを引き起こす原因にもなります。

肌の色がくすんで見える

肌のキメが乱れると、皮丘がしぼみ、皮溝が引き伸ばされてしぼんでしまいます。肌の表面に凹凸ができ、キメの大きさがふぞろいのため、光がバラバラに反射してしまいます。そのため、見た目もつやがなく浮いて見えたり、手触りもざらざらでごわついてしまいます。

肌荒れする

キメが乱れると、水分と油分のバランスが崩れ、ニキビや黒ずみなおの皮膚トラブルを起こしやすくなります。また、皮膚の表面がでこぼこになり化粧崩れの原因にもなります。

キメが粗い肌の要因

肌が老化する

赤ちゃんのころは細胞分裂が盛んでキメが細かく、もちもちのきれいな肌をしています。しかし、20代になりメイクをする年ごろになると、間違ったスキンケアで激しく肌をこすったり、刺激を強い化粧品を使ってしまうなど、肌のキメがみだれがでてきます。

年齢とともに肌は老化しキメが粗くなってきますが、加齢だけではなく、若くても、乾燥や睡眠不足、運動不足、栄養不足そしてストレスにより肌の老化は進んでしまうのです。この肌の老化は、肌の生まれ変わりであるターンオーバーのリズムの乱れから生じます。

ターンオーバーが崩れ始めると、未発達な角質が肌の表面にでて、外部の刺激から肌を守る、そして皮膚のうるおいを維持するという機能が失われます。水分が不足し、肌の表面の皮丘も大きく平らな状態になると、キメが粗くなり、皮溝と皮丘の間にある毛穴も目立ちはじめ、肌が荒れて見えるようになってしまうのです。

ストレスや疲れが生じる

ストレスにより自律神経のバランスが乱れると皮脂分泌が多くなったり、血流が悪化して肌の新陳代謝が鈍ってきます。新陳代謝の鈍り、つまりターンオーバーの周期が乱れると皮脂の分泌が過剰になり毛穴が開いてきます。毛穴の開きはニキビや黒ずみなどの肌荒れや化粧のりをわるくさせる原因になります。

外的刺激を受ける

温度が下がる冬に唇や手が荒れやすいように、肌も乾燥してしまいます。乾燥した環境にいると、皮丘がしぼみ、皮溝が引き伸ばされキメが乱れます。さらにひどくなると、皮溝が裂け、肌荒れをおこします。また、夏は、紫外線によりシミ・そばかすの原因になるだけでなく乾燥もおこします。

紫外線は、肌表面の角質層にダメージを与えます。角質層は、ダメージをうけると、修復しようと古い角質をどんどんはがそうとするので、ターンオーバーを早めます。角質層の保湿成分であるセラミドが十分につくられなくなるので、保湿成分が減り、未熟な角質細胞が送り出させることでバリア機能が低下し、保水力も低下していきます。1年中通して乾燥対策をすることが大切です。

肌のキメを整えるポイント

水分を保持できる肌をつくる

ここまで見てみると、肌のキメには後にも先にも「保湿」が大事だということがわかってくるでしょう。肌にしっかり水分が含まれると、皮丘はふっくらと盛り上がり、皮溝が浅く、小さくなって毛穴は目立たなくなります。つまり、これがキメの整った状態なのです。そのため、朝晩のスキンケアはもちろん、乾燥が気になれば日中にも、保湿ケアをし、こまめに水分を与えていきましょう。

セラミド配合の化粧品を使用する

肌には、角質細胞といわれる細胞がくっつきあって構成されています。そして、その細胞同士をくっつけているものが「細胞間脂質」です。最近耳にする「セラミド配合」とは、この細胞脂質の一つであるセラミドがはいっている化粧品のことをさしています。

セラミドは、肌から水分が蒸発するのを防ぎ、肌の潤いを高める働きをします。しかし、紫外線や摩擦、さらに加齢とともに肌にあるセラミドの成分量が減少してしまいます。そこで、肌にあるセラミドの機能を補うためにセラミド入りの化粧水やクリーム、美容液などを使用することもキメを整えるのに有効です。

紫外線を防ぐ

二の腕の内側は体の中で一番紫外線を受けない場所です。そのため白く、柔らかいきれいな肌であることが一目見てよくわかります。紫外線を浴びると肌の機能は低下し、ターンオーバーの周期がくずれ、肌のキメが乱れます。UVカットの化粧品を使うなど、1年間通して紫外線対策をしていきましょう。

古くなった角質を取り除く

古い角質があると、表皮の角質層がどんどん硬く厚くなり、肌のキメを乱す原因になるため、古い角質を除去することが大切です。古い角質をとるには、洗顔をはじめとする日々のスキンケアを行う、また、定期的に、たまった角質をごそっととるピーリングがあります。しかし、ピーリングは週1，2回にとどめておかないと削りすぎてかえって肌のキメを乱す原因にもなるので気をつけましょう。

バランスのとれた食生活を心がける

肌も体の一部なので、食べ物で作られています。好き嫌いせずに何でもバランスよく食事をとることで、肌に必要な栄養素を補うことが大切です。特に、コラーゲンを生成し、ターンオーバーを正常に保つ働きをするタンパク質や、皮膚や粘膜を正常に保つビタミンA、肌のキメをふっくらと保つのに欠かせないコラーゲンの生成を助けるビタミンCを取り入れるように心がけましょう。

脂っぽい食事ばかりしていると、皮脂の分泌が過剰になり毛穴がつまります。また、甘いものを食べすると、ターンオーバーを正常に保つ働きのあるビタミンB群を大量に消費してしまうので、摂りすぎには注意しましょう。

規則正しい生活をする

睡眠不足などによって体の健康状態が崩れると肌機能も低下します。22時から翌朝2時まではお肌のゴールデンタイムといわれますが、これは、この睡眠時間に成長ホルモンが分泌され、ターンオーバーが活発に行われるからです。寝不足は、このターンオーバーの乱れやバリア機能が低下をおこすため、肌の乾燥につながります。充分な睡眠と適度な運動、規則正しい生活を心がけていきましょう。

加湿器を使用する

冬など湿度の低い乾燥している環境で過ごすと、肌が乾燥してしまいます。湿度の低い部屋で過ごすときは、加湿器を使用するなど、できる限り湿度60％以上を保つようにしましょう。
▼さらに詳しい解説はこちら
毛穴を小さくする秘訣。正しいスキンケアと生活習慣で「キメ肌美人」に。

キメの細かい肌を作るオススメ化粧品

ONE BY KOSE 薬用保湿美容液 60ml

乾燥肌にうるおいを与える効果があるといわれる「米のとぎ汁」「米ぬか」に着目した美容液。肌のバリア機能、水分保持機能を持つ細胞間脂質のセラミドの生成能力を高める有効成分ライスパワーNo.11配合。肌の水分保持能力を改善してくれますまた、アクティライズ酵母エキス配合で肌のうるおいを高め、肌を柔らかく整えてくれます。

うる肌うるり オールインワン美容乳液 120ml

化粧水の「みずみずしさ」と美容液の「浸透感」、クリームの「しっとり感」を合わせてもった使い心地抜群の乳液タイプのオールインワン美容液。5種類の天然型セラミドが、うるおいをサンドウィッチのように挟み込みながら角質層に浸透し、うるおいを長時間キープ。敏感で薄くなっている肌をうるおいで満たし、ふっくらもちもちの肌に整えながら刺激物の侵入を防いで敏感肌を守ってくれます。

継続的なスキンケアでキメの整った肌を

高価な化粧品を使って毎日特別なケアをしなくても、これらの肌のキメが乱れる原因をしっかり理解し適切なスキンケアを行えば、肌はよみがえり、キメの整ったきれいな美肌を手にいれることができます。クレンジング、洗顔、保湿…毎日行うシンプルなスキンケアだけでも十分キメの細かな若々しい肌を持続することができるのです。「どれだけ肌にとってよい生活を送っているか」という日々のちょっとした努力が、キメの細かな若々しい美肌を生み出してくれます。